『理想郷』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
彼女はいつも理想郷を夢見ていた。平和で美しい世界、誰もが幸せに暮らせる場所。しかし、現実は彼女の夢とはかけ離れたもので、彼女は苦しむことが多かった。
そんな彼女が出会ったのは、彼という男性だった。彼は彼女と同じように、理想郷を求めていた。彼女は彼と出会った瞬間、彼に惹かれていった。
彼と一緒にいると、彼女は理想郷に近づいているような気がした。彼は彼女にとって、理想郷のような存在だった。
しかし、ある日、彼は突然姿を消してしまった。彼女は彼がどこに行ったのか、何があったのかを知ることができなかった。彼女は彼を探し続けたが、どこにも見つからなかった。
彼女は彼がいなくなったことで、理想郷が遠のいていくような気がした。しかし、彼女は彼を忘れることができず、彼を探し続けた。
そして、彼女はついに彼を見つけ出した。彼は彼女の元に戻ってきた。彼女は彼と再会した瞬間、理想郷にいるような気がした。
彼女は彼とともに、理想郷に近づくために、彼と手を取り合って歩いていく。二人で共に歩むことで、彼女はより幸せを感じるようになった。理想郷は、二人で共に築いていくものだと彼女は思った。
人の想い描く理想郷は、
どれもきっと思い思いの願いを叶えて
今よりもっと裕福にとか、
いまよりもっと満たされた何かを
求めるものになるのだろう。
でも、たぶん。
世界に意思があるのなら、
世界の望む理想郷には
人は存在しないのかもしれないと
少しだけ思った。
文化は豊かさをもたらしたけど
人がいなければ地球はもっと健康でいられた。
でも僕は人だから、
そして人はワガママだから、
あえて言うなら共生を望む。
人を含めた世界が豊かで穏やかであるならば、
そして部屋に猫がいて生活に不安がない世の中ならば、
それはきっと理想郷。
ネコがいる。
わりとそれだけで理想郷...。
死後の世界がもしあるなら
こういう所なのかと思った。
山水画のような二色の世界
白く大きな岩肌に沿うように建てられた家
の中は暖かい色のランプがいくつも吊られていて
貴方は 貴方の好きな物達と
ひっそりと暮らしていた
いつ会った時よりも穏やかで
楽しそうにゆっくり話してくれた
静かで
優しく
ずっと続いていく世界
私はなんだか安心して
同時に
気付いた ここは
貴方が作った
貴方だけの世界だと
お客の私は
頃合いを見て帰る
貴方は楽器を弾きながら
笑顔で軽く手をあげる
いつ来てもいいけど
いつまでもいられないんだな
上手に作ったね
私の世界が出来た頃に
また来るね
(死んだ恋人の夢を見た)
(理想郷)
私の理想郷はこの世で最も無知な私が存在するこの世だ
自由を知らなければ
幸せを知らなければ
この世に疑問を持たなければ
私の理想郷はそこにあるだろう
半端な知性は不幸の元凶である
己の幸せに、己の不幸に気づかず
何も考えずに生きれる場所
無知は罪か
『理想郷』
理想郷にいきたいですか?
はい
▶︎いいえ
目の前に突然現れたドア、その上の電光掲示板。
本当は「はい」のほうを選択したいけど、自分にとっての『理想郷』がまだわからないから選べない。
もし自覚も意識もないまま「理想郷に行きたいです」と言ったら、どこに連れて行かれるんだろう。
【理想郷】
僕の理想郷とは、どんなところだろうか。
「何さえあれば生きていける?」という質問の答えが僕はもう見つかっている。
僕は、音楽をいつまでも聴いていられる端末と、尽きぬ本たちと、執筆できるもの、あとは絵がかければ生きていける気がするよ。もうずっとそうだ。
音楽、本、書き物、絵、たったその4つで僕の精神は保たれ、どんな苦しみにも立ち向かうことが出来るのだ。好きな物というのはたくさんの力を秘めている。
僕に影響を与える力は、時間を浪費させる力。眠りを促す力。精神を安定させる力。周りの世界と遮断する力。終わりがこなくなる力。
僕は好きなことを始めるとあっという間に時が過ぎる。眠い時はいつの間にか寝落ちしている。悲しくても、苦しくても、どんな感情であろうと、落ち着ける。人の声も聞こえず、時間も忘れて没頭する。お腹がすいても、あと少し、あと少しと終わらせられない。全部僕の大好きな力。
本当の世界から、僕を救い出してくれる。
大切な時間。大人には分からない大好きな時間。
本当の世界なんて壊れてしまえばいいのに。
僕の理想郷は誰にも理解されないかもしれない。
だからって、誰にも壊すことは出来ない 。
お願いだから、この陽だまりを僕から奪わないで。
僕には理想郷があった
顔はもう覚えてない
誰かが僕の手を引いて
明るいところまで連れていってくれる
連れていってくれた先はきっと誰だって
誰だってたどり着けないとても、とても綺麗な場所で
自然と身体は綻びて
きっと僕は灰になって死ねるんだろうな
苦痛なく、ただ
崩れていくその感覚だけがただ愛おしく感じる
きっと、幸せなんだろう
それが、僕の幸せなんだろう
「理想郷、ウィキに一覧存在すんのな……」
エルドラド、シャングリラ、ニライカナイ。
カタカタカタ。脳内にパズルゲームの、玉を動かす幻聴響く感のある某所在住物書きは、しかし今回配信分のネタが欲しいので、ひとまず「理想郷」カテゴリの一覧を指でなぞっている。
「迷い家」は「どの」迷い家、マヨヒガであろう。
「酒もメシも娯楽も、なんも苦労せず手に入る場所がありゃ俺の理想郷だろうけど、ぜってー、暴飲暴食してりゃ体壊すじゃん」
理想郷で病気になるのは、ねぇ。物書きはスマホから顔を上げ、ニュース番組を観て、ため息を吐く。
理想は「理想」のままの方が良いのかもしれない。
「シンカンセンスゴイカタイアイスを車内で買って食うのは、理想郷……?」
――――――
ハロウィン当日の夕暮れ、都内某所の某職場。ブラックに限りなく近いグレー企業であるところのそこ。
その日たまたま3番窓口の業務となった女性が、ハロウィン独特の妙な仮装をしている男性に、ネチネチ談笑を強要されている。
あー、
はい、
何度も言ってますけど、仮装してのご来店は、ご遠慮いただいてるんですよ。
客の死角、業務机の上にある固定電話のプッシュボタン、「1」に人さし指と中指を、「0」に親指を確かにそえて、チベットスナギツネの冷笑。
チラリ、後ろを見遣って「最終兵器」に視線を送る。
目が合った隣部署の主任職、「悪いお客様ホイホイ」たる男性と、
その主任職の親友、窓口係と同部署の先輩が、
それぞれ、互いに頷き合い、席を離れた。
先輩はただ淡々と、フラットな感情の目。
主任職は仮装客に対し、それは、もう、それは。
良い笑顔をしている。
――そんなこんな、アレコレあってからの、終業後。
夜の某アパートの一室。
「やっぱり在宅ワークこそ理想郷だったわー……」
人が住むにはやや家具不足といえる室内で、しかし複数並ぶ小さな菓子を前に、例の窓口係が満面の笑みでチューハイをグビグビ。
精神の安全と幸福を享受している。
「自分のペースで仕事できるし。窓口であんなヘンな客の相手しなくて良いし。なにより先輩のおいしいごはん食べられるし」
久しぶりに見たわ。隣部署の宇曽野主任の、「悪いお客様はしまっちゃおうねバズーカ」。
そう付け足し吐き出したため息は、大きかったものの、不機嫌ではなさそうであった。
「で、その先輩が組み立てたスイーツのお味は?お気に召して頂けたか?」
プチクラッカーに、泡立て済みのホイップクリームを絞り、少しのスパイスをアクセントに振って、小さな低糖質キューブチョコをのせる。
「まぁ、所詮去年の二番煎じだが」
窓口係に言葉を返しながら、彼女のためにスイーツを量産するのは、部屋の主にして彼女の先輩。
名前を藤森という。
かたわらの、電源を入れたノートには、今日発生した「コスプレしたオッサンに当日の窓口係が粘着された事案」の、発生時刻と経緯と結果をまとめた、いわゆる報告書のようなテキストが淡々。
一応、揉め事といえば揉め事であった。
後日上司から説明を求められたとき、すぐそれを提出できるように、あらかじめ藤森がパタパタ、キーボードを叩いていた。
「あと10個くらい食べれば、夕方の悪質コスプレさんから食らった精神的ダメージ、回復すると思う」
「さすがに糖質過多だ。低糖質の材料使ってるからって、糖質ゼロじゃないんだぞ」
「だって、回復しなきゃだもん。スイーツは心を救うもん。先輩そこのカボチャペーストとクリームチーズ取って」
「私の話聞いてるか?」
もう10個、もう10個、おいやめろ。
擬似的で結果論的な、つまり「それ」と明確に意識しているワケでもないハロウィンホームパーティーは、あらかじめ購入していた菓子用の材料が無くなるまで、穏やかに、理想的に続きましたとさ。
Theme:理想郷
僕にとっての理想郷か。
キミがいるところならどこでも理想郷だよ。
でも、ひとつワガママを言うなら、僕がいないとキミは生きていけない世界かな。
そうすれば、キミは何処にも行かないもの。
僕の言うことを聞くしかないんだもの。
でも、流石にそんなに都合のいい世界なんてないことはわかってるよ。
だから、少し妥協しようとは思う。
キミは何も喋ってはくれないけれど、温かささえ失われてしまったけれど、これが実現できる精一杯だ。
キミが傍に居てくれる。もう、僕以外の誰も見ることもなければ話すこともできない。
それだけでも十分だ。
愛しい愛しい、僕だけのキミ。
冷たくなってしまったとしても一緒に居られるなら、ここが僕の理想郷だ。
理想郷…またもや
便利なスマホの出番だ。
理想郷とは…想像上の理想的な世界。
ユートピア。
他には、幸福な世界。などなど…
ううん、なんだか
理想だからこそ許される世界
なのだろうな、と思う。
叶わないからこそ
求めてしまう、人の強くて弱い場所を
突くような…理想郷。
世界平和、今の世情を抜きにして
言えるのは
この、まとまりの無いぐちゃぐちゃな
世の中で、私の布団はかなり
私にとっては理想的であるということである。
おやすみなさい。
【お題:理想郷】
【夢物語】
お題:理想郷
ここはあなたの望みがなんでも叶う場所。大金持ちになりたい、好きな人と相思相愛になりたい、テストでいい点を取りたい、大きな願いから小さな願いまでなんでも叶います。そんな誘い文句の睡眠屋というお店がある。その店は名前の通りお客さんとして来た人を眠らせる場所だ。ただ眠らせるだけでなく、望む夢を見られるという。それがほんとかどうかは知らないが大層人気で、なかなか予約も取れないらしい。
パチリ、目が覚めた感覚がした。けれど見たことのない景色が目前に広がっている。淡い緑をした芝生に青やピンク、黄色など様々な花が広がっている。ネモフィラ、コスモス、パンジー、キキョウと咲く季節がバラバラなものが一緒に咲いているのも気になった。もっと近くで見ようとした時遠くから私の名前を呼ぶ声が聞こえた、気がした。数秒後、近くから声が聞こえた。振り向くと大好きなあの子はそこにはいた。
私に笑いかけてくるあの子にすぐそばにあったナイフを突き刺す。こんなのあの子じゃない。血を流すはずのあの子はサラサラと最初からいなかったかのように消えていった。最初からあった違和感はもう確信に変わっていた。ここは夢の中。私はあの子に嫌われているから、私に笑いかけてくることなんてない。手に持っていたナイフで自分の首を切る。
ハッとして夢から目が覚めた。首を切った感覚がまだ残っている気がする。なんてひどい悪夢だったのだろう。まるでユートピア。いや、ただの夢物語だったのかもしれない。
#理想郷
世界に漫画と小説、あとは少しの飲食物。
仕事という概念もインターネットも無く、トイレや風呂も必要ない。
ただ日がな一日本だけを読んで過ごし、偶の気が向いた時に執筆する。
そんな世界があれば良かったのに。
理想郷
理想的な世界
想像上の世界
天国のような場所?
天国なんて実際目にしたこともないし。
桃源郷?
よく分からないなぁ。
となると‥‥
いつものように、食事をする
たまには旅行に行く
些細な事で怒られる
たわいもない会話で、笑い合う
そんな普通の日々
私にとっての理想郷は
そんな日々がずっと続く所
そして、好きな人たちがずっといて
みんなで幸せに過ごせる所
子供じみた事を言ってるかもしれない
そんなの普段と変わらないじゃんって言われるかもしれない
でも、それが私の理想郷
完璧な社会なんて簡単
所有の全体化
価値観の共通化
個の排除
それが合理的
それがわかるだけの熟れた頭脳と
それでも伸び続ける欲望との間に挟まれて
かわいそうな生物
人間
『理想郷』2023/11/01
ここ数年、
再生可能エネルギーと
あちこちで
謳ってる
本当
再生可能エネルギーを
活用していけるだろうか?
時代だと
言えば
確かに
それも間違いでは無い。
私ね
思うの、
どんなに
便利で効率的に
なろうとも、
人の
心や
本当に良い物なんて
結局
人の手でしか生まれない気がするの。
効率を上げる為に、
必要なものは
確かにある。
本当に質の良いもの、
精度を求めて、
美を求めて、
最終的には
心を一心に込めた物に
勝るものは
無いと、
日本人は
昔から
何事も無駄にせず
生活をしてきた。
だから、
良い物も生み出せた
と
感じる。
農業、水産業、林業、
担い手が減る一方。
国内で生産、
国内で消費、
これも、
見直す必要がある。
時代に乗っても良い。
ただ、
日本の良さは
もっとシンプルで、
質が高いはず。
無駄なく
あらゆるものを
作れる
日本で
あって欲しい。
これが、
私の
理想郷。
作ったんだ!私の理想郷を!壊すんじゃない!私の理想郷を!お前は私を悪だと言うが、お前が悪だ!私が正義だ!勝者だからとずにのるな!英雄だからといってこんなことが許されてたまるか!返せ!返せよ!私の、全てを懸け、全てを費やした、完璧なる理想郷を!!
理想郷
私の理想郷
それは自分のいない世界。
どこか高いところから飛び降りて、
電池の切れた人形みたいに
簡単に逝ければいいのにな。
でも、もし死にきれなかったら…
体は燃えるように痛くて
心は虚しいだけで
どれだけもがいても、嘆いても
楽になれないんだよ。
そうすれば家族にも迷惑がかかる。
だから私は死にたいけど、死ねない。
誰かを巻き込みたくはないから。
死にたいと思っても
実際に死ぬ勇気なんてないから。
いっそうのこと、
みんなの記憶から私という存在がなくなってほしい。
私なんてこの世に産まれていなかったことに。
そうすれば誰にも迷惑はかからない。
_こんなこと、できるわけないのに。
なぜかいつも考えてしまう。
私の理想郷は
まだこんなにも遠い。
4.理想郷
調理技術を究める者、プロ野球選手を目指す者、自愛を心得ようとする自傷行為常習者、誰かに対する積怨を水に流そうとする者。
上記は例えばの話で、大抵の人は「こうなりたい、ああしたい」という願望を抱えていることだろう。何か目標を達成するのに短期間かつ生半可で成せるものではない。かなり長期戦になるのは目に見えるのだが、馬の合わない時間泥棒な案件が発生してなかなか成就できない状況に、しまいには中途半端な結果で終えてしまうことだってある。
時間を奪うのではなく、相手と良い意味で向き合い、共有、了察、信愛等分かち合える要素が程良く満たしていれば、きっと思い描いていた人物に成れるのかもしれない。
黒髪をたぐり、現れた素肌にキスをする。
くすぐったいようで小鳥のような声が上がった。
彼女が珍しくわがままを言い、暖炉の前で抱き合っている。夜明けまでいろいろな話をした。
特に何もしない。
兄弟の話、親の話、友人の話。
他愛のない話の中で彼女がふいに「ほんとに?」と言えば「本当だ」と。昼間より低い声が出て地に落ちていく。滑らかな肌の曲線を確かめて存在を確認する。
可愛い。
「もう一眠りしろよ」
仕事までまだ時間はある。
うん、と鼻に掛かった声。
本当に可愛いな。
信頼してくれたのか、ゆるりと穏やかな寝息に変化していく。少し寂しい。起してしまいたいけど我慢だ。
1.温かなぬくもりを感じる理想郷
緑の草原を横切り
石畳みの小さな小道を
てくてくと上ってゆく
その途中には
広がる地平線
山の向こうに
紅く染まった空
オレンジ色に輝く夕日
髪を撫でる様に
優しい風が吹き抜ける
ハーブの爽やかな香り
たわわに実る果樹たち
かなり登って来た
反対側に見えるは水平線
夕日で黄金色に光る
水面を見て幸せに思う
花畑を見ながら通り過ぎ
木の門を開けて入る
パンを焼いている芳ばしい匂い
温かなぬくもりと胃に優しいスープ
瑞々しいサラダ
シンプルだけど
必要な物で満たされている