『理想郷』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
差別も戦争もない世界。
緑豊かで、様々な生き物が生きる世界。
空に灰色の煙が蔓延しない世界。
核の開発もロケットの開発も必要ない。
地球を大事にできる世界。
理想を叶えるには、人間がいらない。
〜理想郷〜
祈れば叶った
母の病気を治してくださいと祈った
姉を志望校に受からせてください
そう願った
何度も何度も手を合わせて願った
それは全て叶った
「神様が」「天の人が!!」そう言って姉や母は喜んでいた
父は元々いなかったから生き返らせてくださいと願った
でもその願いだけは叶わなかった
「死者は生き返らせることはできません、それを願えばそれ相応の代償が伴うでしょう」
神父様にはそう言われた
それでも、ニコリと優しく笑うお父さんの姿が、家族みんなでご飯を食べるところが懐かしかった
お願い…します……
淡い光の差し込むステンドグラスは色美やかに光っている
「私は止めました、それでどうなってしまっても私はお救いすることはできないでしょう」
それでもいい…だから、お願いします
そう願う
グラッと視界が揺らぎ当たりが白くなる
その反動で後ろに倒れかけるが神父様が抱えて下さり間一髪頭を打たなくてすんだ
「これがあなたのお迎えになるでしょう、私が天までお送り致します。どうかお達者で……」
それが僕の聞いた神父様の最後の声だった
急激な眠気に襲われて目を閉じる
【ニュースのお時間です、今日未明○○県○○市の廃教会で遺体となって10代の男性が見つかりました。
体に損傷はなく警察は自○と考えて捜索しております】
ようこそ理想郷へ
私はここの神父です
ここはあなたの理想を叶るための場所
信者になればあなたの願いは全て叶うでしょう
ですが、死者を蘇らせるのはおやめ下さい
それ相応の代償が伴われます
ご自分の命はお大事になさってくださいね
守りの使いがあなたを天界へとお見送り致します
お題《理想郷》
どんなに遠くとも
いつかきっと、たどり着くだろう
あなたは自分の意思で旅立つことができるのだから
あると信じ飛び立てるあなたなら
現代は、自分に興味のないことは知らなくてもいい時代。
自分の好きなことで周りを固めていれば、その人にとっては理想郷なのだろう。
それはいっときの幻かもしれない。
「地獄へようこそ、お兄さん」
下卑た笑みを浮かべた悪魔が言った。
この地獄にあるのは暴力。
力ある者が上に立つ世界だ。
まさに、弱肉強食。
弱者を守り、強者を縛るルールなど存在しやしない。
生まれて始めて自分を抑えつけていた枷がなくなったようで、心からの笑みを浮かべる。
ああ、これこそが俺の求めていた理想郷だ。
白濁のスポーツドリンクを注いだ小さなペットボトルキャップに八匹もののアゲハチョウが群がり、羽根をパタパタとさせながらぎゅうぎゅうと押し合う。
手元の争奪戦から目を背けるように一面ガラス張りの温室を軽く見渡すと、それだけで沢山の色の情報が飛び込んでくる。俺に花や木の知識はないが、春夏秋冬いつでも何かしらの花が咲いているので、植える植物がきちんと考えられていることだけはわかる。
ぶうぅ〜ん……
不意に、聞いたことのある不快な羽音が聞こえた気がして振り返る。すると、すぐ真横にあった扇形の葉っぱから大嫌いなアシナガバチが飛び出してきたので、驚いた俺は慌てて身体を逸らした。
途端に、ぱあっと四方八方に逃げ出す七匹のアゲハチョウ。しかしながら、一匹の図太い個体はなお留まり、ライバルがいなくなったのをチャンスと見たか、堂々と真ん中に居座っていた。その様子を見ていると、俺も少しだけ落ち着きを取り戻してきて、キョロキョロと警戒しながらもスポーツドリンクを注ぎ足した。
ここはとある昆虫館。簡単に言えば沢山の生きた昆虫達と標本が展示されている建物だ。今俺がやっているように温室に放たれた蝶々との触れ合いもできる素晴らしい場所なのだが、いかんせん辺境な上に針葉樹林に隠れており、知っている人間は俺含め極わずかである。
……いや、もしかしたら俺にしか見つけられない場所なのでは、と本気で疑う程に、いつもいつも誰もいない。とても静かだ。
しかし、騒がしくて悪臭のする都市部が好きではない俺にとって、いつも穏やかで花や土の良い匂いがするこの温室は、誇張なしで理想の環境であった。
もっと早く、暗闇の真っ只中にいた頃にこの情景を知れていたら、俺は間違いなく、この場所こそ幸せという感情を知れる、いつかの絵本で見たキラキラの理想郷だと勘違いしていただろう。
ふと、足元の花壇の中、金のダリア一輪の影に隠れた黒い羽根が見えたので、そちらにも餌をやろうと顔を近づける。
それは確かにカラスアゲハだった。しかし、胴体がない。二枚の黒い羽根が脱ぎ捨てられた靴下のように無造作に、土の上に落ちているだけであった。ダリアの葉が陽光を遮り、その黒さを一層深めている。
あぁ、理想郷にも死はあるのか。
何故だか、俺はそんなことを思った。
理想郷
理想郷
いくら食べてもなくならないチョコレート。
チョコレートの森。
チョコレートの海。
チョコレートの花。
あと虫歯にならないこと。
理想郷
誰もが憧れ、その場所に行くことを望んだ。
とある冒険家は意気揚々と探しに行き、何年経っても戻ることはなかった。
ある人は言う。彼は理想郷を見つけることなく、故郷にも帰れず、見知らぬ土地で最期を迎えた、と。
ある人は言う。彼は見つけることができた。理想郷と呼ぶにふさわしい場所を、そしてそこで永遠に暮らすことにしたのだ、と。
本をぱたり、と閉じて隣に座る女性に問いかける。
「理想郷はどこにあるの?」
彼女は微笑んで、こう言った。
「北にあるのよ」
何年も前にした会話なのに、昨日のことのように思い出せる。だからなのか、気がついたら足は北を目指していた。
だんだんと寒くなる気候に、心がわくわくと子どものように高鳴る。
でも、北の最果てには何もなかった。あるのは地平線と大きな青い空だけだった。
そのまま北に歩き続けた結果、一周して戻ってきた。
「理想郷なんてなかったよ」
そう言えば、やっぱり彼女は笑った。
「探しているうちは見つからないのかもね」
「どうしたら理想郷に行けるの?」
「いつか、きっとわかる日が来る。そしたらきっと理想郷を見つけることができるわ」
それから何年も経って、病院から連絡が入った。慌てて駆けつければ、そこには随分と老いた母がいた。弱々しい体なのに瞳だけはあの頃と同じように優しくて。
泣きそうになるのをこらえるようにしていれば、彼女は微笑みながら、こちらに手を伸ばした。
「すこしだけ、北に行ってくるね」
「……え?」
「大丈夫よ。理想郷は、ここにある」
胸にそっと手を押し当てて、微笑んだまま彼女の時はとまった。
そして、彼女は北に行った。彼女の待つ理想郷はそこにあるから。
ああ、ようやくわかった気がする。理想郷は確かに北にあった。進み続けたその先にたどり着いたこの場所が確かに理想郷で、愛する人がいる唯一の場所だったのだと。
頭の中で思い浮かべていた理想郷とはひどく程遠いけれど、それでも泣きたくなるくらいに美しく、とても残酷な世界が愛しかった。
#理想郷
キミが居るところが
私の理想郷…
病めるときも
健やかなときも
贅沢はできなくても
トイレの使い方にイラついても
笑い合って
喧嘩して…
そんなスペシャルじゃない普通の日常が
365日 毎日訪れる
最高に面白く
最高に泣ける
キミとのドタバタLOVEコメディ
これ以上の理想郷はどこにもない…
たぶん…
🌈黒猫のつぶやき🌈
理想郷って
キラキラしてなきゃダメなのかな?
60代までいっぱい努力して、夢を叶えて、ひたすら毎日頑張っていきたい
老後は海外の田舎で第二の人生を歩む
やりたいことがいっぱいあるから一つずつ叶えていく
いっぱい新しいことをする
私の理想郷
まずはスキルアップ
『理想郷』
ここは理想郷
何もかもが健全で、全てが平等な世界
ここに醜さは無い
ここに美しさは無い
ここに否定は無い
ここに肯定は無い
ここに不幸は無い
ここに幸せは無い
……ここに人間は居ない
残されていた古いビデオテープを再生する
ボサボサの髪をして、やつれた何かが映った
『……俺はずっと此処にいたぞ』
ボロボロのTシャツにヨレヨレのジーンズ
『俺はずっっと此処にいたんだぞっ!!』
血走った目でこちらを睨み
『こごにぃっ!!ずっどいだんだぁっっ!!』
握りしめた拳からは血が流れ
『……おれ……はぁ、ここにぃっ!!』
口からは砕かれた歯がこぼれ落ちる
『っうわぁあああっっ!わぁああっっ!!ぁああああっっ!!!────』
何かの叫喚だけがそこにあった
上京すれば、花の大学生。そう思って必死に勉強した。だけど、世界はそんなに上手いことできてない。憧れてた理想の生活とは違った。空気は重苦しいし、夜まで煩い。常にギラギラしてて、気分はまるでジャングルだ。田舎でぬくぬく育った私は、飲み込まれないように必死でずっとビクビク怯えてる。
この歳になってようやくわかってきた。人間は完璧じゃない。人が作ったモノにも完璧なんて存在しない。街も、コミュニティも。人が住む以上必ずどこかに綻びができる。そこから段々と風化し、腐っていく。
それでも私は追い求めてしまう。社会人になったら、海外に移住したら、今よりいい暮らしができるんじゃないかって。心の中でいつも探してる。理想郷への近道を。
『理想郷』
理想郷ってなんだろう。
考えてもぱっと浮かばない自分のような人間は。
ほどほどに好きなものがあるこの世界で。
何人かの大切な人とつながりながら。
そうして生きていくのが、きっと幸せなのだろう。
理想郷
誰にも囚われない。
縛られない。
自由な世界。
#理想郷
理想郷
そこは誰しもが目指す束縛の地
完全な社会に不完全な人間は要らないでしょう
神の理想には誰も当てはまらない
神はいつだって気まぐれ
私はいつだって神様の玩具
『猫』
理想郷は
猫の体内に
日なたに転ぶ
くすぐればヘソ天する
幸せも我が儘も
ぎゅうぎゅうつまって
寝顔なんてみたら
ね
とろけてしまう
湯を張らないバスルームが温度を持たないように
君をとりこぼした私になにも残らないことは知っている
あつく濡れそぼった指先が、冷たさに曝されて、水滴を、ひとつとりこぼす
私はまだあの好意を、丈の長いズボンみたいに引き摺っている
色でいっぱい
青にオレンジに緑に銀色
色でいっぱい色でいっぱい
そこには永遠がある
ハッチポッチステーション♪
ハッチポッチステーション♪
ハッチポッチステーション♪
何でもありの♪
楽しい駅 ♪
楽しい仲間♪
めったに電車は 来ないけど
さあおいで♪
《ジャーニー!》
みんなで一緒に♪
《グッチ!》
楽しく遊ぼ♪
《ダイア!》
ハッチ♪
ポッチ♪
U^ェ^U<ワンワン!
\パーティータイム!/
これが私の理想郷
理想郷
すべての人が、すべての人、出来事
を受け入れること。