『狭い部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
<狭い部屋>
多くのもので埋まっている狭いこの部屋は
狭いけど空っぽな私の心と対比して
とても落ち着く
「俺と付き合ってください!!」
ある時、告白をされた
私は驚いて声が出ない
彼とは少ししか話したことがなかったのに
どうして私なんかを好きになったのだろう
差し出された手をぼんやりと見つめながら深い思考に陥る
私が一向に返事を返さなくても、
冷たい冬の空気が頬をなぞっても、
差し出した手が赤くなっても、
彼はその手をこちらに向けたまま。
彼の思いは本物だ。
それはいくら鈍い私でも分かった
「愛してくれる?」
何となく、聞いてみた。カップルは愛し合うものだと友達が言っていたから。
「もちろん!!愛で埋めつくすぐらいにね!」
彼はバッと顔を上げ、赤くなった顔で言った
それは冬のせいなのか、恥ずかしさなのかは分からなかった。大して気にしなかった。
けど、
"埋めつくす"
その言葉は心にすごく響いた。
だから、ちゃんともう一度聞いてみることにした。
「あなたは空っぽな私の心の部屋を愛で"埋めつくしてくれますか?"」
右隣に大きなぬいぐるみがある。ふわふわだけど短いファーに覆われていて、抱きつくと買ったときから変わらないお店の匂いがするのかしら。鼻を埋めながら次は力一杯ぎゅっと両腕を絞める。詰まった綿の反発が可愛らしい。
私たちの主人はこれが味わえないんだから、人間というのももったいなくて考えものである。
ここには素敵なものがいっぱい。硬い椅子、硬いテーブル、硬い水面のティーカップ。ぬいぐるみと私の豊かな髪以外は何もかもが硬くてチープでサイズが揃ってなくって、でも素敵なものばかり!
あとは私たちの主人がもう一度天井を開けてくれたら。それで遊んでくれたら人形冥利に尽きるんだけど、と。数年閉ざされたドールハウスでため息をつくポーズをとった。
透明とは呼べない窓からはあの子の姿も見えない。ここは安くて軽くて、しかしとっても素敵な狭い部屋。なのに主人はとってもとっても飽き性なの。
本当に、もったいないわ。
一人暮らし、アパートの狭い部屋。それが、私を守る世界だった。
「……」
カーテンの隙間、窓の向こうから、鈍い光が射す。時計を見れば、時刻は七時四分。この寒さだし、きっと外は雪なんだろう。
学校に行かなくなってから、どれくらい経ったんだろう。まあ、カレンダーを見れば分かるんだけども。最初の方は、同級生も気にして時たま様子を見に来ていたけども、それもいつの間にか来なくなった。
ただ一人を除いては。
「っ!」
不意に、携帯電話が鳴る。ああ、メッセージか。
『起きてる? ご飯食べた? ちゃんと食べないと、倒れても誰も分かんないから気をつけてね?』
それは、どこかお母さん染みた文面の、『彼女』からのメッセージ。小さな頃からずっと側にいた、幼なじみからの。
「……ふふっ」
思わず、小さな笑みがもれる。そして、私は携帯電話の、メッセージ履歴を眺める。
毎日、どこまで行ってもそこには彼女の名前が並ぶ。それは、私を気遣う言葉で溢れている。
「……頑張って、みるかな……」
この部屋から出てみようか。彼女の顔を見るために。彼女に、「ありがとう」と言うために。
ベッドに本棚に作業机にタンスが置かれた
6畳の部屋。
ドアをきっちりとしめ、
電気を付けず薄暗闇に紛れる。
嫌な事があった時、人と関わりたくない時
私はこの空間に逃げる。
薄闇に思考を溶かしながら、
考える。
自分の事、これからの事、他者とのあり方の事。
答えの出ないそれらをただ薄闇に浮かべ溶かしていく。
再び部屋のドアを開ける時
私は薄闇に溶かしたそれらを忘れて
また、この世界と関わる。
それが正しい行為なのか、
間違った行為なのか
私は知らない。
箱の中に閉じ込められた。
犯人は、もちろん、おまえ。あんなに、俺の身に起きた命の危機を気にしていたのに。いや、“だから”なのか。
この箱の中には、必要なものはなんでもある。おまえが用意してくれるから。
ただ、俺を守りたくて。安心したくて。きっと、そう考えて、おまえは俺を囚えている。
俺への好意だけで動くおまえだから。俺への愛情はないと言っていたおまえだから。いつまでも祟ると宣言したおまえだから。
おまえへの情があるせいで、俺は縄抜け出来ずにいる。
私は、暗く狭い部屋にいる
別にどこかに閉じ込められてるわけではない
ただ、家に一人でいるだけ…
寂しくはない
もう、慣れたから
でも、心に穴が開いてる気がする
「気のせいだ」
と、ただ自分に言い聞かせる
ある時、暗く狭い部屋に光が差し込んできた
太陽みたいな、眩しい光…
そう、君が私を
暗く狭い部屋から、出してくれた…
光を当ててくれた…
私に、光を当ててくれて
ありがとう…
狭い部屋の更に隅っこ。
心落ち着く場所。
自分だけの居場所。
狭い部屋。
狭い部屋で
何しよう?
2人で
イチャイチャ
したい。
狭い部屋で
2人きりなら
あの続きを。
狭い部屋
私は些細なことでもなんかちょっと違くない?と
いらいらすることがある
私の心は、狭い部屋のようだ
広い広い部屋になれたらな
「狭い部屋」
「僕は孤独だ」
いつになれば狭い部屋から抜け出せるの...。
そんなことを毎日考える僕は...ある日気づいた。
「死ぬまで解放されないのだ」と、
死ぬまでこの部屋にいなくちゃいけないの....、?
ふたりで過ごして
いろんなものも増えてきた
狭くなってきたね
キミはそう言うけど
この距離がボクにはちょうどいいんだ
少し手を伸ばしたら触れられる
この距離が
よくある話だ、、
狭い部屋
1畳ぐらいの狭い部屋
物が散乱としてる
片付けろと言われるが
どこに何があるかはわかっている
片付けなきゃいけない理由はないのである
ゴミが散らかってるわけでもなく
いらないものがあるわけでもない
見た目で判断しないでほしいものだ
それに、狭い部屋は……落ち着く
孤狼
取り残された
独り彷徨い
謌を奏でた
取り巻くのは
縛られ続け
傷みさえも
愛おしく 切ない…
繰り返しては
失いの日々
凍てた覚想
叶わぬ儚きに
追い掛ける
壊した概念
受け入れ 哀れみ…
刹那 纏い続けて
拒絶 塞ぎ続けて
虚像 創り続けて
脳裏 過り続けて
何時しか
聲は哭く始め
存在は…
貴方と二人で過ごせるのなら、近く感じられる方が良い。
狭い部屋
黒くて、狭い部屋に居た。
何も無い、四方八方黒色の壁、床、天井に囲まれた。
果てしない廊下しか他に無い。
部屋の中を歩いてみた。
コツ、コツと足音を立てて歩くと、反射するだけ。
まるで……私の心だ
広い部屋、聞こえるのは私の呼吸と無機質な時計の音だけ。
君と一緒の頃は「2人分の荷物が入るとさすがに狭いね」なんて笑いあっていたのに。
お互い、合っていなかった。すれ違っていた。
気付かないふりしたけど、やっぱり耐えられなくって。
増える喧嘩、部屋の隅でうずくまって泣いたのは何回あっただろう。好きだったんだけどなぁ。
やっぱそれだけじゃやっていけなかったのかな。
空っぽの部屋、聞こえるのは私の泣き声。
あんなに窮屈だった狭い部屋が今は愛おしくてしょ
うがない。
『狭い部屋』
生ぬるい部屋で1人
そこいらに積み上げたミステリ小説を読む。
本棚を置くために潰した窓からは、
ひとすじの光も差してこない。
六畳一間のこの狭い部屋で
僕は今日もひとりぼっちだ。
狭い部屋
心が落ち着く
広い場所はすこし
寂しい
自分を包んでくれる何かがあると安心する
小部屋が孤独を甘やかす
君と一緒に寝たらこの広い部屋も一気に狭くなるんだね。
君と一緒にずっと一緒に居てずっと一緒に寝れたらいいね!
#狭い部屋