『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝、おはようと言う。朝が苦手な君は寝ぼけながらもおはようとふにゃふにゃした顔で返してくれた。
昼、お疲れ様と君からメッセージが送られてくる。お疲れ様とメッセージを返した。
夜、電気を消しながらおやすみと言う。寝付きが良い君は既に目がとろんとしていて、朝と同じようにふにゃふにゃした顔でおやすみと返してくれる。
そんな毎日を繰り返す。
何もない、ただの習慣。
それが特別な事だと理解したのは、君が目の前から消えてしまってからだった。
朝、おはようと言う。
昼、お疲れ様とメッセージを送る。
夜、おやすみと言う。
自ら発した言葉も文章も空気に紛れ霧散する。誰にも届く事のない、行く当てのない音はただ虚しく響く。
美しい花々に囲まれ額縁の中で微笑む君は、笑うだろうか。あの頃のように返してくれるだろうか。
それは自分だと思います。
なぜなら他に同じ経験をした人はいないので、
特別と言えます。
私と本の出会いは『おおきな おおきな おいも』だった。幼稚園で毎月キンダーブックを読み、小学校では時間があれば図書館に行き、なけなしのお小遣いは月刊誌のマンガを買っていた。
委員会は図書委員だったし卒業文集の将来の夢には
小学生らしく『小説家』などと書いてあった。
小学校3年生の時に推理小説作家の○○先生と出会った。夢中で読んだ。つぎ込めるお小遣いは全部先生の本に消えていった。
大人になる頃にはなんだかんだ言い訳して普通のOLになった。だけどストレス発散と言えば本屋にいって本のインクの匂いを嗅ぎながら新刊のチェックすることや気になったタイトルのジャケ買いする事だった。○○先生は執筆ペースが早くて月に4,5冊刊行していた。大人になってジャンルの好みが出てきたとはいえ○○先生の本は必ず買い求めた。
いつ頃だろうかレンタル本サービスが出来、古本屋が出来、町の本屋が潰れていくようになった。
結婚して子どもができ、ひょんなことから学校司書の仕事をするようになった。
久しぶりに本に囲まれた生活、インクの匂い。
心が落ち着く。新刊の児童書のチェックや本の修理
蔵書点検やはり本が好きなんだなと思った。
小説家になりたいなどと夢物語でほざいていたのは
気恥ずかしいが巡り巡って学校司書をするとは夢にも思わず、本に関われた職につけたのは嬉しかった。私の青春は○○先生で出来ているといっても過言ではない。『特別な存在』小説家という職業。
食えるような作家は一握り、更に言えばネット社会になり紙の本の需要が少なくなる中厳しい戦いを強いられる。本を読めば本の世界に没頭し私の中の熱が溢れ出す。何があっても本を読めば生きていける。
『特別な存在』
いつもクールで真面目な彼。
でも少し今日は何か違う。
目が合うと、
私を見る目つきはいつもより優しい眼差しだった。
そんな彼に私は惹かれていった。
それを期に段々話していくうち、
そのまま私は彼の特別な存在になり────。
特別な存在ってナンダヨ
私にはそんな人居ないぞ
そして私をそう見てる人も居ないぞ
きっと おそらく いや絶対
私は幼なじみくんの特別な存在になりたかったよ
でもキミはモテるからさ
地味陰キャのうちとは不釣り合いよね
知ってた 笑
離れたとこ行っても元気でな
うちはあと1年高校がんばるよ
ただ いつか伝えさせてほしい
私の特別な存在になってくれ って
ダメだ笑ける ちょっと厳しそうだわ。
_ ₀₄
「特別な存在」
私の特別な存在は親友だ。
その親友は不登校なのに賢くテストの成績は私と変わらない。少し自己中心的な性格があり自由人なので一緒にいて腹が立つことも多い。だが、嫌いにはなれない。他の友達とは違う何かを持っていて、私が本音を話せる唯一の相手だった。
しかし、私の母はその親友が苦手らしく、ある時「連絡先消したら?」 と言ってきた。酷すぎる。とても悔しかった。
私と親友は春から高校生。高校は別だが、連絡は取り続けている。腹は立つが嫌いにはなれない、私にとっての“特別な存在”。母になんと言われようと関係ない。これからも最高な関係を築いていきたい。
「どうして貴方は俺を護ってくれるんだ。」
私は泣きながら尋ねる後輩の頭を慰めるつもりで撫でた。
私は異世界転生で悪役先輩として生まれ変わった人間だ。そう、この目の前の後輩が主人公の世界へ。
最初は媚を売って、バットエンド回避する為にこの後輩へ近づいたんだ。
周りに合わせて、気を悪くしないよう立ち回る。例えるならアカウント越しでコメントするネットの中のように。
生前苦労したご褒美で、好きなシーンに遭遇できたら万々歳。そう思っていた。
だけど実際目の前で後輩が泣いている所を見ると、胸が痛くて。今回だって結果を見ればハッピーエンドなのに後輩が傷つきそうになると考える前に後輩を庇って護っていた。……ここは架空の世界の筈なのにね。
「なあに、大した事じゃないさ。先輩として当然だよ。」
自分でも行動理由が分からないんだ。私は適当にもっともらしい事しか言えなかった。
〘特別な存在〙
特別なあなたへ
名前も顔も分からない。ある日見つけたあなたの記事に優しさを感じて以来、私はあなたの言葉が好きになりました。
あなたは私を何度も救ってくれました。今、前を向いていられるのはあなたのおかげです。本当は感謝のメッセージを送りたいけど、私は狡いから「スキ」を押すことしかできません。
私はあなたが笑顔で過ごせることを心の底から祈ってます。どうかあなたにとって良い一日でありますように。
特別な存在
そんな関係憧れるけど無理に作ろうとするのはダメよ
それは気づいたらできあがってるものなの
つまり自然生成 美しいものよ
人工物のように大量生産はできない唯一無二のものね
大きさや重さや色、形は全く関係ないわ
それぞれ勝手に育んでちょうだい
いつの間にかあなたのそばに居たその存在と共に
愉快に歩みなさいな
完
私にとって
特別な存在は出会った人全て
一人一人みんな違うし
同じ存在はいないから
#特別な存在
今日の空は
ふれた指先が染まりそうな青
思わずかざした手を
ごまかすようにのびをした
そこになにもありはしないのに
美しいだなんて ずるい
とどくはずもないのに
あまりにあざやか
網まくにうつる 青
息を吸い込めば
肺まで青く
染まっていく気がした
『特別な存在』
「そりゃ大変な1日でしたね。ま、高校生も大学生もまだガキっすから」
呆れた笑い。私もそうですね、と笑い返した。作った味噌汁をすする。よし、今日も美味しくできた。
「ご飯、まだあります?」
「ありますよ。どうぞどうぞ」
「あざます。せんせの飯はいつも美味いっすね」
立ち上がった彼を目で追っていると時計が目に入った。夜10時。一緒にご飯を食べる日は忙しい教授の身にもかかわらず、彼はいつも早く帰ってきてくれる。
「……よくよく考えると、不思議な関係ですよね、私たち」
私の言葉に、彼がですねぇ、と笑う。目尻の皺と口ひげが楽しそうに持ち上がる。彼とはひょんなことから知り合って仲良くなっていった。一緒に出かけ、旅行にも行き、やがて互いの家に出入りし始め、こうして彼の家のキッチンでご飯を作って彼を待つことは、私にとってある種の日常となっていた。
友達というにはちょっと深入りしているが、恋人とは言えない関係。第一互いに独り身とはいえ彼は結婚していたし、私も付き合ったことがあるのは女性だけだ。男性を好きになったことは1度もない。彼に恋をしているのか、と言われると首を捻る。
「この歳でこんな仲のいい……なんて言うんでしょうね、友達? 人? に会えたってのはありがたいっすね」
それは素直にそう思う。学校の教師という狭いコミュニティに属する私に、ここまで相性のいい人が現れたというのはある種の奇跡だ。
「一言で表すのは難しいですね、私たちは」
「ま、世間一般のとズレてるのには慣れてますよ」
「そうですね、私たちは……」
友達、親友、恋人。彼は確かにそういう枠を飛び越えた人だろう。そんな言葉では表せない、心や魂で通じ合ったもっと特別な……。
「せんせ?」
「あぁ、いえ、なんでもないです」
ちょっと気恥ずかしくなって、慌てて手を振り取り消した。
「私今日は食欲ないので、どうぞ」
「えっ、俺もそんなに食べられる方じゃねぇんですけどね……まぁでもせっかくっすから貰いますよ」
照れ隠しに半分残していた焼き鮭を押し付けると、彼は笑ってそれを引き取った。
特別な存在と称するならば私だろう
私にとって私こそが特別な存在である
私は私がどうしたって大事であるし
私は私が大好きである
物事には順序があるにせよ
私の優先順位はなんだかんだ高いのだ
今日を生きるために私のご機嫌を私は取り続けるのだ
この世に生まれ今日まで生きてきてくれた私の身体に最大なる感謝をし明日のために眠りにつく
今日1日ありがとう
これからもよろしく
幾度もの
季節を巡り
越えてきた
道のり
貴方にしか
言えないこと
貴方にだけ
見せられる
心の想い
私の全てを
知って
受け止めてくれる
この世界
どこを探しても
たった一人の
貴方は大切で
特別な存在
私の大好きなぬいぐるみ。犬のぬいぐるみ。
もう綿は随分と昔にふんわり感はなくなって、今はぺっしゃんこ。
私は動物ではないけれど、すごく自分の好きな匂いがする。
耳の所は黒ずんできてるし、尻尾のところはよく引っ張り回していたから解れてきている。目も本来の色とは違う。
もう買ってもらって20年くらい経つだろうか、普通に考えたら捨てるべきモノである。
でも、私からしたら特別な存在なのだ。
特別な存在、と言ったら、通常、大切な人や動物を思い浮かべるだろうが、私の特別な存在は、この犬のぬいぐるみ。
一人で悲しい時も、怒られて辛い時も、どこかに行く時も、嬉しい時楽しい時も、いつでもこのぬいぐるみと一緒にいた。
これからも勿論一緒にいたい、特別な存在なんだ。
【特別な存在】
特別な存在
最初に出会ったときは、苦手でした。
話し方や態度が気に入らなく、イライラしていました。
その人と関わっていくうちに、たくさんのことを
学んだ。私は、感謝を込めて恩返しをした。
もし、出会うことがなければ
私は夢を諦めていたし、一人で戦っていたのかも
しれない。
特別な存在
私にとって特別な存在は出会う人、物、言葉全てです。
私の寿命がどれくらいかわからないが、世界中の人と会えるわけはなく、又全ての事を知る事もできず。
出会えるだけで奇跡に近い事です。
出会っていただいてありがとうございます。
特別な存在
特別って言っても種類がありますよね。
満腹になるほどご飯を食べたあとでも、
デザートは別腹(とくべつ)なわけで…
運動をした後に食べる甘味もそれはそれは特別で…
真夜中に食べるお菓子はもう罪の味で…
…まぁ、つまり私が相当な甘党であると言うことだ
「特別な存在」
遠い所に居ると言う人がいる
目には見えないと言う人もいる
見えなくとも傍にいらっしゃると
テーマパークのキャラクターや
テレビの向こう側の彼らみたい
アイドルだっけ
偶像崇拝
神様なんて、どこにも居ない
特別と言われて
喜ぶ人も多いだろう
貴方が初めて
貴方しかいない
貴方だけ
きっと
相手が変わる度に
言ってるに違いない・・・
捻くれ者の私は
笑顔の裏で
そう思ってシラケてる
お題を見て
何となく食べたくなって
スーパーに走ったか
Amazonで
【ヴェルタースオリジナル】
を探してポチッたのは
私だけではあるまい
「特別な存在」