『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「特別な存在」
私の特別な存在は親友だ。
その親友は不登校なのに賢くテストの成績は私と変わらない。少し自己中心的な性格があり自由人なので一緒にいて腹が立つことも多い。だが、嫌いにはなれない。他の友達とは違う何かを持っていて、私が本音を話せる唯一の相手だった。
しかし、私の母はその親友が苦手らしく、ある時「連絡先消したら?」 と言ってきた。酷すぎる。とても悔しかった。
私と親友は春から高校生。高校は別だが、連絡は取り続けている。腹は立つが嫌いにはなれない、私にとっての“特別な存在”。母になんと言われようと関係ない。これからも最高な関係を築いていきたい。
「どうして貴方は俺を護ってくれるんだ。」
私は泣きながら尋ねる後輩の頭を慰めるつもりで撫でた。
私は異世界転生で悪役先輩として生まれ変わった人間だ。そう、この目の前の後輩が主人公の世界へ。
最初は媚を売って、バットエンド回避する為にこの後輩へ近づいたんだ。
周りに合わせて、気を悪くしないよう立ち回る。例えるならアカウント越しでコメントするネットの中のように。
生前苦労したご褒美で、好きなシーンに遭遇できたら万々歳。そう思っていた。
だけど実際目の前で後輩が泣いている所を見ると、胸が痛くて。今回だって結果を見ればハッピーエンドなのに後輩が傷つきそうになると考える前に後輩を庇って護っていた。……ここは架空の世界の筈なのにね。
「なあに、大した事じゃないさ。先輩として当然だよ。」
自分でも行動理由が分からないんだ。私は適当にもっともらしい事しか言えなかった。
〘特別な存在〙
特別なあなたへ
名前も顔も分からない。ある日見つけたあなたの記事に優しさを感じて以来、私はあなたの言葉が好きになりました。
あなたは私を何度も救ってくれました。今、前を向いていられるのはあなたのおかげです。本当は感謝のメッセージを送りたいけど、私は狡いから「スキ」を押すことしかできません。
私はあなたが笑顔で過ごせることを心の底から祈ってます。どうかあなたにとって良い一日でありますように。
特別な存在
そんな関係憧れるけど無理に作ろうとするのはダメよ
それは気づいたらできあがってるものなの
つまり自然生成 美しいものよ
人工物のように大量生産はできない唯一無二のものね
大きさや重さや色、形は全く関係ないわ
それぞれ勝手に育んでちょうだい
いつの間にかあなたのそばに居たその存在と共に
愉快に歩みなさいな
完
私にとって
特別な存在は出会った人全て
一人一人みんな違うし
同じ存在はいないから
#特別な存在
今日の空は
ふれた指先が染まりそうな青
思わずかざした手を
ごまかすようにのびをした
そこになにもありはしないのに
美しいだなんて ずるい
とどくはずもないのに
あまりにあざやか
網まくにうつる 青
息を吸い込めば
肺まで青く
染まっていく気がした
『特別な存在』
「そりゃ大変な1日でしたね。ま、高校生も大学生もまだガキっすから」
呆れた笑い。私もそうですね、と笑い返した。作った味噌汁をすする。よし、今日も美味しくできた。
「ご飯、まだあります?」
「ありますよ。どうぞどうぞ」
「あざます。せんせの飯はいつも美味いっすね」
立ち上がった彼を目で追っていると時計が目に入った。夜10時。一緒にご飯を食べる日は忙しい教授の身にもかかわらず、彼はいつも早く帰ってきてくれる。
「……よくよく考えると、不思議な関係ですよね、私たち」
私の言葉に、彼がですねぇ、と笑う。目尻の皺と口ひげが楽しそうに持ち上がる。彼とはひょんなことから知り合って仲良くなっていった。一緒に出かけ、旅行にも行き、やがて互いの家に出入りし始め、こうして彼の家のキッチンでご飯を作って彼を待つことは、私にとってある種の日常となっていた。
友達というにはちょっと深入りしているが、恋人とは言えない関係。第一互いに独り身とはいえ彼は結婚していたし、私も付き合ったことがあるのは女性だけだ。男性を好きになったことは1度もない。彼に恋をしているのか、と言われると首を捻る。
「この歳でこんな仲のいい……なんて言うんでしょうね、友達? 人? に会えたってのはありがたいっすね」
それは素直にそう思う。学校の教師という狭いコミュニティに属する私に、ここまで相性のいい人が現れたというのはある種の奇跡だ。
「一言で表すのは難しいですね、私たちは」
「ま、世間一般のとズレてるのには慣れてますよ」
「そうですね、私たちは……」
友達、親友、恋人。彼は確かにそういう枠を飛び越えた人だろう。そんな言葉では表せない、心や魂で通じ合ったもっと特別な……。
「せんせ?」
「あぁ、いえ、なんでもないです」
ちょっと気恥ずかしくなって、慌てて手を振り取り消した。
「私今日は食欲ないので、どうぞ」
「えっ、俺もそんなに食べられる方じゃねぇんですけどね……まぁでもせっかくっすから貰いますよ」
照れ隠しに半分残していた焼き鮭を押し付けると、彼は笑ってそれを引き取った。
特別な存在と称するならば私だろう
私にとって私こそが特別な存在である
私は私がどうしたって大事であるし
私は私が大好きである
物事には順序があるにせよ
私の優先順位はなんだかんだ高いのだ
今日を生きるために私のご機嫌を私は取り続けるのだ
この世に生まれ今日まで生きてきてくれた私の身体に最大なる感謝をし明日のために眠りにつく
今日1日ありがとう
これからもよろしく
幾度もの
季節を巡り
越えてきた
道のり
貴方にしか
言えないこと
貴方にだけ
見せられる
心の想い
私の全てを
知って
受け止めてくれる
この世界
どこを探しても
たった一人の
貴方は大切で
特別な存在
私の大好きなぬいぐるみ。犬のぬいぐるみ。
もう綿は随分と昔にふんわり感はなくなって、今はぺっしゃんこ。
私は動物ではないけれど、すごく自分の好きな匂いがする。
耳の所は黒ずんできてるし、尻尾のところはよく引っ張り回していたから解れてきている。目も本来の色とは違う。
もう買ってもらって20年くらい経つだろうか、普通に考えたら捨てるべきモノである。
でも、私からしたら特別な存在なのだ。
特別な存在、と言ったら、通常、大切な人や動物を思い浮かべるだろうが、私の特別な存在は、この犬のぬいぐるみ。
一人で悲しい時も、怒られて辛い時も、どこかに行く時も、嬉しい時楽しい時も、いつでもこのぬいぐるみと一緒にいた。
これからも勿論一緒にいたい、特別な存在なんだ。
【特別な存在】
特別な存在
最初に出会ったときは、苦手でした。
話し方や態度が気に入らなく、イライラしていました。
その人と関わっていくうちに、たくさんのことを
学んだ。私は、感謝を込めて恩返しをした。
もし、出会うことがなければ
私は夢を諦めていたし、一人で戦っていたのかも
しれない。
特別な存在
私にとって特別な存在は出会う人、物、言葉全てです。
私の寿命がどれくらいかわからないが、世界中の人と会えるわけはなく、又全ての事を知る事もできず。
出会えるだけで奇跡に近い事です。
出会っていただいてありがとうございます。
特別な存在
特別って言っても種類がありますよね。
満腹になるほどご飯を食べたあとでも、
デザートは別腹(とくべつ)なわけで…
運動をした後に食べる甘味もそれはそれは特別で…
真夜中に食べるお菓子はもう罪の味で…
…まぁ、つまり私が相当な甘党であると言うことだ
「特別な存在」
遠い所に居ると言う人がいる
目には見えないと言う人もいる
見えなくとも傍にいらっしゃると
テーマパークのキャラクターや
テレビの向こう側の彼らみたい
アイドルだっけ
偶像崇拝
神様なんて、どこにも居ない
特別と言われて
喜ぶ人も多いだろう
貴方が初めて
貴方しかいない
貴方だけ
きっと
相手が変わる度に
言ってるに違いない・・・
捻くれ者の私は
笑顔の裏で
そう思ってシラケてる
お題を見て
何となく食べたくなって
スーパーに走ったか
Amazonで
【ヴェルタースオリジナル】
を探してポチッたのは
私だけではあるまい
「特別な存在」
病むことの多い日々に
出口が見えなくて不安がよぎる
八方塞がりな気がして
同じ思考がさっきからぐるぐる
ディスクの上に落とされた針が溝を辿っては
また戻されてクラッチを刻む
いい加減進みたいのに
理想ばかりがちらついて
トラウマになった夜を繰り返す
季節は過ぎていくのに
変わっていくのを止める為す術もなく途方に暮れる
もう戻せない、戻れない、戻りたくもない
逃げたいことが山ほどあるのに
私の存在を
あなたの存在が肯定している
WBCの侍ジャパンは優勝した。
その中でも 大谷翔平さんは 特別な存在だ。
実際MVPだったし男の自分から見ても格好いい。
cmで見るのとは少し違った。
選ばれた人達の中のさらに特別な存在。
ただ自分はミーハーだから、負けたら違う事を言っている。^^;
『特別な存在』
認めます、私の負けです。
敗因は私が長い間インターネットに入り浸ってきたことにあります。
どういうことかと言いますと、『特別な存在』というお題を目にした瞬間、私の脳裏にパッと浮かびましたのは、小さな袋に包まれたキャンディを掲げ、穏やかな笑みを浮かべる白髪に白いひげの老紳士だったのであります。
そうです、ヴェルタースオリジナルのCMです。『私のおじいさんがくれたはじめてのキャンディー』です。
強烈なインターネット・ミームとして『特別な存在』というワードと共に私の記憶の奥深くに根付いていたのです。
一度浮かんでしまったヴェルタースオリジナルを脳裏から消し去ることは難しく、私は今日のお題を放棄することにしたのです。
おや、ご存じではない?そうですか、ぜひお持ちの端末で検索してみてください。
今では私がインターネット老人会の会員、Z世代にあげるのはもちろんインターネット・ミーム
なぜなら、貴方たちもまた特別な存在(インターネットの申し子)だからです。
あーぁ、久しぶりにヴェルタースオリジナル食べたくなっちゃったな……。
ちなみに『ヴ』ェル『タ』ー『ス』オリジナルであり、ウェルダーズでも、ウェルターズでもないそうです。
おわり。
照れくさくて言えなかった
「一緒に帰ろう」も
独特のフォームで校庭を走りつづけることも
くせ字に込められたら優しい想いも
偶然の再会も
暖かかった冬の闇と、
眼を閉じた暗闇を重ねた夜も
二人で佇んでいたのは
おおきなイチョウの木の下
少し目線を下げる
目を見て話を聴く癖のある君と
見つめ合った二度目の再会の夜
過ぎるからこそ
記憶をたどるからこそ
昨日あの道で
誰もいないことを知りながら振り向いたのは
キリトリ線を越えたから
【特別な存在】
特別な存在
神なんて非現実的な存在を信じているわけではないが、いくらなんでも無情過ぎやしないだろうか。あんなにも苦労して手に入れたというのに、そいつは簡単にこの手から零れ落ちていったのだ。
たった一瞬の出来事だった。
今日は珍しく外出する準備をして、服にも気を遣ってそこへ向かった。今日はそいつの人生で一番のめでたい日、当然だ。
目的地に着けばそいつはもうそこにいたらしい。にこにこと笑みを浮かべてこちらに手を振っている。全く可愛いヤツだ。本人の前では絶対に言ってやらないが。
行くぞと声をかけたがどうやらそいつにはまだそこで見たいものがあるようで動こうとしない。まあここは有名な観光地だ。少しくらいは自分より先に着いて待っていたことに免じて許してやろうということで先に行くことにした。
俺は入ったカフェであいつの好きなケーキを注文した。値段は少しばかり痛いが数量限定だと聞いていたので奮発してやった。あいつの喜ぶ顔が目に浮かぶ。俺は少しだけ口角を上げた。
その後だ。悲劇が起きたのは。
ウエイトレスが俺の注文したあいつの好物であるケーキをトレイに乗せて運んできた。そこまではいい。どこかおぼつかない足取りで歩いてくるそいつはあろうことか何もないところで転んだのだ。ウエイトレスの怪我などどうでもいい。俺の脳裏にはあいつの悲しむ顔が浮かんだ。口をついて出たのはたったの一言。
「ユミたぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
目の前には真っ青な顔をするウエイトレスと散乱するケーキ。お気持ちばかりのチョコペンで書かれたあいつの笑顔があった。