『無色の世界』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【無色の世界】
世界から色がなくなった、というかモノクロになってしまった。まるでモノクロテレビの世界にいるみたいだ。
朝ごはんのトーストにジャムを塗ってみても、色は全く美味しそうじゃないし、お父さんの飲むお酒と僕ののむ三ツ矢サイダーとの違いがつかなくなったり、新学期早々最悪なことが起こった。
世界がモノクロになった時のメディアは大騒ぎで、いつテレビを見ても世界に色を取り戻す方法を探ってばかりだった。ニュースも速報だらけで、いつもの犯罪のニュースなんかあの日は見れなかった。
けれどあの日から数週間した最近は、みんなモノクロの世界を受け入れるようになってきている人もいたり居なかったりしている。
元青い鳥のSNSでもよく言い合いしていて、ついこの間まで多様性多様性と世界中の人が発言してたのが嘘みたいな光景だった。
この間は違う意見の人同士でも対立することが少なくなって、そういう意見もあるよねで済ませられていたクセに、今では意見が違うとすぐ押し付け合いになる。押し付け合いになった時はどちらかが折れるまで終わらないし、折れたとしても数日後すぐに意見が戻ってるから結局何も解決出来てない。矛盾の嵐だ。
けれどこんな光景が広がっている間は、世界がモノクロでも十人十色なんて言葉はまだ使えるきがする。
無色の世界
何にも染まらないその世界は、無垢でもあり無知でもあり、限りない有でもある。
無限に広がるその空間は、限界なく広がり、しかし手のひらの中、見えるほどしかなくもある。
決めるのは『私』。
少しでも希望のある、世界でありますように。
粒子だか波の反射で見える世界無垢だったここは色に塗れる
無色の世界
自分が今どうしたいのか分からない。
眠いのか空腹なのか。
でも、ただ1つ分かることは。
君がいなくなった世界はこんなにも無色になるんだな。
色どころか、音もないや。
嗅覚も少しずつ失くしてゆく気がする。
君の匂いをいずれ忘れてしまうのが、つらい。
「無色の世界」
一緒に笑って過ごして
時には喧嘩して、泣いて。
あなたのいない世界を想像すると
怖くなるくらい、あなたが大切なんだ。
だから、好きの二文字が言えずにいるの。
忘れただけなのか 知らないだけなのか
見えなくなったのか 見たくなかったのか
無色の世界
あなた-推しに出会うまでは
私は無色の世界にいた
学校に行きたくない
家に帰りたくない
生き甲斐がなかった
なんのために生きているのか
分からなかった
辛いこともある人生
でも死ぬ勇気がないから
今日も生きとく
ただそれだけだった
そんななか あなたに出会った
あなたは私の日々に彩りを与えてくれた
学校から帰ってあなたの声を聴く
生きる糧となった
勿論今だに辛いことはあるし
推し活が辛いときだってある
けど私の日々は
あなたのメンバーカラー
ピンク色に染まっている
生きる意味がみつかった
多分元々何かの色に染まっていたら
あなたに出会えてなかったと思う
きっと無色だったから
あなた色に染まれた
無色って悪いことじゃない
可能性がまだまだあるということ
ないくん いれいす -私の推し
これからもよろしくね
俺は、貴女と出会うまで、世界に色があることを知りませんでした。
貴女と出会って、心を通わせて、そうしてようやく自分が生きてきた世界の色を知りました。貴女が与えてくださった時間が、あまりにも美しい色に満ちていて、俺は初めて、自分が腐った沼のような色の世界で生きていたと分かったのです。
貴女を喪ったと分かった日、俺の世界は色を失いました。
どれだけ泣き叫んだところで、悲しさや恋しさが募るばかりで、貴女は帰ってこない。俺はもう二度と、貴女に会えない。
それを理解した時、俺の目は色を映すことを止めました。
貴女を守る役目を与えていただけた日、俺の世界は色を取り戻しました。貴女のためなら、どんなことでもしよう。貴女のゆくところ、どこまでもお供しよう。そう思うだけで胸が弾み、あらゆるものが輝いて見えました。それはあれから何百年も経った今でも、同じです。
俺の愛する貴女。
誰より愛しい貴女。
俺に世界の美しさを教えてくださった貴女の瞳に映る世界は、今どんな色をしているのでしょうか。
無色の世界で生きている
誰からも見えていないのだろうか
こちらからはよく見える
行き交う人々の様々な表情が、感情が
彼らの目に映る景色が
彼らの世界は何色なのだろう
この眼じゃすべてが色を持たない
面白みのかけらもない世界しか見ることができない
と思っていた
淡い虹色の、光のようなあの人が現れるまでは
あの人の周りはいつもきれいな色で溢れていた
思わず見惚れた
あの人を見ていると心が洗われるようだった
あの人が見ている世界を知りたいと思った
吸い寄せられるように、気がついたらあの人を眺めている
いつの間にか無色だった世界が
水彩絵具を落としたかのように淡く色づき始めていた
無色の世界
何の夢もなく、
何の望みもない世界。
留まりたくなく、
抜け出したい世界。
人は、目的がなくなると、
色のない世界に埋没すると云う。
灰色に近い無色の世界に。
何とかして、色のある世界へ、
辿り着けるよう、必死に生きねばならない。
人として、生きるよう。
愚かだった…
無くした彩は戻らない
もう戻る事は無い…
それでも…
若き自分に戻れたら
無秩序に進む経済社会を止めてみたい…
だが…
時代の分岐は過ぎ…
残るのは老いた男達…
俺達に社会更正だと…?
もうそんなことに
何の意味が有るんだと言うんだ…
いつかは誰も…
野端のイシコロに戻るのだから…
それでいいのだから…
もう終わりにしようや…
何をしても無駄だから…
ただ疲れ果ててくだけだから…
時間の無駄だ…
もうこのまま…
全て終わればいいんだから…
中枢が毒された土地なんて
もう
どうでもいいんだ
もう…
どうでもいいんだから……
スティーブン・キング風にしました…(笑)
せめて白黒の世界だったらよかったのに、ここは無色の世界だから感覚はあれど輪郭は見えない。まるで油の中のガラス状態だ。何かが交ざれば変化が起きるのだろうか、まるで人との関係性の様に。
この世界は無色だ。
それは比喩的な表現であり、現実的な言葉ではない。
病室で空を見てるばかりの僕にとって空が青色とは思えなかった。人も家も何もかもが僕にとって僕の目を通して見えるものは無色の世界だからだ。
一生治ることのない病気、病院を通り過ぎる声、その何もかもが僕にとっては過ぎたことで、もう学校にもどうでもいいという感情が働いていた。
笑いたかった。だが笑うという行為すら僕は…
いや、僕は笑えなかったんだ。自分が絶望の淵にいて周りは喜びの色を感覚で見ている。二度と治ることのない病気を抱えてる僕と周りを比べて僕は笑いたくなかったんだ。
自分が絶望にいて、無色透明な何も無い世界にいて、誰かを愛したくて、誰かと対等に笑いたくて、誰かにみて欲しかった…
ねぇ…お願いします神様…僕のことをみてくれてる人がいるなら人じゃなくてもいいから…この無色の世界から
僕を…救ってください…
[無色の世界]
「無色の世界」
この世は灰色だ。いやなんの色でもない無色の世界。楽しくないし、そもそも感情なんて持ってない。
人間にいじられて、触られて、「嫌だ」とも言えないこの世界は壊れてしまえばいい。
世界のどこかで、僕の仲間が今も人間を殺している。そんな世界が嫌で、それでも人間は好きじゃない。
これは、ロボットに生まれた僕の話。
【無色の世界】
「赤ちゃんって無色の世界で生きてるんだって」
部活が終わり、帰り道友達と歩いていると、友達がポツリと言った。
「え?無色の世界?」
僕が聞くと
「そう。最初は赤ちゃんの見てるものって全部無色なんだって」
「へー初めて知ったわ」
どうやら赤ちゃんは生まれた時は見てるものが無色でボヤボヤしているらしい。少しずつ色が付き始めるようだ。最初は赤らしい。
あと、人の認識は父親よりも母親のほうが赤ちゃんは認識しやすいらしい。
無色の世界
無色ってのは透明ってこと?
白黒もない?
それはペットボトルくらい透明?
それともほぼ空気みたいな感じ?
この感じラーメンズのネタであったな。
私の日々から彼が消えてから1ヶ月ぐらい経った
彼がいたときは毎日が彩りで溢れてて、
紛れもなく幸せだった
なのに私はそんな日々を大切にせず、当然だと勘違いしていた
そしてある日、私の世界は変わった
鮮やかだった世界からは色が消え、なんの彩もなくなり、無色になった
あーあ、どこで間違えたんだろ
別に、今が幸せじゃないという訳でもない
彼がいない日々は寂しいけど、友達がいるし学校もまぁまぁ楽しい
なのに、心に隙間ができてしまった気がする
誰か埋めてくれないかな
そんなことを考えながら、私は今日も無色の世界で生きる
#4「無色の世界」
私が初めて見たものは、普通の世界であった。私はその世界で15年過ごしてきた。しかし、私には、分からないものがあった。それは「色」というものだ。母や父は赤色や青色、黄色など、様々な「色」が見えるらしい。世間はこれが普通の世界なのだそうだ。私とは違う世界。しかし、見たことも無いものを、私は想像することができなかった。いや、できるはずないだろう。色そのものが何かすら分からないのに。
そこで、私は絵を描く少女に出会った。私のいる学校に転校してきたのだ。その子の絵は、ものすごくよかった。物の形は曖昧である絵だった。例えば本ならば、本と認識はできるが、普通の本では無い、独特な表現であった。その絵を描くところを見ていると、少女は、「最後に色をつけるの。」と言った。私には色が理解できないので、筆を動かす少女をただ見ているだけであった。
いつか、色を見れるようになるのなら、私は彼女の色のついた絵を、1番最初に見たい。
そして、その時、私は1番初めに何を思うだろうか。
#無色の世界
無色の世界
もし無色の世界があるとするなら
自分の好きな色に染めようか
それとも、無色の世界を楽しもうか
いつだか せかいにいろがなくなった
ぜんぶ ものくろで
つまらない
なにをたべても かみのあじで
なにをしても がめんごしのせかいみたい
みんな のっぺらぼうにみえて
ぼくも のっぺらぼうで
でも きみはいろがついてた
なんだか君と居ると楽しくて
いっしょに食べるご飯はおいしくて
いっしょにすることは楽しくて
顔ものっぺらぼうじゃないし
もう全部見えるよ
/無色の世界