『無色の世界』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
無彩色の世界に少女が居た。
少女は計略的な結婚をし、合理的に成功した。
この世界は直線的な都市とホログラムで構成されている。ホログラムが無くなればどこもかしこも剥き出しのコンクリートだ。
何も求められず、楽しむこともない。
極彩色の世界に少女が居た。
少女はセンセーショナルな恋をし、運を武器に博打的に成功した。
この世界は曲線と気分で構成されている。世界中にきらびやかなネオンが輝いている。
他人の悪意が蔓延り、非合理な慣習が並列し、感情に行きずりになる。
果たしてどちらが幸福なのでしょうね。
【無色の世界】2024/04/18
あとで書き直します。今日ではないですがインフルが治りました。
(二次創作)(無色の世界)
一面に広がる真っ白な、雪、雪、雪!
「…………!!!」
昨日までは秋だったのだ。確かに今朝、急に冷え込んだなとは思ったが、たった一夜でここまで雪まみれの世界になるなんて、誰が考えるだろう。牧場主ナナミは、外の世界に飛び出した。
「ひゃっはーー!!」
柔らかく冷たい雪の牧場をひたすらに走り回る。通った場所に足跡が残るのも良い。ついつい、その足跡を使って地上絵を描いてしまった。次に、雪玉を大量に作って積んで、次々に投げまくって遊んだ。中には花や木の実が入った雪玉も混ざっていて、ちょっとした宝探しやくじ引きのようだ。お昼ご飯を食べるのも忘れ、冬の作物を畑に植えるのも忘れ、ひたすら無色の世界を堪能し続ける。
やがて17時になった。
「何をしているんだね」
「ひゃっ?」
その時ナナミはちょうど、雪をかき集めて雪うさぎを作っていた。子供の頃、テレビで何度か見かけたことがあり、一度やってみたいと思っていたのだ。
やってきたのはフォードだった。フォードは、無言でナナミの前までやってくると、その手を取る。想定外の出来事と距離に、ドキン、と胸が高鳴った。だがフォードはどこまでも真面目な顔だ。
「冷え切っている。君の手まで色を失いかけているじゃないか。どれだけの時間、外にいたのかね」
「えっ……朝からずっと……」
「ずっと?」
フォードがナナミの顔をじっと見る。メガネ越しに、こちらを射抜きそうな紫の瞳は叱責にも、呆れにも見てとれる。その間、ナナミの手はフォードの両手に挟まれていて――。
(先生の手、おっきい……)
男の人なんだと意識した途端、今度は顔がぼん、と熱くなった。フォードは当然、こちらの変化など気付く気配もなく、ただただあかぎれや霜焼けについて注意喚起を続けている。変わらず真っ白な世界の中で、ただナナミの頬だけがほんのり色付いていた。
白々しい。
俺は、広場の前に集まった群衆を眺めて思う。
色がない。誰にも。
こんな状態で、投票で決定を下すなんてイカれてんのか、本気で、そう思う。
広場の真ん中、小高い演説台の横に並ぶ、いわゆるリーダー候補共も、みんな色がないのだろう。
現に今、演説台の上で演説らしき真似をしている奴も、大したことを言っているわけではない。
彼らは穏やかに、淡々と、言葉を述べる。
それを聞く人々も、淡々と、耳に音を入れ、情報を処理している。
皆一様に、ゆるゆると首肯いている。
ここは無色の世界。無色の国。
目に入るものは何もない。光がすり抜けるものばかりのこの世界では、光を拾うという前時代的な視覚機能では、モノはおろか、生き物、ここに住むヒトさえも認識できないのだ。
そう、ヒトも。
彼らはペスフィフル(透過)人。誰も光を反射しない。
そして、彼らはシンクロル(無色)人。
どの住民の思考にも意見にも偏りがなく、個々の個性も皆無に等しい。
皆一様に整列し、誰もが同じことを言い、同じことをし、同じものを目指し、同じ正義を語る。…いや、彼らに“正義”なんて偏った概念はないのかもしれない。
とにかく、思想もモノも生物も、何もかもが、無色透明の世界。
無色透明は、曇りなき純粋な健全世界などではなく、実のところ、偏りも個性もない集まりであり、それは何もないということである。
これが、俺がここに滞在して学んだ唯一のことだ。
…あまりに、濃く、一方的に偏った色に染まった、祖国に耐えかねて、真っ白のまま逃げ出してきた俺には、この世界の、ここの人々は_最初こそ魅力的に映ったものの_中途半端に梯子をずらされたような、奇妙な味気なさを感じさせた。
彼らに関わっていると、彼らの透けた体の向こう側に、中身のない、染まったことすらない、真っ白で白々しい、白紙が透けて見えてくる…そんな気がする。
…苦労も人生経験も何一つ詰まっていない、空っぽの俺も似たようなモンだが。
ふっと自分の手を見て、ギョッとする。
…俺の指先、色が無くなってきてないか?
祖国で叫ばれていた、とあるスローガンを思い出す。
「朱に交われば赤くなる」
…ここに長居するのはヤバいかもしれない。
俺は慌てて、彼らに背を向け、荷物を背負い直した。
No.6 無色の世界
私が見ている世界は色がない。無色だ。
だから、信号の色や服の色、絵の具の色などももちろんわからない。
そんな、無色の世界に赤い線が現れた。
その線は、私の小指から少し遠くにいる男の人の小指に巻きついている。
この線は、なんなんだろう。
無色の世界だったら、真っ白の世界で過ごすことになる。でもそんな世界は全く思って楽しくない。色が有るからこそ楽しさなどが生まれてくる。色は凄く生活の中で大切なものだと思う。
【無色の世界】
ビー玉が転がり机から落ちる。
私は机に突っ伏していて、だるい汗が滴り落ちる夏の気温に負けていた。
20歳になったばかりなのにこの体たらくな私に向かって
「あんた、進化しないわねぇ」
と姉に呆れられる。
タンクトップに薄い短パン姿で、団扇を仰いでも、一向に涼しくならない。
しゃーない、そう呟くと、
「ちょっとコンビニ行ってくる」
と姉に向かって叫んで、日傘を持って出かけようとすると、
「あんた、日焼け止めぐらい塗らないとすぐに30になって、後であたしみたいに後悔して美容皮膚科にお世話になるわよ」
ポーンと投げられた日焼け止めをキャッチすると、
「へーいへーい」
と面倒臭いのだけどじーっと見ている姉の前でささっと塗って、
「ありがと」
と言って素早く家を出た。
夏はギラギラと光線をスライムのような私に浴びせて容赦がない。
コンビニ行って、アイスコーヒーを飲むのかアイスを買うのか迷っていた。
日傘をさしてもコンクリートが熱を発していて、全然もうだめだ。
スライムは溶けてうにゅうにゅと移動するしかない。
交差点の信号で足止めをされた汗だくな私は、サンダルでたたらを踏みながら(早く信号よ、変わって)と祈っていたら、隣にいた通行人のお姉さんが携帯型の扇風機を顔に向けていた。
太陽光線様に対抗する術など私の頭では思いつくはずがなく、小型の扇風機を持って強かにライフハックをするお姉さんに思わず感心してしまった。
母が私が幼い頃
「あんたは夏生まれだから、夏に強いはず」
と優しく頭を撫でながら、言ってくれた時に褒められたような嬉しくなって、
「そうなの?」
と温かいぬくもりを感じたことが何故か記憶から呼び起こされる。
(お母さん、本来なら夏に強いはずだけど、最近の気温には勝てません)
と独りごちる。
コンビニに着くと幼馴染の"りーこ"がいた。
白いワンピース姿で黒髪のロングヘアーのりーこがアイスコーヒーを買っていた。
後ろから、「わっ!」
と言ってみると、
「きゃっ」
と満点のリアクションをしてくれたまでは良かった、良かった。
しかし、りーこの白いワンピースにアイスコーヒーがこぼれて茶色い染みができたのを確認するまでは。
私はそ~と回れ右をしてコンビニを出ようとすると、
パシッと手を掴まれて、
透き通った無色透明な彼女の怖い笑顔が待っていた。
「ごめんなさい」
私は素直にりーこに謝り、
「ごめん、クリーニング代払うよ」
りーこはため息ついて、
「全く中学の頃から変わってないんだから、もぅ」
「はは」
「ふふ」
その後は二人とも笑ってしまった。
中学生の頃から群れることもなくマイペースに生きていた私と、成績も良く生徒会の一員として見目も良く、まさに美しい無色透明な蝶のような彼女とは幼馴染だった。
中学生の時、彼女はクラスメートの女子から嫉妬をされて、一時期学校に来れなくなったことがあった。
気分転換として私の部屋に遊びに来ていた彼女は真剣な面持ちで、
「あのね、最近、私は色が見えないの。無色の世界で生きてるみたい」
と打ち明けられたときは、苦悩に満ちていた彼女の話をただ聴いていることしかできなかった。
「一生、色彩が感じられなかったらどうしよう」
不安げな彼女はぎゅっと膝を握っていた手の甲にポロポロと涙を落としていた。
「キャンバスに絵を描くとき、白いから色彩がよく見えるんだよ」
「ゔん」
鼻声の彼女に
「絵の具の色を重ねて塗っていくから、白いキャンバスのりーこはこれから色を重ねていけるよ。」
私はさらに焦りながら
「今は無色かもしれないけど、私たちはこの先いろんな出来事があって一つずつ新しい色が増えていくかもしれないよ、それを楽しみにしよう」
「いつも美術部で居残って絵を描いていたよね」
公園でりーこはアイスコーヒーを飲みながら呟いたので、私は
「え?」
と聞き返した。
「あの時、絵が好きな夏子が一生懸命に言ってくれた言葉が私には金色の光でキラキラとして見えたんだ。だから、あの時は言えなかったのだけど、ありがとう」
「そうかな」
と私は照れながら、
「はは」とか
若干、誤魔化していたら
「もうすぐ就活に向けて準備しなきゃね」
とりーこが涼しげに言うもんだから、
「いやいや、まだ早いでしょう!?」
と空に向かって悲鳴をあげてしまった。
無色の世界
わたしは、色付きの夢をみます。無色の夢だったら気づくと思う。
何故かって?夢の内容より、鮮やかな色で夢を覚えているからです。
私の、真っ白な世界を
君は綺麗に、染めてくれたよね
---二作目---
俺の世界は、ずっとずっと、真っ黒に染っていた。
周りも騙して、自分すらも騙して、本当の俺は、闇に沈めていた。
けれど、そんな俺を、お前は闇から引き上げてくれて、
それが、すごく
ツ ラ
嬉しかった
#無色の世界
276作目
「髪は青、目は紫で肌ピンク!」ぬり絵は姪に権利を授けた
題-無色の世界
「無色の世界」
無色の世界…。
どんな世界なのか想像がつかない。
色のある世界が私にとって当たり前になっている。
世の中、この当たり前が当たり前でない人が大勢いる。
この当たり前の事を、感謝して暮らしたい。
世界には絵の具がない
無色な世界で私たちは生きている
幸せを見つけて沢山色を塗る
楽しみを見つけて少なくとも点々で色を塗ってあげる
皆で世界を虹色にね
あまり思いつかないけど、無色の世界は未来かなと思う。
未来はどうなるか分からないし、不安だけど、自分次第で自分色に変えていける思うから。
私にとっての無色の世界は
プールの後の悲しい気持ち
水色がいちばん薄まった色のこと
気だるさのなかでひとりぼっちだ、と感じる
大人になって
もうプールなんて入らない
お風呂の湯船に浸かっても
暖色のほてりが身体を癒すだけ
あのひとりぼっちを
たまに懐かしく思い出すけど
確かめたら消えてしまう気がして
今年の夏も、プールには入らない。
『無色の世界』💙💚
あなた達がいなければ。
自由にできる。
誰にも文句を言われなくなる。
感情に振り回されなくなる。
僕は自分の世界を手に入れられる。
でも、
あなた達はいなければいけない。
僕の世界に色を付けてくれるのは
他でもなく、あなた達だから。
もう、
無色の世界は嫌なんだ。
テーマ【無色の世界】
この世界から
もし「色」がなくなったら、
わたしは何を目印にして、
「わたし」を見つけることが
できるのだろうか
一日の終わり
よこたわり
静かに目を閉じる
たっぷりと息を吸い
ゆっくりと吐き出す
今日一日頭に溜め込んだいろいろを
息とともに吐き出す
意識がふわりと身体を離れてゆく
無重力で熱もなく色も形もない
白も黒もないただ心のあるがままの空間
たゆたいながら
眠りにつく
(無色の世界)
無色の世界
周りがみんな無色だったら…
みんな透明な色になる
透明になれば、姿も形、音もわからない
だから、この世界は、いろんな形と、音と、色がある
色と、音、形が無ければ…それはもう宇宙人になる途中かもしれないし、空気になるか、わからない
無色の世界は、無いんだよ
色が付いた世界なんだ
宇宙だって、色がある。
色があるから、新鮮で面白いことが沢山で、ときには、苦しいこともあるかもしれない
だからこそ、色は、大切なんだ
みんなが透明の人間なら、みんなが透明人間になる
透明人間は、実際にいるかもしれない未確認生物
宇宙は、惑星とかあるけれど、宇宙に動物はいないかもしれない。
世界中には白人、黒人もいる 。
珍しい動物も
だから、いろんな色があり、面白いんだ
夢色の世界を色付けてくれたのは君でした。
後で書きますwごめんなさいね。どんな話にしようかな?虐待系にしよかな。明日書きます
無色の世界があるならば、それは音のない世界と等しいものだと私はそう思う。
実はそれこそがまさしく、私にとっての自由な世界なのだ。
ああ恋しい…。悔しき耳鳴りよ。
「無色の世界」
水泳は無色の中の孤独をもがくスポーツだ。
飛び込む先は静寂に包まれ、応援の声も届かない。
それでも、みんな声援を諦めない。
だから応える。聞こえないけど、信じる。たゆたうあたしじゃ、自分に勝てない。
死ぬ気で完泳。
顔を上げたその瞬間、世界のこんなにも賑やかなのを全身に受ける。
視界が色彩に染まる。
あたしそれが好きだ。孤独な種目だからこその繋がり。
透明なキャンパスだから綺麗に色がうつる。