『無色の世界』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
無色の世界
なんの彩りもない。
そんな世界、わたしはないと思う。
無色。何もない。
なんの色にも染まってない。
何もないのか、
それともこれから何色にでも描けるのか。
人の赤ちゃんは生まれた時から
何にも染まらず、真っ白!
なんてことはないと思う。
お父さんがいてお母さんがいて。
その血を受け継いでいく。遺伝していく。
だから何色かは少し染まってるんだろうな。
きっと生まれつき活発な子もいれば、
生まれつき静かにしている子もいる。
何か病や障害を抱えているのかもしれない。
でもそれが良いか悪いかなんて決まりもない。
嫌な色なら塗り替えればいいし、
そのままでいいならそのままの色
そのままの自分でいればいいと思う。
何色になるのかは自分の選択。
この間の冬の雪はよく積もり、白いアクリル絵の具を塗り広げたような、音も無い、無色の世界だった
ある女優の、若い頃の写真を見た。
白黒写真なのが時代を思わせる。
衝撃だった。
濡れ羽色の黒髪も、白磁のように透き通った肌も。
ゴテゴテと色を乗せなくても──あるいは乗せた色が写真に反映されていなかったのかもしれないが──、女性は華やかで鮮やかに写っていた。
その女優は現在でも活躍している。色が付いても上品さは変わらない。
私もこのように育ちたい。
無色の世界でも色彩を纏う女性に。
無色透明とか言うけれど
自分が、透明になったような
気持ちになったことはありますか?
弾む会話は、いつも同じような内容
グループの輪は明るいマーブル模様
染まりきれない息苦しさ。
別の輪では、誰かの愚痴や不満が
垂れ流されて不愉快なマーブル模様。
相槌だけで、精一杯。
そんな時、私は人の皮だけ被った
空気人形みたいになってた。
心は、出来るだけ遠くに追いやって
あれが、無色の世界だったのかな。
透明なカメレオン。
時が過ぎるのをじっと待つだけの違和感。
【お題:無色の世界】
書けない 描けない 表せない
なんと哀しいことか
私の稚拙な脳では想像も創造もできない
いろのないせかい
わからない
知らない事はわからない
教えてください
色が見えない世界はどんなものか
なんと愚かしい私か
#無色の世界
無色の世界
他人を見て羨んだり、疎ましく思ったり、妬んだり、嫉妬したり、
そんな、自分と他者を比べるときの「負」の感情こそ、私はつまり「無色」に見える。
羨むな、疎ましく思うな、妬んだりするな、嫉妬したりするな。という意味ではない。
この「負」の感情こそがあなた自身を、私自身を
「無色」にしていると私は思うのである。
人は誰しもごく簡単に、無色の世界に侵されやすい。
自分の色を作るのが幸せで、自分の色を守るのが幸せなのに。
他者と自分らを比べてしまう時にくる「負」の感情は最も「無駄」なのである。
そう考えたところで、結局意味は無く、自分の表情は蔑み、くすみ、脳みそはだんだん同じことを繰り返していく。
そのうちあなたはだんだん、よくわからない色になっていく。すなわち「無色」何者でもない。
だからあなたは、自分の色を大事にして
#無色の世界
いつも通っている道に
たまたま貼ってあった広告だった。
『無色の世界を体験しませんか?』
横目に確認しながら一度は通りすぎたが、
すぐにスマホを取り出して検索をかけた。
『無色の世界』体験版
1.体験は無料。
2.体験後、レポートをまとめていただくだけです。
3.体験期間中は途中キャンセルは不可能ですので
ご了承ください。
4.お客様の意思で選択したものと見なし
誹謗中傷、クレームなど一切受け付けておりません。
この体験は、聴覚障がい、妊婦体験等の体験と同列と考えていただいて構いません。期間は1週間となっております。予約フォームに必要事項をご記入後、ご自宅にキッドが届きますので説明書をよく読んで用法用量をお間違えのないようご試用ください。
再度記載いたします、クレームなどは受け付けておりませんのでご了承ください。
会社に向かう電車の中で運良く空いていた席に
座りながら、必要事項を記入していった。
三日後、自宅に届いたキッドに忘れていたドキドキを
感じていた。
説明書に目を通す。ありがちな挨拶文を飛ばし
要約すると、キッドの中には
睡眠薬とコンタクトレンズが入っている。
コンタクトは装着後一時間で溶けて細胞に
浸透するものらしい、その間に目を開けてしまうと保証ができないため睡眠薬が入っていると書いてあった。
明日はタイミング良く休みだ。
早速今夜してみようと準備を始める。
夕飯、お風呂、歯磨きなど身の回りの事を全て済ませる。サイドボートにコンタクトと睡眠薬、コップに
水を用意。準備は万全!!
さぁ、一週間日常の中の非日常に出発だ。
結論から言おう。
色がうるさいなんて体験初めてした。
詳しいことは是非レポートに目を通してくれ。
(スーパーマリオのロゼッタのおはなし/※ワルロゼ匂わせあり)
穏やかな春のある日。
母の宝物を、幼い頃に見せて貰った事がある。宝石をしまうような箱から出て来たのは、つやつやと美しい光沢を放つ硝子の靴。
なんでも父からの贈り物であり、大切な行事の時には履いているのだそう。
まだ幼かったロゼッタは、憧憬に目を輝かせて母の宝物を見た。
前々からシンデレラの物語に登場する硝子の靴に憧れを持っていたし、素敵な王子様に履かせて貰う事も夢見ている。
自分も履いてみたい。母の宝物を見たロゼッタの中では、そんな思いが膨れ上がって強くなった。
◇ ◇ ◇
春の訪れを祝う舞踏会がロゼッタの住まう城で開かれる事となった。
「いや! ガラスのクツ作ってくれなきゃでない!」
城の中にロゼッタのワガママが響き渡った。
“特別な日”があれば硝子の靴を履ける、というなんとも子供らしい短絡的な目論見からだ。
現在でこそ冷静な大人な女性といった印象の彼女だが、幼い頃は年相応のおてんば姫を遺憾なく発揮していた。
「困りましたね……」
母は自身の頬に片手を置いて少し首を傾げながら悩んだ。
作ってしまうのは簡単だ。舞踏会にも間に合う。だが母の思いとしては、履き方を間違えれば怪我をしかねない代物を容易には与えられない。
「そうだわ……! これなら」
母は妙案を思い付いたようだ。
周りに諌められ、ぶー垂れた顔をするロゼッタの頭を母が撫でる。
「分かったわ。舞踏会の日に貴女へ素敵な贈り物をしてあげましょう」
「ほんと!?」
一転して飛び跳ねながら喜ぶロゼッタ。
そんな彼女を見て、母の口は綺麗な弧を描いた。
◇ ◇ ◇
舞踏会当日。
普段はのんき者であるお城のキノピオたちも朝から準備に大忙し。
ドレスの着付け前の事。母がロゼッタの部屋へとやって来た。
靴の入っていると思われる白い箱を両手で支えながら、母はロゼッタに歩み寄る。
「さあ、お母さんから素敵な贈り物ですよ」
母がロゼッタの目線までしゃがむ。
そして箱の蓋を透明感のある手でそっと開いた。
「わあ……!」
中身を目にしたロゼッタは思わず感嘆の声を彩って出した。
そこには母の硝子の靴と似た光沢を放つ、無色透明の靴が入っていた。
母の思い付いた案というのは、余所行きの靴でよく見られるビニル製の靴を職人に作って貰う事だったのだ。
「ママ! ありがとう!」
母の隣に移動し、弾ける笑顔で首に抱き付く。
「喜んで貰えてお母さんも嬉しいわ」
すると、母は顔を少し真面目に引き締め、声を凛とさせる。
「ロゼッタ。本物の硝子の靴は、貴女にとって愛する人が現れたら、その人にプレゼントして貰いましょうね?」
幼い故に“愛する人”の意味が分からず、ロゼッタはきょとんと首を傾げる。
父や弟ではないのかと尋ねると、母はおかしそうにくすりと一度肩を揺らして美しく笑った。
「貴女にもいつか分かる日が来るわ。そうそう、最後にこの靴に飾りを付けて貰えるのだけど、選んでくれるかしら? ロゼッタ」
「うん!」
母がドアに向かって呼び掛けると、靴職人のおじさんが入って来る。
金属の縁取りが特徴的な箱の中には、何種類かのリボンや花飾りが綺麗に並べられている。
「カワイイ!」
「では姫様、お気に召したものをお選びください」
「どれにしよっかなー」
一通り眺めていた時、あるものが際立って目に付く。
時が一瞬止まる。運命のような思いが胸に流れ、その対象へぼーっと見入った。
「これが、いい……」
うっとりとした夢現の中、一つへ指を指す。
「あら、素敵ね」
「ではこちらで」
取り出され、持って行かれるそれをロゼッタはずっと目で追っていた。
きっとこれは素敵な靴になる。ロゼッタの中では確信めいた思いが溢れていた。
紫薔薇のコサージュ――。
ミステリアスな印象のその色に、ロゼッタの中では異様な興味が湧いてやまなかった。
無色の世界
飾らないありのままの世界。
ありのままでいい。
ありのままがいい。
ただその存在があるだけで光り輝く…
無色の世界。
無色の世界
エレベーターの扉が閉まるのを見ていた
やけにゆっくりと閉まっているんだ
中には誰も乗っていない
そのまま上昇していく…
電車の扉が閉まるのを見ていた
駆け込み乗車をしたヤツがいたせいで
扉は閉じたり開いたりしてから閉じた
中には乗客で溢れている
俺は車窓から駅の周りの小麦畑を眺めていた
そのまま発車していく…
俺は部屋の扉を閉める
ついでに鍵もかける
扉の向こうは無色の世界
俺は色のない世界の住人さ
小麦畑の中で揺れていたいだけさ
無色かぁ 今何色かな
明るくはない
これから、自分で歩んで
好きな色の世界を作ろう
時が経てば
きっとこれまでとは別の
日常になるけど
いつまでも同じものはないから
前を向けば、道が見えてくるよね
舞
テーマ : 無色の世界
学生の頃にさ
そういう視界の人がいるって授業で習った記憶があるんだよね
白と黒の2色しかない世界だった
その時、僕は
色に関する感動的なものが感じ取れないんだって思った
それと同時に
色って人間の感情をこんなにも揺さぶる物なんだなって
僕が見えてる、大半の人と同じ世界は当たり前のものではないんだなって感じた
まぁ、それはそれとして
いくら、大半の同じ世界だとしても
精神状態で見える世界が
鮮やかに見えたりモノクロに見えたりする事だってある
そう、見えてる世界は色鮮やかなのに
モノクロだって思うんだ
凄く不思議で
考えてみた
楽しい時や、好きな人と想いが通じあってる時の記憶は凄く色鮮やかで鮮明
おまけにキラキラしてる
だけど、その反対
辛い時や、訳もわからず避けられてる時の記憶は
暗い、色鮮やかではない 白黒に近いまである
キラキラもどっか行った
なんだろう、どうして精神状態でこんなにも見え方が変わるんだろう
そりゃあ、幸せと幸せじゃないからでしょ?とか言われたら確かにそうなんだけど
僕が不思議だと思ってるのは
幸せな時は色鮮やかで
不幸せな時はモノクロになる
この、両極端な現象の事
よく、歌詞とかセリフとかで聞いてて
ずっと不思議だったんだよね
…これ追求しても答え出ないやつやん
辞めよう、答えのない問題なんて考えても楽しくない
んー…一旦テーマに戻るか
やっべ、何も思いつかねぇww
…だけど、
これは色鮮やか!とか
これはモノクロ…みたいな
一喜一憂してるとメンタル的なものもブレブレになると思うから
生きてく上での影響面を色々考えると
色鮮やかとモノクロが混ざって【無色の世界】で生きてく方がメンタルも安定する気がして
…なかなかそんな風にはできないけど
いつか、そうやって安定する事を僕は望んでるんだ
人知れず、小さくねww
無色の世界になったことはないけれど
無色のような世界になったことはある
よく恋をすると色がつくなんて言うけれど本当にそうみたい
フィルターが変わってしまうのね
いなくなったあの日はものすごく暗く感じたモノクロの世界のように
そんなことは無いのに何を見ても味気ない感じがした
今はその感覚はさすがにないけれど
あの日以来色がつくこともない
世界は単調だ
細い手がするりとカップを取って、紅茶の湯気の温かさを小さな鼻先で確かめ、少しだけ口にして美味しいと笑う。
おいしいわね、このお茶はなんというお茶?
ダージリンですね。今朝届いたばかりの新しい茶葉で、インドで作られたものです。
なんということのない会話。
まだ茶葉の名前も覚えていない、いとけない彼女の質問はこう続く。
へえ、じゃあこのお茶は、どんな色をしているの?
待ち受けていた私は手に持っていた辞典を開く。
小豆色……いや、褐色でしょうか。橙が濃く、鮮やかです。秋摘みの紅茶ですので、春のものより濃く、味が強くでるのです。
褐色、褐色。
彼女は口の中で言葉を繰り返し、思い出そうとするように目をまたたかせた。私の方に顔が向けられる。
それって、私の髪の色と同じ?
ええ、お嬢様の方が少し軽やかで色が薄いですが。
なら、私は今、じぶんとおなじ色の紅茶を飲んでいるのね!
大発見のように喜ぶ彼女のその目は、紅茶のカップを正確には覗き込んでいない。
そうだ、私の服は今日はどんな色? いつもとおなじ青色?
彼女の問いは矢継ぎ早に続く。
私は彼女の世界に少しでも彩りをつけるべく、辞典をめくった。
#無色の世界
『無色の世界』
色なんてない、白黒の世界
それが、段々と色付いてきた
最初はぼんやりと、今は鮮明に
何でかわからないけど、白黒の世界よりも気分がいい
原因はわからないけど、でも、カラーの世界になって嬉しいよ
無色とは、何色だろうか。
私はきっと目を瞑った時の世界が無色なのだろう。と考える。
眩しい世界に疲れたらちょっと少し一休み。今日も無色の夢に揺蕩うのだ。
私を無色の世界に閉じ込めないで
私を無色の世界に染めないで
私の心を「無色」にしないで
「無色の世界」
そんな世界に放り出されたら
私の澱んだ色の塊が すぐに知られてしまう
無色の世界
やっぱこの世の中も彩りが欲しいよね。
「十人十色ってなんだよ」
(色盲について関係の無い人が書いています。不快に思われたら申し訳ございません。)
私は色が分からない。
色ってものがあることは小さい頃から教えてもらったけど違いがわからない。
色盲とか言うやつらしい。
みんなは信号を赤、黄、青と言う。
違うのは知っている。
私はどこが着いているのか。
場所で判断する。
光ってるか、光っていないのか。
それしか分からない。
この世界に色んな色があるように、
人も色んな人がいるんだ。
十人十色。
学校で教えられた言葉。
まぁ確かにものは見えてるし
違いが全くないとかじゃない。
でも他の人には別の何かが見えているようだ。
私には一生分からない。
例えが私にあっていない。
それも十人十色だよね。
話したらこう言われた。
わかんないんだって。
たくさんの色を見てみたい。
十人十色を目で理解してみたい。
無色の世界