『溢れる気持ち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の笑顔に出会うたび、僕の心に花が開いた。
会うたびに増えていく花々は、たくさんの色彩と甘い香りで、僕を満たしていく。
いつか溢れた花弁が僕の内側に留め置けなくなってこぼれ落ちた時。
拾い集めたそれらを大きな花束にして。
君に贈るよ。
【溢れる気持ち】
「…後悔するなよ」
と唐突に彼は言葉を放つ。
「何で?後悔なんてしないよ。」
言葉を返すと、彼は何故か俯いてしまった。
そして、
「ごめんな…。」
ー最悪だ。
よりによって今、こんな事を思い出して終った。
(おい、聞いているのか!)
知らなかったんだ。 殺したのが、実の親だったなんて。
彼奴が、僕と肉親を引き離しやがったんだ。
(御前は何故、殺したのかって聞いているんだ!)
ああ、答えてやるよ。
彼奴を守るためにさ。
あまりにも愚かでどうしようもない僕は、肉親を脅威に感じたんだ。
何であんな馬鹿な事をしたのかと今更ながらに思うよ。
僕達の人生をめちゃくちゃにしてくれた彼奴のために、
家族の亀裂を深めて、もう修復さえ出来ないようにしてしまうなんて…。
……嗚呼、ああ、あああ!!
何で、何なんだ!?
僕達になんの恨みがあるってんだよ!?
(おい!もういい加減にー)
僕は机に乗り出し、捜査官に応えてやる。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ………」
そんな声が聞こえたような気がした。
一体全体誰の声だと考えるまでもなく、私には分かってしまう。
懺悔と憤怒の迸った命の叫びだ。
親殺しの狂った少年の、少年自身と私を糾弾し続ける、果てのない叫びだ。
私だってこんな事をしたくなかったよ、と弁解しても、その声はいつまでも身心を突き刺し続ける。
其れぐらい、犯した罪は重かったのか?
もはや一生、この叫びを私から拭いきる事は出来ないであろう。
「っ…」
後悔なんてそんなちっぽけな物じゃあ無かった。
男は、壊れかけの木箱にもたれかかり密かに哭く。
その涙が堕ちる先は、もう何処にもないのであった。
ー溢れだす気持ちー
モヤモヤした気持ちから
気になる気持ちに変わり
気持ちの容量が貯まっていく
並々まで貯まっていくとソワソワし出して
決壊すると同時に体が勝手に動き出した
溢れ出す気持ち
止まらない感情
自然と涙が零れていた
溢れる気持ちは
抑えきれない
ただ溢れる思いは
自分に素直になればいい
溢れる気持ち
それぞれが昼食を求めて散っていく中、私は虚ろな目をしながら食べていたおにぎりを、危うく落としそうになった。
だって、憧れの人が急に隣で
「おつかれさまです、美味しそうですね、それ」
なんて言うから。
私は動揺を隠して、
「この混ぜご飯のもと、ハマってるんです」
なんて、ときめきも色気もないことを口走ってしまった。
「梅のやつなんですね、私も梅大好きで。いいこと知りました。今日探してみますね」
いつもの優しい声で、心底嬉しそうに笑う彼女。
その愛おしい姿に何度惚れたかわからないが、今回もしっかりと惚れた。
大好きな後輩。
歳下とは思えないほどの人柄と人徳。
思わず手を合わせたくなるほどのものを、彼女は沢山持っている。
私は今日も、梅のコーナーをうろつく。
次はどれを彼女に勧めようかなんて、起こってもいない瞬間に思いを馳せる。
それもいいだろう。
来月、私はこの職場を辞めるのだから。
お題:溢れる気持ち
目に見えるすべてのものが私を軽蔑している。耳に入るすべての言葉が私を責めたてている。世界はまるごと私の敵だった。どこからも弾き出されて彷徨い続けるうちに、どうしようもなくドロドロとした気持ちが喉の奥から溢れ出しそうになる。
もしもそのまま吐き出してしまったら、私は足元の暗い穴に引きずり込まれて、二度と這い上がれないことを知っている。その穴の中が、劫火で焼かれるような苦しみに満ちていることも。そうしたらもはや人の形を保っていられなくなることも。
落ちてはいけない。溢れ出しそうな気持ちを喉の奥に押し込めて、息を止めて、蓋をする。それで窒息するのだとしても、それでいい。私は最後まで人間でありたい。
溢れる気持ち____
私は嫌われる勇気がなかっただけ。
それを周りは優しさだと勘違いしている。
どんなに嫌味を言われても笑った。
どんなに馬鹿にされても流した。
どんなにパシられても仕方がなかった。
誰も嫌いになりたくない。
そんなふうに自分に言い聞かせてるってことは、
すでに嫌いだったりして笑。
溢れる気持ち、とは、恋愛、人間関係、人との繋がり、交流、そして人を知る、そうすると、その人を思うことで、頭がその人ことだけで溢れているその人しか見えていない他の人のことなんて考えない気持ちを押さえきれない、その人だけに熱中になってしまう。
思い出して、思い出して、その人を思うとやっぱり好きと言う感情がある。君に触れたい、声をかけたい、手を繋ぎたい、声を聞いてみたい、ぎゅっと抱き締めたい、キスもしたいそういう思いがあるなら恋愛の、好きが溢れる、溢れている気持ちなのかもね、きっと
あなたへの想いを
風が磨いたこの空に
思いっきり放り投げたなら
粉々に散らばって
夜の星となるかしら
あなたへの想いを
誰もいない夜更けの海に
静かに静かに流したら
波に洗われ丸くなり
小さな真珠になるかしら
あなたへの想いを
沈丁花の木の下に
みんな残らず埋めたなら
心のなかにはひとすじの
花の香りが残るのかしら
胸に溢れるこの想い
どう取り扱えば
いいのでしょう…
# 溢れる気持ち (29)
信用できない。もう一緒にいたくない。嫌い。
そう思ってるはずなのに、どうしてあなたから離れられないんだろう。
あなたと離れたら幸せになれるはずなのに、離れるのが怖くて仕方ない。
私の中に溢れる気持ち。
離れたいという気持ち。
離れたくないという気持ち。
誰かが掬い取ってくれるのを、私は待ってる。
冬。受験に学年末テスト。上手くできるか、点数が下がらないか、……合格、しているか。不安な気持ちが溢れる。
もうすぐ春。新学期。友達はできるか、学校で上手くやれるか。期待と不安に押しつぶされそうになる。
もうすぐ卒業。友達はそのまま友達でいてくれるか、この日々はもう戻ってこない。悲しみと達成感に包まれる。
不安も期待も悲しみも。全部全部溢れて泣く。
嬉しいも悲しいも溢れる気持ち。さぁ、もう少し。
溢れる気持ち
気持ちとは長期的に続くものを言うらしい
そう思うと浮かぶのは「好き」という気持ち
推しに対する好き
恋愛の好き
どちらの好きも感じたことがあるが
推しに対する好きと恋愛の好きはきっと違うものだと思う
どちらも形容できないもので境界線が曖昧なものであると思うが
恋愛の好きはきっと忘れないであろうほど心に残っている
初恋だったからだろうか
目を合わせるのももちろん話すのも心拍音が相手に聞こえていないか心配になる程鳴り響き
声だって震えていたような
推しに対する好きは好きが溢れて悶えるほど
幸せが溢れるほど
私が二つの好きを例に挙げるならそんな様な。
気持ちがあると言うのは時に辛いこともあるが
幸せだと思う
コップいっぱいだと思っていたのに
気付いたらバケツいっぱいになっていて
そのうちお風呂やらプールやらも超えて
もうきっと地球を水浸しにしちゃうと思うの
そんなわたしを抱え込めるほど
あなたの器は大きいかしらね
『溢れる気持ち』
数年ぶりに会うことになったきみを前にすると、直視できないほどの好きで溢れてしまって、目のやり場に困りながら悟られないように必死で平然を装った。
【溢れる気持ち】
愛してる。
だけど、形になる事がない。
それでも消えない。
どうしたらいい??
教えて。
溢れる気持ち
この『書く習慣』で、日々の思いを
お題にのせて言葉にする度、つくづく
私は娘のことでいっぱいだと知らされる。
気付いてはいたが重症だ。
娘の言動で一喜一憂し、娘を中心に行動する。
旦那は二の次、三の次。
どんなに性格ブスで腹が立っても
可愛いところを見れるとチャラになる。
娘の為にならない甘やかしは
できるだけしないように
愛情の押し売りもしないように
心掛けている。
溢れる気持ちは、そのままに。
まだ忙しいの?もう繁忙期は終わってるのに、
何か別の仕事が入ったの?
連絡はまだ?まだ出来ないの?
何度も思った。連絡は?連絡は?
早く会って話がしたい。
会えなかった分、いろんな話をしたい。
「きっとまだ忙しくて出来ないんだ。」と
自分に言い聞かせ、ひたすら電話を待った。
やっと連絡が来て、私達は再会した。
やっぱり、別の仕事に追われていた、という
ことだった。
連絡してきた彼は、「やっと(仕事が)
終わったー。」と、多忙から離れて気が抜けた
ような声で話した。
「私のことを、忙しいなか、ちゃんと考えて
くれてたんだ。」と、嬉しく思った。
あんなに、まだ?まだ?と思ったこと、
今までにあったかなあ。
相手の事情はよく分かっている。それでも
早く連絡してほしいという気持ちは
止められなかった。
早く会いたかった。
いずれ離れていく関係になるとも知らずに…。
「溢れる気持ち」
《私に会ってくれませんか?》
このメールを送って、もう何日が経ったのだろう。
私はあなたからの返事を待っているのに、全く音沙汰がない。
タイムラインは更新されているのに、どうして返事がないのだろう。
あなたからの返事を待っているこの時間さえも、どんどんあなたへの思いが溢れ出てくる。
今何をしているのかはタイムラインを見てなんとなく分かっているし、なんなら私以外の誰かとやり取りしているのも、表でみえている分にはわかっている。
……どうして?
どうして返事をくれないの?
こんなに私は愛しているのに。それに答えず他の人とやり取りしているなんて。
彼のタイムラインにラーメン屋があった。
ここは近くはないが、チェーン店じゃなくそこにしかない店--電車で片道二時間くらい。
毎週金曜日の仕事終わりに行く、仕事の定時が夜七時だから……。
考えはまとまった。あっという間だった。
直接伝えよう。この溢れる気持ちを。
待っててね、大好き。
【溢れる気持ち】
※【君に会いたくて】の続き
―溢れる気持ち―
毎日毎日飽きもせず、
人が生まれ、亡くなり、を繰り返す、
この広い広い世界の中で
このどうしようもない気持ちを
行き場のない溢れる気持ちを
受け止めてくれる人に出会えたら
それを奇跡と呼ぶのでしょう
溢れないよう心にしまっても
この気持ちは限界が来て
爆発するみたい