『海へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「海へ行こう」
ふいにそう思った。
丑三つ時。
それでも変な時間に目を覚まして、髪はボサボサの儘、服も今から私服を着るのは怠いから部屋着のまま。
まだバスも電車も運転していない。
どう行こうかと考えた末、歩いて行こうと決意。
道走っている。いつか行きたいと思っていたから。
何度も地図アプリで見て、記憶して、いつかいつかと先延ばしにした。
だから、自分の足ならいける。
こんな時間には海なんてさほど良くは見えないだろうけど、お化けなんかが出てきそうで怖がりの僕には刺激が強いけど、あの大きな海水を、生き物を、美しい海を独り占めできるのは今この時間、海に憧れを持つ僕だけなんだ。
激しく流れる水は
人も自然も関係なく
全て海へと連れ去っていく
ついでに
過去の失敗とか
全身の疲労感とか
不穏な人間関係とか
やりがい搾取とか
優劣の概念とか
諸々全部流されてしまえばいいのに
『海へ』
【海へ】*77*
今海ってワードを聞くと
月9『海のはじまり』が浮かぶなぁ
で、同時にback numberの曲が頭の中で流れる
それからなんとも焦れったいめめが浮かぶ笑
架純ちゃん、何の責任もないんだから我慢しなくていいんだよ〜って声掛けたくなっちゃう
曲といえば…降り積もれのあいみょん、西園寺さんのバンプも最高!
海へ
海へ行っては危険です、台風来てます。
高波にご注意ください!
と、言われても行きたくなる嵐の海へ
嵐の海が見たくなる、それが若さ。
喫茶店で椅子蹴飛ばすな!
人を馬鹿にしたい批判したいだけの
正義の味方気取りの正義中毒が石を投げる
集団で。
集団での言葉の暴力は正義の制裁だからOKか? 言い返して来ないと分かっている対象に
吐く吐きかける暴力のような名前ナシ、カオナシの無責任な落書き正論は、喫茶店で椅子蹴り飛ばすのより下衆と気付けない心は大丈夫か?
自分に言われた言葉には火病みたいに泣き叫ぶくせに、他人様にぶつける言葉は言葉を選ばない単純さ。
「嫌い」「バカなの」「イライラするぅ」
だから、何度も言うけど
他人様は、世の中は、オマエをイライラさせない為に存在なんかしないんです!
他人の心を支配しようとするな!
たかが、好きか嫌いかってだけのことで
裁く権利なんてない、ただの外野が!
っていう ひとり言を
嵐の海に捨てに行きたくなるねぇ
・・・親の顔が見たいわ(笑)
喫茶店で椅子蹴飛ばすな
台風の来ている時は
海へは
山へは行くな
これは、駄目でしょ
あれも、駄目でしょ
それは、常識一般論
それを、越えてしまうのが人の心
それを、救えるのが人の情け
令和6年8月23日
心幸
海へ
海に来てみた。
季節外れすぎるからか、全然人がいない。
水平線が無限に広がっている。
厳密には無限じゃないんだろうけど。というか真っ直ぐすぎない?地球は丸いんだし水平線はカーブするべきでは?
水面が波立ち、白波が向かってくる。
穏やかだが、時折岩場の辺りが穏やかじゃない。あの岩に座ってなくてよかった…波ってどこから来るんだろう。
小さいカニが歩いている。
こっちに向かってくる。警戒心なさすぎる。食べちゃうぞ?食べないけどさ。かわいいなカニ…
海に来てみた。
明日も頑張ろう。
海へ
泳ぐことも
はしゃぐこともしないけど
でも何となく海は好きだ
海というか水が好きだ
静かで柔らかくて
でも決して優しいだけではない
今年は海へ行かなかったな
今からでも見に行こうかな
今日は海へ
黙祷を
過去の自分がいなくなった日
過去の自分を卒業した日
これからの自分と
生きる日
時々同じ夢を見る。
誰かわからない少女が海へ進む様子を
僕は見ていて手を伸ばすんだけど
彼女は手を取ることはなく
振り返って僕を見て笑うんだ。
そして彼女を包むような高い波が来て
彼女は消えるこんな夢を見る。
でも僕はこの少女を知らない。
この経験はしたことが無いから
過去のトラウマを見ているわけじゃない。
誰が海へ進む彼女を止めることができるのだろう
─────『海へ』
海に架かる虹を捕まえようと君が言ったから、僕らは銀色の車に乗って海へ向かったんだ。
プラチナライダーになって鏡の中で反射するように、僕は君で、君は僕になる。
波が寄せてくるたび、虹を手に入れられそうな気がしたけど、それはほんの虚栄の幻だったのかもしれないね。
結局、虹を掴むことはできなかった。
できない自分を知ったとき、僕らの心は穏やかな海と同化していく。
君は鏡像で理想の僕であり、僕は現実の僕に戻る。
だけど僕らはきっといつまでもプラチナライダーでいるよ。
「海へ」
今、キラキラと凪ぐこの海面が、実は色々な顔を見せることを私は知っている。砂浜に咲く色とりどりのパラソルの下で、実はとんでもなく心温まるストーリーが展開されていることも。
A子は、灼けた堤防の上で一人三角座りをしたまま、自身の膝に顔を埋める。
私にもかつては連れ合いがいて、一緒に行くぞと誘ってくれる人達もいた。
今は皆どこへ行ってしまったのだろう。もしかして海の藻屑へと消えてしまったのかしら 笑
海を見つめる彼女の瞳には確かに仄暗い光が宿っていた。
→海で。
白い砂利道に反射する太陽。
背の高い草に囲まれて、草いきれ。
そこに混じる磯の香り。
駆け抜けて、広がる風景。
海へ。
白い泡を立てた波は浜辺に打ち寄せ海へと還る。
砂に刻まれたリズム、地球の轍。
足跡をつける。足裏の砂が沈む。
砂に溺れる前に、一歩。
海へ。
海へ飛び込み、海に包まれる。
ここは誰も知らない秘密の場所。
あの子もこの子も、誰もここを知らない。
私だけの浜辺。
私はここでなら思い切り泣ける。
海で。
テーマ; 海へ
「海へ」
大きな海で希釈したら。手元から見えなくなったら。
果たしてそれはなくなったこととイコールなのかな。
二人はソファに並んで腰掛けて分厚い動く写真集を開いていた。
大きな白い雲がゆっくりと流れている青空の下で、広大な砂浜に波が押し寄せ、やがてまた静かに引いていく。
「ねえ、サーシャは海へ行ったことある?」
「あるよ。オーギュは、
……覚えてないか。」
「うん、絵や写真では見たけどね。
私が海に行ったことあるかサーシャには読み取れない?」
「無理だよ。私の特性〈のうりょく〉のことを言うとよく間違えられるけど、私が読み取るのは感情だけ。
考えや記憶を読み取る能力がある魔法使いのことは、本で読んだことならあるけど実際に会ったことはないよ。
もしそんなことまで読み取れてしまうなら、その人は私よりもっとしんどいだろうね。
……私にわかるのはオーギュが海の記憶がなくて悲しんでるってことだけ。」
そう言うと、サーシャはそっと抱き寄せると私の頭を肩にもたれさせ、髪をやさしく撫でてくれた。
「オーギュは海に行ってみたいの?」
「うん……絵や写真で見た記憶だけだから、一度実際の海を見てみたいな。」
「…….海っていうものは凶暴だよ。
私の好きな泉や湖や小川なんかとは全然違う。怒りにまかせて荒れ狂って何もかもを飲み込んでしまう。
水の精霊が、海の精霊と湖の精霊と……って役割を分けたようにね、同じ水でも違うものなんだよ。
海は、オーギュも前会ったマリエルみたいなもの——あるときは荒れ狂って手がつけられないけど、またあるときは不思議なくらいに優しく穏やかでね……。
マリエルのことを嫌いなわけじゃないけど、彼といたらさんざん振り回されるからね。」
そう言ってサーシャは写真集のページをめくり、雷を伴う激しい嵐に猛り狂う海の写真を見せた。
「私は嵐なら止められる。」
オーギュが呟くように言うと、写真の激しい雷雨がすーっと止まり、吹き荒れる風も止んでしまった。
「今何やったの!?これ写真だよ?」
サーシャが驚いてオーギュを見た。
すると、オーギュは驚き怯えた目でこちらを見ていた。
「……私はただ、嵐を止められるって言っただけだよ。今は何もしてないのに……。」
サーシャは動く写真集をぱたんと閉じると、オーギュをそっと抱き寄せた。
「他者の感情がそのまま入り込んでくるなんて、ただ厄介なだけだったけど、これのおかげでオーギュのことをわかってあげられるね。
……大丈夫。何も心配いらないよ。
いつだって私がそばにいるからね。」
(フリートフェザーストーリー いつかのできごと篇 #3 : お題「海へ」)
いつもの電車
いつも見かける隣の学校のあいつ
名前は知らない
いつもは話しかけるなんてしないのに、何故か今日は話しかけた。
いつもと違う行動。
話してみれば案外気が会って、
「あー学校行きたくねー」
「受験受験ってまだ俺ら2年だぜ?」
「「サボっちゃう?」」
そんな会話から始まった海への逃避行。
行くあてもなく、終点が海の近くだからというだけで行き先が決まった。
いつも降りる駅を通り越し、見たことの無い橋を渡り、見たことの無い看板を見て、一面緑の田んぼを見て、海が見えた。
駅から出ると真っ青な水面が光っていた。
2人して靴と靴下を脱ぎ、ズボンを捲り、ざぶざぶ海へ入っていった。
散々遊んで疲れた僕らは帰りすっかり寝てしまった。
先に眠ったこいつの頭の重さを肩に感じながら
「もう話すことは無いんだろうなあ」
と夢現で思った。
『海へ』
広大な海へ
何があってもあなたを見ると落ち着くの。
地平線の先にあの人がいると思うと
ただ頑張ろうって思えるの。
あの人は海が好きだったから
見つめていればいつかあの人が現れるかなって思うの。
ただそれは私の幻想で
あるのは長い地平線だけ。
いつか私が年老いて
この地平線を渡る時は
なるだけ良い天気でありますように。
今日のカフェラテはいつもより軽い
中身の話ではなく味わいのことだ
風味は薄いが今朝の雰囲気には合っている
なんのこっちゃな話だが
今日に対する今日初めての感想です
幸せの予感しかありません、そう思いませんか?
そう思いながら窓から海を眺める
時刻は5時8分
外はすでに明るく山の陰から太陽が出てこようとしてる
休みの日はこうしてゆっくりと日の出を待つ
朝日が一瞬パッと光って海面に一本の道を作る
波に揺られ炎の道のようメラメラと輝く
暗黙のルールがあるかのよう辺りは静寂に包まれる
その時間を使って私は瞑想する
やがて陽が登るにつれて炎の道は白く細く
輝きは失わぬまま海へと溶けてゆく
それを合図にしてるかのように風が吹き始め
木木が揺れると小鳥が目覚め囀り始める
波が防波堤に打ちつけると
今度は海猫たちと蜩が鳴き始める
早朝の儀式を終えようやく私は今日を始める
太陽が海へと沈むまで
君に逢える気がして海へいく
だけど
波の囁きは
幽かすぎて聞きとれない
海よこたえて
さらさらと
海原に溶けていった
君はどこにいるの
ただ
やさしい
波の囁きが
繰り返されるだけ
海へ
あなたはとても綺麗だけど
時々すごく怖い部分を見せるところが嫌いです
もう少し落ち着いてほしいです
ただ曇りの日の海は個人的に好きです
海の向こうへ。
海の向こうには何があるのだろうと幼い私はふと思った
夢の島?それともずっと海が続いていてなにもないのかな?いつか行ってみたい!
幼い私はそう思ったけどそれは夢の話だった
海の向こうには夢の島なんかないただただ辛くて過酷な世界私は絶望した行ってみたかった場所がキラキラした世界じゃなかったからずっと何かと戦わなきゃ行けない
それを乗り越えてもまた戦わなきゃならないそれの繰り返しだいつまで続くの?怖い逃げたいけど逃げ場などない駄々広がる過酷な世界振り返れば後ろは海の世界戻れないあの純粋だった私に楽しかった幼き日々に
前に進み続けるしかないのだそれが出来るか?いや立ち止まろうまだ前に進まず1歩1歩進もう
いつか夢の島に行けるまで少しづつ周りじゃない私自身だ私の旅私の人生夢の島に行けても暗闇に続いてもまた新しい夢のキラキラした島を見つけ出そう1歩1歩
「海へ」
海が見たい。唐突にそう思った。
乗客もまばらな午前10時過ぎの下りの電車。天気は晴れ。私はうっかりすっかり寝坊して、もはや急ぐこともなく悠々と、三時間目の授業を目指し学校に向かっているところだった。
この前、夕飯どきのテレビでみた海沿いの路面電車を思い出す。海と並行して走る線路、ホームからすぐのところに見える海がキラキラして見えた。
いくつか電車を乗り換えたら、2時間かからずにたどり着けるはずだ。
そう思ったらもうわくわくが止まらない。思いつきで行動するのは楽しい。そういう性質なのだ。
とは言ってもビビりなのでたいしたことはできないが…。
しかしながら今日のこれは、自分にしてはなかなか思い切った案だと思う。
学校が嫌いなわけではない。勉強は好きでも嫌いでもないが友達もいて、それなりに楽しく学生生活を過ごしている。
それでも、こんな天気の良い日に教室で眠気に耐えてノートをとるよりは、だいぶすてきな一日になる予感がする。
そんなことを考えている間に、本来の降車駅に着いた。プシューと音をたててドアが開く。
迷いが生じる。まだ今なら日常に引き返すことができる。何食わぬ顔で、寝坊しちゃった〜なんて言って教室に入るのだ。足元がそわそわする。
プシュー。
ドアが閉まります。
持ちこたえた。
ドアの開放時間がいつもよりもだいぶ長く感じた。
まだそんなに長くは生きていないが、やらなかった後悔よりやってしまった後悔の方がまだマシだということを知っている。人に害を与える類のことでなければね。
さて、ささやかな非日常を手に入れた私は向かう。海へと。