récit

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海に架かる虹を捕まえようと君が言ったから、僕らは銀色の車に乗って海へ向かったんだ。

プラチナライダーになって鏡の中で反射するように、僕は君で、君は僕になる。

波が寄せてくるたび、虹を手に入れられそうな気がしたけど、それはほんの虚栄の幻だったのかもしれないね。

結局、虹を掴むことはできなかった。
できない自分を知ったとき、僕らの心は穏やかな海と同化していく。

君は鏡像で理想の僕であり、僕は現実の僕に戻る。

だけど僕らはきっといつまでもプラチナライダーでいるよ。

「海へ」

8/23/2024, 10:16:34 PM