récit

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1/18/2025, 2:30:07 AM

僕の上空を風のように通り過ぎて行った人たちや、目的、理想、決意などのそれらが人生に絡みついている。
振り返ると、過去や未来もまた、ゆっくりと風のように流れて行った気がする。

次の年には、すっかり忘れ去ってしまった人もいるし、翌日にはあっという間に無かったことになった出来事も少なくない。

それでもその中で間違いなく、人生を豊かにしてくれた人たちや、行く先を決定づける出来事があった。

僕は運命なんて信じてはいないけれど、そうした出会いや別れは、何かの思し召しだったのか、あるいはもっと軽やかに、風のいたずらだったのかもしれないな、とぼんやり考えるんだ。

「風のいたずら」

1/14/2025, 12:59:16 AM

広大な荒野には、耕地や牧地にも適さない無駄に見える土地がある。
そこは、何もないエアーな空間のようで、まるで、始末に困っている使用済みのAmazonの大きな空き箱みたいだ。

だけど、この役に立たなさそうな荒地に隙間なく根を張る植物たちは、驚くほど美しい色彩を纏っているんだ。
その植物をお茶に淹れてごらん。飲めば、君は体の奥から美しくなると言われているよ。

こんなふうにイケメン猫は、君がこれまでまだ見たこともない景色の使い道を知っているんだ。
足元で静かに眠る猫は夢の中の冒険者なのだよ。

「まだ見ぬ景色」

1/11/2025, 4:32:08 AM

空中ブランコに乗り、イケメン猫はふわりとした空気の中を漂いスイングする。リズムよくクルクルと回りながら心が踊り始める。

この気持ちのいいノリノリな感覚の中で、空に浮かぶ忘れ去られた記憶を見つけるんだよ。

ああ、そうだった、こんなこともあったな。

イケメン猫は、置き去りにした出来事の微かな温もりにそっと触れる。
すると、心の奥で少しずつほぐれていく熱を感じる。

そして、その熱は小さな希望の粒子へと変わり、未来への大切な鍵を形作っていくのわかるんだ。


「未来への鍵」

12/27/2024, 1:45:11 AM

世の中の形や様々なものごとは、いつも変わりゆくもの。生まれて、消えて、また新たに変化していく。
僕たちの周りには色んな出来事が満ちている。

君は変化の新しさを楽しむかもしれないし、あるいはその目まぐるしさに少し驚くかもしれない。
変化は僕たちの心を揺さぶるけれど、どう向き合うかは人それぞれなんだ。

その変化を傍らに置いて、目を細めて見てみると、実はそれは単調で平坦な景色として映ることもある。
驚きや期待の裏側には、穏やかな時間が流れているんだ。

そして、世界は確かにうつろいゆくけれど、変わらないものも存在するんだ。
とても小さな小さなもの、宇宙の深い部分で静かに息づく素粒子たち。
それらは長い歴史を経て、今もなおそこにある。
無常の世界の中でも、ほんのりと不変の存在感を持っているのさ。

僕は、無常と不変の二つの側面を大切にしたいと感じているんだ。


お題「変わらないものはない」

11/18/2024, 1:20:47 AM

冬はクールで知的な姿を纏っている。でもその心はとても繊細であたたかい。

冷たい風に散った街路樹に
煌めくイルミネーションの花を飾り、寄り添いながら歩く君と僕の夢を温めてくれる。

「冬になったら」

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