『海へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨がいよいよ激しくなり、それでもきみのことを待っていたのは、きみが見すえた未来に、わたしはいないような気がしたから。だからせめて、きみのなかの、一途なひとになりたかった。きみがわたしを手放したことを痛んでほしかった。きみに残りたかった。きみの人生にすこしだけでもわたしの体をかたむけたかった。
海へ
ただ青の音を聴きたかった
おかえりなさいを言いたかった
ただいまなんて聞こえていないのに
そこにいるわけがないのに
「待っているだけじゃ進めないよ」
そうだね、確かにそうだ。
じゃあ、会いに行くよ。
大丈夫、持ち物も忘れ物もないよ。
私は入道雲の壁を壊して
波をかき分けて歩き出した。
恥ずかしがり屋のあなたが
いつもの癖で隠れてしまう前に
ちゃんと見つけるよ。
この夏が終わってしまう前に。
海を見て美しいと思うのか。
海を見て怖いと思うのか。
怖さが先にくるのは命が大切だということ。
まだまだ生きたいと心から願っている証拠。
そして海の美しさを人生の最後に焼き付けたい。
おまえの遺骨と、海に来た。
「静かだな…………」
夏の終わりを感じる。
おまえが生きてるうちに、海に来れたらよかったのに。
俺が、おまえにしてやれることは、もうない。
ただ、「海に行きたい」と言っていたから、ここへ来た。
「…………愛してたなぁ」
浄化してほしくて
癒してほしくて
ちっぽけだ
って
言ってほしくて、
くだらないことだ
って
言ってほしくて
–海へ–
なんだろう。海って。
大きくて、でも繊細で、すごく綺麗で
かわいいのもかっこいいのも怖いのもいて。
大好きだけど
好きになればなるほど溺れるのも怖いんだよな。
あ、好きな人と同じだ。
「海へ」
「ところで何があった?」と頭の中で問う
「ウミへ」
「海?」
「ソウ、ウミへ、アノコタチヲウミヘ」声は聴こえないがワタシには言葉と感情が流れ込んでくる。
「ハヤク、ウミへ」
何か起ころうとしている事は、数年ぶりにワタシを呼び付けた時点でわかってはいた。
その時耳に直に声が飛び込んでくる。
「先輩!聞こえますか!」ナオヤが突然会話を遮る。
「どうした。」声に出して問う
「アルゴスが北と南の海域へ集中しだしました!」
「あぁ、」
「あぁって!早く戻って下さい!オレこんな事始めてで!」
「大丈夫だ、もうミテラ様は承知されてる」
「承知されてるって、先輩何処にいるんですか?なんでそんなことわかるんですか?とにかく早く戻ってくださいよ!」
声に出さずに解ったと答えたがナオヤには聞こえるはずもなく催促の言葉が煩く聞こえ続ける。
彼女に向き直り敢えて声に出して言う
「では失礼します。ミテラ様」一礼して足早に立去る。
背後では祈りのような感情がワタシの背中を押す。
アノコタチヲウミヘ
今日は1ヶ月ぶりくらいに先生に会えた
「がんばって♡」だって
先生が言うだけで私にとって魔法の言葉になっちゃうの
海へ入り、波に呑まれ、海底まで沈んでいたい
海底からの空は綺麗
日中は光が透き通って綺麗
夜は星が沢山あり、たった一つの月は2つ見える
海へ飛び込もう
深い深い海の底へ
隠したい思いを沈める。
そうでもしないと溢れ出してしまいそうで
だけど、その思いが消えるのが、少し寂しくて
自分で決めたことだ。この思いを捨てるのは。
そう考えても、後悔が少しずつ湧き上がっていく。
いっそのこと、この広い海に溺れてしまいたい。
どうせ怖くなって、泳いで戻るのだろうけど。
自分から沈んでいく勇気などない。
背中を押されても、直前で嫌になる。
だんだん全部が嫌になって
綺麗な空も、海も、嫌いになってしまうのだろうか。
そんなひねくれものにはなりたくないのだけど…
「好き」という感情も
「愛」という想いも
海に沈めてしまえば、きっと見つからない。
浮いてしまわないように、真空の箱に入れて
鍵もつけて。
こんな想いは、あってはいけない。
君に、君たちに、向けてはいけない。
暗い暗い海の底
そこに沈むは、純粋な恋心か。
それとも、嫉妬にまみれたどす黒い愛情か。
それを知るものは、誰もいない。
ー沈めた本人でさえ、覚えて無いのだから。
お題 : 海へ
あなたの涙を見ていられなくて
わたしは海へ出ました
反射する白波のまぶしさに
目を細めるふりをして
ひとりで涙を流しました
あなたのそばに寄り添い
あなたとともに泣くことこそが
やさしさだと
わかっていたのに
穏やかな波音は
心を波立たせるばかりで
後悔という波にわたしは
いたぶられるままに
抗いもせず
#海へ
海ヘ あなたといっしょに
行きたい
波の音聞きながら
幸せ感じていたい
海へ
色々疲れた時、ふとした時に海を見たくなった時
貴方への思いが溢れ出てきた時
海へ行く
大きく広がる全てで受け止めてくれるから
海へ
リゾート地みたいに綺麗な海じゃなかったけれど
今でも思い出す
あの人と同じ船に乗った日のこと
【海へ】
恋人ができると
海へ行きたくなる
海水浴はしないけど
一緒にキレイな海が観たい
なんなん これ…
地元は海が比較的近かった。
夏は人が多すぎてうんざりするが、5月頃はまだ殆ど人がいないので、写真を撮ったり、一人でぼんやりするのが好きだった。
あまり綺麗なイメージは持たれない海だったけれど、よく晴れた日は悪くないなと思っていた。
何をするでも無く海に行く。
今は遠くにある海。
あの海は、私の中では今も綺麗なままだ。
海へ____
15回目の海。
20回目の私はどんな大人になってるんだろうか。
海へ
「もう疲れた」
そう思った時に、
「爽やかな景色を見たい」
そう思う。
車に乗ってむかう
あの爽やかな景色
海へ。
真っ青で塩の味がする海が僕は好き。
海を見るとなんだか夏が来たみたいだ。
僕は海を愛している。
だからこそタヒぬときだってずっと海のそばにいたい。
だって海には君がいるから。
僕は陸にいるけど君は海の中。
君は何故か外には出られないという。
いわゆる人魚ってやつらしい。
君が来れないなら僕が海へいくよ。
どこまでも奥深く…
海へ
人生に疲れた。
私は、海が好きだ。
なら、海へ行こう。
ははっ水が冷たいや。
月明かりが灯る夜、
1人の少女が海に浸かった。