ぺんぎん

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雨がいよいよ激しくなり、それでもきみのことを待っていたのは、きみが見すえた未来に、わたしはいないような気がしたから。だからせめて、きみのなかの、一途なひとになりたかった。きみがわたしを手放したことを痛んでほしかった。きみに残りたかった。きみの人生にすこしだけでもわたしの体をかたむけたかった。

8/23/2023, 10:08:46 AM