『流れ星に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
"流れ星に願いを"
ダンッ
不意に窓ガラスが叩かれる音が響いた。
嫌な予感で身の毛がよだつのを感じ、咄嗟に音がした処置室へ入り明かりを点けると、窓辺に窓の外を見上げるハナがいた。窓の外を見ると、誰もいない。
とりあえずハナを窓から離そうとハナに近付く。
「おい、危ねぇから離れ──」
そう言いかけると、ハナが立ち上がって前足を出して窓ガラスを叩く。
ダンッ
あの音だ。
あの音の正体は、ハナが窓ガラスを叩く音だった。
「お、脅かすなよ……」
急に緊張感から解放されて膝から崩れ落ちそうになるが、なんとか踏みとどまる。
窓に近付き「何に興奮してんだ」とハナの視線を辿る。
キラリ、と夜空を駆けるものが見えた。それに合わせて、ダンッ、とハナが窓を叩く音が聞こえた。
──なるほど、これ《流れ星》に反応してたのか。
空が晴れているおかげで、流れ星がよく見える。
ただ、今夜は流星群があるとは聞いていない。
ならこれは流星群ではなく、数個の星が流れるちょっとした天体ショーという事か。
そっと両手を合わせると指を絡ませ、祈るように顔を伏せて目を閉じる。
何かに願うものは無い。自分で行動し叶えるものばかり。
ただ、これだけは祈り願う。
──皆が、ハナが、これから先も平和に過ごせますように。
そう呟くと、ダンッ、とハナがまた窓を叩く音がした。
緩慢な動きで顔を上げ、目を開ける。
「さ、晩飯の時間だぞ」
そう言ってハナを抱き上げると「みゃあ」と一声上げた。
そのまま窓を離れて処置室の明かりを消し、夕食を摂りに廊下に出た。
作品No.25【2024/04/25 テーマ:流れ星に願いを】
『ながれぼし』
と名付けた一冊の本
私の初めての本
自分で収録作を決めて
自分で原稿をつくり
自分で絵師様に表紙とロゴのデザインを頼み
自分で印刷会社様をさがして
そうしてつくりあげた
一冊の本
それは
満足いく一冊とはとてもいえないけれど
私にとって
大切な作品を集めた
大切な一冊であることに
代わりはない
願わくば
少しでも多くの人に触れてほしいけれど
身の丈に合わない高望みだろうか
流れ星に願いを言える人は
常にその願いを考えているから
願いが叶うのだと誰かが言っていた
私の願いは
お金が欲しい
恋人が欲しい
きれいになりたい
健康になりたい
今は思いついても
常にその願いを考えてはいない
それは私の願いなのか
私の願いは何だろうか
常に考えているような願いはあるのだろうか
たまにはゆっくり考えてみるかと思った
流れ星が落ちるまでに
3回願い事言わなきゃいけないなんて
絶対無理じゃん
流れ星に願いを
それはどうしても避けられない事はわかっていた。
それでも願わずにはいられない。
だから俺は願う。
どうか、どうか……兄さんが、俺の……
俺は空を見上げながら、流れ星を待った。
*****
俺が残業を終え、家に戻りドアを開けると、中は真っ暗だった。
まだ、弟はバイトから戻ってきていないのだろうか。しかし、今日はバイトも夜の講義も無いと言っていた。
サークル仲間と飲みに行っているのだろうか?
だが、その連絡もない。
ただいまと言ってみたが、返事がない。
俺はリビングの明かりをつけようとしたとき、弟が窓の外から新月の空を見上げていたのが見えた。
こんなに街の灯りがあるところで、星など見えはしないだろうに。何をしているのか。
俺は疑問に思っていたが、今日の天気ニュースで、どこかの星座のあたりから流星群が見られると言っていた。
もしかしたら、明かりもつけずに流星群を見ようとしていたのか?
弟は、流星群が見られるという方向に頭を上げたままじっとしている。
まさか、流れ星に願いをしているのではないのだろうか。
俺はリビングのライトをつけようとしたとき、弟が俺の気配を感じ取ったのか、俺の方を振り向いた。
新月の闇の中で弟の顔には影がかかっていたが、何かを訴えるような瞳で俺を見つめる気配がした。
俺と弟の視線がぶつかる。
弟は立ち上がり俺の方へ近づくと、震える唇で俺に言いづらいであろう思いをぶつけてきた。
俺はその弟の想いを受け止めた。
そうして、リビングの明かりをつけ、椅子に座るよう弟に促した。
*****
「どんなに考えてもレポートが進まないんだ! 頼む兄さん! 俺の代わりにレポート書いて!!」
明るいリビングで、弟は俺に向かってダイニングテーブルにぶつけんばかりの勢いで俺に何度も頭を下げてきた。
「それは自分で頑張れ」
俺は弟の願いを受け止めたが、応じるとは一言も言ってない。
第一、レポートは弟がするべき課題だ。何故俺に頼るのか。
「そこをなんとか! 明日が締め切りなんだ!!」
弟は涙声で俺に言うも、俺は弟へ言わずにはいられなかった。
「流れ星に願う時間を使って書けばよかったのでは……」
「あああ!」叫ぶ老女の服パサリ落ち一瞬遅れて赤子が泣いた
[流れ星に願いを]
流れ星には、3回願い事を言わないと叶わないとか。
間に合わんでしょ普通。
この老女の言語で、「あ」は、赤ん坊に戻りたいという意味を持つ。まあ嘘だけど。
だからさ、そういう自分ルールで、一文字に願い事の意味を持たせて、その文字を3回言えばいいんじゃないかな?
「流れ星に願いを」
流れ星に願いを、
流れ星に願いを込める。
私はどんな願いを込めるだろうか。
私は欲がないから、願いがなにもない。
…でもただ1つあの人に会いたいのかも、
知れない…。
神に怒られ一年に一度しか会えない私達。
貴方と私の願いがこもった流れ星が、
ぶつかり合い重なりあう時がくるのなら、
私は貴方に毎日愛を伝えられる日を、
愉しみにしているわ…
誰でしょうかね?僕も流れ星に願いを込めて…フフッ貴方ならどんな願いを込めますか?
地域おこしを願って流れ星に願いをかけたら願いが重すぎたのか田んぼにそのまま星が落ちた。次の日ニュースで隕石落下と話題になった、微妙にかなったような気がすると思いながら地域おこしにどうつなげるかで会議は踊る。
彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい
明日だるいから休みたい
さよなら
流れ星
もう願い事はないから消えて
君を奪ったせかいに
君を諦めたせかいに
もう希望はないから
さよなら
【流れ星に願いを】
流れ星といえば願い事
流れ星が流れてる時に3回唱えると叶うらしい
お姫様になれますように
美味しいものをいっぱい食べられますように
友達が沢山出来ますように
好きな子が振り向いてくれますように
試合で勝てますように
高校に受かりますように
友達とずっと繋がっていられますように
赤点をとりませんように
充実した青春を送れますように
恋人が出来ますように
やりたいことが見つかりますように
やりたいことをずっとやり続けられますように
大学に受かりますように
最後の学生生活謳歌できますように
単位がとれますように
留年しませんように
卒業できますように
就職できますように
沢山の給料が貰えますように
出世できますように
結婚できますように
家族を幸せにできますように
無事に子供が育ちますように
こうやって願い事はどんどん変わっていく
面白いよね
願い事だけ並べてみると
誰かの人生をみてるみたい
結局いつでも願っているのは
幸せになれますように
悔いのない人生になりますように…かな
みんなの願いが叶いますように
笑顔溢れる世界になりますように
流星群。いくらでも星が流れてくるから願い放題。
じゃあ、この流れ星に、
願い事をするなら、
何を願う?
「オレの隣にいるヤツがオレのものになりますように、って願うかな」
「!……ハハッ、奇遇だな。俺もだよ」
【流れ星に願いを】
「流れ星に願いを」
私が流れ星を見て、心から願うこと。それは、
全ての人が、違った環境で、違った価値観を持っている中で幸せだと心から思えるような世界になりすように。
「大変大変! 遅刻しちゃう!」
真っ暗な星一つない夜の中を、少女は駆けていた。
彼女の先輩や同輩はすでに準備を終え、規定の時刻を待っている。願いを詰めるためのボトルを忘れなければ、彼女は今頃仲間たちと談笑しながら、規定の時刻を迎えていたはずである。
「間に合え〜〜〜!」
集合場所に滑り込む。まだ笑い声が聞こえる。ギリギリ間に合ったらしい。
彼女は自分の名前が書かれたスクーターに乗って、息を整えた。あと数秒。
『星の子達よ、時間です! 行きますよ!』
時間になった。最年長の先輩の合図と共に、一斉に地上へ向かう。彼女もグ、と足に力を込めて、思い切り空を蹴る。
星の子である彼女たちが、年に一度行う行事。願いを集めながら地上に向かって、その願いをボトルに詰めたらまた同じ道を戻る。星集めの儀式、と誰かが言っていた。
「いっぱい願いを集めるぞ〜〜!」
彼女の叫びは、地上には聞こえない。代わりに、彼女の体が叫びに呼応して一際輝く。
それを見た人々は、こう言うのだ。
「あ、流れ星!」
流れ星に願いを
愛してる
あなたを
愛してる
会いたいの……
80歳を迎えた未来の自分を想像してみた。何を望むのだろう。
両親はもう居ないだろう。失いたくない物を失い。時の流れに抗う事ができないと理解し、未来ある若い目を見守りながら新しい時間をのんびり過ごすのだろうか。
その時に望む事。若い時に戻りたいと願うのでは無いだろうか。
両親や今関わっている方、旧友に会いたいと素直に考え、あの時頑張っていればなんて思うのではないだろうか。
勝手な想像ですが、可能性は大いにある。
今を精一杯生きてみようと思った。
親孝行、仕事、友達との時間、パートナーと過ごす時間。
全てが選択次第でかわるのだとしたら、未来を作っていくのだとしたら後悔しないよう生きてみよう。
そして、80歳を迎えたら流れ星にこう願える自分になりたい。
これまでの人生でたくさん助けて頂いた方達に感謝のありがとうが届きます様に。と素直に思える年寄りになりたいところです。
25歳 男
流れ星に願いを
世界平和を願おうか?
自身の幸せを願おうか?
それとも明日は良いことがあるようにと願おうか?
考えあぐねてあっという間に星を見送る
創作 「流れ星に願いを」
「じゃーん。手作りのお菓子だよ、食べて食べて」
小さなクーラーボックスからカップ入りのゼリーを取り出して文芸部の友人たちの前に置く。甘いもの好きな二人は目を輝かせた。
「うわぁ、きらきらしてる、うまそう!」
「本当きれいなゼリー。幻想的だね」
寒天で作った紺色の星空ゼリー。カップの底から紺色と透明の二層になっており、少し傾けると、中に仕込んだ金粉がきらきら流れ星のように光る。そして、うえにミントの葉をのせた爽やかな一品だ。友人がそっとスプーンで掬って口へ運ぶ。
「ひんやりしてぷるぷる。中にはブルーベリージャムが入ってるんだね。おいしい、これ」
「そうなの。ジャムも手作りしたんだよ」
二人とも夢中でゼリーを食べ、あっという間に平らげたのだった。わたしは嬉しくてニコニコしながらカップとスプーンを回収した。
友人たちには内緒だが、このゼリーはわたしの好きな本の文章から感じた味を再現したものなのだ。流れ星がモチーフの甘酸っぱくて、爽やかな味の本だった。
「ゼリーおいしかったぁ、あたし頑張ってみる」
「よっしゃ、俺も書くぞー」
休憩した二人は元気が出たようでわたしは安心した。今度は友人たちが作った文芸作品も再現してみようか。そんなことを考えながら、わたしは部室をあとにしたのだった。
(終)
大好きな部員たちといつまでも楽しく仲良く過ごせますように
無数の星が瞬く空のもと
流れ星を見つけたら 何を願おう
周りの人が健康で楽しく過ごせますように
世界の争いがなくなりますように・・
あれ?自分のための願いが思いつかない
満たされているからなのか
現実を知ってしまっでいるからなのか
教えて
流れ星に願いを