泣かないで』の作文集

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泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/30/2024, 7:19:34 PM

「泣かないで」がお題ですかそうですか。
昨今「涙活」なるものも流行っていると聞きます。
また、寒さや辛さ痛さで生理的に涙が出てくる時もあります。
確かに泣いてはならない時もあるでしょうが。
泣いてみるってのも、たまにはいいのでは。

【11/30お題:泣かないで】

11/30/2024, 7:17:56 PM

最近涙脆い、と感じる。
しかしよくよく考えたら昔からそうだった。
少し感情が高ぶっただけで涙が出そうになる。
腹を立ててもそうだから始末が悪い。
だからなるべく感情を押し殺して生きてきた。
今思えば余り良い事では無いと思う。

しかし最近は押し殺す事が難しくなってきた様だ。
腹が立てば顔に出るし、言葉も悪くなる。
お涙頂戴の映像作品観れば涙が溢れて恥ずかしくて、映画館に行くのも躊躇われる。

本来それで良いのだとも思うが、
いい歳した大人としては気恥ずかしい。

11/30/2024, 7:00:13 PM

泣いてもいいんです

ただ、どうかひとりで泣かないでください


私にもあなたの苦しみを背負わせてください




_泣かないで

11/30/2024, 6:43:29 PM

泣かないで下さい
彼は困った声も迷惑な声も出せずに
泣いている私に呟いた
電話の中で聞こえる彼の声は
私の止まらない涙より温かかった。

11/30/2024, 6:36:48 PM

絵衣子は、カバンを開けた。中に手を入れて、教科書とノートを一冊一冊、とりあげた。学校支給のあまり出番のないタブレットも。筆入れとかもろもろ、全部とりだす。空っぽになった。
けれども、ひとつだけ取り出さなかったのがある。
「泣かないで、わたし」
手紙。いまどき、紙に伝えたいことを書いてくる人。いつも彼は、そうしてくれた。すべての言葉がかたちのある記念になるようにしてくれていた。
好きだったのに。
お別れの手紙なんて、酷すぎる。
ぜんぶ、ぜんぶ、捨てる。
でも、覚えておく。彼のこと、ぜんぶ。
だって、忘れられないもん。

11/30/2024, 6:23:14 PM

泣かないで


泣いてもいいけど ここは人目に付きすぎる あっちへ行こう
この時間人気の無い通用口で一頻り泣く君に
ハンカチを持たぬ俺はトイレットペーパーをキレイに畳んで渡してやった

泣き止まぬまま涙を拭っていた君の顔は
気付けばペーパーの破片まみれになっていた!

誰も居ない廊下の鏡の前に連れて行き
・・・・
2人して泣くほど笑い転げた。

11/30/2024, 6:04:31 PM

泣かないで

泣くまでの過程って色々あるよな。悲しみ、喜び、痛み、しんどさ
そんないっぱいある中でも、結局泣く時ってその人の本質がみえて興味深い。

泣いている時ほど、その人の気持ちに寄り添って上げたいし、抱きしめたいと思ってしまう。それが偽りの涙だったとしても。それほど残酷なことはない。

泣くことで全て吐き出され浄化される。そんな感情の一種がストレスという老廃物から身を救っていると考えたら、泣くことも恥じちゃいけないと思ってくるな。

11/30/2024, 5:53:15 PM

「泣くな!うるさい!」

あぁ、小さな私が言われた言葉。
呪いの言葉。
人前では泣いてはいけない、
そう学んだ言葉。
今の私を苦しめる言葉。
だれか、優しく、慰めて、

泣かないで、と。

泣いていいよ、と。

しんどいや、大人になっても。

             泣かないで

11/30/2024, 5:38:18 PM

【泣かないで】
今にも泣きそうな表情をみて
心臓がグッとなる

堪え切れずに溢れた涙を 
拭うのを悟られたくないと言いたげに
サッと拭く様子を見て
なんと言えば1番良いのかが
かわからない…

咄嗟に出た言葉に
更に泣かれてしまう

どうしたらいい?
どうしてほしい?

それを言われずとも見えたら
きっとそうしてあげるよ

11/30/2024, 5:34:25 PM

「泣かないで」


行かないで...

私を置いて行かないで...

しじまに零れるあなたの声

鮮やかに笑って背を向ける

贖罪を抱え 歩きはじめるその一歩に

そこはかとない旅立ちの香りがした

11/30/2024, 5:27:17 PM

なんで泣いちゃダメなん、泣くことも許されないならどうすればいいの

せめて泣くのくらい自由にさせてよ
これは次に行くための涙なんだから

11/30/2024, 4:59:15 PM

《泣かないで》

 昔から、お前には弱かったように思う。
 一生のお願い、なんて言葉をお前の口からはもう十数回も聞いた筈なのに。
 もちろん、頭が上がらないのはある。
 弱みならきっと、誰より握られているだろうし、そのくせお前の欠点も俺は知らない。
 愉しいことが好きで、好奇心が旺盛で、時に手段を選ばない、好みのはっきりとしている、イタズラ好きの、悪魔みたいな、最低かつ最悪な奴。
 それが俺にとってのお前だった。
 真面目な面を被って、笑顔を貼り付けて、猫撫で声で話すお前は、俺以外にとってのお前だった。
「ねぇ、一生のお願いだから……早く、立てってば」
 誰よりも自分の安全を選んだ上で、俺には後始末も全部押し付ける。不条理だし、最悪だ。
 気が付けば犯罪に片足どころか全身突っ込まされそうになったことだってある。災難にも程がある。
 それでもお前の傍に居続けたのは、俺も、普通でない人間の、そういう部類に入っているからだろうな。
 普通じゃないことを肯定して、綺麗事の様な当たり前だと人々が認識するような事象を、まるごとお前は受け付けずに切り捨てる。
 だから、俺も本当の意味で見限られることはない、と確信していた。
「ねぇってば……聞いてる? おーい? こんなにかわいくおねだりしてるのに、聞こえてないの?」
 偽善者の放つ、私は貴方がどんな人間でも受け入れるよ、だから私に全部思っていることを話してくれたら嬉しい、なんて言葉が塵芥に見えるくらい。
 それくらいには、お前に安心感を抱いていたんだと、今更ながらに気が付いた。
 絶対的に、最後は裏切らないという信頼。
 そんなものを持っていた俺が悪かったんだろう。
 だからこうして、腹から血を流して、口から血を吐いて、地面に頬を付けているのだろう。
 歪んだ視界を埋めていた空色が、遮られる。
「……聞けよ。……立て。立てって言ってるでしょ、この馬鹿。早くしてよ」
 お前と俺はいわゆる悪友だった……と思う。
 それにしては俺の方が不快な思いを多く味わって、お前の方が甘い蜜を吸えたんだろうが。
 それでも、相棒だったのかも知れないし、相方だったのかも知れないし、親友だったのかも、幼馴染だったのかも、友人だったのかも知れない間柄だ。
 そう思っていたのは、きっと、俺だけだったんだ。
 漸く俺は己の体が動くことを思い出して、腹の熱さに灼かれながら、金の光に手を伸ばす。
「アホ、マヌケ、意気地無し。早く立ってよっ……! ねぇってば! いつまで寝たフリしてるわけ? もうそういうのいいから、早くしてよ、時間ない」
 それがお前の目だと気が付いて、頬に手を擦り寄せる。うん、いつもと、昔と変わらない温もりだ。
 本人は無意識だろうが、俺がこれをするとお前は自分からほんの少しだけ擦り寄ってくる。
 なんだかんだ言って、怪我をすれば手当をしてはくれるし、情報収集はそもそもお前の十八番だろ。
 時折見せる真剣な眼差しが、いつもの人を小馬鹿にしたようなニヤケ面とは違って、はっとする。
「……ぁ……ごめん、なさい」
 珍しく謝るお前の姿を見ていると、なんだか、俺が小動物を虐めたかのような気分になって来た。
 元はと言えばお前が悪いんだろう、俺はお前の言葉に従って、時に外れて生きて来たのに。
 その俺を軽んじたのは、断じてお前の方からだ。
 だから、これはお前にとっての報いだ。
 頬にあった、力の入らなくなって来た手を落とす。
「……嘘だよ、全部。ただ、立ってほしいだけなんだってば。謝る、から……謝るからっ……!」
 なんで、お前がそんなこと言うんだよ。俺は確かに驚いたけどな、けど、怒った訳じゃない。
 謝るなんて、らしくない。いつものように傲岸不遜かつ不謹慎に笑って過ごせばいいと言うのに。
 お前の手から落ちたナイフにこびり付いた血は、とうに腹から流れた血と混ざって道にしがみつく。
「だから……さっさと目ぇ覚ませって言ってるだろ」
 どうせ元から同じ血だ、混ざったとて固まる時間が前後するだけだろう。
 お前はいつもそうやって、肝心なところを誤魔化して生きながら間接的に人をころした。
 もう目を動かすことすら精一杯な俺は、せめてもの抵抗にと一言残していくことにしよう。
「なあって……! お願い、だから……起きて……」
 こんな時になって漸く俺に抱き着いて、今更だとは思わないのか。不思議なものだ。
 それでも、やはり一緒に居たいと思う。
 過去の話でも、未来の話でもない。今だ。
 今を生きる上で、俺はお前のことが大切だった。
「ごめんなさい……お願い……起きてよ……!」
 縋り付くお前を虚ろに眺めながら、無理やりにでも手を動かそうと粘る。
 それでも、もう、指の一本も動かない。
 さっきまでは俺も機関銃を手にできていたのに。抵抗出来なかったわけではない。
「お願いっ……起きてよ……ねぇ……!」
 お前に刺されたくらいで俺は、死ぬつもりなんざ毛頭ない。
 そんなふうに懇願されても、上からの命令は絶対だ。それは覆らない。
「ごめっ……お、願っ……!!」
 俺はお前が間違えたことを全部今まで背負わされてきた。履歴も犯罪未遂も、なにもかもを。
 だから、今回もそれは同じだ。お前が間違えたんだと思うならば、俺を黙って受け入れる他ない。
「……お願いします、神様。どうか、」
 神なんてものを信じないし嫌いだと口にしていたお前が、俺の為にそれを言うのか。
 他の誰でもなく、俺の為に、厭うものを。
「許さなくて、いいから。お願いだからっ……!!」
 ありがとう、なんて。相応しくない言葉だけど、俺は確かにそう思ってしまったんだ。
「……離れていかないでよ、ねぇ」
 泣かないでくれ。お前の可愛い顔が見えねぇだろ。
「……うるさい、馬鹿」



(((随分ご無沙汰しておりました、私事ですが謝罪を。また再開して不定期に上げますので、貴方の時間を彩るお手伝いになれればと思います……m(_ _)m

11/30/2024, 4:43:43 PM

泣かないで
泣かないで

泣いてもいいよ
たくさん、泣いていいよ

泣かないで、笑っていて
君は(せめて君は)笑って?

ぜんぶ本当。
だから私は……

ちょっと困って苦笑いする

どんな君も好きだ

泣かないで 泣いていいよ 笑って?
そのままでいて 

変わってもいいよ……

11/30/2024, 4:39:24 PM

泣かないで
私は人の笑顔が好き。
好きなことを話している顔、楽しそうに笑っている君の顔が好き。
伝えたかったんだ。部活だったり、学校だったり仕事だったり…大変で辛くて泣いて、泣きたいのに泣けない日もあってそれでも今日を生きている君。頑張り屋な、可愛くて、優しくて、愛おしい君へ。
どうか、明日の君は笑ってるといいな。

11/30/2024, 4:38:13 PM

「泣かないで」

泣いてない!僕は泣いてないByあるみん
涙は青い、黒かったら怖いでもほんとは透明、
青でも怖いきもい嫌だだから私の涙は透明
井田の涙は赤色になって欲しいそして
血の涙で溺れて死ね私は怒っているめちゃくちゃ

11/30/2024, 4:35:02 PM

「泣かないで」

泣かないで、なんて言わないよ。

そんな時もある。

私も今日は泣きたい。

あなたの隣で一緒に泣いてもいいかな。

11/30/2024, 4:27:46 PM

泣かないで

みんな酔っていって
かすり傷にみんな寄っていって

痛々しいピエロでも
真正面で踊り狂っても
あからさまに人格破綻しても

血を出さずに泣かないでなんて言ったら悪者じゃない
慣れで片付けられるじゃない
掻きむしって蒸し返しても無視で終わるじゃない
違和感がはぐらかしでおわるじゃない

泣かないで、泣かないで

そこが私の席とは言わない
だらけてないから傷だらけのひとに

わたしが泣かないでと言わなければいけないの

そこをどけ

11/30/2024, 4:25:59 PM

11/30/2024, 4:23:19 PM

2024/12/01(1:25)【泣かないで】
私なんてどうでもいいから、
貴方には笑っていて欲しい。
私が暗闇の雨に打たれていたとしても
貴方には笑っていて欲しい。

貴方が笑っていたら
私はどんな場所にいたって
泣かないで、乗り越えることができるから。

11/30/2024, 4:21:13 PM

「たとえ冬が来ようとも、私は決して屈しない!
 世界が氷に閉ざされようと、私は決して絶望しないだろう。
 なぜなら私には心強い味方がいるからだ!
 終わらない冬は無い!」
「そーね」

 私がカッコよく叫んでいると、コタツに入っている友人の沙都子がゆるーく同意する。
 ツッコミ前提の発言だったので、ツッコミが無いとどうにもおさまりが悪い。
 いつも切れ味鋭いツッコミをくれる沙都子も、今日は期待できそうになかった
 なぜなら毒舌ツッコミガール沙都子は、今はただのコタツムリと化していたからだ。
 ……コタツ恐るべし。

「百合子、アンタも遊んでないでコタツに入りなさい」
「うす」
 というわけで、今日はコタツに入ってお送りします。

 私こと百合子は、いつものように友人の沙都子の部屋に遊びに来ていた。
 普段はきらびやかな洋風の部屋だが、冬が始まってコタツが設置され、なんちゃって和風になっていた。
 そして設置されているコタツも、いいものを使っているのかとても暖かい。
 正直、コタツに良い悪いがあるのかは知らないけれど。

「ヤバいね、コタツ。
 まさにブラックホール!
 一生ここで暮らそうかな」
「いつもより数割増しでテンション高いわね、百合子……
 でも仕方ないわ。
 だってコタツだもの」
 私のおふざけにも、優しく対応してくれる沙都子。
 普段の沙都子からは想像できない聖人振り!
 調子狂うなあ……

「そういえば、今日どうするの?」
「どうするとは?」
「泊まってく?」
「まさか沙都子にお泊りを誘われるとは……」
 私が泊まりたいと言ったら全力で阻止してくるというのに、なにこの変わりよう……
 ちょっと怖い。
 一周回って、このコタツは呪われているのかもしれない

「き、今日は遠慮するよ。
 着替え持ってきてないし」
「そうなの、残念ね……」
 沙都子は食い下がることなく納得する
 本当は、いつでも泊まれるようにカバンの中にはお泊りセットが入っている。
 けれど調子がおかしい沙都子と一緒にいると、私まで調子を崩しそうになるので遠慮することにした。
 次の機会という事で。

「まあいいや、沙都子。
 ゲームしていい?」
「どうぞ、お好きになさい」
 私は沙都子の許可を得て、ゲームの準備をする。
 『友人の家に遊びに来てまで、することじゃないだろ』と言われるが、仕方が無いのだ。
 たって、私の家にはPS5がないんだもの。
 沙都子も、熱心にゲームをする人間ではないので、私が主な使用者である。
 ではさっそく――あれ?

「PS5の電源が入らない……
 もしかして壊した?」
「心外ね。
 あんたじゃあるまいし、壊さないわよ」
「じゃあなんで?」
「PS5の電源コードを抜いてるからよ」
「えええーー!」
 衝撃の事実に、私は絶叫する。
 コタツに入りながら、ぬくぬくゲームをしようと思っていたのに……
 計算外だ!

「何で抜いたの!?」
「コタツを設置するときに、コンセントが足りなくてね。
 仕方ないからPS5の線を抜いたわけ」
「なんてことを!
 ゲームできないじゃんか!」
「まったく世話の焼ける……
 そこにスマホの充電用の線に繋いでいる電源タップがあるでしょ。
 少しの間ならアレをつかっていいわ」

 沙都子の目線の先に、電源タップが置いてある。
 なるほど、あれを使えばいいのか。
 今日の沙都子はひたすら優しい。

「ありがとう、沙都子。
 じゃあ、差し変えてきて」
「嫌よ」
「なんで!?」
「何でと言われても……
 私、コタツ出たくないの」
「私も出たくないよ!」
「それでもいいわよ。
 私ゲームしないし」
「くっ」

 痛いところを突かれ、私は押し黙る。
 優しいとはいえ、今日の沙都子はコタツムリ。
 コタツからは出るはずがなかった。

 コタツに出ずに電源タップを使う方法を考えて考えて……
 いろいろ考えた末、自分で取りに行くことにした。
 結論はいつだってつまらないものだ……

「ふうう、寒い寒い」
 コタツをでて、腕をさすりながら電源タップの元へと向かう
 エアコンが利いているので寒くはないけど、気分というやつだ
 私は手早く電源コードを差し替える。
 悩んだ分、無駄に時間を浪費してしまった。
 さっさとゲームをしよう。

「さあて、ゲームをする、か、な……」
 自分がコタツの元位置に戻ろうとしたところ、先客がいた。
 沙都子の飼い猫、ラリーだった。

「ラリー!
 そこは私の場所だよ!」
 私はラリーに抗議するが、彼はどこ吹く風。
 『ここは私の場所ですが?』と言った顔で私を見る。

 私は知っている。
 あの顔のラリーは、てこでも動かない
 持って動かそうにも、急に重くなる憎いやつ
 飼い主に似て、ワガママなやつだ。
 コタツの中で丸くなっていればいいものを!

 ここで対応しても時間を取られるだけ。
 仕方が無いので、別の所からコタツに入ることにした。
 ベストポジションを取られたのは痛いが仕方がない。
 私は別の側面に移動する

 けれどここにも猫がいた。
 この猫も『ここは私の場所ですが?』という顔をしている。
 なんだか嫌な予感がした私は、残りの場所を覗いてみる。
 しかし、そこにも例の顔をした猫がいた。

「どんだけ猫がいるねん!」
 思わず叫ぶ。
 でもそんな事は知らんと、猫たちはこたつの側で毛づくろい
 沙都子も沙都子で、相変わらずコタツムリ。
 この状況が示すのはたった一つの事実。
 
「コタツから追い出された」
 なんてこった。
 今日の沙都子は優しいというのに、沙都子の飼い猫は優しくないらしい。
 無理矢理引きはがすか?

 ダメだ。
 経験上、こうなった猫は本当に動かない。
 それに引きはがせたとしても、新しい猫が来るだけだろう……

「かくなる上は……」
 私はコタツに入らないまま、ゲームをすることにした。
 これ以上、時間を浪費できないという判断である
 沙都子はコタツが一番らしいが、私はゲームが一番なのだ。
 コタツなんて、家に帰ればいくらでも入れるのだ。

 コタツの中から出ようとしない沙都子。
 コタツの側で丸くなる猫たち。
 そしてコタツの外でゲームする私……

 私たちの奇妙な冬は、こうして始まったのだった。

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