『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「そんな事、泣かなくて良い!」
あんたは悪く無い!
あんたは努力しただろ
あんたは頑張った筈だ
途中で投げ出しもせずどうしようか考えて、最善を尽くした筈だ。
あんたはめげなかった
あーすみません、わかりませんでしたー
そう言えば良い
言わなかったのはやってみようとして頑張ったからだ。
やらずに放っておくよりずっと良い
放って置けなかった
それだけで偉いだろ。
時間通りに終わらなかった?
明日やれば良いさ。
駄目なら誰かの手を借りると良い。
それも駄目ならもう君の手には負えないと言う事だ。
出来るわけがない。
君の容量はもう超えている。
それなのにまだ放り出さないのか?だろ?
泣かなくて良い。
どうみても、君はよくやってるじゃないか。
#泣かないで
泣かないで
ユウちゃんほら、ちゃんとお片付けしてね。
ユウちゃん周りに迷惑だから静かにしてね。
ユウちゃん、ママの大事なものは触らないでって言ったよね。
ユウちゃん、どうしてママの言う事聞けないの。
ユウちゃん、わかってよ。
ママもう疲れたよ。
あああ!!五月蝿い!ユウちゃん泣かないでよ!
五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!!!
ねぇ!泣かないでよ!!?もう、静かにしてよ、
泣くと煩い、とぶたれた
泣くとまた泣いてる、と冷たい視線を向けられた
泣くとどうして、と母が狼狽えた
泣くとお前が悪い、と目尻を吊り上げた
泣くと大丈夫だよ、と数多の手が背中を叩いた
泣かないで、と小さなわたしが心臓を握る
泣かないで、と小さなわたしが涙を搾る
泣いてもいいよ、と大きなわたしが隣に座る
泣いてもいいよ、と大きなわたしが涙を流す
小さなわたしは泣き虫がきらいなのに
大きなわたしは泣き虫がだいすきなんだ
どうしても感情のコントロールが出来ない態度やキツい言い方顔がきつくなって言葉と顔が違う優しい笑顔と声言葉話をする事がなれなくてキツい言い方になってしまう時がある周りに気をつわせてしまっている甘える事が出来ないありがとうが言えない褒めらて嬉しいとかもそんな自分が嫌い受け入れる
わたしが居なくなったことは悲しんでしまうと思うけれど、
大好きなあなたにはずっと笑っていてほしいの。
#泣かないで
泣かないでって言われたって泣いてしまう。自分で制御できるわけじゃない。制御できるのは、出来るのは、誰もいない……かもしれない。けれど涙は人に影響を与える
きみの目から零れ落ちるもの、その涙の意味が分かれば、もっといいんだろうけれど。
それが出来ない代わりに、涙ごときみを包み込んで。それが自分に出来る唯一のこと。
だから、
◎ 泣かないで
泣かないで
とは言わない
泣いてもいいんだよ
#泣かないで
#46
「バチクソ書きたいと思ったハナシがあんの」
「書きたい」と「読んでほしい」はゼッテー違うけど。某所在住物書きはため息を吐き、天井を見た。
「主人公は雪国出身の上京者で舞台は夢の中。
昨今の再生可能エネルギー発電の流行で、そいつの田舎の広い平原に、風力発電気が大量展開すんの。
トップがしんしんと雪積もる中『これで税収が増えて、子供にお金を回せる!』って泣いて万歳。
一緒にプロジェクト進めてきた関係者が『泣くなよ』ってもらい泣きしながら背中を叩くが、
それを見てる主人公、勿論風力のメリットも必要性も、田舎の財政も知ってるけど、消えていく『絶滅危惧種残る、花と草木にあふれた故郷の景色』が悲しくて、ひとすじ涙。
絶滅危惧と自然の象徴たる狐が主人公の涙をペロペロ舐めて、まるでそれが……っていう」
何故書かないか? 物書きは視線を前に戻した。
「書き手の俺は書きてぇが読み手の俺は読むの面倒」
――――――
職場で「そもそも例年の冬とは」、「去年の冬は」の議題が、昼休憩に提出された日より少し前。具体的には約6日、11月25日頃のこと。
都内某所、某アパートの一室の、部屋の主を藤森といい、遠い雪国の出身で、
その藤森の故郷は、電力需要と再生可能エネルギー発電の流行に乗り、昨今風力発電事業に参入。
今晩はその、己の故郷の美しき地平線を、巨大な風車が十数機、百数機と埋め尽くす夢を見た、気がした。
泣いたと思う。藤森は頬の濡れを知覚する。
たしか泣いたのだと思う。藤森は回想する。
ところで何故その己の頬を、
ピチピチペロペロペロ、
子狐が胸の上あたりに陣取って舐めているのだ。
おかげで目が覚めた瞬間眼の前に狐である。
「おまえ、毎度毎度、どうやって入ってくるんだ」
ぎゃぎゃぎゃっ!ぎゃっぎゃっ!
腹をつかまれ抱き上げられて、じたばた暴れ尻尾をぶんぶん振り回すウルペスウルペス。
藤森とは顔馴染み。
アパートの近所、不思議な稲荷神社に住まう子狐で、神社の近くの茶葉屋の看板狐だ。
首には「エキノコックス・狂犬病対策済」の木札がさがり、プラプラ。
安全なネコ目イヌ科である。善良なキツネ属である。
「アパートだぞ。セキュリティーもしっかりしているタイプだ。鍵だって二重、最大三重にしてある」
狐の呪術か何かでも使っているのか?この現代に?
大きなため息ひとつ吐き、藤森が子狐を膝の上に、すなわち某アタタカイで有名な毛布の上に下ろすと、
子狐は怒涛の勢いで小さなあんよを動かし、藤森を登って、再度頬を舐めようと懸命な努力を開始した。
おお、非現実よ。非日常よ。汝、モフモフの冬毛に衣替えを果たしたコンコンよ。
なんだこれは。なんだその物語展開は。
「泣かないで」のお題に対する苦し紛れです。
細かいことは気にせず読み飛ばしましょう。
「涙、美味いのか」
ペロペロペロ、ペロペロペロ。
首を伸ばし、鼻を近づけ、感情と塩味の結晶であろう滴の跡を、何度も何度も舌でなぞる子狐。
「それともアレか、『泣くな』の気遣いか」
夢の中で同じことを、同じ気遣いを誰か何かにされた心地がしないでもない。
藤森は再度ため息を吐いた。
「………まさかな?」
ひとまず今日は、念入りに顔を洗わねばなるまい。
時計を見れば、妙な時刻に起こされたらしく、日の出前。ただシャワーを浴びるには良い頃だし、なんなら浴槽に湯も張れるだろう。
妙な夢見と感情のリセットには丁度良い。
「せっかくの朝風呂だ。お前も入れてやろう」
藤森が子狐を撫でると、子狐は途端ピタリ涙の賞味を止め、身の危険を感じた野生動物の勢いで藤森から飛び降り、即座に、距離を離した。
クリスマスイブ
その日の朝も憂鬱だった。いや、むしろ憂鬱じゃない朝なんてほとんどない。だって、僕が毎晩見る夢はたいていひどく淫らで、ひどく汚ならしいものだからね。わかるだろ? そういう夢は思春期という病気を拗らせた助平な子供が見るようなものなんだ。僕はもう二十歳なんだから、参っちゃうね。
今日はクリスマスイブだ。まだ欧州の戦争は終わってないみたいで、「クリスマス迄に終わる戦争」も泥沼化していることは無学な僕にも分かった。僕はずるい人間でね、愛国心なんて微塵もないんだ。帝国が勝とうが、共和国が勝とうが、支配者と世界地図が変わるだけ。そんなことを考えていたんだな。それにしても本当に寒い。こんなに寒い日は肺に負担がかかりそうだよ。僕は生まれつき肺が悪かったから、徴兵検査で不合格だったんだ。家族からは疎まれたけど、僕は内心嬉しかったね。まあ、独り暮らしというのがまた良かった。大学受験のためだとかなんとか言ってのしのぎさ。
僕はどれ、戦時下の街を歩いてみるかと、着替えて、トレンチコートを着てアパートの外に出たんだ。僕はめったに外に出ないものだからね。その時、コートの内ポケットが重たいことに気付き、探ってみると、ブローニングの38口径の自動拳銃があったんだ。僕はそれをアパートに置いてくるべきだった。だけど、僕はそのまま修道院の近くにある有名なレストランへ朝食を食べに行った。もう寒いのなんの、腹もペコペコだの、とにかく早く店の中へ入りたかったんだ。
暖かい店に入り、僕はコーヒーと軽食を注文し、待っている間タバコを吸っていた。クリスマスイブにも関わらず、街は死んだように静かなんだな。男連中は皆戦場に行ってしまったからだろう。だからか、店の中も老人や若い女ばかりで、男は僕と気違いみたいにパンにかぶり付いている浮浪者のような男だけなんだ。いや気が滅入ったもんさね、若い女らは僕を見るなりこそこそと耳打ちしてやがんだ。
しばらくすると、コーヒーと料理が出てきた。ウェイターはどうも東洋系の顔立ちの細い男だ。僕は彼にチップを渡すと、食事にありついた。
朝食を食べ終わり、店を出たところで、僕は二人の警官に取り押さえられた。何しやがるんだいと騒ぐと、僕のコートから一人が拳銃を取ろうとしたんだな。僕はそれを取られまいと抵抗してると、死んだ街に乾いた銃声が轟いた。僕の胸はみるみる真っ赤に染まった。銃が暴発したのだと気付く頃にはもう意識は遠くなっていった。
僕はまだ死にたくはなかった。だから、戦場には行きたくなかったのに。
とんだクリスマスプレゼントだよ。コートはサンタクロースみたいに真っ赤になって、僕は憂鬱なクリスマスイブの朝、死んだのさ。
ねえ、泣かないで
泣いて赤くなる彼女の頬に手を添える。
「リヒト君どこにいるの。帰ってきてよ。まだ話したいことたくさんあるのに」
涙をさらにボロボロ流しながら彼女は言った。
「リヒト君好きだよ」
僕も好きだよ。直接言えなくてごめんね。
僕も君ともっと話したかった。旅行にも行きたかった
君を幸せにしたかった。
ああ…実体はないのに涙が溢れてくる。
僕の涙は光の粒となって落ちる。
ねえ、さようなら時間が来たみたいだ。
僕は君の笑顔が1番好きだよ。
彼女はこちらを少し驚いたようにみてほのかに微笑んだ。
「泣かないで」
泣かないで。涙なんて久しく流してないな。欠伸したら出るようなのは除いて悲しかったり感動して出る涙ね。
もう何度も書いてて自分でも嫌になるけど加齢の話になる。
年を取ると涙腺もろくなって別に感動してないのに涙が出る時あるけどあれはなんだろうな。
頭では感動してなくても実は心に響いていてそれが涙となって出てくるのかな。まぁ最近はそんな涙すら流していないけどね。
でも最近はそんな涙すら流していないけど。これまた年を取るとアニメや小説、ドラマに映画といったものを見る気力がなくなる。
もちろん人によるけど俺はもう新しいなにかを楽しもうという気力がかなりなくなっている。年を取るって悲しいね。
それはそれとして最近ブラックフライデーということで色々と欲しい物を買った。
その中でも一番高い買い物がキーボード。今は適当な安物を使ってるけど今回買ったのは二万越えてる。お高い!
PCで小説を書いてると腕が痛くなってくる。これを解消するために色々と調べてキーボードを変えるという発想になった。
正直効果はわからないけどこれで少しは楽になるといいな。それに今回買ったのはテンキーレスだから机の上が少し快適になる。
キーボードは明日届くみたいで久しぶりにわくわくしてる。楽しみ。
輝きに満ちた世界で、私はずっと遠くにいる彼を見ていた。泣いて泣いて、笑顔なんてものとは程遠い程の様子。
「泣かないで。貴方が泣いてたら、私も泣いちゃう」
会いたい。でもそれは、もう2度と叶わぬものとなってしまった。
泣かないでだぁ?何様じゃ貴様
泣きたいときだってあるんだよ、ほっとけ馬鹿
やっぱほっとくな、悪かったなめんどくさくて
そうだよ俺はダメなんだよクソだよクソ!
泣かせろよ
「泣かないで」
ベンチに座って、何時間経ったかわからない。
自分の人生、思い返すとあまりにもひどいものだ。
「何者かになりたかった。」
それは、なんでもよくて。
「今何してるの?」という問いに、誇れる回答が無い。
すべてが中途半端である。
こうなりたくなくて、必死でしがみついていたことも一度手放せば大したこと無かった。
それからは自由に生きた。
自由っていいな、やりたいことぜーんぶ、叶えた。
叶えたら、急に生きる意味は何?と自問自答。
私にはなにもない。
時間があっても、お金があっても、やりたいこと、ないのだ。
それは私の中身が空っぽなのだと突きつけられているようで。
胸の奥がキュッとする。
自分で自分を攻撃してしまう始末。
部屋でそんなことを悶々と考えていたらいよいよ終わりだ、と家から出て今ここにいる。
近所の公園のベンチ。
まだ昼間で賑わっている。
見渡せる程度の、ちいさな公園。
端っこのほうで、遊具で遊ぶ子どもたちを眺め、その子供らを見守る母を眺め、自分を眺める。
─だめだ、何を見ても比べてしまう。
比べ始めたらそれはそれは深い沼に落ちていく。
周りは私のことを羨ましいと言う。
隣の芝生は青いってやつなのに。
恋愛のときめきは欲しいくせに
愛ってよくわからない。
嫌われることが怖すぎて、はじめから好きになんてならなければよかったと後悔する恋愛ばかり。
それならばと、適当な相手と適当に付き合う。
ただ時間と精神をすり減らしただけだった。
あの時出会ったあの人と、もしも…なんて妄想が止まらなくなる。
はあ…いつまでやれば気が済むの?
この涙が3リットル溜まったら、過去に戻れたりしないかなとか馬鹿みたいな願い。
誰かに必要とされたいけれど
期待をしてほしくない。
誰も私を見ないでと、矛盾する心。
あーあ、もう帰ろ。
いつの間にか空が暗い。
「泣かないで」
ふいにどこからか、頭に手を乗せられた。
──誰?
そこにはとてつもなく懐かしい顔が、あった。
#117 泣かないで
最後に涙を流して泣いたのは、いつだろう。
自分が泣く方か泣かない方かと言えば、
若干答えになっていないが、
私は泣かないでやり過ごす方が多い。
御涙頂戴な場面はもちろん、そうでなくとも何が琴線に触れるのか勝手に涙が出てこようとするし、
シャワーを頭から浴びてる時も泣きたくなるし、
時たま自転車漕いでいても泣きたくなる。
何なら、これを書いている今も何だか泣きたい気分だ。
と言っても実際は、寝ようとすればするほど寝付けないのと同じように、
いざ泣こうとしても泣けない。
それは泣いて状況が良くなったことも、気分がスッキリしたこともないせいかもしれない。
だから私は物理的な涙で泣かないで、
言葉に書き出して心で泣くことにしている。
「泣きたい」「悲しい」
「寂しい」「つらい」「泣けない」
自分の気持ちに正直な言葉を見ている方が、誰にも拭われない涙で風呂の塩分濃度を上げるより、
よっぽど慰められる気がして。
あなたを想う度に
今日も恋しさで
涙が零れます
わたしが
泣き虫なのは
あなたが
一度も
泣かないで と
言わなかったからだと
あなたの
その優しさや温かさが
わたしをこんなに
泣き虫にしたのだと
あなたのせいにしては
いけませんか
# 泣かないで ( 336)
「泣かないでよ」
慰めるつもりで言ったその言葉は、いざ口から出てみると、思いがけない強制力と冷たさをもって二人の間に放り出された。
涙に潤んだ目が驚きに見開かれる。
ああ、失敗したな、とぼんやり思った。
けれどそれを取り繕うことすら面倒で、その瞳に溜まった涙が零れ落ちないなら、もうそれでよかった。
だって困るのだ。
優しく相槌を打って、悩みを聞くことはできる。相手の気持ちを聞いて、相談に乗ることも。折を見て客観的な視点や反対側の考えなどを提示することだって得意だ。
けれど泣かれてしまうと、なんだか、これら全てが一気に生産性のない無駄な行為のように感じられるし、相手の自己満足に付き合わされているかのような気持ちになってくる。
そもそも、他人の脆い部分に触れるのは好きではなかった。
そんな重たいものを背負うほど、自分に余裕がある訳でもない。
「…そうだよね、迷惑だよね、ごめん」
震えるその声に、終ぞ否定の言葉はかけてやれなかった。
痛々しく微笑むのが、恨めしい。
自分が楽になるために私を消耗しようとしていたくせに、傷ついたように振る舞われると、私の悪い部分が余すことなく曝け出されたようだった。
そうして私は、そんな自分に辟易とするのだろう。
(他人の涙が嫌いな、私へ)
泣かないで
そう言って君の体に腕を回した
君は泣き止まない
泣かないで…
僕の頬に涙が伝う
君は泣き止まない
大きな手が、恐々と触れてくる。
彼は私の肩を触れて腰を撫で、温かい腕に閉じ込める。けれど泡を潰さぬように遠慮がちに囲むのだ。
(もどかしい…)
と、思うのも仕方ないではないか。
この人は今まで誰とも触れ合わなかったのかと心配になるほどに。
裸の肌がさらりとなじんで髪が落ちてくる。なんて静かな世界なんだろう。
背中に手を回すと大きな身体がびくりと揺れた。
「あったかいな、お前」
生きていますからね。そう言うと顔を背けて喉を嚥下するような音が聞こえた。