『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣かないで
泣いても良いと思う。
泣きたい時は泣けばいい。
思う存分泣いたら
スッキリするさ。
あっ。でも、赤ちゃんは別よね。
どうやっても泣き止まないときは思うよね。
もう、泣かないで~。
paki
彼はいつも1人部屋に引きこもって、私には想像もできない、多くの事に考えを巡らせている。
誰にも本心を明かさず、ただひたすらその天才とも言うべき采配を皆のために奮う。
彼は常日頃から皆に称賛される。あまりに人間離れした頭脳で多くの問題を解決する。
彼は誰のどんな言葉も静かに微笑んで受け止める。だから皆から慕われる。
彼は幼い頃、体が弱く内気で、周りの子達からよく虐められていた。私はその子らをいつも撃退していた。彼はとても情けなかった。言い返すことも仕返しもせず女の私に守られてばかりなんて、本当に情けない。
彼は今、皆に裏切られて1人になった。
彼はまたあの頃のように黙っていた。どんな顔をしてそこにいるのか、わからなかった。
駆け寄って肩を掴んだ。どうして怒ったり、泣いたりしないの?また黙っているの?立っているのもやっとなくらいあなたの心がもうボロボロなの、わかっているのに。私に言えばいいのに。私がどんな相手だって追っ払うのに。
「ねえ、もう泣かないで」
彼が静かに微笑んで、私を抱きしめた。
「僕の分まで泣かないでください」
少し揶揄うように、優しく囁かれた言葉に、息が詰まった。
私に守らせて。私がついてるのに。私が、何だって受け止めるのに。
息ができない程、情けなく溢れ出したものに、自分でも呆れてしまった。
この人がいないと強くなれないのはずっと私の方だった。
また、会えるのを楽しみにしています。
って伝えよう。
今、何となく思った。
それを伝える時。
もう会えなくなる。。
考えただけで涙が溢れた。
私やっぱり好きなんだ……。
泣かないでって…言ってくれるかな。
泣かないで
君の瞳から、大粒の雫がポロポロ零れてくる…うさぎのような、真っ赤になった瞳が、強い想いを伝えているね…
君が、あの人から、突然のさよならを伝えられた、と言われて、どう言葉を掛けるか、答えが出てこない…ずっと永い間、同じ時間を過ごしてきて、ずっと一緒にいるんだと勝手に願っていたのに…
君は、他の誰かに恋して、相談や報告される度、どんなに辛かっただろう…でも、今の君を見てるのも凄く辛くて…だから、せめて、泣かないで、何時ものあの、笑顔になれるなように、君の為に…
「心配ないよ。大丈夫」
怖い夢を見た。なんだったか覚えていないけれど、怖い夢だった。
わたしの目からぽろぽろと涙が流れる。もう8歳のお姉さんなのに、赤ちゃんみたいにわんわん泣いてる。
「大丈夫、パパがそばにいるよ。泣かないで」
子守歌みたいな優しい声が、頭をなでる手と一緒に全身をやさしく包んでくれる。
ベッドに腰かけたパパにぎゅっと抱き着いてると、落ち着いてくる。
「一緒に寝ようか」
「わたしはもうお姉さんだから、親と一緒には寝ないの」
「じゃあ今日だけ、パパは君の弟になろうかな」
「弟なら一緒に寝てあげてもいい」
素直に一緒に寝てって言えないわたしに、パパは笑って布団をかけてくれた。
『泣かないで』
泣くな、泣くな、泣いたら駄目だろ
泣きそうになる自分に、いつも言い聞かせていた。でも
"泣いて良いんだよ"
その君の一言でぼくは救われたんだ。
おチビちゃん、きみは笑ったほうが
かわいいよ
辛く悲しい思いをした時、
涙をこぼしている時に、
このセリフを思い出す。
大丈夫、未来はもう動き出している
選択が正しかったかどうか不安になる時、
自分に自信が持てない時には、
このセリフがリフレインする。
私は割と多くの物語やアニメに、
教えられている。
助けられている。
ーーー泣かないでーーー
お題 「あの日の自分へ」
やぁ こんばんは
ん?誰って?
僕は10年後の君だよ
信じられないって顔してるね
まぁ、信じられなくて当然だよね
あの頃の僕は
皆から裏切られて
「誰も信じない!」って
なってたからね
それで 自分の事傷付けて
死のうとも考えてた
でもね 1つ言わせてくれるかな
大丈夫だよ
君の未来は 暖かく愛された世界になってる
それを君に伝えに来たんだ
だから 君のもがき続けた日々は
無駄なんかじゃない
君には 僕達がついてるから
未来で君の事 待ってるからね
その時まで 「またね」
『泣かないで』2023.11.30
「泣かないで、プリンセス。お星さまがこぼれてしまうよ」
いまどきホストも言わないような、そんな甘い言葉が聞こえてきた。
仲間の奥さんが、かつて女性を魅了する役者であったことは知っていたし、五歳になる一人娘とお姫様ごっこをしていることは聞いてはいたが、こうして実際に現場を見ると気恥ずかしくなってしまう。
対する彼はいつものことのように、しれっとしていて酒を注いでくれた。
「俺の奥さんは王子様やけんね」
ヘラヘラ笑って彼は焼酎を飲んだ。
「キザなんてもんじゃないですね」
これが男役の本気か、と痛感し注いでもらった酒を飲んだ。
おでこをぶつけて泣いていた「プリンセス」は、カッコイイ「王子様」になぐさめられて、すっかり笑顔になった。彼女が泣き止んだことを確認すると、とたんに「ママ」の顔になり、ぶつけて少し赤くなったおでこを撫でている。
「お姫様ごっこ見てる分には楽しいっちゃけど、王子様みたいなセリフは俺には言えん」
などと彼は照れたように言っているが、舞台上ではその整った顔で観客を魅了している。
「自分が泣いたら、どっちがなぐさめてくれるんでしょうね」
なんとなしにそう呟けば、彼はしばらく考えて、
「そりゃお前、うちのプリンセスに決まっとろうが」
と当たり前のように言った。
「もう泣かないで。」
触れるあなたの手はいつも優しかった。
私もあなたのような人になれたら
「もう泣かないで。」
触れるあなたの手はいつも優しかった。
私もあなたのような人になれたら
「∮泣かないで」と
優しい笑顔を向けるから
君が泣くときは私が笑うよ
(お約ネバ)
泣いた。ずっと泣いていた。
もうどうしようもない。
なんとかして。
どうしよう。
誰にも伝わらない。
無駄な泣き声だ。
泣きたいだけ泣いたら…
赤ん坊のように泣いたら…
飽き飽きするほど泣いたら…
そうしたら、
その寝顔に、泣かないでとささやいてあげる
どうか、そのまま素直に。
違う形にならないように。
自分を曲げないで。
曲げて泣くなんて、違うはず。
大丈夫。
涙が止まらなくて、辛すぎて伏せっていた時に
「泣かないで、おれがそばにいるよ」
なんて声をかけられたあの日のことを
私は忘れることはないだろう。
【泣かないで】
泣かないで。ぐっと堪えて。唇を噛んで。
この姿は見せたらいけない。
だってそれは皆んなの〝わたし〟じゃないから。
ーーー
骨に染みるような寒さの日。びゅうびゅうと風が遠慮なく体当たりしてくる。
がちで寒い。そうだね。
そんな会話も今日のうちで何回か行われた。
学校終わりで一緒に帰っている親友も、マフラーに顔の半分を埋めている。
「私もマフラー持ってきたらよかった…」
思わずそんな言葉が口から出てくる。
だね、と寒がりな親友は短く返事を返してくれた。
なんとなくちらりと横を見ると、マフラーをしても尚自分より寒そうにしている彼女。かなり厚着なはずなのに、寒そうなその姿がなんだか可笑しくて口角が上がる。
「もっこもこなマフラー、プレゼントしてあげようか?」
吹き付けてくる風に、隠せていない耳を赤くしているのを見かねて言った。
前を向いていた目線が自分に注がれる。
真正面から見た、隠れていない上半分の顔を眺めて、ん?と思った。
「…耳当てがいい」
「んふふ、それが良い。サービスでカイロもくれてやろう」
「あんがと」
なんの違和感もなく続けられた会話に、一瞬気のせいかなと思う。
…思うが、一回気付いたことは結構頭に居座るものだ。
一瞬騙されかけたが、多分。気のせいではないんだろうな。
「今日うちで映画とか見ない?」
「…急やね」
「今思ったもんだから」
別にいいけども、と地面に視線を落としながらの了承が出る。
こつ、と足元にあったらしい小石が蹴られてどこかに消えた。
「あれだな、感動系の映画見よう。部屋あったかくして」
「感動系…それまたなんで。部屋あったかいのは有り難いけど」
「んー………
泣きたい気分でしょ。今日は」
ね?と彼女の方を見ると、下をぼんやりと見つめていた顔が、なんとも微妙な表情に変わってこっちに向いた。
こっちの含みに目ざとく気が付いたらしい。鋭いものだ。
「…さいですか」
「うん。あ、あとこれはとんでもなく大きな独り言なんだけど、」
親友舐めんなよ?
明後日の方向を向いてまあまあな大きな声で、まるで聞かせるような感じで言った言葉。
少々経ってから「…独り言大きすぎるでしょ」という小さな声と、ぐす、と寒さからなのか何なのか、鼻を鳴らす音が聞こえた。
ーーー
泣いてくれ。声を出して。涙を流して。
私にだけでいい。その姿を見せて。
だってそれも〝あなた〟の一部なんだから。
隣の病室の女の子が今日は泣いていた
泣いてるの初めてみたなぁ。
そのくらいしか思ってなかったんだ。
でもね、あまりにもずっと泣いているから
どうしても気になってどうしたの?って声をかけにいったの。
そうしたら、
今度するはずだった退院が延びたって
そういえば僕ももう3回くらい延長されてるよ。
少し経って泣いていたのごめんね。って謝ってくれた。
僕もよく泣くから大丈夫だよ。泣いていいんだよ。って返したんだ。
その時ふふって笑った顔がかわいくて
やっぱり君は泣かないで。笑った顔の方がかわいいよって言ったんだ。
お友達が増えた。
僕は強いから退院するまで泣かないんだ。
『泣かないで』
"泣かないで"
「悪ぃな、こんな時間に行っちまって。しかも荷物持ちまでさせちまって……」
今日は物資を取りに行く日で、今朝『夕方頃に行く』と連絡していたが、業務を終えてそろそろ向かおうと支度を始めた時に急患の対応に追われ、着いたのは約束の五十分過ぎ。その上物資が以前より多く、手伝ってもらったが持ち帰るのに一苦労で、帰ってきて診察室に入り、時計を見たら午後八時過ぎだった。
「構わん。今日は業務が早く終わった上、今回は物が多いから俺がかってでる当然の事だ」
と、涼しい顔で言うと「ここでいいか?」とデスクの向かいにある棚の前に立って聞いてきて、俺が「あぁ」と頷くと、持っていた物資を棚の前の床にゆっくり置く。すると両手を差し出してきて『持つか?』とジェスチャーをしてきた。
「いい」
首を横に振って、自分が持っていた物資をデスクの上に置く。息を吐いて飛彩を見る。
──こいつ、俺より多く持ってたってのに、なんでこんな余裕なんだよ……。体力勝負の外科医だからか?
決して歳のせいではない──たったの五歳差だし──。
小さい頃から周りの同年代の同性より非力だった。だからあまり力を必要としない放射線科を選んだ。闇医者になってからも、肉体労働を課せられる場面が殆どなく──力仕事を求められる場面が出てくるかとずっと不安だったが──今に至っている。
だが、ここまで己の非力さに苛立ちを覚える事はなかった。学生の時に何度も受けた体力テスト以上の苛立ちだ。
「なんだ?」
「……別に?」
ふい、とそっぽを向く。本人は『分からない』と言うような顔を浮かべる。
すると廊下の方から声がした。暗い闇が降りている廊下から聞こえる声に肩を大きく跳ねらせ、飛彩の背に隠れる。
「っ……」
飛彩の肩に添えた手が震え、少しでも震えを止めようとして手に力を込める。俺の恐怖心をより強めるように声は絶えず闇の中から聞こえてくる。
「大丈夫だ。俺がいる」
柔らかな声色で俺に声をかける。すると強ばっていた心が弛緩するように少しの余裕が生まれ、手の震えも少し収まった。改めて声をよく聞く。方向は、居室がある方だ。
もう一度耳を傾けると、今度ははっきりと聞こえた。
「みゃあ、みゃあ」
声の主は子猫。大方お腹が空いたのだろう。
「……はぁーっ。…んだよ、脅せやがって……」
強ばっていた心と身体が一気に弛緩して床に座り込む。肉の薄い臀部が鈍い音を立てた。
「大丈夫か?」
急に座り込んだ俺に驚いて、しゃがんで俺と向かい合わせになり顔を覗き込む。
「あ、あぁ……」
緩慢な動きで顔を上げる。飛彩の顔がすぐ近くにあって、どきりと心臓が跳ねる。
すると、急に俺の目元に指を這わせてきた。頭に疑問符を浮かべながら無言になっていると、今度はふわりと優しく抱きしめられ、後頭部を撫でられる。
消毒液の匂いと、少しの汗の匂いが鼻腔をくすぐる。すんすんと鼻から息を吸って、匂いを嗅ぐ。
──俺の好きな匂い。
大きな手に撫でられている部分が暖かくなっていく。
──好きな、大きくて優しい手。
急な弛緩に動けなくなっていた身体が、少しずつ力を取り戻していくのを感じる。
「……動けるか?」
少し体を離して、心配そうに顔を覗き込んでくる。
「もう平気だ。……ありがと」
先に立ち上がると俺に手を差し出し、その手の上に乗せると支えとなって俺が立ち上がるのを手助けする。
「早く行って飯やらなきゃな」
俺がそう言うと、声の主が子猫であるのを察して「そうだな」と短く相槌を打つ。
「歩けるか?」
「平気。……と、言いたいところだが、まともに歩けそうにねぇ。その……悪い」
「謝るな。それより、対面して大丈夫なのか?」
「あぁ、それは心配ねぇ。この前の検査で正常値だったし。まだワクチンは打ち終わってねぇけど、少人数なら会わせても平気だってよ」
「そうか。今回も健康で良かった」
俺の言葉に、柔らかく暖かな微笑みを浮かべながら安堵する。
「飯があんのは台所だけど、皿はケージの中だ」
「分かった」
そう言って「行こう」と俺に声をかける。だが「ちょっと待て」と止める。一旦飛彩から離れ、少々ふらつきながらもデスクに手をつき、卓上の引き出しに手を伸ばして中から懐中電灯を取り出しスイッチを付けると、再び飛彩の肩に手を添える。支えられながら暗い廊下を歩き居室に向かった。
いつもなら懐中電灯を両手で握りしめ震えながら進む廊下なのに、今日は全く恐怖心も不安感も無かった。
泣かないでって言われて涙が止まるわけじゃないし、泣いて気がすむわけでもない
本当にほしいのは、私のためのあなたの言葉
それ以外に、この涙を止めるものはない