『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
美しく荘厳に曲は響く
滑稽にあざけりつつ響く
あなたの冗談は人々を傷つけて
少しも臆さない
慰めを反復する事で私たちは痛みに慣れようとしたのか
それはうまくいったのか いかなかったのか
有名な人の卑猥 今日も私へ届く
同じシステムに乗って 世界の悲哀も届く
同じように私は動揺し
同じように冗談かと思う
エノラ・ゲイ
美しく荘厳に曲は
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【4】泣かないで
泣かないで
泣いちゃダメなときは
たしかにあるから
泣かないでと
言うかもだけど
心が動くその時は
嬉しかろうが悲しかろうが
泣きたかったら泣いちゃいましょう
それってヒトの特権だもの
泣かないで…
ねぇ…泣かないで…
抱きよせてしまうから…
ねぇ…
泣かないでくれ…
きっと…
今よりもましな…
恋に巡り逢えるさ…
ねぇ…
だから俺のために
泣かないで…
お願い…
もう泣かないでくれ…
抱きよせてしまうから…
泣かないで
君の笑顔は世界一。
そんな泣いてる顔じゃなくて
いつもの素敵な笑顔見せて欲しいなぁ
無理にとは言わないよ。
でもね、もし辛かったら頼ったっていいんだよ。
私は君の輝いてて素敵な笑顔が好きだし、
何より笑っていて欲しいから。
やめてくれ
違うんだ
君なんかを信じた自分が情けなくて
あの時切り捨てられなかった自分が悔しくて
唇を噛めば血が滴るように
同じ熱の雫が頬を伝っているだけ
『泣かないで』2023/12/017
Theme:泣かないで
「ほらほら、こっちで遊ぼうよ。ね、ドアの前は寒いよ」
いくら声をかけても彼は頑なにドアの前から動かず、ずっと鳴いている。
「Rちゃん、すぐに帰ってくるから。ね、私と遊ぼう?」
宥めるように声をかけてみるが、こっちを見向きもせずにずっと鳴いている。
チャームポイントの尻尾もすっかり下がってしまっている。
Rちゃんの愛犬のチワワは、Rちゃん以外には懐かないのかそれとも私が怖いのか、私と二人きりになった途端にドアの前から動かなくなった。
ずっと寂しそうに鳴いている。
どうしたらいいんだろう。こちらまで泣きたくなってきた。
Rちゃん、早く帰ってきて。
そんな寂しそうに鳴かないで。
不意にドアの前で鳴き続けていた彼の尻尾がピョコンと立った。
一拍おいてRちゃんが戻ってきた。千切れてしまわないか心配になるほど彼はブンブンと尻尾を振っている。
Rちゃんに撫でられて嬉しそうな顔をしている彼を見て、私もほっとするのと嬉しくなったのとで思わず笑ってしまった。
もう、20年も前の話だ。彼は虹の橋の畔にいってしまった。
Rちゃんはようやく彼の話を笑顔で出来るようになった。
二人とも泣かないで。
いつかきっと再会できる日が来るから。
泣かないで
「泣かないで」
黙れよ。こっち見んな。どっか行け。誰のせいでこうなってるって思ってるんだよ。いい子ぶんなクソ野郎。
また、またこうやって自分の心がどす黒くなっていく
本当に人間って虚しい生き物だ。
「泣かないで」というセリフ。
私は、目の前に泣いている人がいる時、そのセリフは言えないんじゃないかと思う。
いや、言わないだろうと思う。
その人は、泣きたい、あるいは泣けてしまうから泣いているのだから、そのままにしてあげればいいと思うのだ。
泣くのを止めるのは違うんじゃないか。その人の感情を吐き出させてあげないのは、おかしいんじゃないか。
間違っているのだろうか。
そばにいて、その人が話したいことや愚痴があったら、否定や非難をしないで、ただ聞いてあげればいいと思うのだ。
「泣かないで」
「泣かないで。せっかくのかわいいお顔が台無しよ。」
お母さんのその声は、とても暖かくて、同時に寂しい声だった。
20✖︎✖︎年11月30日、私の母は息を引き取りました。私の目の前で、突然倒れて病院に運ばれる母を見た時は泣かずにはいられませんでした。まだ、クリスマスプレゼント、あげてないのに。これまでの恩も、返してないのに。親孝行、してないのに。
不安で悲しい思いが募って何だか雪のようでした。ごめんなさいも言えない私だったけど、母はどんな時もそばに居てくれた。自分が情けなくって、また泣いてしまった。何か考えようとするたびに涙が溢れて、私の存在意義がなくなったみたいでした。
こんな時、母だったらどうするかな、どうしてくれるかな。一緒に居てくれるだけで嬉しい、幸せになるような人に、私はなれるかな。お母さん、ごめんね、ひどい娘で。何もできなくて、情けなくて。だからさ、遺影の写真くらい、笑顔で居てよ。本当、親子揃って何なんだか、お母さんだって泣いてるじゃん。私も泣かないで頑張るからね。
だから、泣かないでよ。
今にも壊れそうな君の頬に手を添えて、私は語りかける。
ほら、泣かないで。
私が見えるかい。
涙を溜めた瞳が、動揺を浮かべて揺れている。
わななく唇で、必死に言葉を紡ぐ。
あなただったのか。
君の青い眼差しが、まっすぐに私を射抜いた。
あの日震える手で触れてくれた君は、今私に銃口を向ける。
全部知ってしまったんだね。
期待以上だ。
微熱も、終わらない悪夢も、君の純粋な瞳の前では崩れ去り、隠された真実をあらわにする。
私がそっと差し伸べる破滅を、君はいつもすんでのところで突き返す。
ああ、それでも君のすべてが私を惹きつける。
私はもう一度、君に呪いをかけることにした。
君に見えているのは現実かい?
君の迷いが手に取るようにわかる。
何が現実で何が夢か、わからないんだろう。
泣かないで。何も怖くないさ。
君には私がいる。
私だけが君の真実だ。
力なく下げられた銃口。
とても、とても愚かで愛しい君は、また私の罠に落ちてきた。
重い一滴が膜を張って震えている
滲んで欲しくない視界を見つめて微笑むしかないだろう
(泣かないで)
「絶対大大大大っ親友だよっ! !」
芽衣と夢香はぎっゅっと手を握って言った。
すると、コツンと頭同士ぶつかった。
2人は同士にぷぷっと笑った。
しょうもないことでも笑える、どんなことがあっても
ずっと支えて生きてゆける、それが、芽衣と夢香だ。
上着1枚では寒くなってきたころ、芽衣と夢香は
買い物に出かけていた。
「めぃー、この薄茶色のコート可愛くない?」
「本当だ!めちゃ可愛い〜
ゆめはー…あ!この白いアウターとか!」
2人が話していると、夢香のスマホがビービー
なっている
「あ、ごめん!電話なったから待ってて!」
夢香はスマホを取り出すと、屋外へ走った。
電話に出ると、夢香の母だった。
「お母さん?何かあったの?
今めぃーと買い物してるんだけど」
「あ、ごめんね。でもとても大事な話なの。
少しだけ。詳しくは家に帰ってから電話かけて。
あのね、夢香、貴方は転校することになったの。
今は静岡に住んでるでしょう?
埼玉に引っ越すことになったのよ。」
「えっ、、?なんで…っ?」
「お父さんの仕事でね…
埼玉に行くことになったのよ…」
「…わかった。めぃー待たせてるから。それじゃ。」
コトコトと夢香は室内に戻った。
「誰からだった?」
芽衣が聞くと、夢香は
「お母さんから。」
冷たそうに返した。
芽衣は少し焦ったように
「そ、そうだったんだ」
明明後日の火曜日、学校に行くと、
暗い教室に夢香1人、椅子に座っていた。
「お…はよう…」
芽衣は言ったが、無視。
そして、明るくなってくると、
どんどん教室に人が来る。
先生が来るのは遅かった。
チャイムがなってから、5分たったころ、
まだクラスメイトはわちゃわちゃと話していた。
ガラガラー。
先生は教卓に用箋挟(ようせんばさみ)を
バンと叩きつけて言った。
「はーい、お知らせでーす
来月、橋本 夢香さんが転校することになりました。」
先生が言うと、クラスメイトはえーっ!と驚いた。
それと同時に全員が夢香を見た。
夢香はそっと下を向く。
「夢香…だからあんな性格に…」
芽衣は夢香をちらっと見た。
〜転校当日〜
夢香はいつもの性格に戻っていた。
芽衣が座っていると、夢香が来た。
芽衣は話しかけた。
「本当に転校しちゃうんだね…」
芽衣は涙ながらに話すと、
「うん……でも、私たちはずっと繋がってるから。
それと…泣かないで…?」
夢香も言うと、芽衣は上を見上げる。
すると、夢香の目から透明な涙がこぼれ落ちていた。
「泣かないで」
貴方の全てを知りもしない者に
涙を見せる必要ない
例え、貴方の全てを知った人が
心無い言葉を吐いたとしても
人以下のものに傷つけられる必要もない
どうか 独りきりの夜は
綺麗な瞳が腫れるまで泣かないで
貴方一人で全てを抱え込まないで
世界中探しても 味方はいない
そんなことない
疲れ果てた時は
貴方を想う人がここに一人居ることを
どうか思い出して
大丈夫 貴方はよく頑張ったから
泣かないで
頭からゆっくり下ろして、
そっとそっとそ〜〜〜っと
首、背中、足と順番に
息を止めてそ〜っと離れる
よし!!
『泣かないで』
ゴメン!
泣かせて
せめて、
今日ぐらい
そこまで
強くなれないの
一人で
泣くから許してね
まー
泣かないで
そのことばが
人を元気づけたり癒やすこともあれば
泣きたい人にはかえって鬱散の機会を制限したり
時に傷つけうることもあるなんて
少し前までの私は考えもしてなかった
涙でぼやけた視界で君が動くのを見た
頭はうごかず視線は君の体に吸い付けられた
愛しい君
悲しい君
その目を開けることは無いんだね
その手で触れてはくれないんだね
たくさん笑ったね
たくさん泣いたね
夢のようだったよ
夢だったら良かったのにね
僕だって泣き疲れた
君の横で眠りにつきたい
君が泣かないでなんて言うから
君が生きろなんて馬鹿げたことをいうから
僕の心臓は惨めにも時を刻んでいる訳だ!
「ごめんね」
その一言で終わらせてしまったこと、ずっとずっと後悔してる。大人になったはずなのに、青春を取り零したせいでずっと心の奥底で泣いている。
大好きなものほど何故か手離してしまう人生。今日も、もう読む時間が無いからと、大事な本達を自分の手で売りに出してきた。
死神から寿命が宣告されてから一週間。それで、私が生きられるのも今日を含めてあと一週間らしい。
家への帰り道、空は橙色と桃色と薄紫色が混ざり合っている。賑やかな街中を迷いなく歩く。
視界の端に何かがうつった。私はその場で足を止めた。
一目でわかった。
一直線に走った。人違いだったらどうするんだとか、そういう考えは一切排除されていて、ただひたすらにあの子のもとへ走った。
はぁはぁと息を切らして、あの時と同じ距離であの子と顔を合わせる。
あの子が大粒の涙を落とした。アスファルトに黒いしみが増えていく。何も言わないで、しばらくあの子が私を抱きしめていた。それでも涙は止まらなかった。
「泣かないでよ」
「ごめんね」
そう言ったあの子は左手の薬指が光っていた。
あの子はどうやら幸せに生きているみたいで、私が過去に残した重荷が今の今下りてくれた。
なんだか本当に、私が死ぬ未来は近いのかもしれない。
どうか泣かないで。二人こうしてまた会えたから、私にはそれだけで十分な気がするの。
(泣かないで)
しわくちゃできったない顔ね。
いつも私に何をされてもヘラヘラ笑っている癖に、何で今は泣いているのよ。
そりゃあ私は最近体を動かせなくて寝てばかりで、かまってちゃんな子猫の時に比べて可愛くなくなったよ。
だからこそ、そんな涙と鼻水まみれ顔じゃなくて。最後にいつもの笑顔を見せてよ。
何時でも虹の橋で思い出せるようにさ。
《泣かないで》
泣きたい
泣くな
泣かないで
どの言い方も素敵。
でもタイミングが悪いと受け入れられないこともある。
その言葉の裏に何があるのか。何を求めてるのか。
見つめていける自分になりたい
適切な表現で 大好きな人たちと自分に 想いを伝えたい