『沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
沈む夕日
(本稿を下書きとして保管)
2024.4.7 藍
【沈む夕日】
沈む夕日が
どこかの国の
朝日だと知ったときから
昇る朝日に
どこかの国の
誰かの祈りを感じるように
なったんだ。
#2「沈む夕日」
海辺に佇む人
水平線の向こうを眺めてる
どんな一日だったのだろう
お天道様が照らしてくれた
今日はきっと良い一日
明日も日が昇る
また素敵な一日が
やってきますように
「幼馴染み」
二人は同じ年に同じ病院で春と夏に生まれて、双子の姉妹のように育った。
大人しくて優等生学級委員の春と、天然で悪戯好きな夢想家夏。
おばあちゃん同士も同級生で気がつけば、ばあちゃんの引く乳母車に乗せられて二人並んで笑っていた、真っ赤な夕焼け空の下。
口喧嘩が得意だった夏は、眼鏡の優等生春をからかう男子を片っ端から、その口で叩きのめしたのだった、ついたアダナは口だけ大将。そんな二人は塾の帰り道よく自転車で海へと走った真っ直ぐに続く青い青い田んぼ道、初夏の風は潮風と青い田んぼと青く波打つ苗の匂い。その匂いを揺れる髪に纏わせ春と夏は海岸に着くと自転車を降り堤防に座る。
「もう、そろそろかなぁ」
「ジュッていうね」
ジュッというのは、水平線に沈む太陽だ。
これを、見るために二人は塾が終ると急いで海岸に向かう。
内海の穏やかで静かな海にゆっくりと沈む夕日
は、いつからどちらが言い出した訳でもなく、神様のお風呂。
1日の疲れを取るように、燃えてる太陽神は「ジュッ」という音をたてて
「あゝとでも言いそうに海に浸かるの」夢想家夏のそんな空想話を春は喜んで聞いた。
二人は、そんな神様のお風呂を見ながら、明日の約束をする、、そんな日がずっと続くと疑わなかった。
卒業証書を抱いて、沈む夕日を見た。
バラバラの人生は走り出す。
季節が春から夏へ秋から冬へ移り行くように。
それでも、たまに何の約束もなく夕暮れの故郷の海岸で二人は出会う時がある。
べつに、どちらから誘う訳でもなく。
並んで堤防に座り
「ジュッって聞こえるね」
「今日も、いちにお疲れ様です」
そう言い合って
沈む夕日を眺めて
それぞれの家路につくのだ。
2024.4月7日
心幸
沈む夕日を眺めながら
あなたのことを思い出す
その瞬間が何よりも
明日を生きる理由になる
沈む夕日
少し切なく感じるのは、良い日だったから
泣きたくなるのは、実らなかったから
急いでいるのは、約束があるから
感動できるのは、今日に感謝できたから
沈む夕日を見る暇もない
沈む夕日を堪能できる暇がある
人それぞれ感じ方は違うけれど
どれも同じものを見ている
君だけを一生愛してる
いや
駄目だ
俺がそんな事を言ってはいけない
今までだって
証明できなかった
それを言う資格は無い
やめろ
好きだ好きだ
あっちへ行け
あっちへ行ってしまえ
もう俺へ近寄るな
そうだそのまま
二度と振り向くな
もうやめろ
夕日のような髪を見るのは辛いんだ
どうせ夕日なら
沈んでしまえ
沈んでくれ
頼むから朝日になって上らないでくれ
どうせいなくなるのなら
初めからいない方が
お題『沈む夕日』
沈む夕日と昇る朝日
スッと差し込むオレンジ色は
どちらも暖かい
「もう一周走る?」
「OK」
夕練も朝練も
好きな奴と一緒
頬を染めるオレンジ
今日を終えて明日が始まっても
火照る色は
いつまでも暖かい
#沈む夕日
沈む夕日に
「行かないで」
と声をかけた。
「まだここにいてよ」
おかしな話だ。
君から離れていくのは
君を隠すのは
私が立っている、この大地なのに。
「沈む夕日」
「さぁ、諸君今日も一日が終わります」
そう言われた気がした
人によっては感覚は違う
でも、僕にはそう魅せた
幻想とも言うのか
僕の映る君は優しく笑った。
窓の外には木立があって、天気がいい日は、その間から、はるか彼方の山のむこうに沈む夕日が見える
夕日を眺めながら、今日も一日が終わるなあ、今日も寂しい一日だったなあと思う
いつか幸せな気持ちで夕日を眺めたいもんだ
そんな日は来るんだろうか…
17時、学校の裏山。
沈む夕日を眺めていた。
チセ「手、止まってるよ」
ハル「あっ……ごめんなさい」
チセ「…休憩しよっか」
私たちは近くの岩に座る。
学校指定のジャージが土まみれだ。
手も豆だらけで痛い。
ハル「ごめんなさい……私のせいで」
チセ「いいのよ、ハルに無理やり迫ったコイツの自業自得よ」
チセさんは足元のブルーシートに包まれ横たわる170cmソレを蹴り飛ばした。
ソレは転がって穴に重い音を立てて落ちた。
チセ「さっ埋めちゃお」
ハル「はい…………あの、チセさん」
チセ「なに?」
ハル「どうして……手伝ってくれるんですか?バレたらチセさんまでっ……!?」
唇に柔らかいものが当たる。
チセさんの顔が近い。
顔が熱くなる……。
チセ「そういうこと」
「沈む夕日」
なんで空は青なんだろ?
私の好きなピンクなら良いのにな〜
そんな事小さい頃はよく考えていた。
そんな事を考えながら、今日は仕事が早めに
終われたので歩いて帰る。
ふと後ろを向くと、
"沈む夕日"が見えた。
すると、空はピンクに染まっていた。
"沈む夕日"によって、小さい頃の夢が叶う。
なんとなく、少しロマンチックかな笑。
なんて思いながら、今日も平凡な1日を過ごすのだ。
『沈む夕陽』
背後から世界の色が変わる。茜色に染まる世界の中で、彼はとても美しかった。
「どうした?」
視線に気付いた彼が此方を向いて笑う。
「なんだ、見蕩れているのか?」
「君には赤が似合うからな」
赤い陽が、沈んでいく。
ゆっくり、ゆっくり。
僕の足は、早くなる。
どんどん、どんどん。
足が早くなると、気持ちが焦る。気持ちが焦ると、足はまた早くなる。
あの太陽のように、ゆっくり、のんびり生きたい。そう思う隙すらない現代。
でも宇宙規模で見たら、太陽も毎日重労働してるから、もしかしたら現代が宇宙に追い付いてきたのかも。
嫌だなあ、そうだとしたら。
そんな答えのないことを考えながらもせかせかと動き続ける僕の足。
この陽が沈みきる前に、家に帰らないと。
【沈む夕日】
サンセットクルーズ俺は泣きそうな君の隣でずっと吐いてた
(沈む夕日]‥‥波に消えたフルコース実話
斜陽が
名残惜しげに世界を染めてゆく
宵の紫を引き連れて
千切れ行く月を引き連れて
何もかもが死んでゆくような
そんな静謐さを世界に撒き散らして
水平線の彼方へ消えてゆく
私だけがまるで世界の全てに拒まれたように
ぐらつく足元で帰路に着く
まだあの未練がましい橙が
瞼の裏を離れない
お題:沈む夕日
車窓に
写る景色は
北陸の
厳しい冬を
越えた桜花(さくらか)
今日という日が寿命を迎える時を待っているあなたは平和主義者
「沈むというより潜るみたい」 君におだやかな夜をたおやかな明けを
題-沈む夕日