夢乃鳥

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17時、学校の裏山。
沈む夕日を眺めていた。

チセ「手、止まってるよ」
ハル「あっ……ごめんなさい」
チセ「…休憩しよっか」

私たちは近くの岩に座る。
学校指定のジャージが土まみれだ。
手も豆だらけで痛い。

ハル「ごめんなさい……私のせいで」
チセ「いいのよ、ハルに無理やり迫ったコイツの自業自得よ」

チセさんは足元のブルーシートに包まれ横たわる170cmソレを蹴り飛ばした。
ソレは転がって穴に重い音を立てて落ちた。

チセ「さっ埋めちゃお」
ハル「はい…………あの、チセさん」
チセ「なに?」
ハル「どうして……手伝ってくれるんですか?バレたらチセさんまでっ……!?」

唇に柔らかいものが当たる。
チセさんの顔が近い。
顔が熱くなる……。

チセ「そういうこと」

4/7/2024, 12:28:09 PM