赤い陽が、沈んでいく。
ゆっくり、ゆっくり。
僕の足は、早くなる。
どんどん、どんどん。
足が早くなると、気持ちが焦る。気持ちが焦ると、足はまた早くなる。
あの太陽のように、ゆっくり、のんびり生きたい。そう思う隙すらない現代。
でも宇宙規模で見たら、太陽も毎日重労働してるから、もしかしたら現代が宇宙に追い付いてきたのかも。
嫌だなあ、そうだとしたら。
そんな答えのないことを考えながらもせかせかと動き続ける僕の足。
この陽が沈みきる前に、家に帰らないと。
【沈む夕日】
4/7/2024, 12:22:57 PM