『永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ある学者がいた。
専門分野などはなく、気まぐれで好きなものを研究するだけ。
だが、その学者は人々から愛されていた。だが、貴族からは好かれていなかった。
右から声援が聞こえればそちらに行き、左から愛の言葉を囁かれれば、またそちらに行く。
まさにみんなのアイドルだった。
その学者には妹がいた。
またその妹も学者であったが、兄のように専門分野がない訳ではなかった。鉱石の研究をしていたが、それも気まぐれでやっていた。
この学者は人々には愛されていなかったが、貴族には愛されていた。
右から貴族に話しかけられれば、そちらに相談をしに、
左から話しかけられれば、そちらに行っていた。
その兄妹は性格が似ていたわけでは無いが、よく同じ台詞を言っていた。
「永遠に。など無くとも、私が作ってやろう!」と。
この台詞を馬鹿にされても学者兄妹は動じなかった。
学者兄妹は何年生きているのだろうか。
@永遠に
永遠に
永遠に、何時迄も、未来永劫とか、子供の頃は、そんな未来を信じてた…いつしか、そんな言葉が陳腐に感じ始めて、今だけが全てだと思っていた…それがまた、何となく遠い未来を想うようになった…
こんな馬鹿な日々が続けばよかった
"先生!''
楽しそうに話す君たちは
僕の若い頃を見ているようで
私たちの幸せな日々を覗くようで
"'あの子達の幸せを
奪って良いなんて権利は無いのにね'''
【永遠に】
永遠に
今日という日が続いて続いて
永遠になる
だから先のことというより
今この瞬間を
永遠に繋がっているこの瞬間の
想いを抱きしめて
君と生きていきたい
風のいろ
永遠に
永遠を求めるのには、訳がある。大切なものをずっと持ち続けたかったり、今の状態を維持したかったり。
仏教の大切な教え、色即是空。
全てのものが、虚ろってこと。すぐに変わってしまう。
永遠に続くなんて無いよ、と教えてくれてる。納得するしかない。
この生命も儚く終わってしまうから、今日より明日、マシになろうと努力もする。永遠に生命が続いたら、もっと堕落しそう。永遠に、なんて願わない方がまともに生きられると思う。
永遠は、宇宙の星たちに引き受けて貰う事にしよう。
永遠にこの時間が続けばいいのに
願ったってもう遅い。
だってあなたはここに居ないのだから。
「恋愛しない方がいいよ」
残酷なほどに淡々と告げられた言葉の意味が分からなかった。どこにでもある恋愛相談。笑うと目が細くなる彼女の可愛らしい表情が不気味で、背筋も凍りそうだ。
つい数分前まで一緒に笑っていた人の言うセリフにしては、いささか重い。冗談だとしても、私の心にダメージを負わせるのには十分なほどの威力を持っていた。
「というか、一生出来ないよ」
なぜ、彼女にそんなことが言えるのだろう。まるで、私の全てを知っているかのような口ぶり。断定的に宣言されても、決めるのは私のはずだ。
けれど、彼女の言葉を覆してまで反論できる気力も想いもなくて、当然のように受け入れていた。
「だって、今までだってそうだったでしょう」から始まる否定の矢が、彼女から飛ばされる。
さまざまな言葉を乗せて、まだ古傷が残る身体をザクザクと傷つけた。その傷口に触れると、手が真っ赤に染まる。
ザクザク。ザクザク。もう、どこが痛いのか分からない。
次第に、辺りは静かになって、嵐は過ぎていったかと息を吐く。顔を上げた先には、今日一番の笑顔で彼女が微笑んでいた。
あ、っと思う間もなく、無防備に立ち尽くした私の心臓を目掛けて、彼女がナイフを突き刺した。
「あなたは誰にも愛されないよ」
視界がぐにゃりとねじ曲がっって、可愛い彼女の顔が見えなくなった。ぐちゃぐちゃに薄れていく意識の果てに見えたのは、私の顔をした彼女だった。
「ああ、やっぱりね」
最後の力を振り絞って、彼女を見上げた。
表情を失ったもう一人の私が、満足げに歯をのぞかせていた。
「変わろうとするなんて許さない。ねぇ、あなたは永遠に私と一緒だよ。この孤独の沼でね」
#永遠に
うちの猫さん達
だいぶ年取ってきて
まだ元気ですが
先のことを考えると
あとどのくらい
そばにいてくれるのか
いや、そばにいられるのか
考えるだけで
胸の奥がギューッとなる
マジで猫又にでもなって欲しい
永遠にそばにいて
火に焚べ、荼毘に付す
沈丁花に似た香り漂うキッチンで
刹那、黒い煙を薫せ
永久に失われた貴方の言葉
そうして、私が手に入れたのは
秘密に昇華した思い出
2人だけのトコシエ
『永遠に』2023/11/02/150
「永遠に」
永遠ってないのかもしれない
でも、これだけは言える
ずっと あなたを愛していることは変わらない
永遠に…
永遠に
私の好きなバンドのファンは、
自分に、ペンネームのような
「ライブネーム」をつけて、
ファン同士の交流時にはその名で呼び合う
といった習慣があった。今でもあるのかな?
その昔、ライブ会場で見たことのない
そのバンドメンバーの写真入りTシャツを着た子たちがいて、話しかけた。
自分たちで作ったオリジナルTシャツだと
いう。版権…という気もしたが、
気合いは十分な子たちだ。
言葉がおぼつかない。
アジア圏から来たという。凄い。
お名前を聞くと、
「私のライブネームは、えいえんです!」
えいえん…永遠か。
とわ、とかの方が可愛いよ、
という語学力が私には無い。
その子とはそこから友情が永遠に続いている
のだったら良かったが、
手紙の一往復くらいで終わってしまった。
手紙、というのも時代だな。
永遠に
永遠に愛してる
愛してるよ永遠に
望んでしまうもの、かもしれない。
そうだったらいいな、なんてことかもしれない。
でも。
”永遠に”続いてしまったら、きっと何もかも無意味になるんだろうね。
永遠に
【96,お題:永遠に】
「永遠に生きていたい」
人里離れた丘の上で、砂糖菓子を散りばめたような美しい夜に、誰かがそう願いました
何が彼女をそこまでさせたのか、手を組み、ただただひたむきに願うその様が
神には哀れに見えたのでしょう
星が降る夜に、1人 人間が消えました。
変わりにそこにあったのは、夜風を受けて揺れる1本のハナミズキ
人の気配が失くなったその丘に、月の光のスポットライトに照らされ
美しく佇む、彼女の姿がありました。
永遠に
永遠は解らない
この世界が継続してるのか
果てしなくちっぽけで
果てもなくあっさりと
果てている現在を遠くに見てる
ただの過去からみた未来
続いているのは錯覚で
続けているのは失敗で
続けていけるのは遠く果てしない
ただの希望からの回帰
永遠なんてわからないけど
きっとわからないことが続いてる永遠に
何処から来たのでしょうか?
人との関係は、ただ好きも嫌いもなく澱みのない川のようでありたい。
お前なんて死んでしまえ、永遠に。
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死んでしまえばいいのに。
この憎悪は山よりはるかに高く海より深く恋情より熱い。
こんな思いがどこから湧くのかなんてわかりきっている。
でも理由なんて要らないほどお前が憎い。
憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くてたまらない。
この重くて強い思いは永遠だ。
私が死ぬまで恨んでやる。
私が死んでも恨んでやる。
大っ嫌いなお前も大っ嫌いなお前を産んだ世界も嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ!!
死ね、みんな死ね。
そして私も死ね。
『永遠に』
「永遠」に同情するぜ
平家が諸行無常を証明しちまったから
イデア界の森で迷ってんだってさ
僕のダサさの際限無さで
近似しようにもどうも欠けてしまう
まだ不完全を愛せる大人ではないから
そこに不純物が混ざって
やがて自意識へと発酵していくんだ
その過程自体が「永遠」の否定だから
僕は知らないふりをして冷や汗を流す
これは代謝でも生理的反射でもない
僕が心にぜい肉のついたデブだから
少しの揺らぎが違う系にも影響する
長い独楽の瓔珞で少しでも削いでくれ
甘ったれそうだ 早く 早く!
私はずっと恋をしないとめていた
だって私は障害と持病があるからきっと理解されないと諦めて殻に閉じこもる。
でも20代最後に君に出会えて君が私を理解してくれた事に嬉しかった。
そんな君を助けたい永遠に君のそばで、
君を支えたい。
大好きな君へ。
私の最後の恋を君捧げる…。
だから諦めないで。。。
永遠に
忘れられない想いがある
心を締め付け、時たまにシクシクとなく
そんな想いが…
自分自身を苦しめるこれは
きっと消えないのだろう。
ありがとうも、さようならも、
何もできないまま、自然と消えていったものは
なんの区切りもないまま、
心の中に今もなお住んでいる。
いつも唐突に心を苛んで、苦しめて、
涙をこぼさせる。
悲しい、苦しい、辛い
そんな感情を形にして表に出てくる。
悲しいだけじゃない。苦しいだけじゃない。
ましてや、辛いだけじゃない。
ただ、愛おしいものであればあるほど、
胸を締め付ける…
そう、永遠に、胸の中に住み続けていく。
そう、思える