『欲望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
???「こんにちは、ぼうや」
あれっ?ここは何処だ、俺は確か、、、
何してたんだっけ?
???「私は冥界のキューピディティー、ぼうやは残念なことに死んでしまったの。」
?!まじか、
普通なら受け入れないようなことでと何故か自然に受け入れられた。
キューピディティー「だから死後することが色々あるの、地獄に行くべきかどうかとか、どの世界に転生させるかとか、次の人生はどうするか、とかね。もっと色々あるのだけど、ここでは次の人生どんな欲望を強くもつかを決めてもらうわ」
地獄?!、ていうか、次の人生の欲?どういうことだ?
キューピディティー「不思議そうな顔してるわね、そうね例えばこれを貴方に、」
そう言って彼女は何処からともなく現れた水の中から何かを取り出して俺を触った。
すると、とてつもなくゲームがしたくなった。
今までゲームをしてない訳では無いが他にもしたいことは合った。
しかし、他のなにかをするくらいならゲームがしたい、そう思うようになった。
キューピディティー「これが欲望、ここまでひどいのはなかなか無いけど、これをぼうやに決めてもらうの、その水の中に手を入れると念じた欲望を決められるわ、よく考えて決めてね」
なるほど
じゃあ、俺は、
キーンコーンカーンコーン
女子生徒1「てかさ聴いて、蒼汰のやつまじ束縛激しいんですけど」
女子生徒2「その噂マジなのー?」
女子生徒1「まじまじ、他の男子と話してると帰ってから誰?とか言われる、マジうぜー」
キューピディティー「あの坊やは人を愛しただけなのに、可哀想にそんなちっぽけな欲受け止めてあげればいいのに、、、、、、あら、坊やこんにちは」
キューピディティー、、、貪欲
彼女はどんな人より寛容でどんな人より貪欲だ、
蒼汰(俺)は、人を愛したかっただけだった。
彼女はそのとうり人を愛するようにした。
その欲が、どの欲より強くしただけで。
欲望
心も体も違う人のものだった。
わかってた。
でも奪う気もさらさらなくて。
ただ寂しいだけだったから。
可愛いを演じてる私が好きだったから。
そこに都合よく君がいたんだよ。
そしたらさ。
君は心も体もこちらに向けちゃったから。
嬉しかったよもちろん。
でも私はもう満たされたから。
じゃあね。
欲望
言い出したらキリが無い。お金も地位も知識も愛も、何一つかけずに完璧なものが欲しい。時間がない、時間さえあれば。そうやってどんどん飲み込まれていくのは気のせいじゃない。自分を保てなくなってもいい、一瞬に全てをかけたっていい。貪欲かな。
シンデレラ、ってさ。走り去る時脱げた靴、あれって透明な美しい欲望だったと思うの。
「大谷君結婚したよ」ときいてみて
「へー」で返せる欲のないキミ
題目「欲望」
気がつけば両手いっぱいの紙袋。蝶のように左右に広がる姿はさながらジュディ・オング。
欲望とは
静かに私たちの心と体を蝕んでいくもの
欲望とは
永久に終わらないもの
欲望とは
時に希望となり、時に絶望にもなるもの
題 欲望
「何で何で何で!!」
私は冷や汗を垂らしながら学校の成績順位表を見ていた。
1位だった私の名前があるはずの場所には他の人の名前が表示されていた。
あんなに頑張ったのに、何で負けるの?!
出来うる限りの時間を勉強にさいたから、負けるはずなんてないのに・・・。
「あ、高坂、1位じゃ〜ん!やったな」
横で脳天気な声が聞こえる。
私が横をバッと見ると、そこには同じクラスの高坂と山本が立ってた。
サッと再び成績表に目を戻すと、1位の名前を確認する。
さっきは自分の名前じゃないって事だけしか頭になかったけど、そこには高坂光希って書いてあった。
「1位なんだ。別に順位はどうでもいいよ。自己ベスト更新出来れば」
「は?本気で言ってるの?」
私は高坂の言葉に思わず口を挟んでしまう。
「あれ?戸川さん?いつも1位だよね、凄いよね」
高坂は私を見てそういう。高坂は、私のこと知ってるんだ。意外。私は私の順位しか気にしたことなかったから・・・じゃなくて。
「私、今回は1位じゃないけど。嫌味?1位に執着ないなら返してよっ、1位の座」
私は高坂にムキになって言っていた。
自分でも何でこんな感情的になっているのか分からない。
「たまたまだよ。誰だって調子いい時と悪い時あるでしょ。戸川さん、いつも1位取ってるから、次はきっと取れるんじゃないかな」
慰められると余計にイライラしてしまう。
そのまま無言で私はクラスに帰る。
何が悪かったんだろう。席に戻るとテストを見返す。
ケアレスミスが何問かあるのを発見した。
どうして、どうして出来なかったの?!
自分を責める。
家に帰るのが憂鬱だ。
どうして出来なかったの?ケアレスミスなんかして。これがなければ100点だったでしょ!!
母親の怒鳴り声が予想できた。
2番なんて、言いたくない。唇を噛みしめる。
放課後、ホームルームが終わっても、私は帰りたくなくて、自分の机でうだうだと宿題をしていた。
はぁぁ。5分おきにため息が出る。
「どうしたの?ため息なんかついて」
後ろから声がして振り返ると、無人だと思っていた教室に、体操着姿の高坂がいた。
「別に、次のテストこそは1位を取るために宿題してるの」
「そっか、本当に勉強熱心なんだね、偉いな」
そう言いながら、高坂は、自分のカバンからタオルを取りだす。
「高坂って、部活やってるの?」
タオルで汗を拭く高坂に質問してみる。
「やってるよ。バスケ部」
「他のことしてても1位取れるの?全て犠牲にしてる私が馬鹿みたい」
私は思わずそう言っていた。
高坂が私の机に歩いてくる。
「1位が取れても、他の楽しいことを犠牲にするのは辛くないの?」
「・・・・」
辛くない・・・って言いたかった。でも、母親に友達と遊ぶのもダメって言われて、部活も禁止されて、1位しか私の頭の中になかった。1位を取りたい。
そんな欲望に呑み込まれてしまうような・・・。
私が、沈黙すると、高坂は言った。
「さっきも言ったけど、たまたまだよ。今回は勉強した所が良く出てたから。次はきっと戸川さんが1位を取るよ。だけど、少しでいいから楽しいことしたほうが勉強もはかどると思うけどな」
「少し・・・ね。ほんの1ミリ位しか出来ないと思う。とりあえず、今日はお母さんに怒られるの決定だし」
私がそう言うと、高坂は、カバンを探って何かを持って私の所へ来た。
「手を出して」
「え?」
高坂の言葉に手を出すと、高坂は紙に包まれたキャンディを私の手に落とす。
「これで、元気だして」
「えっ、キャンディ?・・・ありがと」
「1ミリ位は元気出たかな?」
高坂が何だか気遣わしげな顔でこちらを見ているのが嬉しかった。私を心配してくれる人がいることが嬉しい。
「そうだね、出たと思う」
そう言うと私は宿題を片付けてカバンを持つと、椅子から立ち上がる。
「帰るよ・・・ありがとね」
私が、そう言うと高坂は頷いた。
「どういたしまして、じゃあ僕は部活に戻るから」
高坂と別れて校門を出ると、私はさっきもらったキャンディを出す。
お菓子を持ってくるのは校則違反だけど、お母さんはお菓子は虫歯になるからダメって言うけど、なんかどうでもいいや、と思った。
包みを開けると、綺麗な淡いピンクのキャンディを口に放り込む。
その甘い味は、私に不思議と勇気を与えてくれた気がした。
第三十二話 その妃、迎え討つ
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「邪魔しますよジュファ様」
「今すごくいいところだったのに!」
「だから邪魔するって言ったじゃん」
「僕への許可は取らないの⁉︎」
「必要ないでしょ。お前の離宮じゃないし」
やってきた陰陽師のロンも交え、子規宮まで戻ってきた経緯を吐かせると、どうやら眠っていたのは丸二日だけ。瑠璃宮のユーファ妃からも聞き取り済みのようで、大体の状況は飲み込めているようだった。
「それで? そろそろ話してくれる気になったんですか」
「? 何のことかしら」
「その“予知”の能力と、眠っていた原因ですよ」
「ちょっと待ってくれ心友。それよりも聞くべきことがあるだろう」
「は? 他に何を聞けって?」
「どうして僕じゃなく雨華ちゃんを頼ったのかだよ!」
「お前が嫌いだから以外に理由はないでしょ」
「あ〜聞こえない聞こえない〜」
耳を塞いでいる阿呆には目もくれず、じっと様子を窺う陰陽師には、にこりと笑みを返すだけ。
「ま、いいですけど」とすぐに諦める辺り、凡その検討は付いているのだろう。
「一先ず、あんたはユーファ妃の所へ行きなさい。手土産に、茶菓子と装飾品、あと花も忘れないようにね」
「どうして僕だけいっつも除け者なんですかっ」
「どうしても何も、あんたが連れ帰ってくれたおかげで、御礼も何も言えなかったからよ」
「それは僕が代わりに言っ、」
「褒美は必要ないようね」
「半刻で戻って参りましょう」
「一緒に茶を飲みながら、半日は私の感謝を語りなさい。いいわね」
「……はい」
しょんぼりと肩を落としながら、何度も振り返るかわいらしい男を、笑顔で手を振って見送る。
「本当に御礼をするなら、直接出向くべきでは?」
「知ってる? あれを、愛すべき馬鹿と言うのよ」
「ただ盲目なだけでしょう」
「邪魔者はいなくなったし、そろそろお客様のお出迎えをしましょうかしらねえ」
その言葉をすぐに理解する辺り、目の前の彼も気が付いているのだろう。
……この、欲望に澱む空気を。
「あなたには到底及びもしないけれど、まあ似たようなものよ」
「……」
「……? さっきの答えよ?」
「あんたさ、あいつの何なわけ」
「……」
「悪い奴じゃないのはわかってるよ。あいつを守ろうとしてることも。そのことを、あいつはちゃんとわかってるの?」
「知らない方がいいこともあるわ」
「あいつは知りたいと思ってるんじゃないの。あいつは、いつまでだってあんたのことを待って、」
「あなたも大変な時に巻き込んで悪かったわ。娘さんは大丈夫そう?」
「……あんたには何でも筒抜けなのに」
「奥さんと娘さんのためにも、早く終わらせましょうね」
「そりゃまあ、そうしてくれると有り難いですけど……」
嫌な予感しかしないと、引き攣った顔で此方を見るロンには、笑顔でこう返した。
「それなら、ここはやっぱり“鴉”の出番でしょう」
「……そんな軽々しく“秘密結社”を扱き使わないでください」
けれど、すぐに持っている“音の鳴らない笛”を吹く限り、さっさと終わらせたい気持ちは同じらしい。
束の間の沈黙後、離宮の外に何人もの気配がやってくる。貪欲さに塗れた愚か者たちが、周りを取り囲んだ。
「それで? 僕に褒美はないんですか」
「私からあげられるものは残念ながらないわね」
「ということは、貰える分くらいにはあいつを思っていると」
「あなたにあげられる褒美なんて、家族との時間しか思い付かないもの」
「違いありませんね」と、印を結びながら式神を呼んだ。
「――来たれ、麒麟」
「……この離宮、灰にならない?」
「灰離宮というのも案外悪くありませんね」
「鬱憤が溜まっているのはよくわかった」
中途半端は、性に合わない。
誰かさんのように、他人へ情けをかけるやさしさなんか、尚更持ち合わせていない。
こんなやり方しか知らない。
「“掃除”に関しては、あいつの方が上手いんですけどね」
「やるなら徹底的に。いいわね」
「仰せのままに」
すべては、大切な人のために――。
#欲望/和風ファンタジー/気まぐれ更新
『欲望』
人は欲望の塊だと思う。
そして、欲望とは人それぞれだ。
善もあり、悪もある。
あれもしたい、これもしたいと
やりたいこと山ほどあって、
その欲に塗れ、堕ちていくものもいる。
欲望って、残酷だ。
欲望。
私にとっての
欲望は
ゆうだな。
多分前よりも
もっと。
【欲望】
心の内には沢山あるけれど
言葉に出さないようにしている。
夢もそうだけど叶わなかった時が嫌だから。
否定されたら辛いから。
ただ、隠して隠して。
きれいなところだけ見せてるから。
全部話せたらそれは幸せなんだろうなぁ。
夜更かし。深夜のラーメン。鍋に直接箸をつけて。
明日のことなんて考えずに。今の腹を満たされれば幸せでしょう。
欲望を解放せよ。
悪魔に従って小さな悪事を働いた。
今夜も欲望に溺れている。
会えなかった時間を埋めるように愛し合う。
静かな真夜中。冷たい空気に乱れた呼吸が交わる。二人を照らすのはカーテンの隙間から零れる月のみだ。
二人の赤く火照った顔が輝く。
ベッドがギシギシと軋む。重なった肌に汗が滲む。
皮膚越しにドキドキと鼓動が伝わる。
耳に生ぬるい吐息といやらしい声が触れる。
翌朝、彼の隣で目が覚めた。
窓の外でチュンチュンと鳥が鳴いている。
昨晩に見合わない、爽やかな朝だ。
まだ欲望が下半身に感覚として残っている。
「おはよう」
鳥の声を聞きながら彼の顔を見つめていると水色の瞳が開いた。彼が眠たげにかすれた声を出す。
彼はんんーと唸りながら僕の腰に手を回す。
「おはよー」
彼は僕の胸の中でまた寝る準備をしている。
タイミングよくピピピとアラームがなった。
「起きて」
彼の髪をくしゃくしゃと荒く撫でる。
「アラーム止めろ…」
「だーめ」
欲望
「………たい。」
身体の底から漏れた欲望は、声になったのかさ
えわからなかった。
お母さんへ
あなたの娘に生まれて、、25年。わがままなど言わず、親の言うことは絶対に聞いてきました。誰から見ても、私はいい子でした。
でも、もういい子を続けるのはやめます。あの人に「いい子の君じゃなくて。本来の君が好きだ」って言われたから。
お母さん、こんな娘でごめんなさい。今まで女手ひとつで私を育ててくれて、本当に感謝しています。
最後に、わがままを言わせて欲しいな。私は、あの人と一緒に、旅をしようと思います。行くあてもなく、気ままに。流れに身を任せて。もう、後悔しないように。
桜
ぼくに欲望なんてものはないよ、と
ぎらついた目で貴方が言うものですから
わたくしはつい笑ってしまって
また貴方に執着されるのです
[無欲という欲望]
欲望
すべてを満たせたら、どんな気持ちになるのだろう。
次にどんな欲がうまれるのだろう。
『欲望』
ボクの場合、それは幸せになる為に必要不可欠な要素だと思ってるんだ。そして、その逆もまた然り。
欲望≠幸せ but 幸せ need 欲望 みたいな?
ボクもまた、▒▒を▒▒すために▒▒者を必要としてるんだけど.......
ちなみにボクの▒▒は、作品を読んで貰うこと!
でもまさかこんな簡単に幸せになれるなんて!
ありがとう!"あなた"のおかげだよ!
あれ?まだ気づかない?
おかしいなぁ。
テーマ 『欲望』
欲望について考えたが、特に欲望がないな。
と、思った。あったとしても思い出せないのかもしれない。ただ、一つあるとすれば、『誰かに愛されたい』という欲望はあるかもしれない。親とはまた違った存在。
誰かに抱きしめられたい。広い背中に抱きつきたい。
甘えたい。そんな想いが溢れている。これが私の欲望なのかもしれない。間違ってたら恥ずかしいな。
ただ、一人は寂しい。悲しい時も、辛い時も、楽しい時も、静かな時も、ずっと一緒に過ごしてくれる人がいつか現れたらな。と、月を見ながら思った。
だが、いつになったらそんな存在に出会うことができるのか不安で仕方がない。漫画のような出会いがあればいいのにな。
ただ、幸せになりたい。
穏やかな昼下がり、ステラとラインハルトは並んで座り、お茶をしていた。お茶請けは彼女が作ったザッハトルテだ。
「ねえ、もうすぐ、あなたのお誕生日なのよね?」
彼女の問いに、紅茶を啜っていた彼は驚いて噎せ込んだ。
「え、ええ。その通りですよ」
咳き込む彼の背中をさすってやりながら、彼女は笑みを浮かべると彼の顔を覗き込んだ。
「何か欲しいものはある? あまり高価なものは用意できないけれど」
「いえ、そんな、大したことではありませんし……普段通りで結構ですよ」
苦笑して彼は言った。
「それに、もう祝うような歳でもありませんし……」
その言葉に、あのね、とステラは彼をじろりとねめつけた。
「あなた、どこから聞きつけてきたのか、わたしですら忘れかけていたわたしの誕生日を、毎度盛大に祝っておいてその言い草はないでしょ」肩を竦めて彼女は続ける。「祝うような歳ではないって、そっくりそのままお返ししたいわ」
「あれは、あなたが生まれた日ですから」しれっと彼は返した。「私にとっては特別な日です」
ふんと彼女は鼻を鳴らした。
「でも、わたしにとっては、ただ生まれただけの日よ」
ステラはつんと冷淡に言い放ったが、すぐに笑い出すとラインハルトをぽかりと叩く。
「もう! 御託はいいから素直に祝われてなさい。大体何で教えてくれなかったのよ」
「……私にとってはただ生まれただけの日ですし」
照れ隠しなのか、むすっとして反駁する彼を無視して彼女は続けた。
「だから、何か欲しいものとかしてほしいこととか、ないかしら?」
しばらく彼は黙っていたが、それでしたら、と彼は口を開いた。
「一日、私の傍にいてくださいませんか?」
「そんなことでいいの? そんなの、別にいつだって、言ってくれればいるけど」
困惑したように眉根を寄せて、ステラは小首を傾げた。
「幼い頃、あなたに一度お会いして以来、ずっとお慕いしていました」彼ははにかんだ。「ですから、今、共に過ごせることが何より幸せなんです。これ以上のことは望みませんよ」
無欲ねえ、と彼女は笑った。
「聖人君子ってあなたみたいな人を言うのでしょうね」
まさか、と彼は軽い笑い声を上げた。
「聖人君子はあなたを手籠めにしたりしませんよ」
「確かにそうね」思い出して彼女は顔を顰めた。あれよあれよと言う間に籠絡されてしまった。「あれはあなたにしては下劣な手だったわね」
でもまあ、終わったことだ。あれを含めて、彼のことを受け入れると決めたのは自分なのだから。
彼の落ち着いた深い青色の瞳には、後悔の色が沈んでいる。彼女は安心させようと口元に笑みを浮かべた。
「もう怒ってないから、安心しなさい」
「……それに、これ以上、欲を出すとあなたを雁字搦めにしてしまう」
おや、とステラは片眉を上げた。何だか雲行きが怪しくなってきた。
「例えば?」
深い青色は深海のように暗い色を湛えている。
「あなたを屋敷から出したくないし、本当はあなたの世話を誰かにさせたくもない。何なら、あなたを籠に入れておきたい……」
あははと彼女は笑い声を上げた。とんとんと彼の背中を叩く。
「重症ね」
でも、と彼は続ける。ぎゅっと彼女を抱きしめると、誓うように囁いた。
「それよりも何よりも、あなたのやりたいことを邪魔したくない」
ステラは目をぱちくりとさせた。まさかそこに帰結するとは。
「……あなたって、本当にわたしのことが好きなのね」
思わずといった調子で彼女はつぶやいた。己の望みを吐露してもなお、自分を優先させようとする彼のその姿に、少し罪悪感を覚える。今まで、自分は魔術のみを追い求め、それ以外のものをあまり顧みてこなかった。
彼は彼女から体を離すと穏やかに微笑んだ。先ほどの暗い色はもう影も形もない。
「そうだよ、僕の可愛い奥さん。好きだけでは足りない。あなたを愛しているよ」
直截な彼の言葉に、ステラの顔が見る見るうちに赤くなっていく。