『欲望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢を見ているとき、目の前にメッセージが表示された。
【ご視聴ありがとうございます。ここから先は「欲望」になります。続きをご覧いただくには別途料金がかかります。】
夢って無料なんだと気が付いて、目が覚めた。
側にさえ、居られれば良いと思っていたのに。
気がついたら、君は僕の隣で寝ていた。
ゲームをしていてうっかり寝落ちたのだろう。腕はだらりと垂れ下がっており、ゲーム機はソファから落っこちそうになっていた。ゲーム機を拾い上げ、そっと机に置く。
君はいっこうに起きる気配がなく、すやすやと心地よさそうに寝ている。
僕は君の頭に手を伸ばした。そっと撫でてみる。
さらりとした君の髪は僕の指のあいだをするりと通ってゆく。
ちょっと前だったら、それだけで十分幸せだった。
でももう、髪を撫でるだけじゃ足りないよ。
僕は酷く欲張りになってしまった。
一瞬満たされた気持ちになっても
それは永遠にならないので
幸せを注ぐための器は皆
少しずつ欠けているものなんだろう
『欲望』
最初は目が合うだけでよかった。
いつからか話すだけじゃなんとなく
物足りないような気がした。
もっと話したい
もっと貴方だけをみたい。
私だけを見てほしい。
そんな考えを持ってしまった私は
もう元には戻れない
─────『欲望』
私だけをただひたすらに愛して欲しい。
どんな時もずっとそばにいてくれる存在が欲しい。
そんな欲望が、常に私の胸で渦巻いている。
他にももっと沢山あるけど、
あの二つが強いかな。
〜欲望〜
欲望、ありすぎても良くなく、無さすぎても、味気ない。
【欲望】
欲望とはなにか?
人間は欲にまみれているだとか、
人によってよく聞く人もいるのではないでしょうか
3大欲求だって欲望の1つです。
「あれ」がほしい「これ」がほしい。
こう思ってほしい。
欲望はほぼ全て文字の通りに欲しいと望むものです。
そう考えるとこの世の動物は欲望だらけ、
草を食べるのだって、
お腹すいたから食べたいと思うからです。
再度、欲望とは何か考えてみました
欲望とは、
欲しいと望むことです。
望むものがなんであれ、欲を持つことは良いことです。
わたしは、
皆の欲望が、
皆の生活をより豊かに彩ってくれることを願います。
何だか悪いもののような気がして、何となく避けて考えないようにしている存在。
望みだけならまだ良かったのに、欲なんてつけるから、隠したくなる。
けれど、選択の瞬間どこかに潜んでいて、多分ずっと出番を待ち続けている。まるで名の付かない配役のように。
脚本はない。セリフがつくかも怪しい出番を待つ存在。
しかも出番があるとしたら即興という難題を背負う存在をエキストラにはできない。だから、困る。だけど、嫌いにもなれない。
ないと生きていけないことは知っているから
とりあえず、もうちょっと待っててもらえると助かるかな。
欲望に紛れて
夢を失う僕達は
まだ小さい子供なのだろう
42【欲望】…?
「愛してる」
何度も聞きなれた心のない感情。
毎日身体の欲望を重ねるだけの日々。
愛してるなんて、言われたくもない。
「私も愛してるわ」
それでも心のない感情を返すのは唯のエゴだろうか。
彼が寝たのを確認しベランダに出て煙草を一服する。
「愛してる、ねぇ」
口に出してみても何も生まれやしない。
「バカな男ね。私は、、何なのかしら」
気がついたら頬に雫が伝っていて煙草からは火が消えていた。
「私は、欲望を吐き出すための道具なのかしら」
「誰がそんなこと言ったの」
後ろから声が聞こえては何かに包まれる感覚に陥った。
「っ。起きていたの」
「今起きたのさ」
そう言って抱きしめてくる彼は微かに震えていた。
「ほんとにバカな男ね、こんな私を選ぶなんて」
「君もバカな女さ。1人で溜め込むなんて」
どちらともなくキスを交わし部屋の中に向かう。
そして今度は心のある感情で身体の欲望を重ねた。
「愛してる」
「私もよ、愛してるわ」
そう呟いてそっと手を重ねた。
ぎゅっと握りしめて夜が明けるのを待っている。
ベランダには火の消えた煙草と缶コーヒーが2人を祝福していた。
「愛してるわ」
お題「欲望」
欲望
あなたと付き合えた
それだけでとても幸せのはずなのに
あなたが他の人と話すたび
あなたが他の人を見るたび
あなたの話を他の人がするたび
あなたを私だけのものにしたいと
あなたのことを知る人を私だけにしたいと
欲が溢れて私の中を埋め尽くしていく
あぁなんて醜いものだ
欲望。
私は欲望に満ちてる。
すぐ叶えられるものから無理なものまで全部。
今はね、貴方に振り向いてもらいたいんだ。
恋愛なんてどうでもよかったはずなのに
私はあなたに一目惚れしちゃったんだよ。
胸が苦しい
自分の思いを満たすために
ずいぶん色々な失敗をした
懲りずに失敗は続くのだろう
楽しく生きるの難しいなぁ
欲望は言い出したらキリがないよね。
今は長めの連休とお金がほしい。
そのお金で疲れがしっかりとれるベッドと、花粉を滅してくれるめちゃくちゃ性能の良い空気清浄機を買いたい。
それか猫になりたい。
お題 欲望
ある人は言う「それは人を堕落させるものだ」と
ある人は言う「それは人生を彩るための原動力さ」と
それは、時に神の慈愛の笑みのように輝き。
時に、地獄の底のような恐ろしさを見せる。
全く同じものなのに、鏡写しのようなもの。
人はそれを『欲望』と呼ぶ。
欲望。
欲を言うと、友達が欲しい。ただ、ありのままの心を許せるような、隣にいて安心するような、言葉につまることの無いような、友人が欲しい。
欲を言うと、学生で居たい。ただ、与えられた課題をこなし、テストで一喜一憂するような、顔を付き合わすだけで協力が始まる班活動のような、隅っこで楽しむ人間観察のような、時間が欲しい。
私は今日、卒業した。君は明日、卒業する。あなたは今日、受験の合否を聞いた。僕は明日、仕事に行く。
突然、宙に足が浮いたような、地に立っていないかのような、孤独のてっぺんのような、不快で、耳の痛い感覚に襲われる。これは多分、日差しの強い外界に投げ出されたり、花粉で打ちのめされた感覚とよく似ている。
欲望のまま進みたいが、欲望が見えず、感情ばかりが無くなっていくのは何故なのだろう。
誰のせいかと聴けば、多分、コロナのせいと思う。
閉じた目蓋越しにすら感じる、穏やかな光。
髪を揺らす軽やかな風にのって、鼻腔をくすぐる春の匂いすらも通り抜けていく。
深呼吸して、ゆっくりと目を慣らしていけば、眼前に広がるのは見たことの無い景色だ。
そろり、と足を踏み出せば、これが地面を踏み締める感触なのだと教えてくれる。
慣れない感覚に始めは恐る恐る、段々と早く、速く、疾く、駆けていく。
何時までも、何処までも、行けるのだ。
「転ばない!痛くない!」
思わずそう叫んで、ハッとした。
もう、自由なんだ、と。
自分を縛る管も針も大人も先生も家族も友達も、何も無いのだと。
『遠くの街へ』
ねぇ、見て。
聞いて。
感じて。
僕のことを、わたしだけのことを。
彼と、あの子と、あいつと、あの人と、そして他人と比べて、俺を選んで。
誰よりも、私がいいのだと。
音で、言葉で、空気で、顔で、仕草で、行動で、結果で、伝えて。
慎ましやかに、大人しく、控えめに、なんて、意味が無いのだから。
誰よりも、何よりも、君自身よりも。あなたの言葉で。
---のことを愛してくれ。
『欲望』
20xx年人類は欲望によって文明を進めてきた。
衣食住を得る為の本能的な欲望を満たす中、文化が生まれ、人々は更なる欲望を手に入れた。それはやがて争いを生み、いくつもの文化を破壊しては人々の欲望を半ば強制的に本能的なものに近づけた。そうしてまた、本能的な欲求が満たされれば、それ以上の欲が湧くというサイクルを繰り返すうち人類は進歩し、和平を望むようになった我々の欲望は安定しつつあるのかもしれない。そして、いまやそれ以上に、世界は我々の欲望をコントロールしているように思える。いや、今に始まった事ではないのかもしれないが。
我々の欲望は何かしら管理されたものなのかもしれないというのは昔からよく聞く陰謀論ではある。それが世界的な権力者か、我々人類の支配者たる宇宙の何某か、はたまた創造主たる神なのかは考えるだけ無駄な事だろう。しかし、近代化の進んだ現代で話をするなら、さらには直接的なものに限定するのならば、皮肉な事にそれは既に人の手から離れつつある人工知能と安定化を図る薬物だ。
2000年代初期、人々の欲望は安定に向かいつつも、それ故に既存の欲望のサイクルを外れ淀み始めていた。
大きな争いが減り発展していた国では人々の欲望が本能的なものに回帰する事なく、そこから枝葉のように別れた様々な欲望がひしめきあい混沌としていたらしい。
本能に起因する欲求が薄くなったが故に、人々の多くは自らの欲望に絶望させられることになったのだった。
進化を重ね、地球を支配する種となった人類は、自らの欲望に対しての進化を求められるようになったのである。
そしてそれは非常にネガティブな形で達成されたと言えるだろう。ひたすら効率を重視する機械のように感情が欠落した思考で形成された文明によって、人類は欲望の沈静化と統一化を計ったのである。
古い世代の人間から見ればこれがまさにディストピアと呼べる情景なのかもしれない。
世界からは次々と無駄が省かれ、物事はより効率的になった。人々は争いを行わなくなり、飛躍した科学技術は世界のさらなる安定化をもたらした。
現在の人類は、一定の数を保ちつつ様々な個性をもった独立したAIと共生し、その保守管理を役割に応じ効率的に全うしている。この社会は我々の欲望をAIが引き受けているからこそ成り立つだろう。
欲望研究AI d2875ac 補助脳員検体 d2875ac-a3
識別固有名称 大竹 和男
検体状況 人格データ及び脳の保存
生体劣化 保存より146000日経過
当資料に関して、AI倫理管理の観点から資料の削除と共に検体の速やかな投棄が求められている。
手の中にないからこそ欲しくなる
手に入れた瞬間の幸福感、
瞬きをするくらいの時間しか
味わえなくて
すぐにまた、ないものが欲しくなる
手に入れてもまだまだ足りなくて
ないものを求めて
満たされることのないそれを
騙し騙し埋めていく
__欲望
《欲望》
あれが欲しい。これが欲しい。
望むだけの生き物だ。
望むしかできない生き物だ。
与える側にはならない。なれない。
無償で与えることのどれほど寛大で情のあることか。
欲望に駆られて、全て壊して、全て手に入れて。
思いのままの世界にしたら、
この昂りは無くなるのだろうか。
いや、そんなことはない。
現状に満足できない生き物だということを我々は知っている。
ずっと追い求めていくのだろう。
貪欲に、際限なく。