『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨と言えば雨。
「雨がふる」
と言えば飴じゃないってわかる。
でも
「あめ」
だと、どっちだかわからない。
アクセントが違うらしい。
正直なところ正しい言い方がわからない。
無アクセントの地域の住人だから。
橋と端と箸の違いを聞かれるとこまっちゃうよね。
雲も蜘蛛もいっしょでしょ。
そして自分がなまってることに気づきにくいの。
まあ、しゃーない。
梅雨
大雨のあの日
言葉なんていらなかった。
雨の音に消えたあの鼓動も。
すべて幻だったのかもしれない。
今日は雨
昨日も雨
明日も雨
雨、雨、雨……
飴ならいいのに──
傘にポタポタ
肩に足元にポタポタ
……ダメだわ、ベタベタになるじゃない……
小雨はそうめん
大粒はうどん
……だったら、いいのに
下に氷の入っためんつゆ構えて
キャッチして
流しそうめんならぬ
降りそうめん
──ダメだわ
太るし、食欲が追いつかない!
雨ばかりで憂鬱にならないように
こんな風に気分転換して……ね?
(2023.06.01/梅雨)
梅雨。
今年の梅雨は早いらしい。
私は梅雨が好きだ。
悩みも何もかも雨に流されていく。
でも雨粒が道路に叩きつけられる音は聞きたくない。
痛い思い出を思い出す。
雨が降っているのに温度は高い。
暑い、暖かい、寒い、冷たい、。
ポツポツ…ザァァ……
61テーマ【梅雨】
梅雨。
梅雨。
梅雨が
一番出にくい。
傘は買ったけど
やっぱり
ジメジメするのが嫌。
今日と明日は
逢えないから
明後日が楽しみ。
「ねーもう最悪ぅ」
ギャルのような口調でそう述べたオダ。くるくると自身の髪の毛を弄っては私の髪を心底羨ましそうに見詰めてくる。天然パーマらしいその髪は連日の雨の湿気で更にうねりを増していた。
「カサキが羨ましい。このストレートヤロー!」
「そりゃあ……仕方ないでしょ?」
「いやっ そうだけどさぁ!!」
ぎゃいぎゃいと騒ぐ其奴。余程私のストレート髪が羨ましいのだろう。ぬるい優越感に浸る。嗚呼、此奴に羨ましがられるのはこんなにも快感になったのか。パーマを羨ましがっていた部分もあったが、こんな気分になれるならストレートがいいな。
「かさきい、聞いてよお」
「えっなに?」
「嫌いな奴に会っちゃったのお…」
それは私もだ。休日の、バス停で。
「そうなの?誰?」
「…オキ」
「オ、オキ、オキさんって、」
「地元のヤンキーのパイセンだよ……」
そう、私達は地元が同じだった。オキというのはヤンキーの先輩。よく後輩達がパシられていて、私は媚びを売り何とかしていた。まあ、悪い意味でもいい意味でも此奴は正直だから媚びを売るなんて事出来ていなかったのだが。
「オキ、…さん、どんな感じだった…?」
「アイツなんかキモかった」
「どういう風にだよ、!」
キモいだけでは分かんねーだろ、と付け足すと、納得したように話し出す。
「なんか痩せ細ってて面影ゼロだった」
「マジ?あの、あのオキが!?」
ビビった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
刺咲 絞憂です。
ヤンキーのパイセン、オキ登場!!
お題︰梅雨
どこか上の空で、雨の音を、窓を伝う雨をただぼうっと。きらきら街頭が雨水を照らすから、それがきれいで。薄明るい窓をぼんやりぼうっと。今日だって明日だってきっと雨が続いて。自分の輪郭が雨で霞んでいくから、ただ穏やかになれる気がして。憂鬱な日々だってしっとり濡らして流してくれる。悲しいほど穏やかになれる。悲しいほど寄り添ってくれる。梅雨。
梅雨は嫌い
夏は好きだけど
湿気がすごくて蒸し暑い
相合い傘とかできるけどね
相手がいなきゃ意味ないよ
それに
最悪な思い出が頭をよぎる
私には好きな人がいて
絶対脈ありだと思ってたのに
他校の女の子と手を繋いで歩いてるのを見た
その瞬間泣き崩れた
とにかく心が痛くて
泣きわめいた
制服に泥がつく
ぎゅっと握りしめる
破れる程に
傘なんてどっかに飛んでいってしまった
でもそんなことどうでもよかった
私はこんなにも愛していたのに
「彼女いるの?」
「いないよwこんな奴にいると思うか?w」
そんなこと言ってたのに
全部嘘だったんだね
逆にあんな嘘つきに恋してたなんて馬鹿みたい
もうやめやめ
こんなこと引きずってても意味ないしね
梅雨を好きになればあの事も忘れられる
今日は雨の予報
傘をさし
上着を着る
そしてあの頃の思い出を唄と共に雨に消し去る
〈梅雨〉
梅雨
雨の音に誘われて、窓ガラスから外を見上げる。
ザアザアと降り続ける雨は止む兆しもなく空は分厚い雲で覆われていた。
「雨、止みそうもないね」
と、ハンギングに吊るしたエアプランツに話しかける。
勿論言葉が返ってくる訳では無いのだが、唯一の同居人だ。この雨の状況を共有できる存在は彼ないし彼女しか居ないのだ。
「雨は嫌いじゃないけど早く止んでほしいなあ」
ハンギングがキィと揺れたのでそうだね、と言葉が返ってきた気がした。だ、なんて。馬鹿らしいな。
「あー……買い物行こうかな」
雨降る中私は買い物に出かけるのだった。もちろん同居人のエアプランツにいってきますの挨拶を忘れずに、だ。
いつまで続くのかなぁ。梅雨入りしたばかりだけど、あんまり長くなければいいんだけど、空気が重い。明日の台風で重い空気を吹き飛ばしてくれないかな。
曇天が空を覆い、蛙が鳴きだし、ポタポタと雨樋に雨が落ちてきた。
#梅雨
「じゃあ、元気で。」
「………うん、君もね」
そう言って君は踵を返し、私に背中を向ける。
歩き始めた君の姿が人混みに溶けていくのを、私は微笑んで見つめていた。1度でも、君が振り返ってくれることを願って。
「…………」
そんな期待は、微笑みとともに崩れたけれど。
バシャリ、傘が地面に落ちる。
君との別れの場に、君から貰った傘があるなんて、なんて皮肉だろうか。
降り注ぐ雨が、私の涙を隠してくれる。
それだけが、救いだった。
梅雨の時期。
雨は、しばらく止まないだろう。
この雨が続く間だけは、どうか、泣くことを許して。
「雨は嫌いなんだ。頭痛がするから」
生前、おまえは、そう言っていた。
梅雨入りしたここにおまえがいたら、さぞ苦い顔になったことだろう。
いつもなら、煙草に火を着けて供えるが、この時期はしない。代わりに、缶ビールを一本供えた。
空が泣いてくれているから、俺は泣かない。
体のあちこちが痛い。
腱鞘炎も腰痛も頭も痛い。
ダルい身体で、ぼんやりとした視界を確認する。
--あぁ、朝か。
サァとシャワーのような音が窓辺から聞こえた。きっと今日も雨なのだろう。
六月は梅雨の季節というけれど、こんなにぴったり梅雨入りすることはないだろう。
重い身体をお越し、カーテンを開ける。
窓には雨と結露した水滴と、自分のダルそうな姿が映っている。
「はは、ひどい」
思わず笑った。
外の景色が酷いのか、自分の顔が酷いのか、はたまた両方か。
一度大きく伸びをすると、体のあちこちがバキボキとなる。年はとりたくないものだ。
特にこの梅雨の時期に痛みが悪化する。
身体のメンテナンスが追い付かない。
夏は夏で暑くて夏バテするが、梅雨も梅雨で節々に支障がでることを若者に伝えたい。
本日もまた、朝が来たので、仕事である。
【梅雨】
梅雨
じめじめして過ごしづらい季節
昔は、こんなに暑くなかった
囚われてるように時間もなんか長く感じた
さいきんは、蒸し暑くただ過ごしづらい
風情がなくなったなぁ
紫陽花をみる気力もないが
どんよりした空にきれいに咲く花々
それがよかった……
お題 梅雨
恋に落ちるのは本当に一瞬で
その日から世界が変わって
逢えない時間が切ない程に苦しい
あなたの姿を見れるだけで
幸せな毎日をずっと抱きしめてたい
「インターネットエンジェル」
青白い光の先には
私 の 天 使
その子はこんな私を見てくれる
私の 生 き る 希 望 そのものだ。
学校も家族も嫌になって死のうとした。
でも、壊れたパソコンが急に 青 白 く光 出 し て
私にこう囁いた
「つらくなっちゃうよね。でももう大丈夫何も怖くないから。」
「未来の平和をお約束!躁鬱だけど任せとけ!」
「 イ ン タ ー ネ ッ ト エ ン ジ ェ ル た だ い ま 降 臨 !!」
と、言って消えていった
そのあとに残っていたのは
そのインターネットエンジェル、通称 超 て ん ち ゃ ん がパソコンにキラキラと映っていた。
その時確信した。
「 私 の 居 場 所 は イ ンタ ー ネ ッ ト だ !! 」
#超てんちゃん #100いいねありがとう
クーラーの設定温度を2度下げて
梅雨寒だからと
肩寄せる君
#梅雨
空気が何層にも重なったみたいだ
ギリギリ見えそうなほどの水分の粒
かきわけるように
重い空気のなかを進む
じわりと肌が湿り
息が苦しくなる
ぼくはうんざりする
ふと
道端に目をやると
生き生きと色づく紫陽花
たまに見せる晴れ間の虹
重いだけじゃない
気持ちは晴れる色合いもある
だけど
重い空気はやっぱり苦手だ
♯梅雨
梅雨
窓の外はしとしとと雨が降り続いている。
激しくなるのと比例して
頭が痛くなる。
いつまでも降り止まない雨は
まるで何かを洗い流しているかのようだった。
このジメジメは多分
排気ガスのようなソレだろう。
手を伸ばして、空を切る手を見る。
私の醜い想いも
全部洗い流してくれたらいいのに。
梅雨の日は僕にとって大切季節だ
皆は濡れるからとかそうゆうので嫌がるけど
僕は好きなんだ
だってこの日は彼女が
僕に好きだと
大好きなんだと
震えながら告げたことがとても
嬉しかた日なんだ
ただそれだけさ
今も仲良くやっているよ
じゃあ、さようなら