『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜散る
『うわぁ綺麗✨️』
隣にいる彼が言う。
来てよかったなって心底思った。たくさん写真をとってご飯を食べた。
今年もまた鮮やかな桜が咲いた。
僕は1人ベンチに座って桜を見た
「貴方が居ないと色がこんなに儚くみえるんだね」
大きな風が吹き空が桃色になる。
また隣で笑って欲しかった
「桜散る」
待望の桜の季節。
淡いピンク色の桜。
木からヒラヒラとフリルのように舞う桜。
桜が舞うと綺麗だけれど、寂しくもなってしまう。
桜が咲く頃。
色々な人と別れ。
桜の散る頃。
色々な人と出逢う。
桜は出逢いと別れの象徴だ。
桜が散った今。
来年の咲く桜をまた待っている。
君と一緒に新たな出逢いを求めて。
題 桜散る
桜の花びらがヒラヒラと私の眼の前に舞い降りてきた。
隣にいる彼氏が手のひらを差し出してその花びらをキャッチする。
「花びら、きれいだな」
そう言って差し出した彼氏の手のひらに指を差し出して、小さな淡いピンクの花びらをつまんだ。
「うん、お花見、来れてよかった」
私が彼氏を見上げて微笑む。
4月から違う高校に通っている私達。
新しい高校には同じ学校から通う友達が一人もいなくて、一人で何となく出遅れてた。
それでも、好きな英語学部に行きたかったから、英語の専攻の授業が沢山あって、嬉しかった。
それでも、寂しさもある。
いままで中学まで彼氏と女友だちと一緒に楽しく過ごしていたから。
全然違う環境の高校でストレスが溜まっているのか、疲れてしまう。
彼氏は、同じ中学の友達が沢山通っている高校だから楽しそうだ。同中の女の子も沢山彼氏の高校に進学しているから、そこも心配になってしまう。
だけど、毎日通話して、気遣ってくれる彼氏。
それで、私が元気がないのを知って、お花見に誘ってくれたんだ。
「ありがとう、凄く綺麗だし、気分転換になったよ」
私は笑顔で彼氏に笑いかける。
「うん」
彼氏も微笑んで私の頭に手を乗せた。
「もっと一緒にいられたらいいのにな」
ドキッ
彼氏のそんな言葉に、私はトキメキを感じる。
それと同時に嬉しさも沸いてきた。
「・・・そうだね、それでも、こうして会えるだけで嬉しいよ。また明日から頑張れそう」
私は心からの気持ちを彼氏に伝える。
「・・・良かった。でもな」
彼氏が何となく拗ねたような顔をする。
「ん?」
私は何だろうと聞き返す。
「同じ高校にカッコいい男がいたりしないか?」
「・・・ふふっ!」
私は、自分と同じことを考えている彼氏に思わず笑ってしまう。
「何で笑うんだよ」
彼氏は笑ってる私に軽く抗議した。
「ううんっ、大丈夫だよ、あなた以上のイケメンは高校にいないから、安心して」
私の言葉に、彼氏は、ホッとしたような笑みを見せた。
そんな彼氏に、私は彼氏の手を取って顔を見つめる。
「また、すぐデートしようね」
「そうだな」
私達は、そのまま見つめ合っていた。
ヒラヒラ
桜の花びらが視線の横をよぎる。
私は顔を上げて、風が吹き付け散っていく桜吹雪を見つめた。
まるで薄桃色の雪の中にいるようだ。
横に彼氏がいてくれるのが、たまらなく嬉しい。
その時、この手をずっとずっと繋いでいたいって、強く強く思ったんだ。
7月24日、桜が咲いて散ったその後の真実へ会いに行く
"桜散る"
散るならば灰より青を背にしたい
/お題「桜散る」より
政治の結果としての並木、公園、景勝地がある。東日本の桜なんてその最たるものだ。そこを並木にしたとき、そこを公園(あるいは前身は庭園だったり屋敷だったりしただろう)にしたとき、追い出されたものがある。
そこを人が集まる商業施設にしたとき、そこを線路にしたとき、そこを道路にしたとき、ダムにしたとき、飛行場にしたとき、基地にしたとき、追い出されるものがある。それらは抵抗する。その抵抗を知っているはずだ。知らないはずがない。それなのにすぐ忘れる。忘れるから誰かが常に声をあげている。忘れるから誰かがきっと記録を残している。探せばきっと記録はあると、思えるかどうかさえ実は政治の問題で、経緯を推移を記録を必ず残す、削除させない、破棄させない(破棄!!!!)、姿勢は万能感の顎から逃れることにも繋がるのに、万能感がお好きな人が多いようで本当にいやだ。ただ享受したっていい、でも調べればわかる、を手放してはならない。調べれば、きっとわかる、誰かが、どこかで、きっとバトンを置いてくれている。そう思えるところにいたい。
桜散る
ピンク色の花びらがひらひらと舞い落ちる
そのただ中に立ち尽くす君
まるでピンク色の雨を浴びるように
上を見上げて花びらが当たるに任せている
君はただ静かに泣いていた
散っていく桜と同じように
君の想いも散っていったのだろうか
今はただ悲しくて悲しくて苦しい
花は散って後には何も残らない
だけど一年経てばまた花開くよ
散ってしまった君の笑顔も
一年経てばまた満開になるよ
桜の雨が降る。
払うこともせずただ歩き続ければ、体中桜まみれになっていた。
「桜染めですか?」
「いや、面倒なだけ」
「そうでしたか」
適当に腰掛ければ、蜻蛉切が手を止め隣に来た。
結うには短く、梳くにも半端な長さだが、彼には関係ないらしい。
「髪も綺麗だ……黒に薄紅がよく映えますな」
「そう?」
「しかし、掃除するのも大変ですから、ここで梳いておきましょう」
櫛を片手に楽しそうにしている。彼が私に危害を加えることはないから、好きにさせていた。
絡まることもなく通り抜ける感覚。服についた分も落としてもらった。
「主、終わりました」
「ありがと」
いつもの武人らしい顔つきとは違い、穏やかな顔をしていた。
「……じっとしてて」
もみあげに紛れ込んだ花びらを摘む。
突然のことに彼の頬は熱に染まっていた。
目を合わせまいと必死に取り繕う姿が珍しくて、口角が上がった。
「蜻蛉切、大丈夫?」
「は、はい……まさか、主から触れられるとは思わず」
触れられた部分が今更になって熱くなる。
暦の上では春は終わるというが、ここだけは始まる予感がする。
「桜散る」
友達とお花見しようと
思ったのに。
あっという間に
桜が散ってしまった
来年こそは
みんなでお花見しよう
#6『桜散る』
新しい若葉と半分散った桜の木を見て
「桜餅みたいで好き」
そんな君が、やっぱり好き
桜散る
川に浮かぶ桜の花びらが、魚のウロコのようだった。
それが長くなっていくと、龍のように見えだした。
散った後さえも、この花はこうして人の心を動かす。私が喉から手が出るほど欲した才能だ。
まだ空白のページが何枚もあるスケッチブックを持つ手に少し力が入った。
――諦めたはずなのに、夢の残り火が未だに燻って消えてくれない。
日々家
そんな時期に君と出会ったから、僕の中で桜のイメージは君になった。
桜散る
家の前に桜の木がある
とても綺麗だ
ずっと眺めていたい
少し淋しいけどまた来年ね
…と、浸ってもいられない
花びらの掃除だ
頑張らなくては!
春風の中散る桜に雪を想う 花吹雪
冬の青空から舞う雪に花を想う 風花
目前の光景に
遠い季節を恋しく重ねる
「桜散る」
#394
『桜散る』
仕事と家の中間地点に、桜は咲いていた。
家庭菜園がちょこっとあって、誰かが管理している。
桜が綺麗ですね、とお邪魔する方法もあったかもしれないけど、いつでも遠めからスマホ撮影をした。気づいたら五年目らしい。何年前の今日は、ってスマホが記録してた。
寒い日が続き、暖かい日が続く。
たぶん、去年より咲くのが早い。
今年もまた、同じところから。
雨が降る日、風が強い日、今年は見れる日数、少ないかもな。
散ったあとの、地面が桜色になるのも、よかったりするけど。
腰に気を遣って立ち上がる女性。会釈をされたから、自分も頭を下げた。
「何かご用かしら」
「あ、いや……さ、桜っ……綺麗ですね」
「あらぁ、ありがとう。もっと近くにいらっしゃいな」
場の流れに流され、桜の真下、もっと早く言えればよかった。結構散ってる。
「今年は天気が荒れる日が多かったからね~」
「ここの道、割りと近所で、遠くからいつも楽しませてもらってたんです」
五年分を、女性に見せた。
「来年もいらっしゃいな。いつでも近くで撮ったらいいから」
畑作業のせい? 年齢のせい? シワのある、小柄な手だけど、力強かった。
桜散る
桜散る季節
今年もこの季節がやってきた
満開の桜のように
今年も元気に過ごせますように
来年も満開の桜が見られますように
今年も満開の桜みたいに 一年間頑張ろう
『桜散る』
白魚のような腕が桜の木から覗いていた。
その日は気温差のせいか体がだるくて学校を早退した。入学したばかりなのに、と足元に広がる桜のじゅうたんをぼうっと見ながら家に向かった。
「こんな時間に人が通るなんて珍しい」
凛とした声に目線を上げると腕が見えた。
もう熱が出始めたのかと思って目をこする。
「私が見えるなんてもっと珍しい。ねえ、貴方名前は? 暇で退屈なの。お喋りしましょ」
顔色の悪さを指摘され、少し眉をひそめると腕はころころと笑って言った。
「見える子なんて久しぶり。心配するなんてもっと久しぶり。ねえ人の子、目を閉じて。貴方にまとう悪い気はすべて私が連れていってあげる」
腕の近く、桜の根もとまで行っても腕の先は見えなかった。木に寄りかかって座ると大人しく目をつむる。
一際強い風が吹いた。
それから少しの間眠っていたらしい。
目を覚ますと腕は消え、熱っぽさも明日の学校への不安もなくなっていた。
その代わり体じゅうに上から散ってきた桜の花びらがついていた。
あの腕は一体なんだったんだろうか。
『桜散る』💛
憧れの人。
お別れの日に想いを告げた。
結果は…ね、
私の想いは儚く消えてゆく。
”ありがとう”
桜咲く季節。
次会うときは笑顔で会えるように。
幼少期の何気ない体験は
少しずつ倫理観の方位磁針を狂わせていく
そうして、同じ国に産まれながらにも
遣る瀬のない異邦人は増えていく
サクラチル
今年もありがとう
来年もよろしくね