『柔らかい雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
太陽の光が差し込んでいる時の雨の日は、私達を包み込んでくれているように感じる。辛いことがあっても空がかわりに泣いてくれて、励ましに明るさと温かさを与えてくれているようなの!
私だけなのかな?
_柔らかな雨_
(柔らかい雨)秋のはず。と思いたいけれど、もあっとしている。11月。しとしと感じた雨。空気の違い、雨の違い。暑くないはず。東京という地域、この夜。柔らかい雨。今夜、私の食欲はどうだろうか。
柔らかな雨が空からおってきて
太陽光で反射して、綺麗な虹が空に飾られた時
無性に自分を許せんかった
どうか、あなたのその柔らかい涙が、
雨が、
...どうか、振り止みますように。
貴方が笑顔になれる世界でありますように
しとしとと降り始めた雨に少しだけ憂鬱な気持ちになりながら、骨の多い赤色の傘を差す。
勢いよく開く私の傘は、暗い景色に咲く花みたいになるだろう。
そんなところが気に入って、この傘を購入したのだ。
学校の玄関にある小さな階段の、下から2段分を飛んで着地したと同時に「美帆じゃん!」と軽い調子で声をかけられた。
振り返ると幼なじみの晃平。
「傘、入れてくれない?」
私の赤色の傘は、相合傘をするためには作られていないらしい。
いつも少しだけ窮屈になりながら、晃平を入れて歩いた。
持ち手は必ず晃平が持ってくれて、私にかからないように傾けてくれているので、別れの挨拶をするときにはいつも晃平の方が雨に打たれて濡れている。
私は知っていた。
晃平はいつだってきちんとしている人だということを。
毎朝必ず同じ時間に起きて、同じ時間に家を出ることを。
朝のニュース番組の星座占いまできちんと見て、順位が悪い日は少しだけ残念な気持ちになることを。
そして、いつでも折りたたみ傘を携帯していることを。
「あ、甘い匂い。イチジクかな?」
苔をたっぷりつけた土の匂いに加えて、弾けるようなイチジクと少しの青い匂い。
秋だな、と晃平が笑う。
私は晃平が好きだ。
【柔らかい雨】
激しくもなく聞こえないわ訳でもなく。ただそこに居てくれる。そんな日常、生きてみたい。
梅雨明け間近の7月半ば。昇降口から一歩出ようとした私は、日差しがあるのに肌に雫を感じて、驚き立ち止まった。天気雨――所謂“狐の嫁入り”だ。
サァサァと降る雨が、太陽の光に照らされてキラキラと宙を踊って落ちていく。
私はしばらく呆然として、その様を見ていた。
世界にたくさんのきらめきが溢れているようで、幻想的だと思った。
すぐ近くでバッと傘を開く音がして、私はやっと我に返った。
雨の降る様ではなくて周囲の人の様子へ視界を広げれば、普通に傘を差して歩く人、鞄を傘代わりに駆け抜ける人、昇降口を出ずに雨宿りをしている人など、いろいろだった。
私は、折り畳み傘を鞄から出そうとして、やめた。そして、傘をささずに昇降口から雨の中へ駆け出した。
急ぐわけでもなければ、もちろん傘がないわけでもない。こうする意味は特にない。それでも無性に、こうしたくなった。
鞄を傘代わりにして、最寄りのバス停まで駆ける。
宙をきらめく雨が、柔らかく私の身体を叩く。
自分まできらめきの一部になった感じがして、なんだかとっても心が弾んだ。
すこし涼しいくらいが良い
木壁の緑地内のビジターセンターの中で
しとしとふってきた雨をききながらまどろむなんて最高だ
気になるあの人を
傘を差しながら待ちぼうけ
透明な傘の外側は
しとしと しとしと
雨が打ちつけている
来ないかな 来ないかな
約束の時間まで
まだだいぶ時間があると
スマホが告げる
いつもなら少しだけ
気分が下がる雨も
今日ばかりは
自分の心を落ち着かせる
清涼剤
【柔らかい雨】
▶6.「柔らかい雨」
5.夜を越す為の「一筋の光」
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1.「永遠に」近い時を生きる人形✕✕✕
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歩き始めた時、少しだけ雨が降っていた。
風もなく穏やかな気温のせいか、
雨の落ちる衝撃も柔らかく感じる。
✕✕✕は足を止め雨を見上げ浴びた。
雨はすぐ上がり、
人形は、また歩き出した。
博士の最期にセンサーが感じた温度のデータを再生しながら。
✕✕✕の目覚めから1年と半年程が過ぎた頃。
最初こそ試験と調整の連続だったが
その頻度も減り、人形は完成という言葉を待っていた。
だが、博士は倒れた。
(中略)
人形に医療の知識があれば、何かできたかもしれない。
✕✕✕は、失われていく命の温度を知るだけだった。
数ヶ月かけて博士の残した指示通りに書類や家を処分した後、
人形はあての無い旅へと出発した。
以下中略部分
センシティブな表現あり
だが、博士は倒れた。
その日の朝、歩行訓練と称した日課の散歩を共にしていた。
訓練という言葉が惰性に感じるほど、人形の歩き方は人間に近い。
隣を歩いていた博士の方から
ぐっ、という唸り声が聞こえ、✕✕✕は体を向けた。
その瞬間、口を手で抑えた博士の膝が抜け、即座に支える。
体が密着したところから、温度センサーが反応していく。
何度目かの咳のあと、
博士の口から柔らかい雨のようなものが降り注ぎ、
人形はそれを至近距離で浴びることになった。
(あたたかい)
その温度は人形の記録に強く焼き付く。
そろりと腕を動かして、下がっている方の手を握った。
博士の手は、冷たかった。
人形に医療の知識があれば、何かできたかもしれない。
✕✕✕は、失われていく命の温度を知るだけだった。
札幌の寒空の下
沢山の人に溢れて
白くて柔らかい雨が落ちる
少し熱くてすぐ冷める
久しぶりに流す雨
でも、心の中は大雨で
泣き叫んでも届かない
顔には出ずに涙が一筋だけ
気づいた時には
私を心配して
私を見てくれる人は
1人もいなかった
柔らかな雨
私の汚れた心をそっと洗い流してくれる、
優しく暖かな雨、そして未来へと導いてくれる。
「柔らかい雨」
梅雨の午後、駅のホームに立つ悠介は、傘も持たずに降り続ける雨を感じていた。あの日、紗季と一緒に過ごしたこの場所。彼女と歩いたあの雨の日、静かな幸せがあった。
しかし、紗季は突然、何も言わずにいなくなった。連絡が取れなくなり、彼の心は空っぽになったままだった。
ふと、彼女の姿が目に入った。雨に濡れた髪、少し疲れた顔。その瞬間、心が弾けるように震えた。
「紗季…?」
彼女は微笑み、少しだけ頷いた。「久しぶり。」
「どうして…?」
紗季は目を伏せ、静かに言った。「あなたに迷惑をかけたくなかった。でも、忘れられなかった。」
悠介は胸が痛んだ。彼女は自分を遠ざけることで、彼を守ろうとしていたのだ。
「私は、あなたが幸せでいてほしい。」紗季はそう言って、少し笑った。
そして、彼女は静かに歩き出した。悠介はその背中を見送りながら、心の中で、雨のように切ない想いが降り続いているのを感じていた。
『初めての』
今日は、お母さんと二人で
『北海道に来ました!』
初めての飛行機や、知らない土地で、怖かったり楽しかったりと、ハプニングとか、
雪に突っ込んで、北海道のイオンで、激安くなってる本場のチートすぎる靴を買ったりと、
楽しかったです。
白い恋人パークなど、私は、海外が好きなので、
ヨーロッパチックの家がすごく心を擽られて、
はしゃいでました笑
今は、北海道のホテルで一息ついてる途中です。
外は、めっちゃ雪で、私の県だとめったに体験できないので、アトラクションみたいで、とっても楽しかったです!
2泊3日なので、とっても疲れると思います、、
楽しみます😊
自分にご褒美みんな、忘れないようにね、
おやすみなさい、
さらさらと流れるような日々に
ふわり
君が現れて
ぼくは
君のいない世界が考えられなくなった
ある
柔らかな雨が降る日
相合傘で初めて
手を繋いだ
これからも
君の手を
繋いでいたい
そう言うと
君は笑って
ありがとうと言った
夢のような虹を2人で見た
君が居る
君が居る
幸せなこの時間を
ずっと
傘を持ってても
開くのが億劫な
柔らかい雨。
一向に止まないので
仕方なく傘をさす。
(柔らかい雨)
『柔らかい雨』
一昨日は槍が降った。
きっと、誰かが柄にもないことをしたのだろう。
昨日は天気雨。
隣町で狐の嫁入りがあったそうだ。
今日は、一見普通の柔らかい雨。
パラパラポロポロと降り続いている。
これは誰の何が原因なのか。
もはや天気は単なる気候活動ではなくなった。
どこかの誰かの影響を強く受けているのだ。
激怒すれば雷が落ち、機嫌が良ければ快晴となる。
ただ、どこの誰を由来とするのかは分かっていない。
だからみんなで、その“誰か”を噂する。
「2丁目のAさんが離婚したらしい、そのせいじゃないか?」
「お隣の息子さんが彼女に振られたんですって、だからかも?」
「まさか、うちの教え子が受験に失敗したから……?」
馬鹿馬鹿しい。
天気が変わるたびにこれなのだ。
誰にだって嫌なことや悲しいことのひとつやふたつは起こるだろう。
幸いなのは、自分がみんなに噂されるような人付き合いがないことか。
こんな時ばかりは、ぼっちでよかったと思う。
昨夜、私の愛犬が天寿を全うした。
素直で可愛い子だった。
ショパンの子犬のワルツのように、パラパラポロポロと転げ回っているような子だった。
あら珍しい。
雨粒の落ちる石畳に鮮やかな和傘の花一つ。
近くの傘屋で買い求めた物だろうか?
日を追うごとに増えてきた観光客に、少しずつだが確実に日常が戻ってきたことを実感して、人知れず安堵の息を吐いた。
それにしても綺麗な和傘だ。
茜色の地、白抜きの乱菊には所々に金箔で影が付けられている。
カランコロンと下駄を鳴らしながら、その美しい和傘の主は真っ直ぐ伸びた石畳を歩いていった。
テーマ「柔らかな雨」
柔らかな雨が静かに鼓膜を溶かし
優しいメロディを刻んでいる。
唇から滑り落ちた冷たい呟きはぽちゃりと姿を溶かし、
冷たい声色は水溜まりの中でこくりこくりと温もりに頭を揺らすのだった。
あなたのことを端から端まで今でも思い返している。
でもそんなこと、あなたに届かない。
届くはずもない。
今日は雨。
みんな傘をさしている。
だから歩く度にあなたが鼻歌を歌いながら私を迎えに来てくれているのではないかと度々考えてしまう。
シャラン…
!?
「このキーホルダー可愛い!」
「だろ!笑」
なんだ…。
あのキーホルダーは、私が彼にプレゼントしたものだった。
まさかと思い振り返ってしまった。
あの人が居るわけないのに…笑
??「ゆめっ!」
ゆめ「えっ?」
ふと、前を見る。
すると、大好きだった人、大好きな人「かなと」が目の前に立っていた。
3年前に死んだかなとが。
かなと「俺、ずっとゆめのことずっとみてるよ。
大好き。」
頭が追いつかない。
強かった雨は、柔らかな雨にいつしか変わっていた。
それに気づいた頃にはかなとは姿を消していた。
私は、全身力が抜け膝から崩れ落ちた。
大粒の涙をたくさん流した。
だが、その涙もかなとのこともかなととの思い出も全て雨で流されてしまった。
それからだろう。
かなとという男の人もどういう性格なのかも、一切思い出せない。
この話は、ある人から詳しく教えてもらった。
私は、かなとという男の彼女だったらしい。
記憶がない。
でも、なぜだか知りもしない人の事で私は毎回病室で涙をながしている。