柔らかい雨』の作文集

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柔らかい雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/6/2024, 4:22:55 PM

渇いた緑に静かに染み入るように
寂しい心をしっとりと包み込むそんな
柔らかい雨なら濡れていこうか
            【柔らかい雨】

11/6/2024, 4:21:47 PM

目を閉じると

ふと考えてしまう

朝は来るのかな

光がありますようにと

幸せを願っている自分が居るんだと

安心する

どうかこの柔らかい雨音を

感じられる世界に居られますように

11/6/2024, 4:11:38 PM

学校の帰り道。
泥だらけのように見えるランドセルが雨に濡れて光っている。
新しく買った服が泥だらけになっている。
お気に入りの靴を通って靴下まで濡れてしまって気持ちが悪い。
傘がないのに急に降り始めた雨。
それは、私を辛くさせるとともに私を肯定して励ましてくれるような温かくて「柔らかい雨」だった。

11/6/2024, 4:09:54 PM

女になりたい俺は雨が嫌いだ。
ジメジメしてるし、湿気で髪はうねるし。
冷たいし、服も濡れるし、嫌なことしかない
特に夏なんか最悪で、靴下が蒸れて
ずっと干しても乾かないし……
とにかく雨の日は何もしたくない、倦怠感に襲われる。
僕は、良く考えたら晴れも嫌いだ。
暑いし、湿気はすごいし
汗が出て、そこらじゅう暑くて堪らない。
自分は、もしかしたら雪も嫌いかもしれない。
冷たいし、素肌に少し触れるだけで凍傷になりそう。
雪だるまではしゃげた子供の頃に戻りたい。
私は、いい加減に何がしたいんだろう。
何だかよくわかんなくなっちゃった。
この曇りで、なんでもない今日に死ねたりしないかな。
今日は、すごく強い酸性雨。
体が熔けて、死んじゃうくらい。
なのに気持ち的にはすごく柔らかい雨だ。
男になりたいあたしは、酸性雨が好きだ。
からだがどろどろとけて、ぜんぶおわりだ。

11/6/2024, 3:52:26 PM

キリンジは雨を毛布に例えてた喧嘩傷にはそれでも沁みた

「柔らかい雨」

11/6/2024, 3:38:56 PM

柔らかい雨 11.07

今日は雨が降ってる。
ちょうど出掛けようとしていたから、
いい迷惑だ。
でも、ずっと行こうと思って言っていなかったから、さすがにそろそろ外に出ようと玄関を出た。

なんだ、思ったより小雨じゃん。
良かった、もっと降ってるのかと思ったから
少し憂鬱感が抜けた。


やることも終わり、家に帰ろうとしたら
突然、声をかけられた。
振り返ったら、学生時代の友達だ。
ここしばらく会って居なかったため、なんだか
懐かしい気持ちになった。

あのまましばらく話して、途中で別れた。
今日はこんな雨だったけど、いつもより気分が
良かった。
普段は鬱陶しい雨の音が今日は柔らかく聞こえた

11/6/2024, 3:23:26 PM

柔らかい雨。





 螺旋階段の踊り場で目を覚ましました。
 眠っている間に雨はどれだけ降ったでしょうか。わたしは足音を鳴らして階段を降ります。朝の青い影が細い手すりについています。

 わたしは階段に住んでいます。住んでいる建物が階段そのものでできています。わたしが二年前にこの塔に入りました。この塔はとても高く、天井知らずです。ぐるぐると昇ってきて、まだ終わりがありません。

 昨日はいつにも増して雨が降ったようでした。
 少し降りたところで階段は水に浸されていて、わたしが寝て起きた踊り場も、数時間後には冠水すると思われます。

 この水はただの雨水ではありません。わたしを上へ上へと追いやる雨水は、二年前からずっと透き通っています。なにを落としても、だれが沈んでも。

 わたしは螺旋階段の踊り場で睡眠を取り、踏み板に座って本を読み、ときどき現れる窓にもたれ、滅んだ世界を見て生きています。

 雨は一日として止むことはありません。
 塔にてっぺんはありません。
 見上げると次の踊り場の窓から朝日が差し込んでいます。ここは一体どこなのでしょう。

 外では小雨が降っています。
 わたしは石の壁を撫でながら階段を上ります。窓の外を見てみます。太陽が水平線の向こうにいます。ここはどこなのでしょう?
 きらきらと小さな雨粒が太陽に光って落ちていきます。

 窓から身を乗り出して、飛び降りるつもりでわたしは下を見ました。
 そこには、陸も海も底もなにもなく、ただただ、透明な水と石の塔の肌がはるかに続いているのでした。

11/6/2024, 3:19:08 PM

Episode.46 柔らかい雨


「今日も雨、か。
 そろそろ来るのかな。」

ピンポーン____

「…はあい、やっぱり今日は来るんだね。」

「おう!なあ、今日は雨も弱いしコンビニ行かね?
 美味いもん買って映画見ようぜ、俺の奢り!な?」

「気が利かないなあ…奢ってくれるならいいけどさ。」


去年隣に引っ越してきた友達の麗斗。
彼は、雨の日には必ず私の家に遊びに来る。
雨が止んだら少し寂しそうな顔をして帰っていく。
理由は分からない、聞いたこともないから…。


「____でさ…なあ聞いてる?ボーっとしてね?」

「聞いてるよ、夢の中で逆立ちしながらカバに乗ったん
 でしょ?」

「だいぶ前の話だなそれ…」

「…ねえ、聞いてもいい?どうして雨の日には必ずうち
 へ遊びに来るの?」

「んー…雨の日ってさ、用事がない限りわざわざ家から
 出ねえじゃん?てことはよ、俺が遊びに来ない限りそ
 の日は会えねえかも知れねえじゃん?」

「うん、うん…ん?つまりどういうこと?」

「あーあー!何でもねえ、綺音はほんと鈍感だよな。」

「ちょっと、もしかして馬鹿にしてる?」


カチ、カチ、カチ、カチ____


「なあなあ、俺ら高校生じゃん?恋バナしね?」

「麗斗っていつも急ね。
 話題を出すってことは話したいことでもあるの?」

「実はさあ、俺好きな人いるんだよ!ビビった?」

「麗斗は知り合った頃から分かりやすいし、今更ビック
 リすることなんてないけど。」

「ええー?冷たいなあ…。
 …んで、綺音は?好きな人、いねえの?」

「…いるけど。」

「え、マジ?うわー意外だわ…それって誰なん?」

「麗斗」

「ん?どした」

「…っだから、麗斗だってば!」

「俺がどうし…た、…え!?」

「はあーっ…ほんと、鈍感なのはどっちなのよ。
 …で?麗斗の好きな人っていうのは誰のことよ。」

「…綺音、が好き。」

「うん、知ってる。」

「は!?いつからだよ!」

「ふふっ、ふふふふ、まさかバレてないとでも思ってた
 の?ほんと麗斗って面白いのね。」

「うるせえ!俺を馬鹿にしてんじゃねえ!」


ぽつん、ぽつん____


雨はもうあがっていた。
庭の葉に滴る水が柔らかい雨のようにぽつんと落ちる。


「ねえ、今日は帰らないの?」

「帰る理由なんて、もうねえだろ。」

11/6/2024, 3:06:49 PM

ふと…

ぺトリコール

いつかの溜息が降る

溢れずいた言葉は

あの頃のまま

シトシトと甘い

綴り雨

11/6/2024, 2:55:43 PM

『柔らかい雨』


「今日も可愛いね〜」

弧を描くように、水が葉や土の上に落ちる。
毎朝の習慣にもなっている、植物達に水をあげ、コーヒーの匂いがベランダにまで届いてくる。
葉につく水滴が、光を反射して少し眩しい。

生物を飼う余裕がなく、代わりに育て始めた植物達には愛着が湧き、毎朝話しかけている。
今ではすっかり、雨降らし職人だ。
部屋に置いている、観葉植物にも水を与え、優雅にモーニングタイムとしよう。

テレビを付け、チャンネルを適当に回し、気になるニュースをやっていた番組で止める。

コーヒーを1口すすると、少し目が冴えた気がした。

11/6/2024, 2:48:29 PM

顔がびしょびしょだ。
ダラダラダラダラと水がひっきりなしに顔を滴っている。

霧のように細かく軽い雨粒たちは、少しの空気の動きで簡単に煽られて、斜めに吹き付ける。
霧吹きに吹かれたような柔らかな雨たちは、風に乗って雨具を躱し、巧みに、確実に、身体から体温を奪おうとしていた。

空気は冷たい。
降り頻る柔らかな雨の水が、止めどなく熱を吸っているからだろうか。
雨に降り込められたこの町は、ひんやりと死人のように冷たかった。

指先が冷たく悴んでいる。
空には、のっぺりとした濃い灰色の雲が居座っている。
傘をさした誰かが足早に通り過ぎていく。

私はレインコートの前を合わせて、身体をすくめて歩き続けた。
柔らかな雨は相変わらず、私の体温を奪っていた。
それでも私は足を止めなかった。止めたくなかった。

私は、青い影を探していた。
永遠の雨空に包まれた、陰気なこの町に落ちる、青い影を探していた。
王都に近いこの町はしかし、通行人や普通の人間が少なかった。

理由は一つ。
この、柔らかな雨のせいだ。

ある時を境に、この町には四六時中、柔らかな雨が降り続けるようになった。
呪いだ、と大人たちは、まだ子どもだった私たちにそう、語った。

この町はある時、町に殺された霊が呪いとして、降らせ、降り注ぐようになったのだと言う。
青い影は、そんな柔らかな雨のところにふっと現れると、風の噂で聞いた。

だから私は探さないわけにはいかなかった。

びしょ濡れになってでも、青い影を一眼見なくては、と思っている。

私には親がいない。
正確には、親が私たちを逃がしてくれたのだ。

かつてから、この町は迷信深い、排他的な町だった。
町の掟の一つに“ミソっ子”という制度があった。

これは子どもの際限ない虐めや暴力を制限するために、わざと仲間外れの子を決めて、無碍に扱い、幼い人間たちの残虐性の捌け口にするという、性悪説を意地悪く煮詰めて、悪意をたっぷりすり付けたような、そんな碌でもない決まりだった。

二人目の子だった私は、その“ミソっ子”にされるはずの子どもだったそうだ。

母親は、私が“ミソっ子”にされるのを嫌がった。
拒否し続けた。
そしてとうとう、私を、ひっそりと隣町の叔母にやることに決めた。
まだ、物心もついていない幼子を、女で一つで逃すという、無茶な計画だった。

しかし、結果として、私は隣町へ逃げ延びた。
母親を、他の子を犠牲にして、私は隣町の子になった。
町の決まりに背いた母は、見せしめに酷い目にあい、
私の同級生になるはずだった子たちの中から、私の代わりの“ミソっ子”が選ばれた。

そして、ある時、殺されないように管理されていたはずの“ミソっ子”が死んだ。
直ぐに、自ら命を絶ったと分かった。
そして、私の母は、その翌日に、ボロボロの精神と身体をとうとう壊し尽くして、動かなくなった。

柔らかな雨はその日から降り出した。
その雨の町中に、青い影がさすようになったのは、“ミソっ子”と母の形式ばかりの葬式が終わったあとだという。

私は、母を愚かだと思っている。
短絡的な我が身と我が子可愛さに、それまで疑問とすら思わなかった決まりに刹那的に抗って、他所まで巻き込んだ母を。

母のその、短絡的で愚かな選択によって、今、私はこうして、この町に帰ってきて、柔らかな雨の中を彷徨っているのだから。

私は、私の変わり身になった“ミソっ子”を愚かだと思っている。
自分が苦しみから逃れるために自分を殺害し、誰かに復讐を遂げるでもなく、ただ刹那的に逃げた子を。

そのために、この決まりと町に、死後も永遠に囚われ続けているのだから。

私の親族は、もはや誰もいない。
私がここから帰らなくても、悲しむ人はいない。
喜ぶ人はいても。

だから私はここに来た。

青い影に会いたかった。
話を聞いてみたかった。

青い影が、誰のものだったとしても。

私に強い感情を寄せている誰かの感情を向けて欲しかった。

それが、私が生きる意味だと思ったから。

柔らかな雨は、ずっと降り続いている。
体の末端が芯から冷えてくる。
関節も四肢も、すっかり悴んで、まるで死人のような町の空気に取り込まれてしまった気さえする。

それでいいのだ。

顔がむちゃくちゃに濡れている。
雨粒が私を責めたて、体温を奪っていく。

冷たい冷たい空気の中で、私は一歩を踏み出す。
柔らかな雨は、ひたすらに降り続いていた。

11/6/2024, 2:47:37 PM

作品No.220【2024/11/06 テーマ:柔らかい雨】


 ただ降り続ける雨。
 大きな音を立てるわけでもなく、静かにただ降り注いでいる。まるで、私を包み込むように。
 いっそのこと、叩きつけるくらい降ってくれたら。そして私を壊してくれたら。
 この胸に渦巻く感情も消えてくれるだろうか。

11/6/2024, 2:46:26 PM

最近雨多いよね。週末ほとんど雨なきがする。今日も各地で雨予報が出てたね。激しい雨か柔らかい雨か、なんだか天気にも気分があるみたいだね。…明日大事なことがあるから天気にも恵まれて結果もいいといいな。
「柔らかい雨」

11/6/2024, 2:44:19 PM

しだり尾の夜長に、
強い雨がだんだんと霧めいて、
激しくうちつけていた音が静けさに消えた。

秋雨前線が過ぎると一気に秋模様になっていく。
日は短くなり、西日が強く影が伸びる。

#柔らかい雨

11/6/2024, 2:40:12 PM

柔らかい雨
秋の夕暮れに降る霧雨…柔らかく、身体に纏わりつく細かい雫…
柔らかくて、すっと、服の中に溶け込んで行く…其れなのに…
段々と身体が、寒気に包まれてゆく…見た目の柔らかさの中に、まるで、花の陰にある、薔薇の棘の様に…秋の夕暮れは、美しいけれど、忍び寄る、冷たい空気が、潜んでいる…

11/6/2024, 2:38:14 PM

【柔らかい雨】

辛かった事も
後悔した記憶も
泣きたくなった出来事も

すべて洗い流してくれる 柔らかい雨


優しい気持ちや
温かな温もりを 噛みしめさせてくれる 柔らかい雨

柔らかな雨がその時の自分の気持ちに
寄り添ってくれているような そんな気がする

11/6/2024, 2:30:43 PM

君を誘った 一つの傘の中
大きくないはずの笑い声が響く

右肩を濡らす 雨が熱い



君の家の軒の下で
僕の肩に 君が触れた

『雨宿りしていって?』

僕を見上げた君の声と
同じくらいに
今日の雨は 僕に優しい



【柔らかい雨】

11/6/2024, 2:29:54 PM

私、振られちゃった…こんな、滅多に人の来ない、山の頂上でさ………ロマンの欠片もない振られ方されちゃった。あ…はは……雨も、降ってきちゃったな。
けど、いつもより柔らかい…あは、天が私のこと慰めてくれるの?…酷い、な。

どこで、間違えたのかな…私はたくさん尽くして、適度に距離をとって…都合のいい女過ぎたのかな。
そうかも、しれないなぁ……えへ。

「さようなら、”6番目の私”。”7番目の私”は、6番目や過去の私より、いい男を見つけるから」

⸺流石に、同じ場所で6回振られちゃうと、デートコースは見直した方がいいって分かるか…。

【7番目の私も、恋をする】

11/6/2024, 2:27:23 PM

「柔らかい雨」

ほんのり暖かい陽射しが差す中で
降り始めた雨は柔らかい雨となり
狐の嫁入りを祝福する

11/6/2024, 2:26:29 PM

「好きだよ。」
身勝手な言葉だ。でも、言わずにはいられなかった。

「ごめんね。私、もうすぐ死ぬの。」
俺はこの瞬間、失恋の痛みを知った。ずっと好きだった彼女に告白しようとした矢先の事だった。俺は、泣き言を飲み込んだ。
「あと、どれくらいなの?」
「分からない。でも、いつ死んでも、おかしくないの。」
そっか、と小さく呟いた。頭の中では、彼女に掛ける言葉を探してる。でも、何も思いつかなかった。そんな俺に、背を向けて彼女は言った。
「だからさ、もうお別れ。」
彼女は、俺に目もくれずに、去っていった。

あれから二週間。俺は彼女の見舞いにも行けていない。病院の場所も、病室の番号も知っている。それなのに、臆病な俺は、彼女の死が怖くて何も出来ないでいる。自分で自分を嘲笑ってしまう。そんな自暴自棄でいると、一通のメールが届いた。俺は、その送り主の名前を見て、すぐに家を飛び出した。

俺は、送り主が居る部屋の扉を、勢い良く開けた。その音に驚いて、目を見開く彼女が居た。
「来たんだね。」
「うん。」
俺達の間に沈黙が流れる。その間に俺は、呼吸を整えた。
「〝最後に君の声が聞きたかった〟って来たから。」
「自分から別れを告げたくせに、って思ったでしょ。」
「思わないよ。俺も君の声が聞きたかったから。」
彼女は、大粒の涙を流した。そして、小さな子供のように叫んだ。
「死にたぐ、ないよっ!まだ、君と、生きでいたいっ!」
そんな彼女を俺は抱きしめた。服に彼女の涙が滲みてきた。でも、不快感はなく、只温かかった。
「好きだよ。ずっと前から、そしてこれからも。」
溢れていた思いは、心に留めて置くには重すぎた。彼女は俺の言葉を聞いて、少し頬を紅く染めた。
「遅いんだよ。バカ。」
小さな声が聞こえた気がした。

俺は毎日病院に通った。彼女が死ぬ瞬間まで。そして、沢山話した。死んだあとに寂しくならないように。忘れてしまはないように。
「来世で、探し出してみせるよ。」
彼女は、最後の力を振り絞るように笑った。そして、彼女は俺の腕の中で、静かに息を引き取った。

腕の中の彼女は、柔らかい雨のように俺を抱きしめてくれた。俺はそれに応えるように抱き返した。次第に彼女が冷たくなっていく。それはまるで、秋の雨を彷彿させた。

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