『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
枯葉
枯葉をみて何を思う?
はかなく思う
むなしさを感じる
人生の機微を知る
死して人びとに語りかける
枯葉のようにありたい
自分がいつか旅立った時
息子たちに
何を残せるだろうか
静かに
生き様をみせる
この枯葉のように
「枯葉」
この感情もいつか枯れゆくことが悲しくて、
私の隣から離れてゆく彼の背を見る。
少しでもいい。彼の記憶に残りたい。
そう願って、振り返らない彼の伸びた影に、
しゃがんでそっと触れた。
その冷たい土の感触が忘れられない。
『枯葉』
季節は「雨水」の頃となり、風光はますます春めいて、命は活動を開始する。
その中にあって、朽ち果てるのを待つ
立ち枯れた秋草の叢生。
その姿に自分を重ねる。
飛花落葉。
しかしながら春の雨は温かく。
芽吹いた命の糧となるのも悪くない。
人生が完成していく楽しみ。
それもまた一興かな。
枯葉???
先日、公園の欅の木の下を歩いていたら 風に吹か れて茶色い小さな葉っぱが目の前を横切って地面に落ちた。
不意に見上げてみると 枝の所々には
枯れた茶色の葉っぱがたくさんついているのに気がついた。
もうすぐ春。若葉が湧き出てくる季節が来るというのに、枝にはまだ枯葉がついている。
1枚2枚なら 何かの間違いだろうと思うけど、10枚どころではない、何百枚も枝に付いたままだ。
本当なら秋に茶褐色に色づいて 冬が来る前に落ちる葉が、去年からの暖冬で落ち葉になれなかったようだ。
今年の春は。。。大丈夫?
と欅の木に声をかけてる私。。。
欅の木の若葉は どんな木の新芽より美しい。
無数の薄緑色の柔らかい葉は春そのものを演出してくれる。ゴールデンウィークの頃には 新芽が生い茂り、初夏を感じる風に さわさわと音を立てて波を作る。
ひょっとして、今年は茶色葉と新芽がごちゃごちゃになるのか。。。
心配だな。。。
でも、そこは自然の強さだ、きっといつものように新芽でふさふさになるはずだ。
と信じていたい。
枯葉は。。。
春には似合わない。
近づく春に期待を寄せて。
黒猫はな
モダン・アート
僕に言えることは何もないよ
だって主導権は君が握っているんだから
僕ができることはただひとつ
君が望むものを差し出すだけなんだ
さあ、何でも言ってごらん
君はニューヨークのハーレムに住んでる
近代美術館のショーウィンドウの展示品
そんな綺麗で芸術的な世界に飛び出したんだ
君が望むものを差し出してあげる
さあ、何でも言ってごらん
僕は現代美術が苦手なんだ
でも君が好きなら僕も好きになりたいよ
僕は雑音が嫌いなんだ
でも君が鼻をすする音は我慢するよ
僕はいつも退屈してるんだ
でも君が居てくれるならそれで満足さ
水色の三角屋根の家のバルコニーでタバコを吸う
雄大な海を眺めながら、煙を吐くのさ
乾いた潮の匂いが心を安らげてくれる
そんな日常を君は望むんだね?
だったら僕はそれを君にあげなきゃ
僕は現代美術が好きになったよ
君はもう飽きてしまったようだけど
僕は雑音に慣れた
君はもう鼻炎が治ってしまった
僕は毎日が充実してると感じる
そして、君は僕の隣に居るけど不思議じゃない
今度、僕も現代美術に挑戦してみるよ
何を描くか、あるいは造るかは決めてないけどね
枯葉…
Ⅰ
帰りみち枯葉ふむ音ききたくて
遠回りした遠い日のこと
Ⅱ
枯葉から焚き火を作りあげるたび
私は夜にまきこまれゆく
秋も終わりに近づいた頃のお話です。
リスの兄弟が、冬眠のための準備をしています。
ドングリ、木の実を小さな手にたくさん抱えています。快適な暮らしのため、必要なものはまだあります。それはふとんです。暖かいふとんに、多くの食べ物がいるのです。ふとんには、何を使うのでしょうか。もちろん、私たちのように布や綿などはありません。そう、お外に出るといっぱいある枯れ葉を使うのです。リスさんが住む山や森には、たくさんの枯れ葉があります。いっぱい、集めて快適な巣ごもり生活を楽しむことでしょう。
枯葉が季節の移ろいと共に宙を舞う。
彼と別れてもう何度目の冬だろうか。
いつまで経っても寂しさには慣れず、心にはぽっかりと穴が空いたまま。
ふとした瞬間に、彼との記憶が私の中を駆け巡り全身を暑くさせる。
18年前の今日。彼は震災により、この世を去った。
自然というものは恐ろしくて、瞬きをする間にも全てを崩し、飲み込んだ。
人はいつか星になることは分かっていたけれど、到底受け入れられない別れだった。
あまりにも急で、あまりにも残酷なあの時を私は死んでも忘れない。
随分と良くなった街並みを眺めながら、アスファルトを踏みしめる。
地面にうっすらと乗っている枯葉を踏みしめ、その音と感触を覚えるように神経を張り巡らせる。
そういえば、枯葉は木を守るためにあると聞いたことがある。冬を越すために、木が枯れてしまわないように。
彼は、枯葉のように思えた。
呆気なく散った。
けれど、冬を越せるようにと、どうにか踏ん張れるようにと、沢山の思い出を残してくれた。
確かに彼は存在した。
確かに私の心を温めた。
愛した人の分まで、ちゃんと___ 。
「枯葉」
枯葉は可哀相とか
思ってない?
枯葉は人生やりきって
枯葉になってるよ
人生やりきった
枯葉になりたいな。
ちょっと暗いです。
苦手な方はすぐに飛ばして下さい。
ぼーっと木を見つめる…
風に揺られて一つの枯葉が落ちてきた…
それはそっと僕の手のひらに乗った。
まるで今の僕みたいだな……
そんなことを思いながらその葉っぱを
そっと包み込む。
あの時少しでも何か行動を起こしていたら
こんなに辛くなかったのかもな……
今気づいたところで遅いけど……
手のひらの中の枯葉をじっと見つめる。
するとその枯葉は風に飛ばされていった。
[ 僕も枯葉みたいに飛ばされたいな……
誰にも見つからずに消えたい…… ]
少年はそう言ってその場にしゃがみこんだ……
たくさんの
舞う花詠める
この時に
春の枯葉で
竹の秋知る
お題☆枯葉
300字小説
置き土産
うちの会社でも窓際の窓際、辺境惑星の営業所に俺は飛ばされた。定年までまともな星系国家の支社には戻れないと言われる伝説の左遷だ。
「……まあ、腐っていても仕方ない」
休日の夜。寂れた宇宙港周辺の街を歩いてみる。異星人ばかりが彷徨く飲み屋街で一軒のバーに入る。
ビールをグラスで頼み、カウンターに座る。異星人のピアニストが鍵盤を鳴らす、洒落た店だ。
「この曲は……」
ジャズの名曲『枯葉』。驚く俺にマスターが笑む。
「地球人の方ですか? 前にいらしていた常連さんが彼に教えたのです」
他にも様々な地球人が様々な曲を残していったらしい。
これは一つ楽しみが出来た。俺は何を教えようか。
曲に身を任せ、ゆっくりとグラスを傾けた。
お題「枯葉」
枯葉
空が青く澄み渡る早朝、吐く息はわずかに白い。
何気なく寄った公園は、赤みを帯びた枯葉で辺り一面を覆い尽くされている。
それはまるで、夕焼けが足元に降り落ちてきたようだった。
朝と夕が交わる瞬間に、私は立ち会えた気がした。
日々家
枯葉にならず青々とした若々しい葉で居続けたい
そんな理想はもう既に枯れ果てた
枯葉から新緑に移ろう季節になってきた。地球温暖化はよく分からないけど、今年の冬はまとまった雨が多かった気がする。
確かに、何かが変わっているのは体感的に分かる。
【枯葉】
いわば私は枯葉なんだと思う。
枯れて落ちて舞うだけの運命。
"21歳なんだからまだまだだよ"
なんて言われるけどさ?
きっと枯葉になって街を風に吹かれて
彷徨い続けているだけよ.
枯れてるからこそ綺麗なものを大切にしたいの
枯葉
歳を重ねた女性のことを
賞味期限切れとか
枯れてるとか
干からびてる
なんて言っている若葉さん達
黙って
<枯葉>
をお聴きなさい
end
「枯葉」
いつも冷たい風に
ゆらゆら揺れている
いつ飛ばされてしまうか
分からない命
なるべくキレイに
潔く散りたいけれど…
茶色く、しわくちゃになっても
力強く揺れていたい
時が来たら
ひらひらとキレイに舞ってやる!!
枯葉
落ちても枯れる
木が枯れれば落ちる
落ち葉は枯葉
枯れてもやがて土に帰る
木に帰る
木は木のまま
行く度も葉を生やす
木を生かす
木から生じる葉
木が永らえる為の機能
木の古い葉
私も葉だろうね
この木から落ちてく
いつかは知らないけども
さて葉は葉で葉を
今日も細やかに揺らしました
枯葉
冬の訪れのような気がして
寂しさを覚えてしまうこともある
だが
踏み鳴らすとパリパリと音を立てリズムを感じ
踏み鳴らし続けてしまい楽しさを覚えることもある
皆自分次第
いつでもいい心地でいさせよう