『未来』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【未来】
「私、自分の未来を知りたいんです‼︎」
占い師という立場上、仕方がないとはわかっているが、ただ漠然と「未来を知りた」くて会いに来る人間がやたらと多すぎる。
特に最近、ある著名人からの依頼を受けたところ、「この人の占い、めちゃくちゃ当たる!」と依頼者自身がSNSに投稿したことでこのテの依頼が殺到してしまっているのだ。
「未来、といってもいろいろありますよね。仕事に関することや恋愛に関すること、あとご家庭に関することっていうのも。具体的には、どのようなことをご希望ですか?」
と、できるだけ占う範囲を絞ろうとしても
「とにかく自分がこれからどうなるか知りたいんです。人生、うまくいくのかダメになるのか、今のうちに知っておきたいんです」
という答えが返ってくる。要するに、自らの人生の行方をさっき会ったばかりの占い師に丸投げしようとしているにすぎないのだ。
「未来を知りたい、ですか。私の占いでは、残念ながらそれはできないですね」
「えっ⁈ どういうことですか」
「未来って、今の時点で決まってるもんじゃないんですよ。自分次第でいくらでも変えることができる。私の占いでできるのは、あなたが自分の未来をつくるお手伝いなんです」
「未来を…つくる?」
「はい。あなたが自分の運命のハンドルを握ることができれば、未来をつくることは可能です。私はその手助けとして占っているだけです」
「…私にも、運命のハンドルは握れるんですょうか」
どうやら、彼女は自分の人生を丸投げすることからは抜け出せそうだ。
「さぁ、一緒に未来をつくりましょうか」
ここから、私の本来の仕事が始まるのだ。
『未来哲学』
まだ来ぬ時を嘆くものがいる
現状から予想し得ることは
どれも不幸なことばかりだからだ
まだ来ぬ時を心待ちにしているものがいる
現状から予想し得ることは
どれも今とは違う世界が広がっていると
信じているからだ
まだ来ぬ時というものは
全て人間の産み出した世界である
十年後の未来はどうしてるかなんて
想像でしかみることはできず
実際に十年経ったら、未来ではなく今になるのだ
その想像の世界が人を生かしも殺しもする
人間が産み出したはずなのに
人間は未来という概念が操るカラクリ人形となる
未来のために努力したり
未来を嘆いて死んだり
未来に喜んだり
未来を恐れたり
まだ来てさえいないのに
人は未来に振り回されて生きている
勘のいい奴っていうのは偶にいる。
こちらの心を予め読んでいたかのように振る舞ったり、起こる出来事を事前に知っていたかのように対処する。
まさにそんな超能力みたいな力を発揮する奴が、俺がいま教育係を受け持っている職場の新人くんだった。新人くんはこちらが指導する余地もなく仕事の仕方も完璧で、俺は自分の存在意義を一瞬見失いそうになりかけた。そんな精神状態のせいもあってか、俺はつい新人くんに「君、いったい何者?」と、そんな冗談のような質問を本気でしてしまう。
「あ、実は自分、未来から来ました」
しかし返ってきた新人くんの答えは、俺の質問なんか霞むほどに突飛なものだった。
「・・・・・・え、マジで?」
「はい、マジです」
目一杯に両瞳を丸くさせた俺に、「未来って言ってもほんの五十年後くらいからですけどね」と、新人くんは呑気に笑う。
「え、でも、何で君この会社で働いてんの?」
率直な疑問だった。
「実は僕、本当は今からその五十年くらい後にこの会社に入社したんですけど、やっと仕事にも慣れてきた頃、大きなミスをやらかしちゃいまして・・・・・・」
この会社の社員でやらかしたミスと聞いて、俺はまさかと考える。
「まだ試作段階だったタイムマシーン、間違って動かしちゃったんですよね」
それを聞いた瞬間、俺の中であることが閃いた。それは、会社の命運を左右するほどの閃きだった。
「いやー、未来に帰るのが怖くて。だったら運良く同じ会社に入れたし、このまま働いちゃおうかなって」
彼はその事実に気付いていないようだが、俺はこの会社に自分の人生を捧げることをひそかに決意する。
彼がいればいま我が社が壁にぶち当たっているタイムマシーン事業の道が開ける。なんせ彼は我が社のタイムマシーンで過去に来た実績を持ち、きっと時間を渡ることに成功した実物までもを、所持しているのだろうから。
【未来】
《未来》
不確定なことほど不安だけど
楽しみなことは他にない
過去の失敗を糧にして現在が苦しくても
未来には きっといい事があると信じて
未来の夢に向かって 前へ前へ進め!
若い時にできる事を夢に向かって進め!
未来
捨てた未来
夢見てた社会とは全く違うものだった。
人間関係はうまくいかず、上司は無能。
家出してうちにきた弟も賄うことにもなった。
正直、弟を賄うことなど出来ないくらいに生活が苦しかった。
弟が家に戻ってからはお金に余裕がでてきた。
けど、自殺願望があった。
上司からのパワハラ、後輩からのいじめ。
死のうと町を漂う。
男がふらりと近寄ってくる。
「お姉さん、君には前から目星をつけてた君は有能だ、うちの会社来ないか引き抜きに来たんだけど」
その言葉に涙がでそうになる。
未来を捨てずに生きてよかった。
俺は小学校の二年生の時に地元の学校に転入した。
言葉の発音がおかしいということで、俺の周りにはいつも俺の発音を真似して笑う男子生徒が取り巻く。女子生徒は遠くで取り巻いてくすくす笑う。
好きな子に罰ゲームで告白されて、笑いものになったこともあった。
中学は親の一方的都合で、私立ではなく公立に通うことになった。当然小学校からの繰り上がってくる奴らが多い。
俺の存在はたちまち広がり、いじめは激しくなった。
今日は英語の教科書がバラバラになっていた。
その前は国語である。
カバンの中身ごと、溝に捨てられていたこともあった。何かがなくなるのはよくあることだ。
俺の日本語の発音は相変わらずおかしいまま成長し、ずっと発音でからかわれた。
帰り道にこづかれたり、カツアゲなども当たり前。随分と搾り取られていた。俺のすべての小遣いは奴らのために消えていったと言っていい。
ただ、俺はスマホだけは死守した。持っていることすら悟られないように。そしてスマホすら持たされない貧乏人として、更に笑われることとなった。
そのなかでも、俺は成績は上位をキープし続けていた。それが気に入らずいじめがさらにエスカレートしていったが、少なくとも成績を落とすことはできなかったし、しなかった。なぜなら俺には目標があったから。
ある時、親に助けを求めたことがあった。親はその話を聞くと、怒りの形相を浮かべ、次に顔をしかめたあと、俺ににある提案をした。
その提案で励ましてくれただけで、俺は十分だった。
そして、ついにスマホを見つけられ、溝に捨てられてしまった。奴らは下品な笑い声を上げて、証拠は消えたと安心しきった顔で去っていった。
……とまあ、ろくでもない学生生活を送ってきた。我ながらよく頑張ったと思いたい。
ちなみにスマホはあと4台持っていて、動画や音声の証拠はバッチリ収めてあるので全く動揺はしなかったが。
そんなことが中学の三年間続いた。
卒業まで長かった。
進路については一番信頼できる先生と、家庭教師にのみ話してある。
海外でトップレベルの高校にいくことを。
なぜなら俺は英語のほうがスムースに話せ帰国子女だ。
社会勉強とやらで、日本での生活をおくらせた親には一時的に恨みもあったが、今となってはそこそこ許せるようになった。
今までの日本での思い出したくない不愉快な生活など、思い出とやらで振り返ってしまうものなど、さくっと捨ててしまうことにする。
俺は卒業アルバムを他の教科書と一緒にくくって、資源ごみに分類した。
そして8年後。
奴らが成人し、就職先が決まる頃。
親の提案通り、すべての証拠とともに奴らの名を伏せて、何があったかをノンフィクションとして出版した。
その後、ネットの正義感あふれる特定班が動き出したそうだ。
奴らがどうなったか、俺をかばうこと一つしなかった同窓生がどうなるかなど、俺にはどうでもいいことだ。
スッキリした俺は海外で有名大学院に入り研究に忙しい。そんな未来を掴み取るまで、頑張ったかいがあった。
お題:未来
ー未来ー
何が起こるか分からない未来に、
「絶対」を使うのは信用できない。
誰かに言われたことがある。
私も未来が怖い。
でも、だからこそ
私は私に「絶対」を言う。
ほんの少しでも、勇気をつけるために。
お題:未来
今まで、目の前にはレールがあって、未来に不安などなかった。
そのレールはどこまでも続いていて、自分はそれに沿って生きていけばいいのだと思っていたし、そんな生き方に不満もなかった。
だというのに、それは急に目の前からなくなった。
親の会社が倒産し、両親が自殺した。
親戚や知人は掌を返して離れていった。
大学には奨学金でなんとか通い続けられているが、生活費を切り詰めないとならず、付き合いにもいけず、友人は少なくなった。
とりあえず学校にも通えているし、生活もなんとかできてはいるが、これからどうしたらいいのか、途方に暮れていた。
「先が見えないなんて、何を当たり前のこと言ってんだ」
そう、心底呆れたと言うのは離れていかなかった数少ない友人。
バイトを紹介してくれたり、食事に誘ってくれたりと、何かと気にかけてくれる、面倒見のいいやつだ。
「お前みたいに何もかもが決まってるようなやつのほうが少数派なんだよ」
「それは、分かってるつもりだけど。正直、先が見えない状態で歩いていける皆が凄いと思う」
「俺は何もかも決まってるほうが窮屈でやだわ」
「俺は、これからどうするべきなんだろう」
ぼんやりとそんなことを呟くと、友人が肩をすくめた。
「考え方変えてみりゃいいだろ。これまでの考え方を変えるなんて簡単なことじゃねぇんだろうけど、何もないなら何でもしてみりゃいいだろうが」
「なんでも?」
「生き方は何も一つじゃない。真っ暗なのはお前がそう思い込んでるだけだろ。道はないんじゃなくて、何本も、どこへでも続いてるんだよ。分かれ道もあれば細い脇道だってある。そういったところを覗いてみて、色々試してみて、何がしたいのか見つけりゃいいんだよ」
「けど、その先どうなるか分からない」
「約束された未来なんてねぇんだよ。失敗することなんて成功することより多いだろうし、会社が倒産することだってあるだろうし、突然事故に巻き込まれたり病気になって死ぬかもしれない。そんなこと言ってたら生きていけねぇわ」
当たり前のことのように友人は言う。
そんな友人が、酷く強く、輝いているように見えた。
「まぁ、あくまで俺の考えだし、それを押し付ける気はないし、お前の場合は色々壮絶だからすぐに切り替えろってのは無茶なのは百も承知してる。立ち止まってこれからのことを考える事が必要なんだろ。いつか進む気になったら考えりゃいい。話くらいなら聞いてやるし、相談なら乗ってやる」
本当に、この口の悪い友人は面倒見がいい。
友人は随分と減ったが、彼が友人として残ってくれたことを、感謝せずにはいられない。
「あぁ、その時は頼む」
結局、何も解決なんてしていない。
相変わらず目の前は真っ暗のままで、右も左も分からないけれど。
それでも、ほんの少しだけ、一歩を踏み出せるような、そんな気がした。
光が灯った洞窟はその正体を明かし、少しの安心感と喪失感を見る者に与えた。闇に満ちたこの場所を前にした時のことを懐かしむ。あの時の高揚感は、もうここにはない。知ることは不可逆だ。何かを知ることは、未知でなくなるということ。
背を向けると、目前には黒々とした闇が続いている。次なる獲物はこの先にある。この未知を照らし、先へと進むのが私たちの使命だ。
この洞窟がどこまで続いているかは誰も知らない。途方もなく続いているかもしれないし、すぐそこで終わっているかもしれない。前に進むほど終わりに近づくのは確かだ。けれど、未知を未知のままで終わらせるのはつまらない。減りゆく残りの道を数えるよりも、今ここで未知が既知へ変わる喜びを味わいたい。
今日もまた、私たちは灯りを手に前へ進む。
未来分かりたいとか、過去が分かりたいとか言っている人をたまに見かけるけど、もしも未来がわかって自分の死ぬところが見えてしまったら、怖くないですか?死ぬところを見ちゃったら一生怯えて生きることになりそうと考えるのですが。もちろん、見た記憶が全部絶対残るわけではないですが、その忘れる瞬間まで、いつ死ぬか分からない記憶では簡単に死にたくは無いなと考えました。自分の行動で未来は変えられるかもしれませんが、未来を見てまでこの生きている瞬間の記憶は変えたくはないなと思います。
【⠀未来 】
未来に対する良い展望
そんなものはない
先々のことは不安でいっぱい
だからあまり直視したくない
「なんとかなってくれ」と思って
今を生きるので精一杯です
僕自身、小説でコメディアンや芸人の主人公あるいはその友達やキャラクターを良く作る。だけど、スタンドアップコメディや芸人であまり笑うことはない。
嫌いではない。
僕を笑わせたコメディアンと芸人は南アフリカのコメディアンのロイーゾ・ゴーラとダウンタウンぐらいだ。
未来、僕は小説を描き続ける。未来は趣味でやっているのか仕事でやってるのかはわからない。その時、ロイーゾやダウンタウンのような面白い会話ができるような小説を目指したいと考えている。
僕の未来には何が待っているのだろう。
世界を駆け巡るスーパースター?
それとも1つのことに没頭し続ける研究者?
もしかしたら何も仕事につけなくてニート生活!?
なんて…頭で考えるのは楽だし楽しいよね。
でも未来は頭で考えてるより、厳しくて辛いことの方が多いと思う。
だって『今を生きる』ことすら僕には難しいと感じてしまっているからね。
それでも僕は未来に夢を見続けるよ。
僕は過去じゃなくて未来を大切にしたい。
次の新しい自分に進もうとしている自分を応援したい。
#未来
未来なんて分からないし、
勝手に期待したり、突然不安になったりする。
大袈裟な未来予想なんて全く出来ないけれど、
今私の傍に居てくれる人達が変わらずにいてくれたら幸せだと思う。
他の期待や不安なんかは、その時が来たら頑張るでokにしたい。
【未来】
姥捨山が成功した世界。
重税、なんて言葉が可愛く思えるだろう。
自分達がいかに恵まれた環境にいたか、先人の築き上げた財産を貪り尽くした意地汚いシロアリ共だったということを思い知らされるだろう。
枯れっ葉のように命は軽い、ということに気付くだろう。
創造主という幻想は朽ち果てて、道徳という言葉は死語に、浅ましい弱肉強食の世界になるだろう。
厳格な血統管理、繁殖計画により人口は現在の七割程に抑えられるだろう。
姥捨山、みんなが望んだ世界だろう。
テーマ「未来」
腕の中で
すやすや眠るわが子
この子の未来が
末永く幸せなことを
ずっと祈っている
この願いはわが子にもまた
受け継がれていくのだろう…
わたしは、否定から始まる。
未来。
実際この未来の妄想は犯罪や自殺を招いている。
いらねー。
今は未来。過去だけが過去だ。
昔話は好きな方だ。話すのも聞くのも。
お前らがどこへ行こうが知ったことじゃないが、
お父さんお母さんを大切にな。
「未来を知りたいか?」
願いを叶える精霊ははそう答えた。
「未来のその先にあるお前が、どんな姿でいたいか知りたいだろう?」
精霊はうやうやしく、しかしどこか自信満々に語りかけた。
まるで当然首を縦に振るだろうというように。
「知りたくない」
しかし、僕は首を横に振った。
「何故だ。今のお前は将来が不安ではないのか?」
精霊は意外そうに答えた。
「不安じゃないと言ったら嘘になるけど、だって、未来知れたら今生きるのがつまらなくなりそうで」
僕は拳を握り、精霊に向かって言い放った。
「僕は今を生きていきたいよ」
未来
君が大人になる頃に、
その言葉が希望と幸福の意味になりますように。