『未来』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「未来を知りたいか?」
願いを叶える精霊ははそう答えた。
「未来のその先にあるお前が、どんな姿でいたいか知りたいだろう?」
精霊はうやうやしく、しかしどこか自信満々に語りかけた。
まるで当然首を縦に振るだろうというように。
「知りたくない」
しかし、僕は首を横に振った。
「何故だ。今のお前は将来が不安ではないのか?」
精霊は意外そうに答えた。
「不安じゃないと言ったら嘘になるけど、だって、未来知れたら今生きるのがつまらなくなりそうで」
僕は拳を握り、精霊に向かって言い放った。
「僕は今を生きていきたいよ」
未来
君が大人になる頃に、
その言葉が希望と幸福の意味になりますように。
未来とは、儚く、美しい。
未来とは、時に残酷である。
#未来
望んだ未来 輝かしい未来
明るい未来 見つめる未来
それぞれが星のごとく煌めき続ける
それが必ずしも望んだものではなかったとて
数奇な偶然による必然な光
さぁ、踊ろう
今からでも遅くはないだろう
星々の合間を縫って
未来という夢物語をえがいて
自分という星はまだ輝きだしたばかりだ
#未来
お題《未来》
子供の頃描いていた遠い未来は、今生きてる真実よりずっとずっと、輝いていた。
でも現実は砂糖菓子のように甘くもない。
それでもそんな悪夢のような日々でも、味付けによっては変わっていくかもしれない。
万が一自分の物語が美味しく料理できなくとも大丈夫だ。一緒に食べて、考えることはできるから。
人は、そうであってほしい。
# 未来
カナミは今年で11になる
彼女は唯一無二の未来を見通す巫女だった。
琥珀色の奇妙な瞳であらゆる人間の未来を見通してきた。
彼女の屋敷はたくさんの使用人に囲まれ、全国各地の有識者の未来を見通し未来の助言を施してきた。
ある日、カナミは屋敷の者を外に出し一人屋敷に残った
屋敷に侵入者が来る事を知っていたからだ。
仮面で姿は見えないがたしかにその目に男の未来が視えた
男は屋敷を燃やしカナミを殺め両眼を奪うこと、男の目的を阻止することは容易だがカナミはそれをしなかった
原則として未来を変えることは出来ない、運命は巡り廻り必ずその結末をたどる
彼女の目はいつか他の誰かの目に変わり、また運命に導いていく。
私の未来は明るい。弱さは強さに。
人は皆んな、今日より明日を良いものにしたいと思っていると感じます。
だからいつも未来は明るいんです。どんなに辛いことがあっても、乗り越えられる。たとえつまずいて失敗のように感じても、それは変わるチャンスだし、もしくは、気付く魔法の時間。
優しくて、柔らかくて、ふわふわで。
そんな日が待っている。
私はそんな毎日を楽しんで過ごしている。
だって私の人生は私が創造していくんだから。
私の未来は明るい。
私はそう信じています。
読書好きもあって 想像力は 豊かなほうなの
日常のささいな事をふくらませて
あれこれ妄想するのは
楽しいし大好き
ただ どうしても 想像できないことがある
それが
あなたとの未来
戸籍上のパートナーである あなたへ
#未来
未来、幸せな結末。
現在、その為の試練。
過去、置いてきた物語。
ドラマにならない悲劇でも、
誰にも言えない喜劇でも、
幸せな結末が待っている。
待っていてくれないと、人生やってらんない。
未来で僕はなにをしているだろう
未来といっても
一分後でも未来といえるだろう
一時間後でも未来といえる
一日後でも未来といえるから
僕はなにをしているだろう
一分後の僕はまだ未来を考えてて
一時間後の僕は未来でなにをするのか考えながら寝ているだろう
一日後には僕はまた未来を考えているのだろうか
未来で僕はなにをするのか
それは未来の僕に任せるしかないのさ
何気ない未来が待ってるよ
みらーいみらい から
語りが始まる
未来話 を 聞きに行った
占いのようなものは
信じられないけれど
語り部が語る未来には少し興味が沸いた
街中ビル4階
資料室のような雰囲気の扉を開ける
5歳くらいの女の子がちょこんと
革張りソファーに腰掛けていた
僕と目が合うと細い月みたいに
薄っすら笑う
あどけない声で向かい側に座るよう促され
着席したと同時に
(みらーい みらい)
脳内に 声が聞こえた
目の前にいるのは小さな女の子なのに
聞こえてくる声は嗄れている
未来
未来のことなんて誰にも分からない、とはいうけれど
今と地続きの未来だから、今を頑張らなければ望む未来は訪れないってことは分かる
でも、何したらいいのかは分かるんだけど、自分の能力がそれに追いつかない...
未来ね。不安なことを書いたらきりがないから明るいことを書こう。でも日本の未来に明るい要素ないな。困った。
AI、戦争、増税。思い付くワードがことごとく不穏な未来を想像させてしまう。一応AIだけは明るい未来につながりそうではある。
でもAIが発達して一般人になんの恩恵があるんだろう。漫画やアニメならAIの発達により人類は労働から解放されて好きなことをして生きていくことができるようになった。なんてのがテンプレだけど実際には失業リストラで職がなくなるだけだよな。日本でベーシックインカムなんてやるとは到底思えないし。
仮にベーシックインカムで働かなくていい未来が来るとしてもずっと先の話だよな。俺は老いてろくに体が動かなくなっても低賃金で労働してるんだろうよ。あるいは職がなくて絶望しているか。
しかし明るいことを書きたかったのに結局暗い話になってしまった。でも俺の未来なんてそんなもので、今の日本では珍しくもない話なんだろう。
最後くらいは明るい未来を書きたい。今日はfgoのシナリオが更新される日だから楽しみ。あと一ヶ月もすれば八周年だしこれもめっちゃ楽しみ。お先真っ暗な人生だけど今が楽しいからまぁいっかぁ!
「未来」
私にはこの先の未来がない。何を望んでも何かを得ても、その先の未来には何も残っていない。私は近々死ぬのだ。皆が悲しんでくれた。皆が同情してくれた。皆が泣いてくれた。だけど、ただ一人だけ、私のお見舞いには来てくれなかった。それは、私の彼氏だ。彼は涙もろく、きっと私と会ったら泣いてしまうからだ。現実逃避したいからだ。
だけど、私は彼に会いたい。だから、私が会いに行く。彼の家はすぐそこにあるから、案外すぐに着いた。インターホンを鳴らしてみれば最愛の彼が出てきた。彼はびっくりしながらも門を開けて近づいてきてくれた。だけど、その目はものすごく腫れている。きっと、ずっと泣いていたのだろう。彼はこちらに来ると、
「…会いたかった…でも、会いたくなかった…!なんで、なんでだよぉ………」
私に抱きつくと泣いてしまった。
私だって死にたくて死ぬわけじゃない…
それから、私が死ぬまでの間彼はずっと私のそばにいてくれた。ずっと、ずっと…
6/17 お題「未来」
冷凍装置に寝かされながら、あたしはひょろりとした背の高いロボット―――ヌースに話しかけた。
「ねえ…。やっぱり寂しいよ、ヌースと会えなくなるのは」
「わかります。ですがあなたたちは皆の希望です」
大きな隕石の衝突によって、大気は汚染され、地上は全滅したという。特異体質ゆえに地下に閉じ込められていたあたしたちは、皮肉にもその環境―――マナと呼ばれた大気中の物質―――に適応した。
「いつかこの機械文明が滅び、あなたたちを起点とした魔法文明が興ります。私はその日を夢に見ていますよ」
閉じるカプセル。その窓から最後に見えたヌースのアイセンサーが、優しく微笑んでいるように感じられた。
あたしたちが次に目覚めた時には、どんな景色が広がっているのだろう。
(所要時間:10分)※構想除く
自分でなんとかしないといけない
つらい事が多すぎる
未来を作らなくちゃ
やることが多すぎて
自分を追い詰めて
身動きが取れないときは
目の前のことだけに集中しよう
指一本だけでもうごかして
まずは起き上がろう
起き上がれたら顔をあらって
つぎは右足、左足
考えすぎてぐちゃぐちゃになったら
まずはそれだけ
たった一本でも指をうごかして
一秒でいいからうごかして
それを続けることだけに集中しよう
先のことなんか考えない
今を今だけを動くだけでいいよ
僕が高校生の頃、2023年の時ぐらいは自動車も公共バス路線バスもタイヤがなく空中に浮いて運転しているとこを想像していたが…実際は違う未来になってた。空中に浮いて運転の乗り物は開発段階かもしれないが。実際の世界はアニメの世界ではないよね。僕がこの先何年生きられるかはわからないけど、そんな未来になっていったら色々なところが変化しているだろう。人間も日常の事も仕事や世の中の情勢も。この先の未来は戦争もなく人も色々な事も平和に導いていく事に僕は願いたい。
#52 未来
いくら健康や安全に気をつけていても、
いずれ訪れる終わりからは逃れられない。
ポジティブなこと書きたいけど、難しいなぁ。
そんな話。
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例えば、
パンドラが開けて、トトロのメイよろしくブワッとなった箱。本来壺らしいが。
例えば、
ブッダが外に出て「うわあ…」ってなった四苦。
まぁ私は文章を書くのに四苦八苦してるわけだが。
ところで、
地震が続けば南海トラフを憂い、
雨が続けば、どこかで土砂災害が起きる日本で。
避難において障害となる正常性バイアスだが、これがあるおかげで希望-特に未来への-を持てるのではなかろうか。人生笑った方が勝ちとか、楽観主義とか。
そう思うと、労働人口の死因第一位が自◯っていうのは、うーん、問題しかない。
そこを乗り越えたとしても、老いと病魔の恐怖と寿命が待っているわけで。
なるほど未来に希望を持てない若者がわんさといるのも納得だ。
厚労省で出ている年齢別の死因順位を見ているうちに病みかけた私は、そんな風に考えた。
刹那主義という言葉があるのも頷ける。
生命は誕生以来、生きる方向に向かって進化してきた。その目的が何であるか、私には分からないし、多分どこにも正解は書いてないと思う。
なので生きる目的について考えても底なし沼にハマるだけで本当の答えは無い、それが私の持論である。
まぁ両親には何らかの動機があったのだろうが、
そんなの自分には関係ないので、
どう生きるかは自分で決めなければいけない。
未来を切り開くのは自分、という意味ではない。人生、自分の手ではコントロールできないことばかりである。ただ、どういう姿勢で臨むか、それだけは自分で決められる。
「4月19日のお題が、『もしも未来を見れるなら』だったわ」
あの時は結局何も思いつかなくて、ほぼお手上げ状態だったわ。某所在住物書きは己の過去投稿分をたどり、当時の失態を思い出してため息を吐いた。
「未来『は明るい』、未来『を変えてはいけない』、未来『に行くタイムマシンは理論上存在し得る』、未来『が分かってりゃ誰も苦労しない』。
ケツじゃなく、アタマに言葉を足すなら、『10年後の』未来とか、『人の絶えた』未来とか、そういうハナシも書けるだろうな」
まぁ、ネタは浮かべどハナシにならぬ、ってのは毎度のことだが。物書きはうなだれて、再度ため息を……
――――――
なかなか、おはなしのネタの掴みどころが無いのが「未来」なような気がします。こんなおはなしをご用意しました。
最近最近の都内某所。人に化ける妙技を持つ、化け狐の末裔が住む稲荷神社で、今年も小さな八重咲きの、水色や薄紫が、こんもり咲いています。
雨の花、大きな大きな大アジサイです。子狐は、「お星さまの木」と呼びます。
ちょっと大きめな葉っぱの上で、花は多くが上を向き、満開になれば、ふっくらこんもり花が寄り合います。それはまるで、お空の星粒が地上にやってきたようです。
神社敷地内の一軒家に住む子狐は、その星そっくりな花の咲く木を、「お星さまの木」と呼ぶのです。
狐の神社は森の中。いろんな星の花が咲きます。
キラキラ黄色いフクジュソウ、ヒラヒラ紫キクザキイチゲ、それから白い「お星さま」。
時折完璧な星の形をした水晶のキノコが、それを見に来た子狐に、「あなた近い未来、たぶん明日、今日の夜ふかしのせいでお寝坊するから、ちゃんと早く寝て目覚ましかけておくのよ」と、「私を信じなきゃあなた未来で不幸になるわよ」と、本当かウソか知らない未来を、イジワルな胡散臭い声で授けてきますが、
そういう変な連中は大抵、都内で漢方医として労働し納税する父狐に見つかって、周囲の土ごと掘り起こされ、『世界線管理局 植物・菌類担当行き』と書かれた黒穴に、ドンドと放り込まれていました。
多分気にしちゃいけません。きっと別の世界のおはなしです。「ここ」ではないどこかのおはなしです。
「お星さまの木の中は、涼しいなぁ」
コンコン子狐は枝と枝の間にスルリスルリ。水色のお星様を咲かせる木の中へ、入っていきます。
そこは子狐のお気に入り。枝の伸び具合と葉のつき具合で、中に子狐1匹分の「秘密基地」があるのです。
去年も似た場所に、小さな基地ができました。
今年もこの場所に、この基地ができました。
きっと来年も再来年も、その先も、子狐が大人狐になる未来まで、星空の秘密基地は、ずっとあり続けるのでしょう。
「お星さま、お星さま。良い夢分けてくださいな」
お星さまの木の中で、ガンガン熱気をさえぎる星空の下で、コンコン子狐は丸くなって、ふかふか尻尾を極上の枕に、お昼寝をすることにしました。
「お星さま、星の日傘、さしてくださいな」
最高気温32℃、朝から真夏日の都内でも、森の中のアジサイの、葉っぱの下に入れば快適です。
コンコン子狐はそのまま目を閉じ、すぐに寝息をたて始めました……
その日は、やけに静かだった。日曜日だというのに、車の音一つ聞こえず、夏だというのに、蝉の声一つ聞こえない。俺はどこにいるのだろう。意図して作られたような、人工的な沈黙の中で、ふとそんなことを考える。そして、解った。俺は今、家の中にいる。そこの二階のクローゼットの中にひざを抱えてうずくまっている。がっくりと下を向いた俺の瞳は、どうしょうもなく、人を欲しているような気がした。俺は、誰かを待っているようだ。しかし、誰も迎えになんか来ないだろうと思う。床は、足の踏み場もないほど、ゴミで埋め尽くされている。周りの白い壁には、無数の穴が空いていて、それらは、家のすべてに広がっているようだった。遠目からでもわかるほど、荒れ果てていて陰気な家だった。それでも、俺は、誰かを待つことをやめない。もう少し待とう、もう少し待とう、と、まるでケーキの生地を横長に広げていくように、一日一日を伸ばしている。外が、少し騒がしくなった。カラスの声が甲高く響き、どこからかサイレンも聞こえる。俺は、何を恐れているのだろうと思った。俺は、俺の心の中に潜って、少し考えてみる。俺は、怪物を恐れているようだった。そいつは家の外にいて、お前が出てくるのを、舌なめずりしながら、いまかいまかと待っているのだという。俺は、クローゼットから出た。そして、瞳をしっかりと開けて、目の前の光をギュッと捕えてはなさなかった。怪物と戦おうと決めたようだった。怪物の倒し方は決して、一通りではない。必ず、倒してみせる。そう決心した俺の目はもう下を向いてはいなかった。
そのとき、空気をブルブルと揺るがすような轟音が迫ってきた。すると、次の瞬間、窓から大量の水が、一斉に入ってきた。津波だ、と気づいたときには俺はもう呑まれていた。目の前に怪物がいた。俺を哀れんでいるようにも見えるし、蔑んでいるような気もする。眼の中に残された僅かな光で俺は怪物を見ていた。そいつを倒すチャンスはいくらでもあった。ずっと前から、あった。