『木枯らし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
木枯らし
木枯らし吹くとき
交通事故で亡くなった
男の子を思い出す。
知り合いの友達。
だから顔も知らない。
名前も知らない。
知り合いがとても哀しんだ
ことだけ知っている。
花が添えられた道を通るとき
顔も名前も知らない男の子へ
手を合わせる。
木枯らしが吹いて
花が微かに揺れた。
私は木枯らしがすき。
冬の涼しい風が運動後の私の頬をなでるの。
そんな風に乗って誰もいないグラウンドで走り回る。
そんなひとときが好き。
1 ✿.*木枯らし✿.*
寒いねって言いながら
きみと笑い合える
そんな日が来ることを
願って。
木枯らしと聞くと必ず思い出す歌が有る。今でも秋になり、寒さを直肌で感じるようになると、小声で口ずさんでみる。小さな頃一人で寝るのが怖くて、毎晩隣で母に子守唄を歌ってもらっていた。「揺り篭」「月の砂漠」「赤トンボ」「夕焼け」「まんが日本昔話のテーマソング」「お母さんの歌」。その中の1つが「焚火」だった。知らない人も多いだろう。この歌は他の子守唄と比べるとあまりメジャーではないのはたしかだ。私は幼心にこの歌の歌詞から、秋の淋しい風景を頭に浮かべ、この歌が母の口から流れると悲しさと心地よさが混ざってよく眠れるから嫌いではなかった。よく考えると木枯らしをはじめ、霜焼けや、サザンカという言葉もこの歌で知ったものだ。子供もよく眠るし、言葉も覚える、良くできたものだと改めて感心した。やはり、怖さがトラウマになるようなのと同じように、寂しさ、心地よさもインパクトを植え付け、脳の中の記憶にしっかりとインプットされるということが分かる。そして今になって思うと母はあの頃は仕事でも大変で、帰ってきてから家事をして私の世話もしてくれていたのだ。私が心地良く眠りにつくまで隣でずっと寄り添って、背中をトントンと叩いて寝かせてくれていた。私はというと癇癪持ちのアホなガキだったので、当時はそんなことは全く考えず、いつも暴れて甘えまくっていた。仕様がない事だったのかもしれないが、今になって申し訳なく思ってくる。だけど私は母の手伝いやかたもみなどをして隣にいることしかできないのである。母の苦労にたいしての感謝の行動量では全くといって良いほどたりていない。私はこの文を書き終え、枕元にスマホをおき、イヤホンを耳に押し込んだ。「焚火」を久しぶりに聴きながら、寂しさと心地よさ、申し訳ない思いが私を取り巻いて、今日も深い眠りに落ちる。
「木枯らしの思い出」
後書き
やっぱり思い出すんですよ。小さい頃の記憶って。変なことばっかり覚えてたり(笑)。でもそんな記憶に救われたり救われなかったり。今の事もあと2、30年もたてば同じように思うんでしょうね。なんか淋しいなあ。(『やっぱり全体的にながいな、読みにくくてすみません汗。』)
お題 木枯らし
木枯らし 冷たく強い風が吹き君を攫う、僕の記憶も攫われた。
雪の国に迷い込んだ
聳え立つ真っ白の壁
安全運転で走行する
大好きな銀杏並木は
綿のような花が咲く
冬が来る前に何度も
黄金色の葉を揺らし
かけたのは白い魔法
動物達を眠りへ誘い
雪の女王は目を覚す
冬の始まりを告げる
キミの大切なお役目
『木枯らし』
【木枯らし】
「木枯らしってどういう意味?」
「あぁ秋から冬に吹く風だよ。」
辞書よりも面白味のない回答だ。金田一秀穂も真っ青である。
もっと洒落た返答を期待したいものである。
「なんで木枯らしって言うんだろうね。」
深く純粋な眼差しを向けられた私には、その好奇心を埋められるほどの知性はなかった。
言われてみればそうだ。
なぜたかが冬への移行時期に吹く風に「木枯らし」という称号が与えられているのか。
なぜ「木枯らし」というのだろう。
そこで私は「木枯らし」という名前が付けられた理由を考えてみる。
冬が好きと豪語している私には、理由を考える権利というものがあるだろう。
さて、「木枯らし」くんと真正面に話し合おうではないか。
木を枯らすと書いて「木枯らし」
なんと恐ろしい言葉の並びだろうか。
これを命名した人が、「木枯らし」という行為にどれほど憤りを感じていたのかがうかがえる。
「秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風。」
というのが正式な意味らしい。
秋から冬に移行するなかで、木々も寒さから葉を落とす。
強い風が吹き、まるで風が木を枯らしたかのように見える様から名付けられたにちがいない。
殺伐とした冬の寒気がもうすぐやってくるぞ!人間よりも先に木葉がやられたぞ!とでも言いたいのだろう。
「木枯らし」では人を枯らすことはできないのだ。
「人枯らし」はむしろ夏だよなぁと思うと、木と人間は反対の性質を持っているようで、木を讃えたくなる。
ということで「木枯らし」は「人を枯らすことはできないが、人よりも強靭な木から葉を落とすことができる、これから訪れる冬を感じさせる力強い風。」という説明がまっとうではないだろうか。
…。
木を枯らすのは風ではなく火じゃないか…?
ここ最近はあまりないが、寒くなり始めた頃は、風が吹いて木の葉が舞うというようなことがあった。そんな創作物であるようなことが実際にあるものかと驚くものである。そういう光景は見ていて少し幻想的で、ちょっとした非日常感が味わえる。
それでもやはり寒いものは寒い。暖かいのが1番である。
木枯らし 吹く冬。
「あーあ、」
と、溜息をつきながら、私は帰路についた。
こんなに寒い冬も、
君がいたから乗り越えられたのに。
君を失って、
前より寒く感じちゃうジャン、笑
木枯らしが吹いている。
ぴゅうぴゅう吹いていて、その風は冷たい。
私の耳を取っていってしまいそう。
突然、ある木枯らしが、耳元で囁いた。
それは、冬の訪れを伝えるメッセージ。
さぁ、寒い冬が始まろうとしている
今年の冬は、何が起こるだろうね。
木枯らし
寒々とした風の音が部屋のそとから聞こえてくる
私は部屋でじっと休んでいる
木枯らしにやられないことに感謝して
ぬくぬくと部屋で温まる
乾燥した空気のなかでハンドクリームを塗るのは至福のときだ
木枯らしの音がより幸せを感じさせる
今日のお題である「木枯らし」の意味がよくわからなかったので調べてみた。明鏡国語辞典に尋ねると、「秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風。」とのこと。
今って冬真っ盛りじゃない…?
なんだか最近お題に盾突いてばかりだが、お題の意味がわからないので仕方がない。いや、これは私の語彙力の問題です。すみません…
責任転嫁に失敗して己の無知を身に染みて実感していると、別の辞書「デジタル大辞泉」が話しかけてきた。「木枯らしはね、すりこぎをいう近世女性語でもあるんだよ。」
我問う、「すりこぎってなんだよ。」と。
辞書曰く、「すり鉢で、物をするのに用いる棒だよ。使うに従って短くなることから、少しも進歩せずかえってだんだん退歩する人をあざけっていう語でもあるんだよ。」と。
「木枯らし」という語の別の意味を知ることができた。だが、進歩せず、むしろ退化するひとをあざけるような単語がお題になるとは思えない。お題の意味を調べれば調べるほど、お題の真意が見えなくなっていく。今の私こそまさに「木枯らし」ではないか!?
ーーーーーーーーー中略ーーーーーーーーー
「木枯らし」は木の葉の払い落としながら吹く冷たい風という意味らしい。(ニッポニカ先生曰く。) その様子から「木を枯らしてしまうもの」という名前がついたようだ。
ふむ。では書く習慣っぽいことでも書いて終わろう。人生における「木枯らし」は時間の流れであろう。年をとると時間は瞬く間に過ぎ去ってゆく。若くみずみずしい心を持っている頃には長く感じる一年が、年を重ねるにつれて短くなっていく。心が冬の季節に入るにつれて、時間は加速していくのだ。この現象は「人生の木枯らし」と呼べるのではないか。
ちょっと無理があるか。
遠い君へ
木枯らしって
聞くけど意味は
未だに知らない(中1)
【木枯らし】kogi
♫
こがらし こがらし さむいみち
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
そうだんしながら あるいてる ♫
誰もが一度は聞いた事のある
童謡【たきび】
コレ!
ずっと 「サザンカ」ってタイトルだと思ってたのは
私だけ!?
木枯らし。
木枯らしになっても
ずっと
くっついていよう。
2人でこたつに入って
暖まるのもいいね。
昨日のお誕生日は
楽しかった。
木枯らしに乗ってこの身を委ねたら
常春の地まで飛べるのかしら
/お題「木枯らし」より
木枯らし
木枯らしが身体を芯まで冷やして
家帰ってこたつであったまるのが冬の醍醐味よ
みかんもあるとなお最高
「木枯らし」
私の切ない思いは
舞い上がった葉に流れて
誰かの涙に合わせて
高く高く
飛んでいってしまったようだ
木枯らしが僕の初恋をさらっていった。
「ひゃー寒い!」
数メートル先にいる彼女が、そう言って隣にいる男にもたれかかった。
並木道の枯葉が風でカラカラと音を立てる。
クールで利発な人だと思っていた。一緒に図書委員として活動する中で、凛とした物腰とか、本を読む姿の美しさとか、そういうところに僕は惹かれた。
彼女は今、弾けるような眩しさで笑っている。寒さか、高揚か、頬を赤く染めている。僕の知らない男に向かって。
あんな顔するんだ。好きな男の前では。
渡そうとしていた手紙が、木枯らしになびいて手の中で暴れる。
もう終わった恋だ。切り替えた方が良い。彼女に伝えようとした言の葉なんて、一刻も早く忘れた方が良い。その方がお互いのため。
それでも、強風にもぎ取られそうになるそれを、僕は手放すことができなかった。
彼女が手を男に差し出す。男がそれを握る。
彼女の手は温かいだろうか。それとも冷えているのだろうか。
乾ききった冬の景色がにじんで、僕はこれ以上彼女の姿を見るのが耐えられなくなった。
もうこれ以上、好きになってはいけない。
【お題:木枯らし】
「木枯らし」
木枯らしが吹くと寒くなるから好きではない。
ピュー、という風の音が大きいほど身構えてしまう。
木枯らしが吹き止んだ後の道も好きではない。
何故なら、杉の木の枝や葉っぱが道いっぱいに散乱するから。
①車を走らせる
②杉の木の枝と葉っぱが車の下に挟まる
③ギーギーと音がする
④車から降りてどこに挟まってるか屈んで探す
⑤見つけて取る
この一連の行動がとても面倒くさい。
これは、田舎あるあるだと思う。