『木枯らし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
孤独に歩く私の頭を
木枯らしはぐしゃぐしゃと乱暴に撫でて
どこかへ去っていった。
「木枯らし」
舞い上がった葉が
やっと落ちたらしい
舞い上がった心が
やっと冷めたっぽい
#恋心#木枯らし
木枯らし
木枯らしってフレーズ聞くとフジファブリック思い出すなぁ。
季節シリーズ好き。
グランドピアノの蓋を開けてもいいかい
羊毛のハンマーが弦を叩くのを見たいんだ
艶やかな黒い鏡と無数の鋼の間で
きみの奏でる木枯らしを
私の臓器に響かせたいんだ
今日は私立入試だった
不安だな 英語が全然できなかったし
合格していますように、
木枯らしにびくびくと怯えてしまう。
もうすぐにでも、寒い季節がやってくると言うことになるからだ。
寒がりな私は、自分の誕生日が冬だろうが怖い。
そして、
風の音が怖い。
水の音が怖い。
喧騒が怖い。
この理解に難しいであろう感覚。
感情を一部失った代わりに、怖くなったもの達。
それが、冬に集約される。
「なんでそんなのが怖いのー?」
と嘲笑された記憶達が蘇る。
だから怖い。
テーマ『木枯らし』
木枯らし
冬に吹き荒ぶ木枯らし
木々に必死にしがみつく枯葉を
遠い彼方へ連れ去り
人には冬を届ける
まさに冬の風物詩
そんな君が訪れたということは
新しい春が
近づいてきているということ
木々には新しい緑の命が芽吹き
人は別れや出会いに勤しむ
木枯らしは
人知れず春に向けて準備せよ!と
皆に知らせてくれているのかもしれない。
#木枯らし
落ち葉を集めて
焚き火して
焼き芋焼きたい。
木枯らしふく季節に。
そんなホクホクした思い出にしたい。
縮こまるような寒い記憶を。
木枯らし
秋のイメージがあったけど
晩秋から初冬に吹く
冷たい風のことだった
木枯らしと聞いて
思い浮かんだのは歌
♪せつない片想い
あなたは気づかない♪
このサビが印象深く
今聞いてもいい曲だと思う
テーマ:木枯らし #66
もうじき、新月の夜。真とシャドウは高校へ。
『ケ、みんな真面目かよ』
シャドウは、そう言ったがクラスにいる誰も反応しない。それもそのはず、シャドウの姿を認知できないと声も聞こえない。
また僕は、シャドウの姿を認識している人に会ったことがない。
『真。人間はなんで勉強するんだろうな』
【知らん】
僕はノートの隅にシャドウに向けて書く。尚、これは人間の使う言葉ではなく、人外と話すときに使う言葉。
僕は話すときも書くときも、自然に人外語と人間語を変えることができる。
(ちなみに、人外語を書くと人間にとってはただの落書きにしか見えない)
『勉強、勉強って、そんなに勉強が大事がねぇ…』
僕はシャドウの意見に大体は同意だ。
ただ、全てにおいてそう思うわけではなく、勉強しておいてよかったと思うときもある。
大体はつまらないが…。
その大体つまらない授業を終えると昼休みになる。
僕は大半、人気の少ない学校裏で昼を食べて過ごすことが多い。今日もそこへ向かうと何やら喧嘩らしきものをしていた。男3人が1人の男を囲んでいた。
「おい、早く買ってこいよ!」
めんどくさい奴らだな。僕がそう思っていると、シャドウも
『全くだ』
そう首を振った。1人が殴ろうとして大きく腕を振り上げた時、僕ははぁ…とため息をつき……。
男の向きを反対方向にする。そして再生。
男は空を殴る。
「は…?」
男は何が起こったのか分からないというように、キョトンとした顔をした。
今度は外さないというかのようにまた腕を振り上げる。
また同じように空を殴る。
「何やってんだよ」
そう言って体格の一番いい男が、今度は腕を振り上げる。以下同文。
『ケケケッ』
僕の横でシャドウが笑う。
何回かやって男たちは疲れたのか息切れして
「覚えてろよ!」
そう言って走り去った。
『カ〜ッ。おもしれ~』
シャドウは笑った。僕は1人残された男を見た。キョトンとしていて、彼も何が起こったのか分からないという顔をしていたが、何もなかったかのようにその場を立ち去った。
「はぁ…。やっとゆっくりできる」
そう言って腰を下ろす。
『にしても、よく相手したな。アイツらの』
「変なことして場所を汚されるのも困る」
『真らしいな』
そう言って、笑う。
木枯らしが吹き、僕の前髪を揺らしおデコにある第三の目を露にする。
僕の能力は【第三の目・時止め】だ。
さっきのもそうだ。時止めをしている間、つまりこの第三の目が閉じているときは人外+人外を認識している人しか動くことができない。
この能力を使えば時を自由自在に操れるのだ。
しかし、範囲が決まっていて昼間はその範囲が1番狭い。だから能力が開放される新月に時を止めれば、範囲が1番広くなる。
時止めの能力を使っていればずっと新月のままだ。
僕の第三の目が閉じていれば。ずっと…。
木枯らしが吹き始めた。
あー、今年も冬がくるのか、と思いふと外を見ると
子供達が半袖半ズボンで遊んでいた。
僕も子供の時は、よく季節感をバグらせたような服装で遊んで怒られたものだ。
子供の頃は感じなかったことが大人になると感じる、その一つ一つを忘れず噛み締めることが、
早く過ぎ去る時間を遅らせる方法なのだろう。
木枯らしは地味に強い
教習所で初めて自動車を運転した、あの日のより速い
本気で自転車を漕いでみた、あの日と同じ速さだ
まあ、恋を自覚したあの嵐に比べたら
全然平気だけど
木枯らし
木枯らしが
吹き荒れる中を歩く
歩いても歩いても
進まない道に
自分の人生を
重ねてしまった
心まで冷え切って
泣きそうになる
〔風になりたい〕
木枯らしって私の受験みたいだな。
ふと帰り道に考えてみた。
9月に準備を始めて、
10月11月で試験があって、
12月にはすっかり終わってしまった。
毎日が慌ただしくて、
けど準備してるところは友だちに見せたくない。
視線がほんのちょっとまとわりついて、
疎まれているような気持ちになってしまうから。
8.3m/s
私に吹き付ける風は、
木枯らしの中ではまだまだ末っ子。
ちょっぴり冷たくて、
けどさっぱりとしている。
後ろ髪を引かれる心もあるけれど、
前を向けるように後押しもしてくれる。
春一番が吹くまで、
みんなを後押しできるような、
そんな風になりたいと強く願った。
満開の桜が咲き誇れますように…
#木枯らし:6
木枯らしの予報がテレビに入る。
スーツを身に纏って鞄を持つ。
車のキーと家の鍵、財布にスマホと
いつも通りの荷物を入れる。
いつも通りの一日が、
木枯らしの予報とともにやってくる。
『風の名前』
真っ白な吐息を連れてくる 風の名前を内緒にしておく 悴んだ手は風の置き手紙だ ベンチに座り独り
空文字でお返しの手がみを書いた 極めて匿名性の高いその手紙は葉っぱと一緒にくるくるまわる 冬のダンスだ くるくる踊る
木枯らしが吹く日は外に出ない。いつのまにかそんな自分になっていることに気づいた。今朝4:30に起きて出張に行く夫を伊丹空港まで送った。その帰り道まだ夜も明けぬ内早朝のランニングをしげいる人がおりしばらくすると学生が大勢通学している。
出かける仕事がなくなったからと普段私がまだ布団の中にいり間に皆木枯らしの吹く中活動を始めている。私が夜更かししている間にもう寝ている
明るい時間を無駄にしている気がした今朝であった。
木枯らし、
このお題は冬の訪れのことでしょうかね、
取り合えず今浮かんだ事をまとめてみようかな
いつもとは違うかんじで、
僕「うぅ寒い...暖かくして来ればよかった、ねぇ、君は寒くないの?」
君は薄めな服にコートしか身に付けていなかった
加えて僕はモコモコのニットに君と色違いのコートに
さっき貸して貰ったマフラーを身に付けていた
君「ふふっそうですね、私は大丈夫ですよ寒くはありませんし、
それに寒いのも良いじゃないですか?」
その後僕には聞き取れないほどの小さな声で
「あなたのその小動物のような可愛い姿をみれるのですし」と呟いた
僕は首をかしげながら、
僕「何て言ったの?」
君「いえ、何でもありませんよ一旦お店に入りましょうかあなたが風邪を引くのは嫌ですので」
僕は君が心配してくれるのがすごく嬉しかった
「さんせー!早く中入ろっ」
君はまた上品に笑い二人で暖かいお店に入っていった、
木枯らし
木を枯らす木枯らしに
枯れ葉が弄ばれて
北へ北へと飛んでいく
放課後の帰り道。
吹いた木枯らしの冷たさに、寒いのは苦手だと、君は肩を縮こませながら僕の隣を歩く。
厚手のマフラーで首元を覆い被せているくせに、制服のスカートは膝上までの長さしかないのはいかがなものだろう。
そう指摘すれば、お前は彼女のスカートから覗く生足に、一度でもときめいたことがないんだなと凄まれた。
ごめんなさい。
素直にそう謝れば君はニヤリと悪巧みを考えた子供みたいに歯を見せ、お詫びにそのポケットを貸しなさいと、強引に僕のコートのポケットへ自分の手を突っ込んでくる。
仕方がないので僕も一緒に手を突っ込んで、僕よりも少し小さい君の手を握り返した。
そうしたら再び吹いた冷たい木枯らしが、僕らの肌を突き刺していったので、僕と君は肩を寄せ合いながら、ほぼ同時に寒いともうすぐ来る冬へと訴えたのだった。
【木枯らし】