『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
皆既月食
月が地球の影に隠れて『かくれんぼ』
瞬く間
奥手な彼が初めて私の手を繋ぎ、
キスをした。
淡い月を見上げると
「また隠れてくれないかなぁ」て
ほんの少しの欲が出る。
#月に願いを
やば、民度が低いわ、着るものも垢抜けしてないし、今だマスク神話から抜けきらない従順な奴ら、変な所で意識過剰、こいつ等救いよう無いよ、と、言って今の俺は江東市民。
「お星さまにお願いごとすれば叶うんだよ」と保育園の先生に言われてからもう数十年経つが、未だに七夕に書いたあのくだらないお願いごとは健康でいられますように以外はまったく叶っていない。
そう言う話を同窓会でしたときに隣にいた子が言った。
「月にすれば叶うんじゃない?」
確かにあり得るなあって思って、家に帰ってから酔った勢いで願いを叫んだんだけど、
月も星も一緒みたいだ。ひとっつも叶わない。
それともあの月が三日月だったから?
あしたへ
芽吹く
花のように
暖かな光を
優しい風を
心と身体に
感じて...
生きてる
今日の命に
感謝します
ありがとう
「月がきれい、じゃ伝わらないから」
そう言った嬢は寒い気温のせいでしょうか、鼻や頬をほんのり朱色に染めていらっしゃいました。
先刻、月が本当に綺麗だったので、「月が綺麗ですね」とこぼしたのだが、いつぞやの文豪の告白のように嬢は捉えたのでしょうね。さあどうしたものでしょうか。
「お嬢、私はこの命、もとよりあなたに捧げる覚悟。星に願うだけでは物足りず、こうして月に願いを込めるのです」
「……なんて願うの?」
「あなたのためなら、『死んでもいい』と」
嬢は少し間を置いて私を小突きました。そしてまた、小さな声で繰り返したのでした。
「だから、伝わらないって」
「おやおや。私は最初からお嬢、月(ルナ)様のことを申し上げておりますのに」
イタズラに笑うと彼女は顔をもっと高揚させて怒ったように目に涙を溜めて私のループタイをぐいと自分の方にお寄せになりました。
小さな嬢の少し震えた柔い唇が触れました。外気にあたって最初は冷たさが伝わって、だんだんとお互いの熱が絡みました。
私と嬢は30cmの身長差がありましたから、嬢の背伸びに限界が来たところを抱き上げて月の見えるバルコニーを背に、年に一度しか会えない織姫と彦星が年に二回会うことよりも超えてはいけない一線を弾く音がいたしました。
月に願いを。流れ星に三回願いを言えたらその願いが叶うというのは聞いたことがあるけど月に願い事というのは知らないな。なんかあるのかね。
月に関する行事と言えばお月見となんだろ。特に思い当たらないな。なんか笹に願い事を書くのがあったけどあれは月と関係あったっけか。わからんね。
願いと関係ないけど月と言えばアポロ計画が有名だな。月に旗を立てたんだっけ。でもあれは捏造の疑惑があるらしいけどどうなんだろ。
なんかゴルゴ31でそれ関係の話をやってたのをふと思い出したわ。ゴルゴも息が長い漫画だよな。あれ多分今も連載してるんだろうけどなんの雑誌で連載してるのかな。
ああいう長期連載の漫画はこち亀が有名だし最も記憶に残ってるけど今の最長連載で一番単行本が出てるのってなんなんだろうね。
そうそう、月と言えば外せないのが狼男だな。月を見たら変身して銀の弾丸じゃないとダメなんだっけか。
狼男って吸血鬼と同じで多分西洋の怪物なんだろうけど日本にも月に関係する妖怪とか怪物っているのかな。思い付かないけど
日本の場合月や太陽は神の領域ってイメージがなんとなくある。でも月関連の神様ってなんかいたっけ。太陽は天照があまりに有名だけど。
月って太陽に比べるとなんとなく地味だけど月がないと引力やらなんやで地球がやばいってどっかで見た気がする。お月様に感謝だねぇ。
今日私は、想いを寄せてる人と月を見た。
彼は、月や星を見ながら、 「きれいだね。」と言った。
私にとっては月や星より他あなたの横顔の方が綺麗 すぎると思うが。
『月に願いを』
月に願ったら叶うのか?
だって、ずっと表しか見せない奴だぜ?
裏が見えないんじゃあ、信用できねぇな
「ダラダラ部屋」
はい♪今日も書いてみようと思います(笑)
今日は「月に願いを」うん♪素敵なお題ですね(^^)
なんだろう…願い事って季節ごとに何に願うか変わりますよね♪
例えば、今の時期だったら七夕が近いので
なんとなぁ〜く月を眺めながら短冊に願い事を書いたりして
冬は冬でサンタさんにお願いしたりね♪
僕は暑いのが苦手なので夏は辛いですけどw
夏の季節ってなんか「願い」って言葉を目にするだけで
ロマンチックな気分になります♪(^^)
なんだろう、、
言葉が心に沢山生まれる季節なのかもですね♪
「面影」とか「思い出」とか「水面に響く波紋」とか
そういうの想いながら願いを見つけて
できれば叶うといいなって思います♪
まぁでも結局は努力しなくちゃダメなんですけどね(笑)
でも願だけならただなんで思う存分願いましょうw
はい今日のダラダラ部屋はここまで(^^)
またね(^_^)ノシ
『月に願いを』
咲哉はいつも「月に行きたいな」と言っていた。
生まれつき病気があり、生まれてからの大半を病院で過ごしている。
咲哉の世界は、白い病室と窓から見える景色が生活のすべて。かわいそうな咲哉。
いとこの私は「なぜ月に行きたいの?」と聞く。咲哉は「だってみんなが見てくれるじゃない?僕が、死んでも」それだけ話すのも辛そうに言う。
私は咲哉の目を覗き込みながら「咲哉は死なないわ」と長い髪が咲哉の頬にかかるのも気にせず言う。
外に出られないので咲哉の肌は、陶器のように滑らかな白い肌をしている。いつもママが飲み物を飲むのに使っている、真っ白なきれいなカップが咲哉の肌に似ていて、聞いたら「これは陶器でできているの」と教えてくれたから。
髪は癖があるので、少し伸びると巻き毛になって、その色素の薄い、茶色い瞳によく似合っていた。
私は、まるで家にあるガラスのケースに入った良くできたお人形のように美しい咲哉を見るのが好きなので、こうしてよく会いに来る。
咲哉の滑らかな頬に手をそっとあてて優しく撫でながら「もし」と言うと、咲哉のきれいな色素の薄い瞳が私を見る。
「本当に咲哉が死んだら」その巻き毛に指を絡ませながら「毎日、毎晩、必ず月を見て咲哉に話しかけるわ」と言う。
すると咲哉はぐったりとして「それなら」そう言うだけで苦しそう。
「僕は死ぬのが、楽しみだよ」と言うと、疲れたのだろう目を閉じた。
なんて長いまつ毛、美しくてかわいそうな咲哉。
私はまだ子供だから、死ぬ、という事がよくわからなかった。
死んだら、と小首をかしげて、咲哉はこのベッドからいなくなるの?
疲れて、小さく寝息を立てている咲哉を見つめながら、いなくなるって、どういう事だろう、と考えた。
そして、咲哉の言う通り、月に行くのだろう、と思った。
眠りを邪魔しないよう、そっと病室のドアを開け、私は帰る。
翌朝、肩をそっと揺すられて目覚めるとママが悲しそうな顔をして「黒いワンピースに着替えて。咲哉が夕べひどい発作を起こして亡くなったの」と言った。見るとママも黒い服を着ていた。
私は黒いワンピースを着て長い髪を梳かしながら、咲哉はちゃんと月に行けたのかしら?と考えた。
ママに手を引かれどこかの広いお部屋に入った。
真っ白な入れ物に咲哉は入っていた。きれいな白いお花に埋もれて咲哉は眠っていた。
この入れ物でお花に埋もれて咲哉は月に行くのだろう、と思った。
白い病室、白いベッド、そしてまた白い入れ物に白いお花。咲哉によく似合うわと考えた。
私はその日から、毎日毎晩、月を見て咲哉に話しかけた。
今日、かわいい子猫を見たこと、きれいな青いお花が咲いていたこと。
その夜は月がまん丸でとても明るかった。「あら、今夜は満月ね」とママが言った。
私は庭に出て、その大きな明るい月をじっと見た。何かの形が月の中に見えた。きっと咲哉が踊っているんだわ、と思った。楽しそうに、軽々と。
良かった、咲哉は願ったとおりになったのだわ。
私は嬉しかった。でも、本当に月に行ってしまったのなら、もうあのきれいな陶器の様な咲哉の頬も色素の薄い瞳も、きれいな巻き毛にも見れないし触れないんだ、と思うとそれは悲しかった。
咲哉、いつの日か私が行くまで待っていてね。その代わり、毎日毎晩、話しかけるから。
「風が冷えてきたわ。お家にお入りなさい」とママが言った。「はあい」家に入るとき、そっと月にいる咲哉に手を振った。
「ねぇパパぁ,ママぁ。月が大っきいよ!」
可愛い手が私たちの手を引いてベランダに出た。
「ほら!大っきいね!」
満点の笑みを私たちに見せてくれる
「ほんとだね!」
「おぉすごいね。」
私たちの反応を見て
にこにこ笑った小さな君は月に手を伸ばした。
「何してるの?」
「こうしたらね、とどくかなって
でもね、とどかなかったぁ」
少し残念そうな様子の君に私は言った。
「願い事なら届くんじゃない?」
「ほんと?
じゃあ、ねがいごとする!」
月の綺麗な日には
みんなでねがいごとしたいな
次もみんなで願い事しよう
─────『月に願いを』
丸く綺麗な月。
なんとなく縁起が良さそうだから、手をあわせてお願いごと。
「なぁにしてんの?」
「月に願い託してる」
「どんなの?」
「知りたい?知りたい?」
「あ、いいです別に」
「君もなんか願っとけば?」
「やってみるか」
そう言うと君も手をあわせ始める。
叶うと良いなぁ。
「ママ、あしたのかけっこ、いちばんになれるかな。」
添い寝している娘が興奮気味に問いかけてくる。
「そうね。がんばって走ったら、きっといちばんになれるわよ。そのためにも、早く寝なくちゃね。」
明日は幼稚園の運動会。コロナ禍が少し落ち着き、初めて家族観戦が許されてから初の大型イベント。家族はもちろん、本人もとても楽しみにしている。
「そうだよね。もうねるね!おやすみなさい。」と言って、娘は目を閉じた。
ええ、おやすみなさい…と言いかけた時、
「あ!」
忘れてた!と言うように娘が声を発し、パチっと目を開く。
そして布団から出ると、カーテンをシャーっと勢いよく開けてしまった。
「えっ、何、どうしたの?」
慌てて駆け寄り娘を見れば、窓の外に向かって両手の指を組んでお祈りしている。
外は暗闇。ただ、明日の快晴を思わせるように、まあるい月がひときわ輝きを放ち、娘を照らしている。
真剣にお願いをする娘をしばらく見つめていると、
「これでよし!ごめんねママ、はやくねようね」
と布団へ戻り、カーテンを閉め横に並んだ私に布団をかけてくれる。
「ありがとう。ところで、何をお願いしたの?」
「あしたのかけっこ、うさぎさんもおうえんしてねっておねがいしたの」
「うさぎさん?」
「うん。ウサギとカメのうさぎさん、さいごはまけちゃうけど、はしるとすっごくはやいんだよ!だからね、まけないようにおうえんしてねっておねがいしたの」
嬉しそうに、ちょっと照れた笑顔で私を見る。
幼稚園の中で聞いた物語によって、娘の中で、月にもうさぎがいるのだと、信じているようだ。てっきり月にお願いしているのかと思ったら、違ったようだ。
「そうだったの。じゃあ、うさぎさんにも見えるように、頑張らなくちゃね。」
そう言って頭を撫でる。
「うん!がんばる!じゃあママ、おやすみ…ふぁ〜」
返事の後にあくびが出て、目をこする。
そろそろ眠くなってきたみたい。
「おやすみ」
明日はお弁当づくりのために私も朝早い。
このまま一緒に休もう。
健やかな寝息をたてる娘の横で、かけっこで1位になって喜ぶ娘を想像しながら、私も眠った。
(明日はお願いしますね)
月にお願いしながら…。
空に浮かぶお月さま
お月さまを見上げる時
あの人も同じ月を見てますように
そして、少しでいいから私のことを思い出しますように
月が美しかったので、願いをかけてみた。
この人といつまでも一緒にいられますように。
形が変わるものに願いをかけても無駄だよ、と隣に立つ人は笑った。
月というのは地球の重力に引かれて回る一個の天体で……。
語り出すと止まらない。
隣から何の反応も返ってこないことにやっと気が付いて、私は口をつぐんだ。
またやってしまった。
隣には誰もいない。
お月様
いつも、私たちのことを見守ってくださり
ありがとうございます。
私の恋を叶えるために力を貸してください。
青白い月を見上げて思う。
「もう少し、あと少しだけ、あの愛おしい人との時間を過ごしたい」と。
延長はしません。
だから、まだ生きたい――
まだあの人の笑顔を見ていたいのです。
〜月に願いを〜
『♡願いが叶うおまじない♡
手順1:お願い事を書いた紙を用意する。
手順2:その紙を小さく折り畳んで一ヶ月以上肌身離さず持つ。
手順3:水の入った器とイケニエを用意する。
手順4:満月の日に月がよく見える一番高いところにイケニエと器を用意する。
手順5:器に自分の血を数滴混ぜてその中にお願い事を書いた紙を入れる。
手順6:目を閉じてから「お月様、お月様、わたしの願いを叶えてください」と唱える。
目を開けたときに空っぽの器だけが残ってたら成功だよ♡』
「さいきん、はやってるんだって」
「……やる気か?」
「やらないよ! ぜんぶあやしいもん」
「だよな」
「そもそも、なんでこんな……かみだのみ? みたいなことするのかな」
「さぁ? 藁にもすがりたい気持ちなんじゃないか」
「そんなじかんあったらほかのことやればいいのにね」
「全くだ。だが、こういうのにすがる人は何をやってもだめだったか、何もやりたくないかの二択だ」
「なにそれ、へんなの」
「まぁ、そういうやつもいるって思っておけばいい。そんなに気にすることでもないだろう」
「そーだね」
「こんな、式の構築すら出来てない低能が作ったお呪いで、願いが叶うわけもないだろうに」
ぽっかりと浮かぶ月は
なんの因果か地球の周りを廻って
わたしたちを
何千年も何億年も
見守ってきたんだなあ
人類に幾千も崇められてきた月に、願いと運命を。
【月に願いを】
夜空には黄金色の満月が輝いている。それを飾るように白銀の星々が天球を覆い尽くし、キラキラと煌めいていた。
私にとっては見慣れた夜の風景。だけど君から送られてきた写真には、星の光なんて全く写っていなかった。
大学進学を機に、村を出ていった君。賢く社交的で優秀な君なら、ネオンの光に照らされた都会の街でもきっと上手くやっているのだろう。
頭ではそうわかっていた。それでも願わずにはいられない。どうか元気でいてください。傷ついたり悲しんだりすることがなるべく少なくあってください。……もし可能ならば、私のことを忘れないでいてください。
(ワガママだな、私は)
故郷のことなんて思い出す暇もないほどに楽しく過ごしていてくれれば良いと願うのに、それと同じくらい私のことを思い出して寂しくなってくれれば良いと願っている。どうしようもなくズルい人間だ。
星々の見えない都会にも、月の光は届く。君のことも私のことも平等に見守ってくれているはずの艶やかな満月へと向けて、私は矛盾した願いをそっと捧げた。