『最悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「最悪」
・傘を持っていない日に降る大雨
・起きがけのこむら返りに対処できなかった朝
・思わぬ誤字脱字をした日
・止まらないネガティブ思考で眠れない夜
等々、日常の「嫌だな」が積み重なって「最悪だ」との感情が胸の中を渦巻き始める。だけど、呑まれていかないようにペンをとる。ありのままの感情を紙の上に言葉として吐き出す。
そうして、私は「最悪」から逃れている。
【最悪】
どれが最たるものだったか
思い起こしてみる
着々と
更新されてる事に気付いた
こりゃ
まだあるな・・・
【最悪】
画面に映るきみの手に自分の手を重ね合わせる
こんなことしたって想いが伝わらないことなんて
きみの1番になれないことなんて
そんなこと自分が1番わかってた
それなのに降りしきる雨にきみの思い
光るディスプレイからはきみの暖かさ
何もなかった日常がどんどんと景色を変えていく
こんな世界で生きていくつもりなど
物心ついた時から無かったのに
自分の背後に深く伸びる影に足元が取られても
この世界に存在し続ける理由が出来てしまうなんて
なんて「最悪」なんだろう
2024-06-06
「最悪」
久しぶりに良い天気〜
...と見上げた瞬間、「ペチャッ」と
おデコに鳥のフン、フン、フフン...
その程度でも私には最悪なのです
《最悪》
やってしまった。
シロップと間違えてオイルを入れてしまった。
見慣れないボトル故の不注意。
できたケーキは、ドロリとくどい舌触り。
材料ももう無いし、間もなく彼は帰ってくる。
本当に最悪。
と、頭を抱えしゃがみこんだ拍子に頭に過る。
かつて私が知っていたこの世界は、二回も滅びかけている。
大事な彼が仲間と共に守った、この世界。
料理の失敗を最悪と言える、この平和。
いつまでも続きますようにと、現実逃避しながら天に祈った。
No.21『最悪』
「うっわ、最悪」
「まじで最悪なんだけど」
私の身の回りには「最悪」という言葉が溢れかえっている。
私自身も気づけば声に出してしまっている言葉だ。
最悪という言葉の構成を考えてみると「最も悪い」と言う意味だ。
だが、私たちは些細なことで「最悪」と言う。
それって良いのかな?
あなたの最悪は本当に最悪?
最悪って簡単に使っていい言葉?
私は最近、「最悪」という言葉に対してそう思うようになってしまった。
#最悪
最悪なことがあっても
「最悪だ…」と言って落ち込みたくは無い
けれど「最悪なことがあったら次は最高なことがある」
という言葉には騙されたくない
もし、叶うのなら
自分の中の「最悪」という気持ちを
受け止められるようになりたい
【最悪】
「イエーイ、大成功だな!」
金髪の男は興奮していた。
「早く開けようぜ!」
「ちょっと待てって、落ちつけよ」
革ジャンの男はボストンバッグをテーブルに置きながら金髪をたしなめた。
「だってさー、俺、金塊って漫画でしかみたことねーんだよねー」
「どうせすぐに現金に変えるがな」
長身の男が言った。
「だからだよ、今のうちにしっかり目に焼き付けておかないとねー、じゃ、無垢なる乙女とご対面~」
そう言ってバッグのファスナーを開けた。
「あっこら」
「………」
「どうした?」
「…何これ?」
革ジャンが上から覗き込んだ。
バッグの中は生後数ヶ月の乳幼児が入っていた。
「あ、赤ん坊…かな?」
「無垢なる乙女は?」
「…無垢なる…赤ん坊?」
長身の男は頭を抱えた。
「最悪だ」
あの日
彼からのメッセージは
最悪だった
妻にバレた
もう連絡できない
ごめん
#最悪
明日テスト最悪
今までもこれからも
たくさんの最悪と最高の繰り返し
共に生きていく運命なのかも
空を見上げてる
ちらほらとちらつく
ここにいるよ
いつも見てるよ
優しい合図がくる
ここ2、3ヶ月前
嬉しいときも
悲しいときも
腹立つときも
ずっとそばにいてる
いつでもあの道を通るとき
視線がぶつけられる
気分がなえる…
最悪、またあいつだ
最悪なのは
物の名前ばかり見て
存在をみないこと
明確さを求めて
曖昧さを嫌うこと
安心を求めて
他者の奴隷になること
テーマ:最悪
最悪な事態を想像して立ち止まり、動けなくなってしまう。
昔からとにかく怖がりです。
想定外のことが苦手……。
それが行き過ぎてついに病んでしまいました。
そのため、最近は不安が湧いてきたら意識的に払いのけるようにしています。
目に見えるもの、今確かに分かることだけで私には十分……だと思いたい……。
本当は然るべきところでカウンセリングとか受けて、思考をフラットにした方がいいんだろうな。と思う。
色々あって行けないけど……。
私なりの前向きさで生きたいな、と思います。
最悪だったこの人生。
生きたって良い事なんかありゃしない。
そう思って生きてた8年間。
私より底辺な人間は居ないとか、あの人は良いなって他人の事を羨ましく思ったり自分を卑下したりした。だけど、ポジティブじゃ無い。だから良く愚痴や悪口を言っていた。そんな事するのは良くないと分かっていた。がこの気持ちを何処にやれば良いのかと、考えて見るが分からず、結局言ってしまう。
私の性格が悪いそう思っても、他人の事が羨ましい。
もう一生このまま、他人の事を羨ましく考え、比べ、落ち込み、長い人生を歩むのだろうか?
そう思っていた。
だけど、ある日私は、ラップに出会った。
ラップ、レゲエ、ヒップホップ。
私の人生を変えてくれた。
弱い自分でも良いんだ。
そう思っただけで心が軽くなった。
嫌な事が会った日も聴いてると消えて行く。
最悪だった人生。
だけど、ラップのお陰で変わった。
今では苦痛の無い人生になっている。
きっかけがあれば誰でも
意外と早く変わる事が出来ると実感した。
(最悪)
No.3
お題「最悪」
「最悪だな。」
毎日そう呟きながら、今日もただ天井を見つめる。
昔は自分を誰かに認めてほしくて、見てほしくて、
誰かのためだけに足掻いたものだ。
そうしてるうちに、なんのための、誰のための僕の人生なのか分からなくなって
気づけば、人に見てほしいなんてくだらない願望はなくなってた。
次第に他人が称賛される姿も、楽しそうにする姿も、悲しそうにする姿も、
全てが腹ただしいように見えていった自分が怖くなり、
人と顔を合わせることはなくなった。
毎日小さな部屋の小さな布団で、何も無い天井と電球を見つめて
「最悪だな。」
それだけを口にして、長い眠りに就く。
私は最悪な今日を生き延びた。
今日を生き延びた私ならこれからも生きていける。
そう信じる。
「消えてなくなりたい」そんな気持ちを必死に隠しながら。
#最悪
道路ですれ違ったよね
目も合わせてくれなかった
他の子は気づいていたのに
わざと?
ほんとに気づいてなかったの?
ひどいよほんと
失恋しちゃったね
泣きそうだよ
#最悪
3.最悪
「最悪だ...」
それに気づいた瞬間思わずそう呟いてしまった。なんだこれは。いや、何か―――というか誰かはひと目見ればわかる。俺が上京してきてからお世話になりっぱなしな黒尾と木兎だ。あの特徴的な髪型、うん、間違いないだろう。ただこの状況は理解しかねる。何故人の家で酔って伸びているのだろか。第一今日はうちに来るなんて話は聞いていない。まあアポなしでやってくるくらいなら呆れながらもちゃんと迎え入れるだろうが、家主のいない家でへべれけになった挙句部屋を散らかすようならその限りでは無い。というかいつから飲んでいるのか。結構な数の空き缶が転がっているが、まさか俺と入れ違いで朝から飲んだくれていたのだろうか。
取り敢えず玄関に突っ立っていてもどうにもならないから部屋に踏み入れる。
「酒臭いな」
当たり前ではあるが、そこに踏み入れると一気に酷くなる。なぜ俺が片付けなければならないんだと独り言ちつつ、片付けないことには俺の居場所もないので渋々片付けに取り掛かる。
そろそろ片付けも終わりそうな頃、ようやく何故このような事になっているのか思い当たる。今日は俺の誕生日であり、二十歳になり酒が解禁される日だからだろう。ただ今日は大晦日でもあり、わざわざ当日にやって来てくれるとは思っていなかったので満更でもない。いや、こいつらの事だ。大晦日にこき使われるのが嫌で逃げてきただけだろう。自分の誕生日を祝ってくれる人がいることに感謝しつつ、それでもやはり主役の到着を待てないこいつらにここのろ中で毒づきながら片付けを済ませてしまう。
机の下に隠されていたプレゼントには気付かなかった振りをして、晩飯の準備を始める。きっと全く起きる気配のないアイツらも食べていくのだろう。
悪いことは、起こる
人の善悪 心がけにかかわらず
自分のせいでも 誰のせいでもなく
ただ起こるのだ
自分を ひとを責めることなく
天を恨むのでなく
ただ 前を向いて進む
#437
「最悪」
最悪
これまで何度も最悪な日々を越えてきた。
そんなとき、人は後悔するが、何も始まらない。
大事なことは、今後何が起きても驚かないこと、
そして、そんな時でも前を向いていることだ。
下を向いていたら、誰かにつけ込まれる。
だから、そんなことがないよう、全力で前だけを
見ていよう。
きっと、出口が見つかるはずだ。
辛くとも、前を向こう。全力で。