『最初から決まってた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あの子と居たら私まで悪い方に行く、そんなこと最初から決まってたよね。それでもあの子の事が大好きで離れられないの
どうかしてるわ
最初から決まっていた
ショーケースに並べられたケーキたちをじっと見つめ、どれにするかをしかと吟味する。別に特別な日では無いが深夜にスイーツ特集なんて見てしまってからどうしても甘いものが食べたい衝動が止められなかった。
久しぶりに立ち寄ったケーキ屋は記憶の中にあるよりもきらきらと煌めいており、何でもない日を特別なものへと変える不思議な力を感じさせた。
チョコレートにしようか、季節のフルーツをあしらったケーキも魅力的だ、いっそチーズケーキとか、王道のショートケーキも悪くない。見れば見るほどどれも最高に美味しそうでひとつだけを選ぶのなんて到底無理なことに思えた。
うんうんと頭を抱え、ふと気づく。
何となく、ケーキはひとつだけしか買えないという思い込みをしていたが、自分にはそんな縛りがないことに思い至ったのだ。幼い頃の自分も今と同じようにケーキ屋に来てはどれにしようか何時までも悩み、両親に急かされたものだった。
あの時は親からケーキはひとつだけね、という言いつけに従うしか無かった。しかし今、自分は好きなだけケーキを買い、食べる権利がある。
そこからの自分の行動は早く、店を後にした自分の手にはそこそこの重みのあるケーキの箱が握られていた。
大人になるのも悪くない。
随分と軽くなった財布からは目を逸らし、ケーキの入った箱を抱え直し、家へと足を進めた。
「最初から決まってた」
君はとても可愛らしい
愛おしくて愛くるしい
もっと早く会いたかった
君と会うことは
最初から決まっていたから
幸せだった
この時間がいつまでも続けばいいと思ってた
でも、
【最初から決まってた】
✂ーーーー⚠ーーーー✂
元々好きだった人から相談を受けた
「元カノが自殺しようとしてるらしくt......」
でも、貴方はその人のことを
"推しの話ばかりするから''
という理由で別れてる
「自分で言ったのに気になっちゃうんだよねー」
私が貴方に
「貴方の返信が約1年も読まれないのは
ブロックされてるから、振られたのに
ずるずると引きずってる人はそうそういない
手を引くべき」なんてことを言えばきっと彼女は
元彼のことで今日も悩まなくて生きていたのに
【最初から決まってた】物事の全ては最初から決まってた
ものではないかと・・・。それを知らないだけで・・?
最初から決まってたのなら、神よ!なぜ、私は
この道なのかをお教えてくださいませ。どうして、
叶わぬあの方を追いかけていくのかー。運命以外の
答えでお教えくださいませ。そして、私にどうか
ささやかな奇跡をー
3年後のpure
人間は必ず死ぬ。最初から決まってる。
それまでは何も決まってないけどね。
最初から決まっていた
あなたとの 出会い
遅すぎず 早すぎス
良いタイミングで 出会った
目があったときこの人だと思った。
少し茶色っぽく蜂蜜を連想させるきれいな目。
すらっとした体型。
私を夢中にさせるには十分で、
きっと最初から君を好きになることが決まってた。
一生手の届かないところにいる。
画面のなかで踊っている君に。
太陽(2023.8.6)
これは昔何かの本で読んだ話だが、太陽の絵を描く時に、日本の子どもは太陽を赤く塗りつぶすのに対し、ヨーロッパや他の多くの国々の子どもは太陽を金色や黄色で描き表すらしい。色の見え方は人によって異なる上、気象条件なども全く異なるであろう国々の間でそういった違いが生まれるのはある種当然のことではあるが、やはり私は生粋の日本人であるからして、あの慈悲深く、それでいて近づくもの全てを焼き焦がす無慈悲さを持った太陽には、畏敬を込めて真紅という色を贈りたいと思うのである。
最初から決まってた(2023.8.7)
「ごめん、別れよう」
たった八文字で、彼は私との三年間をなかったことにした。その言葉と、彼と私のツーショット写真を背景にしたメッセージ画面はあまりに対照的で、皮肉なものだった。
……いや、最初からこれは決まっていたことなのだ。彼が本当に好きなのは彼女で、密かに育ちつつあった恋心が実る前に、彼女は別の人と付き合ってしまった。その傷心の彼につけこんだのが、私だった。だから、彼女が再び身軽になった今、彼にとっての私は全くの無価値なものに成り下がったのだ。
分かってはいたけれど、それでも悔しかった。私は彼のことを本当に想っていたし、彼の隣に立ち続ける努力を欠かしたわけでもなかった。それなのに、それなのに……。
普段は飲まない強めの酒を一気に呷る。明日はきっと二日酔いで前後不覚だろう。それでいい。それがいいのだ。全て忘れてしまえ、馬鹿な私よ。
久しぶりに飲んだウイスキーは、なんだか塩辛い気がした。
最初から私が歩む未来が決まっている運命だとしたら
私は運命に踊らされているのでしょうか
悩んで、悩んで、やっと決めたこと
全て初めから決まっていた選択だとしたら
私は決まった運命に意味もなく悩んだのでしょうか
それでも、やっぱり
初めから決まっていたのだとしても
悩んだこと、決断したこと
自分で選んだ歩む道に
意味はあると思うのです
〈最初から決まってた〉
負けました。
対局相手が頭を下げる。
少しの沈黙があり、相手が口を開く
この51手目が局面を左右したんですかね。
俺は答える
いや~あんた弱いんで勝負は最初から決まってましたよwww
俺はそれから、その道場から出禁となった
~最初から決まってた~
最初から決まってたんだ。
私と彼が別れることなんて
サヨウナラ
最初から決まってた。
葉が何時かは朽ちるように
食べれば無くなるように
落とせば割れるように
これは あまりにも当たり前の事
山のような手紙の束を庭に並べ 火をつける
燃える 宝物
宝物だった もの
いのちがいつか無くなるように
必ず別れがくるように
大切なものも ただの 塵になる
最初から決まってた こと なの に
溢れた雫が 当たり前のように地面に落ちた
虹の向こうまで歩いて行こう
そう言い出したのは君の方だったはずだ
駆けるように進み始めて
だんだんとスピードが落ちて
やがて虹は消えていた
ぽたぽたと滴り落ちる屋根からの雫が
少しだけ冷たかった
テーマ 最初から決まってた
「テスト。試験範囲は…」
(やる気出ねえええ…、もーいーや、白紙で0点でも。別にそれで死ぬわけじゃないしさ〜)
2週間後
「お前、どうだったあのテスト」
「んっ、んんー?!」
「なんだその笑顔は!結構難しかったろ!!」
「いやあ、だってさ…」
*「最初から決まってた」
俺は君と出逢うべきじゃなかった。
俺が君と出逢ってから、君は、
君の人生は、
どうも悪い方に曲がっていっているみたい。
俺らは出逢うべきじゃなかった。
最初から決まってたんだ。
出逢うべきじゃなかった。
そう、最初から、決まってた。
#最初から決まってた
私は「明るい」という要素がない。
違う。……違うよ。
ー私は元からそうなるっていう
運命だったんだから。
お題『最初から決まってた』
日々成長していくごとに、前の主様の面影に似ていく今の主様が怖い。
前の主様に勝手に恋慕の情を募らせていた俺は、今の主様にも同じような想いを抱くのではないかと恐れている。それは前の主様にも、今の主様にも、失礼にあたると思う。
それに、また恋をするのが怖い。一方的に恋をして、俺を残してまた先に逝かれるのも怖くてたまらない。
俺は、とても身勝手で、感情的な人間だ。328年以上生きてきて、何も学んではいないらしい。
「ねぇ、フェネス」
13歳になられた主様は無邪気な笑顔を俺に向けてくる。
「ハウレスが書庫で使う脚立を新しく作り直してくれるって約束してくれたの」
ハウレス、と聞いて腹の奥からドス黒い感情が湧き起こってきた。前の主様ともハウレスはお似合いだったじゃないか。きっと今の主様とも、ハウレスなら——
「フェネス……フェネス、どうしたの?」
主様のお声で我に返った。
「お腹痛いの? 大丈夫?」
おろおろと俺を気遣ってくださる主様は何と優しくお育ちになられたのだろうか。
「いえ、俺でしたら大丈夫です。ありがとうございます、俺なんかにも優しくしてくださって」
すると、主様はちょいちょいと手招きをする。俺にしゃがめとおっしゃっているのだ。言われるがままに片膝をついて視線の高さを合わせれば、手で覆った口元を耳に近づてけてきた。何の内緒話だろう。
耳を傾ければ、頬に柔らかい感触。
「俺『なんか』じゃないでしょ? それに、こーゆーことするのはあなたにだけだから」
なーんてね! とカラカラ笑う主様に、俺は顔を赤らめるしかなかった。
もし今の主様へのこの気持ちが恋であるならば、それは最初から決まっていたことなのかもしれない。置いて逝かれるなら見送るだけだし、ハウレスや他の執事たちにも渡すつもりもない。
なぁんて、執事兼親代わりとして抱く感情としては、やはりまずいよなぁ……うーん。
「お腹じゃなくて頭が痛かったの? 大丈夫?」
頭を抱えている俺を気遣ってくださる主様は、やはり優しい。
「あの人に会いたい」
「ひとり旅がしたい」
そんな事より
この茹だるような暑さから逃げたいだけ
この現実から逃げたいだけ
#64「最初から決まってた」
僕と君が出会って仲良しになる運命
僕と君が出会って親友になる運命
そして
僕が君に惚れる運命
僕は君が大好きだ
この恋は生まれた時からもう既に
最初から決まってたのかな