『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題.暗がりの中で
友人に誘われ飲みに行った帰り、ふと、何かの視線を感じました。
不思議に思い、立ち止まって見回してみる。
しかし、前方を見ても、後方を振り返り辺りを見渡してもあるのは暗い道を照らす、木製の街灯のみ。
通り魔かどこぞの殺人鬼か、彼はどこかに不審者のような者がいるのかと疑い、家に向かう足を速めた。
すると、先程から感じていた視線が一層強まった。彼は酔いのせいかずっとついてまわる視線に苛立ち喧嘩腰で後ろを振り返る。
瞳。見たものを飲み込むような深い。深い。
大きな瞳が彼を覗き込んでいました。
彼が振り返れば、彼の身長ほどある瞳の眼球がきゅ、と少し縮まる。
それは何故だか彼には、まるでこの大きな瞳が歓喜しているように感じたのです。
夜の暗闇のような、澄んだ巨大な瞳。暗がりの中での摩訶不思議なできごと。
雀の囀りで起こされた彼は、明るい辺りを見渡し首を傾げながら頭を搔く。
暗がりの中で五センチ窓開けて夜風と雨にぜんぶ溶かした
〚暗がりの中で〛
君は最初、暗いところにいたの?
僕は分からないよ。
でも、それは君だけが分かるから。
信じてみて。
ヘッドホンつけて部屋の隅泣くの あなたの声が星になる夜
「暗がりの中で」
暗がりの中で君を想い文字を綴る。君が真横にいることなんて露知らず。
暗がりのなかで、希望が戻った。その数字の意味が、始めて気が付いた。不可思議。ご帰還を嬉しく思う。その二文字がどうしてもスルーしてしまう。この感覚をどうすればいいのか。あとは、いつも通りだと思う。この最低ラインからの這い上がりは、普通まで持って行くのだ。だって、こんなにも期待してるし、澄み渡っている。絶対に、届けたいのだ。このライン好きだな。気付かされることは、たくさんある。この緊迫感は、惰性ではいけない真剣勝負。ここからです。
暗がりの中で113
また来週月曜日
暗がりの中で、
じっと目を凝らす。
ぼんやりと見えるものが現れる。
「何?!」
じーっと見つめてみる。
誰かに見つめられているような気がする。
誰なの?、
気のせい?、
じっと暗闇を見つめているうちに
まどろみ、
夢の世界へ
はいっていった。
『暗がりの中で』
暗がりの中で誰かの声が聞こえる
叫び?泣き声?怒鳴り声?
その時はよく聞こえず分からなかった
いつもの時間で家に帰ると
またあの声が暗がりの中で聞こえた
よく聞いてみたら
「だ…!こっか…せ…!」みたいなこと言ってた
なんだったんだろう?
あとから考えたら「ここから出せ」って言ってたのかなと思った
でも、あとからその声が自分だと知った
ってことは…私は今どこにいるの?
それに気づいた時には暗がりの中で叫んで泣いてた
よく分からない夢みたいだった
暗がりの中で…笑う人と、お話して楽しかった
この話は、亡くなったある少女の話
暗がりの中で叫んでいたのは…本当は誰だったのでしょう?
私も少し考えたけど未だに分からない話
暗がりの中で
聞こえる
いつものあの声
ぼくあんぱんまん
ひゃくはちじゅうえんです
ありがとうございます!
今日も
暗がりの中で
探すよ
黙らせるために
暗がりの中で
ずっと一人だった
子供時代も
家庭も学校も、私の味方じゃなかった
味方だと思ったら、裏切られると思い込んでた。
普通に恋愛して好きな人と結婚した。
もちろん期待はしてなかった
少しは夜更かししようかな
と思ったら、スマホがなった
「どこにいるの?早く帰ってきな」
夫からだった
24時、家につくと
眠い目こすって待っててくれた、
しょっぱいおにぎりを作って
暗がりの中の自分の考えがバカらしくなった。
待っててくれる人がいるんだ
しょっぱいおにぎりを食べながら
幸せを感じて言えた
「ただいま」
じっとして
耳を澄ます
動かずに
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………暗がりの中で
『暗がりの中で』
今までの人生は、終わりが見えない、始まりすらも見失った暗闇のようだった。
何もかもを失って、でも、失ったことに気づけなくて。ただひたすらに焦りと寂しさを抱いていた。
そんな日々だったから、突然差し込んだ光にだって、卑屈になって手を伸ばすことができなかった。
でもどんどん光が大きくなって、近づいてきて、いつの間にか俺の方からその光を求めるようになって。ずっと拒み続けたその光に手を伸ばしたとき、あなたは世界の美しいものを全て詰め込んだみたいな表情で笑った。
そんなあなたが、どうしようもなく愛おしかったんだ。
永遠に続くような暗がりの中で見つけたたったひとつの光のようなあなたを失くさないように、俺があなたにとっての光になれるように、あなたの手を握りしめた。
暗がりの中で
辺りは真っ暗で、周囲の様子は分からない。
近くに人のいる気配がするため、声をかけた。
返事はあるが、何を言っているのかよく分からない。
言葉の意味は分かるが、話が噛み合っていない。
諦めて一人で周囲を探ろうと、手を前に出しゆっくりと歩く。
すぐに後ろから衝撃があり、倒れた。
背中に強い痛みを感じる。
誰かが私の上に乗り騒いでいる。
逃げようともがくが、力が入らなくなり意識が薄れていく。
状況が分からず医学知識がなくとも、ここで終わりだという事が分かるのだなと、最期に学んだ。
#暗がりの中で
手探りでも見つけられるかな
まだ会えてないキミを
香りだけでわかるかな
触れなくても感じる温度だけで
運命の人ってわかっちゃうのかな
今 どん底でさ
今 孤独のど真ん中で
何も見えない 誰もが嫌い
自分だって大嫌い
そんなアタシだけどさ
いつか見つけてみせる
みつけられるってそんな気がする
こんな暗闇の中にもいつか光が…
ぼんやりと見える
小さな明かり
彼を呼んでみる
やっぱり声は聞こえない
聞こえるのは
星の囁き
月の嘆き
石の諦念
私は此処から動けない…
の、だろうか?
私はそれを幸せだと思っている
………
ランタンの灯りを頼りに
小高い丘を登る
ちらちらと揺れる
小さな明かりは
暗がりを少しだけ照らす
少しの明かりが心地よい
何もしたくない夜に
ただ、明かりだけが動く
暗がりの中で、
私だけが、
呼吸をしている
風が吹いて
私を追い抜く
追いかけっこは嫌いだ
星が光って
私に話しかける
おしゃべりは嫌いだ
なんだか寂しくて
彼の名前を呼んだ
もっと、寂しくなった
誰も助けてくれない暗がりの中で唯一、貴方だけが私に手を差しのべてくれた
死神と呼ばれた私と関わることを恐れずに
それはまるでこの暗闇の中を照らしてくれるランプのように
貴方との関係を築くのは時間がかかってしまいましたが、、、、
それでも貴方は待ってくれた、一人の普通の友人としてみてくれた
貴方だけが私の暗がりの中を照らしてくれた
貴方と一緒に人生を歩んでいきたいそう思えました
ありがとうございますね相棒
そしてこれからもよろしくお願いしますね
話したいのに
上手く話せない
混ざりたいのに
相手と自分を
比べてしまう
たとえ話せても
自分をだせない
なんでだろ
ああ
人生ってこんなもか
ボクは1人泣く
暗がりの中で
パキパキ
割れる、割れる
こわさないで
花びらが舞う
くるくる、くるり
あわく光る瞳
おいで、おいで
浮遊する熱
【暗がりの中で】
暗い部屋の中でマッチでロウソクをつける。
ライターでも良かったのだかその時はマッチがいいと
何故か思った。案外、自分はロマンチスト?なのか...
馬鹿みたいなことばかり頭に浮かんでしまう。
でもロウソクの火は眩く輝いていて
目を離せないほどに美しい
誕生日ケーキにロウソクをつける家庭が多いと思う
その光は特別で何度見ても飽きない
でも、ずっと見ていると目が痛くなる...結構痛い
でも心が落ち着くから僕は好きだけど
そのロウソクの火が照らす部屋で紅茶を飲むのも
また味があって好きだ
真っ暗で、救いようがないくらいの絶望に満ちた俺の世界に、手を差し伸べてくれた人がいた。
ただ、俺はその人を手にかけた。
差し伸べられた手にあった同情も救いもそのときの自分には必要ないと思っていたし、単純に邪魔だったから。
鉄格子のはめられた小さな窓の外は黒い。
それを見て、また同じ道にいるんだな、と気づく。
明日出所して、何かしら優しい感情を持った誰かが俺の前に現れて、………。
全ては絶望の中でループし続ける。
真っ暗な世界の中で。
#暗い鉄格子の中