『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕は、猫だ。前世が猫だったのではないか、というほど。猫派だし、狭い所が好きだし、暗がりも好き。
……体は柔らかくないけれど。
勿論、僕は前世など信じない。というと面白くない奴と思われそう。なので、前世は猫、ということにしておこう(何を言っているんでしょう)。暗がりの中で、猫は何をしているんだろう。大体の動物は夜に周りを見ることができない。ただ、猫科の動物は目の中に反射板みたいなのがあって、夜でも周りが見える。僕は周りが見えない。だから、猫ではない。暗がりの中で貴方は何をしている?
僕のしていることも貴方には見えない。猫じゃあないから。僕達のしていることは猫には筒抜けなんだろうなぁ。
暗がりの中できみの濡れた頬にキスをする。
幸せになってね。
もぞもぞ動く
時々蹴られる
でも嫌じゃない
我が子の動き
帰宅途中の水たまりを踏んだら
そのまま沈んで世界から私がいなくなり
暗がりの中でただ遠くなってゆく信号の揺らぎをみている。
「暗がりの中で」白米おこめ
愛の想い出に
桜は散り
牡丹は崩れた
冬の暖房の中で
ゆっくりゆっくり
糸を紡ぎながら
あなたは
蝋燭を立てながら
甘い香りを残した
暗がりの中で
もし、暗がりの中で貴方が閉じ込められていたら、私が手を引っ張ったり、灯りを照らすからーー。
…だから、貴方も私が暗がりの中で閉じ込められてたら、どうにかして…助けてね?笑
「暗がりの中で」とかけまして
「健康診断」と解きます。
その心は「闇/病み」は怖いです。
ー成長ー
「あんな先輩にはなりたくない」
そう言ってた君が今では、あんな先輩になっている
でも僕はちゃんと見ているよ
君が苦労していることも
君が頭を抱えて悩んでいることも
君が努力して上がっていることも
今では先輩の気持ちを理解していることも
それが愛だったってことも
その立場にならないと気づけないことって必ずある
後輩には見せない葛藤や焦り、不安
君は本当に頑張ってるよ
本当に頑張ってる
考えや思いが逆のことを言う時、
それはそれだけ人の気持ちを理解できるようになった証拠
成長してるよ
大丈夫
頑張りたいだけ頑張ればいいよ
僕がちゃんと見てるから
お題「暗がりの中で」
オレが歩んでいた道は、まるでブラックホールのように終わりのない、暗闇に続いていた。
何も見えない真っ暗な道を、一歩でも進もうものなら、もう後戻りは出来ない。
なぜなら、後ろを振り返っても、来た道は見えなくなっているのだから。
だから、たとえ足を一歩を踏み出すのが怖くとも、前に進むしかなかった。
どこに続いているのかも分からない道をたったひとりで歩き続ける。
後ろを振り返らず、ただ真っ直ぐに。
だけど、ある日。闇に包まれていた視界に、ひとつの星が瞬いた。
その星の導きで、オレは迷わず前を向いて歩くことが出来た。
道の先は相変わらず分からないままだったけれど、その強い輝きで足元が照らされたおかげで、前に進むのに躊躇が無くなった。
暗がりの中で、オレは君という一等星を見つけたんだ。
【志摩悠朔(しまゆうさく)×望月香恋(もちづきかれん)】
真っ暗な部屋に一筋の明かりがさす。
誰かが部屋の開くことのなかったドアを開けたのだろう。
『誰か』が香恋の瞳にうつる。
香恋は『誰か』に話しかける。怯えるように
「誰ですか、なんで、ここに来たんですか?」『誰か』を見上げる。座ったままの香恋にはまるで巨人のように見える。立てばきっとそれなりの身長差だろう。
「香恋の救世主!」
「?」
暗がりの中で貴女が零す涙に
気づきたい、貴女から目を離したくない
暗がりの中で
やば、アラーム忘れた。今何時?
焦りで瞼を開け、幾度か瞬き。枕元のスマホを持ち上げると、土曜の午前4時を数分過ぎたところ。睡眠計測アプリを起動しないまま寝落ちてしまったと気づく。イベント週間は始まったばかり、明日から巻き返そう。アラーム設定、充電ケーブルを繋ぎ、睡眠計測開始。画面を伏せてひと息。
そっと上体を起こし隣へ視線を向ける。規則正しい寝息、伏せた睫毛の美しさ。何度見ても、飽きることも慣れることもなく、その都度新鮮にときめいてしまう。会う度〈好き〉が更新され、深く堕ちていくだけの底無し沼。
昨日は誰と寝たの?
明日は誰と寝るの?
気にしないと言えば嘘。正解を知る術は無く、聞こうとも思わない。今この数時間だけは私が独占する──私にとって〈推し〉である彼。個人的な繋がりを持つ今以上、何を望むことがあるだろう。私達の関係が切れるのは、彼から〈別れ〉を切り出すとき。次に会える日も直前までわからない、不確定事項だらけの歪な関係。彼を欲したのは私。
深夜の思考は良い方向へ行かないと知っている。
ヘッドボードに置いた、ルームサービスのミネラルウォーターを手に取る。ほとんど減っていない容器の蓋を開けて一口、飲み込むと知らず溜息が零れた。直後、もそりとシーツの擦れる音。起こしてしまったか。
「……いま何時」
「4時、くらい」
「よじ……? なんで起きてんのー」
「目、さめちゃった。お水飲む?」
「ちょーだい」
ボトルを差し向けると唇を尖らせ「飲ませて♡」素敵すぎる笑顔を寄越す。私が断れない、逆らえないと知って。それすら嬉しく感じてしまう、きっと末期症状。
ベッドに横たわったまま両腕を広げ「早くー」のんきに笑う最愛の推し。冷たい水を一口、含んだ。ガチ恋オタクの愛情に溺れてしまえ。
(了)
2023.10.29 藍 お題「暗がりの中で」
暗がりの中で (10.29)
拙者は無事、輪廻転生したらしい。
というのも、冷たい川に身を斬られた記憶が最期、今は生暖かい液体が中に揺蕩うているからでござる。
「ぁう」
ふむ、声は出せぬ。へそは妙な紐で繋がれ、暗く狭い湯の中に閉じ込められているようだ。
あれだけ殺生を繰り返した拙者でも、転生出来るのだな…と神仏に祈った日々を思うと感慨深い。あぁ、おひなは無事この世に来れただろうか。共に来世を願って入水した儚き女。
長いまつ毛、ぱっと鮮やかに紅を引いた口。並の武士より立派な気構えはいつも、きりりと此方の気が締まった。
かの利口な娘抜きで生まれ落ちたらと思うと胸がひどく痛む。どうか、今世こそ。
いや、それよりも。
「……。」
この詰められた空間にもう1人、同じようにへそを繋がれた赤子が眠っている。暗がりでよく見えないが、ふさふさとしたまつ毛がすでに可憐な顔を際立たせていた。
『おひな?』
それは、少し困る。
拙者は主君の訃報を聞いた前のような、ぞわりと逆立つ嫌な予感に瞳を閉じて蓋をした。
「暗がりの中で」
だーれだ、誰だ
そこにいるのはだあれ?
返事をしてはいけないよ
〚暗がりの中で〛
こわい、こわい…こわい……こわい
ここはどこ?今は何時?あなたはどうして私を追いかけてくるの?
三つ目の何かが追いかけてくる。
こわいよ…だれか助けて……
こんな暗がりの中に、いつまでも居たくない。
そんな時、足が枝に引っかかった。
後ろを振り向くと、満月の下、怪物がにんまりと笑っている。
やめて、近づかないで、やめて、やめてっ
怪物が手を伸ばして近づいてくる。
あっ、もうダメだ、終わっ…た……
そう思った瞬間、宇宙に浮かぶ月が真っ赤に染まって―――
っっっ!!!
…………ここは…私の、へや?
絶対絶命のその瞬間に、自分の部屋に飛ばされた。
ほっ…
夢だったのね……
子供の頃の彼は暗がりの中で本を読もうとしていた。
ただ、眠れなかったから。
子供なりに眠れる方法を考えて。
だけど馴れない本を読もうとしてすぐに閉じた。
眠くなったわけではなかったけど。
本に悪い気がした。
一生懸命にこの本を書いた人が居るから。
その後、少年はすぐに夢の中にいた。
暗がりの中でうずくまる
誰か僕を見つけてよ
そう、叫べたら
ずっと一人ぼっちなんだよ
そう、嘆けたら
誰かが一つの愛情でもくれたら
僕は変われたのかな
僕は僕の中の深い深い闇の中に飲み込まれていった
ー母さんも父さんもあいつらもみんな堕ちちゃえばいいのにー
[※hrak二次創作/オリ主/Sky×hrak]
《諸注意》
※最早別人(キャラ崩壊)/ネームドキャラの親戚位置に居る設定のオリ主(に辿り着かなかった)/尻切れトンボ/リハビリ品/
※嫌な予感がしたら[次の投稿]をタップ推奨
side:抹消(のつもり)
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──子供の頃の話だ。
今思えば、夢でも見ていたんだろうなと思う。ただそれでも、あのクリムゾンレッドの蝋燭に灯る淡い炎が忘れられなかった。
『──おや? 珍しいな、ニンゲンなんて』
『迷子か?』と小首を傾げながら、先の見えない暗がりからカンテラを片手にソレは現れた。
混じり気の無い白い髪と暗い褐色肌のソイツは、顔を覆う仮面の向こうから黄金色の目を覗かせていた。民族衣装に似た身形をしていたせいか、見た目は中性的で声を聞くまで男だと認識できなかった。そのときの俺はと言えば、自分の手も見えないくらいの闇に怯えて身動きが取れなくなっていたんだったか。事実カンテラと共に男が現れるまで心細くて泣きそうになっていたのだし。当時7歳未満の子供だったにしては、まぁ我慢強い方だったと思う。
『うん? ──あぁ、なるほど、"引っ張られた"のか。にしても"裏世界"の方に落ちるなんてお前も災難だったな』
『……うらせかい、ってなに?』
『裏世界は…………ソファの裏とか、束ねたカーテンの中とか、そんな感じの場所……っていうのかな、あれ。……説明ムズイな。──あ、ルイス・キャロルの『不思議の国アリス』とか読んだことはある?』
『ウサギをおいかけて、あなにおちるやつ?』
『そうそう。今のお前は"アリス"みたいになってるってこと。ただ彼女と違って穴の中で迷子になってたみたいだけど。……とりあえず、ここは真っ暗で何も無いし、表に連れて行くよ』
そう言って俺の手を優しく、けれどしっかりと掴んだ男は、明かりを消したカンテラを背負うと外套を"羽撃かせた"。
驚いて思わず目を瞑った俺を見て、男はやわらかい声で『目を開けてみな』と言った。言われるがまま目を開けると、一面の星空と月明かりに照らされた青紫色の砂漠が広がっていた。
『運が良いな。最初に見るのが《星月夜の砂漠》なんて』
『"王子様"の導きかもな』と、男はゆっくりと地面に降りると俺の手を緩く引きながら、砂漠の奥にひっそりと佇むバラの庭園へと足を進めた。
【暗がりの中で】
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【定期】着地点見失いました(タイムアップ)
いつか書き直したい(切実)
星の子の容姿は現時点では特に決めてないです。
何も見えない
水の中のように反響する音
大きな大きな温もりの中
ここから出るのは少し怖い
怖い怖い、夢のうち
それでも聞こえる音に耳をすませば
やさしいやさしい子守唄がきこえくる
あいしているよ
あいしているわ
そばにいるよ
そばにいるわ
いとしいこ
いとしいこ
まだ出るのはこわいけど
この暗闇は安心するけど
きっとこれから苦しいけれど
きっとこれからたくさん泣くけど
くらがりから出たらあかるいから
きっとそのさき、泣いた以上に笑うから
あいしてね
そばにいてね
だいすきだよ
【暗がりの中からの愛情を】
暗がりの中で
暗がりの中で何かが蠢いている。持っていた懐中電灯で照らしてみると、無数の蛇。所狭しと蠢く蛇を見て、耐えきれず叫んでしまう。いったいここはどこなんだ。
昨日、女の子を誘拐し、あまりにも泣き叫ぶから、とうとう殺してしまった。その女の子を山に埋めに来た帰り、足を滑らせ穴に落ちてしまった。その穴の中に無数の蛇が蠢く。何とか穴から出なければと上を見ると、落ちた穴の入り口ははるか上にあり、そこから満月が見える。
蛇がだんだんと私を取り囲む。すると1匹の蛇が私の耳元で
(おまえは女の子を殺した。そしておまえは私たちに殺される。ここは地獄の入り口。もう帰れない)
と囁く。
そしてその蛇は私の口の中へ。次の蛇が鼻の中へ、目の中へ。腹の中で無数の蛇が内臓を食い荒らす。その痛みは想像を絶する。
意識を失う事はない。
蛇は
(これから数々の痛みを味わってもらう。ここは地獄の入り口だ。これからがお楽しみだ。)
そして、無数の蛇に寄って奥へ奥へと運ばれていった。