『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
暗がりの中で私は生きている
一度も日の当たる場所で生きていたことはない
いや
小さい頃は幸せという光に包まれて生きていたかな でも影が少しずつ私の背後から忍び寄り今となっては全てを包まれてしまった
だけどそれに慣れた
明るい場所は苦手だ
今となっては居心地がいい
暗がりの中で私は今日も生きている
暗がりの中の光に手を伸ばそうとして、火傷した。
やはり、私には幸せなんて手に入らない。
あなたを鏡として
見ているから
あなたになりたくない
嫌ところは
絶対にならない
ある人から聞いた話だ。
空が明るいらしい。
朝日は眩しいらしい。
それでも、どこか影を感じるって。
どこの話なのかは聞かなかった。
聞いたら「なんでそんな分かりきったことを。」と言われそうだから。
僕は馬鹿だから、わからなかったけど。分かる振りをしたんだ。
感じ方は人それぞれだし、分からない事が無様だとも思わない。
暗がりの中で悩む君が、可哀想に見えただけ。
だから、話だって聞くし君が満足するまで同意しよう。
それはきっと僕の本心じゃない。
だから、君はいつまでも暗がりの中から抜け出せない。
#暗がりの中で
*暗がりの中で*
1羽の鳥が引っかかるコード
私は、その鳥のように
沢山のコードにかかる。
その事しか考えられない。
そこは闇だった。
ただ、それだけだった。
誰も寄り付くことのない暗い森の奥。
そこにひっそりと佇む、ひとつの小屋。
私はここで、二人お茶会を開く。
私がブレンドした紅茶。
後味がスッキリして飲みやすいのよ、とあなたに提案する。
なのに、あなたは何も話してくれない。
美味しいとも、不味いとも言わない冷たい体。
私は一筋の涙を零す。
あなたは一筋の血を流す。
そこにほのかに漂うのは、紅茶の香り。
ただそれだけだった。
〜紅茶の香り〜
〜暗がりの中で〜
「暗がりの中で」
我が家では、私、妻、二人の娘の計4人がひとつの寝室で寝ている。
早起きを心がけている私だけ、毎朝4時に起きている。
バイブのみに設定したスマホのアラームで目を覚まし、暗がりの中こっそり寝室を出ていく。
下の娘はまだ一歳半程度のため、起こしてしまうと大変だ。
土日は疲れがたまっていると、すぐに起きられないことがある。
アラームのスヌーズ機能がはたらき、バイブのオンオフが繰り返される。
そんなときに限って妻の眠りが浅く、後になって「ブーブーうるさかった」とクレームがつく。
申し訳ないという気持ちはあるが、早起きは止められないので、明日は頑張って起きようと思う。
山奥にある祖母の家
周りには該当すらも無い
暗闇で天井を見つめた
瞼が重くなる感覚はない
気分転換に散歩をしよう
近くのスキー場に来た
ふと空を見上げると
文明の中にはないひかり
僕の目は覚めてしまった
暗がりの中で呻く。
う~いて~、いて~よ~
脈動のバクッバクッに合わせてズキンッズキンッと
頭が痛む。
予兆のうちに薬を飲めば間に合うのだが
いきなり来たときは慌てて飲んでも、もう薬は効かない。
それでも家にいるときはまだ幸い。
音の無い暗い部屋で横になり、タオルで頭を締め付ける。
これが痛みを多少なり緩和させる唯一の方法である。
頭を取りたい…
出来るわけないけど、それだけが頭をよぎる。
う~いた~、いたいよ~
暗がりの中で、痛みが治まるまで呻く。
押入れの中、布団と布団の間に挟まって、君が横切るのを待ち伏せ。
まだかな、はやく来ないかな、飛び上がって驚く君を想像してニヤニヤする。
しばらく待ったが、君がやって来る気配はなかった。
なんだツマンナイの、と欠伸をして目を閉じる。
パチっと目を開けて、もう一度欠伸をした。
よく寝たー、と身体を伸ばしながら押入れから出た瞬間、襖の陰から君が飛びかかってきた。
ビックリしたな、もう〜!!
テーマ「暗がりの中で」
大好き
あと5ヶ月もすれば別の高校
今のクラスが学年が
あなたがどうしようもなく好き
子供の頃、
お気に入りのおもちゃと
一緒に寝ていた
時には
掛け布団の中まで
持ち込んで
おもちゃと遊んだ
日中とは、
変わらない遊びだが
自分で作った暗がりの中は
ワクワクできた
今、振り返っても
ワクワク感しか思い出せない
それでいい
それがいい
まー
暗い所が好き
というわけではないけれど
陰を見ていると落ち着く
夜空の下
消灯した部屋
瞼の裏
光のある人生を求めてはいても
その実 光はまぶしすぎて
だからかな
嬉しいのに寂しいのは
陰のあるキミも好きだったのに
~暗がりの中で~
お題 暗がりの中で
暗いのは嫌い。なのに暗くしないと寝られない。わがままだなと思う。
嫌いな理由。何があるのか見えない不安と恐怖。昔行ったお化け屋敷がトラウマになっている。モノが倒れたとか、何かしらが現れたとか。でも一番怖かったのは、最後本物の人が、突然現れて脅かしにきたのだ。思わず母さんにしがみついて泣きじゃくった。
あれ以来暗がりは怖くなった。
だが、暗くしないと眠れない。些細な光でも気になって寝られないからだ。今夜も真っ暗にして寝る。何も出てこないことを祈りながら。
【暗がりの中で】
[ひかり]
ただ盲目に
在ると疑わなかった
目の前に広がる世界
たった一点が
歪んで見えた
ただそれだけで
全てがどろけて跡形もなくなった
今の僕には
在るはずのものも何も見えない
物体を反射し眼に届ける
大事なものが存在しない
前かも後ろかも分からぬままただただ進む
なんて大層な言葉で表すのも笑えるくらい
愚かに彷徨い放浪する
ふと
風を感じた
目には見えぬ
素敵な気が
すうっと首を包み
あまりに小さなその肩に
少しずつ
僕の身を纏う気流を移し替える
それは僕じゃなくて
でも僕の足が連れてきた場所
生かす
ただそこに在る影を信じて
テーマ「暗がりの中で」
俺は暗い所がどうしても好きになれない。
足とか手とか、絶対にどこかにぶつけてしまう。何回タンスの角に小指をぶつけて悶絶したことか…
だのに今日、蛍光灯の寿命が尽きてしまった。予備もない。
買ってこなかった過去の自分を恨みながらも電気がつかないなら無闇に動かないほうがいい。
少し早いがもう寝てしまおう。そう思いベッドに潜り込んだのだが…
喉が渇く。水を飲もうと起き上がれば、電気がつかないことを思い出す。
どうしたものか。ぶつけて悶絶するくらいなら諦めて寝てしまおうか。
いや、水分は大事だ。体をぶつけてしまうリスクを考えても水を飲みに行った方がいい。
深呼吸をしてベッドから降りた途端、足をグネって倒れてしまった。手をつこうとしたら近くのテーブルにぶつけて変な倒れ方をし、起き上がれば壁に頭をぶつけてしまった。
やっぱり暗い所は好きになれない。
昼間は人間の行動を観察し
人の寝静まる頃、噂話に興じる
暗がりのなか小躍りをして
朝日がのぼるとパントマイムのように静止する
陽の光のもとではいつも休園
人の寝静まる頃、開園するおもちゃの国のオモチャたち
「暗がりの中で」
暗がりの中で、君だけが僕の唯一の光だった。
そんな君が、独りで悲しんで泣いているのなら、隣で支えてあげたい。君が愛を望むなら僕の全部で君を愛そう。だって君は僕の光だから。
今まで痛みや暴力が支配していた暗がりの中でしか生きてこなかったから、あなたから与えられる温かい感情にどう返していけばいいのかわからない。
暗がりの中、路地裏の壁に背をつけ座り込んだ俺はポケットからライターを取り出す。タバコでも吸おうかな。何もかもどうでもいい気分になったとき、自分の左の手元に蝋燭を見つける。俺にはそれがここから抜け出す最後の希望のように思えた。手に持ったライターを蝋燭に近づけると火が灯って辺りを照らす。そしてまだ進んだことのない道へゆっくり歩き始めた。