『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時よ止まれ。昔の人が言った。
私はその意味がよく分かってなかったのだ。
ネット普及した現代、指先はタップとスライドに忙しく大多数の人間が目の前よりスマホを見る時代。
ソレはある種のまやかしであり、時を大事にしない行為の一つだと気付いたのは先日。
昔ながらの幼馴染が事故で死んだ。
雪の日のスリップで車にひかれて、そのまま。
誰かを庇ったわけでもなく赤信号を通ったわけでもなく突然に訪れた。道行く人々は素知らぬ顔で、あるいは野次馬根性で周りに湧いた。
「事故ですって」
「若いのに可哀想」
ひそひそ、ひそひそ。
やけに雪の感触が重く感じて、雪が溶けて涙を覆い隠してくれるのだけが救いだった。
さっきまで笑って話してたのに
明日また遊びに行こうねって言ってたのに
暖かな指先は、いまや氷のように冷たく、
なんでもっと私は彼との時間を大切にしなかったのかと過去の自分を恨んでも仕方ないのに、そうせずには居られなかった。
関節も何もかもが人ではありえない方向に曲がり、血塗れの彼は最早たんなる肉塊だった。
「なんで」と言うこともできず、現実を受け入れることができず、私は想った。
ソコから先の時間など来なくてもいい、
彼の居ない未来など必要ない。
人には誰にだって大切な人がいるだろう。
大切なことは全て君が教えてくれた
彼が笑っている時間に戻ることができたなら、その時に、私は願うだろう。
時よ止まれ、と。
『月日』
絵が上手だねって褒められた
かけっこで一番になった
テストで百点を取った
僕は凄いやつなんだと思った
このまま凄い大人になれると思った
はやく大人になりたかった
自分より絵が上手い人がいた
かけっこで世界を目指す奴がいた
テストで満点なんて取れなくなった
自分より上が沢山いた。
もしもこのまま大人になったら、
僕の優れてるところなんて
何一つ無くなってしまう。
だから時間よ、
止まれ。止まれ。止まれ。
これ以上失わないように。
止まれ。止まれ。止まれ。
今を写真みたいに切り取れたなら
きっと傷はもう痛まないだろう
代わりに治る事もない
それでもいいよ、と思う日々
悩ましい
何処で時間止めよ
自分の意思と関係無く
時間止まったら
少し困るなぁ…
トイレ中とか…
出てる途中だったら…
時間よ!止まらないで下さい
安心出来ません
『時間よ止まれ』、そう強く念じた。
頼むから時間よ止まれ。
この瞬間が永遠に続いてくれれば。
そう願い、固く目を閉じる。
けれど、願いは叶うことはなかった。
けたたましく響く、目覚まし時計のアラーム。
刹那の微睡みは、こうして終わりを告げた。
自分のことを好きになれなければ他人から好かれるわけもない、とか
簡単に言ってくれるよね、こっちは必死に生きてるのに。って愚痴ったら
んー、と君は考えるような仕草をして
余計なことで悩まなくてもいいんじゃない?
とりあえず確実に僕は君のことが好きなんだから、なんて
真面目な顔で伝えてくれたこと
冷静に考えたら幸せの過剰摂取だし、そのまま世界がフリーズして君の愛に溺れて死ぬのも悪くなかったかも。なんてね
時間よ止まれ!
今、この一瞬を
「時間よ止まれ」
ルルルルル……。
「愛し合う二人の時計は止まるの」
「時のない世界に二人は行くのよ」
幸せの鳩が飛ぶ。All light!
幸せな瞬間を永遠にする為か
不幸な瞬間を止める為か
幸せを永遠にしたいから
時間を止めたくなるけれど
止めてしまったらその幸せも止まってしまうんじゃないかな
時間を止められたら
不幸も止められるのかな
それでも不幸は止まるだけで永遠になってしまうのかな
【時間よ 止まれ】
永遠は存在しないと思っていたけれど
短期的な絶対は存在するし
永遠に有るものは無いけれど
永遠に無いものは在るのだろう
この先も永遠に時間は止められるようにならない
亡くなったものは永遠に蘇らない
永遠の愛はなくて、せいぜい一生くらいなものだけど
一度も交わらなかった無い縁は
亡くなれば永遠に交わらない縁
あまり関係がないけど少し思ったこと。
32〜46 ⑭
→短文・非推奨
そんな気軽な感じで時間を止めるもんじゃないッスよ。
原子も活動停止すると思うんで、すべて固まったみたいになって……、そうなると空気も固まるから動けないだろうし、酸素も吸えなくなる。
そんな素人想像はともかく、一番気になるのは「独り」になるってこと。淋しくないッスか?
う〜ん、やっぱりオススメしませんよ。
テーマ; 時間よ止まれ
時よ止まれって思うことは人生で沢山ありますよね
嫌な事でも思いますし楽しい時でも思いますよね
時が止まっている時、この世界はどうなっているのですかね、誰一人、人間は動かないのでしょうか?
機会も動かないのでしょうか?
時が止まっている時の事は沢山気になって
しまいますね
私は今の時間がホントに正しいのか気になります
時間よ止まってくれって思うのはテスト前日か冬の朝布団にくるまってる時だよね。
てか、本当に優しい人の特徴ってなんだろう。
「自分のため」じゃない行動を自然とする人のことかな?
言葉散らかる私のお部屋。
外を走る君を窓の外に見つけて、何かを渡さなきゃと大慌て。
手当たり次第にかき集めて、袋に詰めて、窓を開けて呼び止めた。
びっくりする君に袋を放り投げると、恥ずかしくなってきて窓とカーテンを閉めた。
君が窓をノックする音が聞こえる。
その瞬間、わたしの胸にはぶわっと後悔が押し寄せた。
もっと丁寧に選んで、袋に詰めればよかった。わたしはなにを渡したかったんだろう。
ぐるぐる考えて、でも何を渡したのかはもうわからなくて、ようやくカーテンを開けた頃には……君の姿はもうなかった。
わたしは一体どうすれば。ドアから外へ、追いかけていっていいんだろうか。でもその先でどうしたらいいんだろう。
こうしている間にも、君はどんどん見えない遠くへ行ってしまうのか。それとも私の乱雑な詰め合わせで、怪我をしてしまっているのだろうか。
私に愛想を尽かしてしまって、もう二度と会えなくなるのだろうか。
──怖い。
君がどうしているのか知りたいのに、君の姿を見るのが怖い。
いっそのこと、時よ、止まれ。
(お題 : 時よ止まれ)
お題 : 時間よ止まれ
目を開けると、真っ白な天井。
起き上がろうとしても、体が思うように動かない。
頑張って視点を左右に動かして、状況を把握する。
きっとここは病院だ。
にしても、俺はなんでこんなことに?
思い出そうとしたら、頭に激痛が走る。
頭痛だとか、言葉に表せるような痛みじゃない。激痛より激痛。
それなら、簡単なことなら。
1+1=2。いや、これは簡単すぎたか。
だったら俺の名前。俺の名前は_____
あれ?俺の名前って、なんだっけ。
……なるほど。これがいわゆる、記憶喪失。「ここはどこ?わたしはだれ?」っていうヤツ。
でも、俺の場合常識は頭にしっかり残っている。
さっきだって、ここが病院ってことが分かったし。
その瞬間、閉まっていたカーテンが開く音がした。
そこには、背が高い男の子が1人。俺の常識しかない記憶によると、ソイツは同じ学年の奴らしい。
「……え、起きてる…大丈夫か!?」
真冬なはずなのに、汗を流している。
彼は、俺の友達だったのか?
「えっと……本当にすいません、誰ですか?」
衝撃を与えてしまうのは申し訳ないが、こう聞かないとキリがあかない。自分ながら胸が痛い。
「……俺は、お前の親友。俺達が遊んでた時に、事故に巻き込まれてこうなってる…ってわけ。」
「事故…………って、貴方は大丈夫なんですか?」
「俺達」。そう言っていたなら、彼だって…………
そう思い、疑問を口に出してしまう。
しまった、迷惑だったかな?
「それも全部、記憶が治ったら分かるよ」
彼は笑っている。本当に笑顔。
つまり、無事………そういうことになる。
でも、何でなんだろう。
気持ちが…とてつもなく落ち着かない。
「ところで、1つ質問してい?」
「……いい、ですよ」
「なんで泣いてんの?」
優しい顔だった。
自覚はしてた。「自分自身が泣いている」という自覚。
覚えているはずがない。記憶喪失なはずだったのに。
目の前で笑う████を見ていたら、涙が止まらなくなってしまった。
そんな優しい顔をした彼を見た時、少しだけ思い出した。
突然彼が「いつもありがとう」とか言い出したと思ったら、「今度一緒にまた遊び行こうぜ」とか言葉を並べ出して。だから、約束通り今日遊んで。
そしたら、突然建物に車が突っ込んできて、████が俺を庇って、車の下敷きになって。叫んで。泣いて。
_____そうだ。████は、死んだはず。
「思い出した?」
……さっきと同じ、優しい顔。
「マジで………有り得ねぇよ、馬鹿」
「感謝伝えられたから、俺はもうこれで満足なの」
「有り得ねぇから……そんなの……」
「受け入れろよ。それが、俺の1番の幸せだ」
「そんな簡単に受け入れるわけねぇだろ……」
「変なとこプライド高いお前も好きだぞ」
「死んだからってなんでも言っていいわけじゃねぇからな……」
██████は死んでいる。俺はまだ生きている。
そんな2人が話せる時間は、今この瞬間だけ。
「ありがと………最後まで、かっこよかったぞ…馬鹿」
「こちらこそ。………諦めず生きろよ、馬鹿」
お願いだから、1秒でもいいから。
時間が、ずっと止まっていてくれ。
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追記 : 2025/02/15「お題 : ありがとう」の2人のお話です
繋がってますので、良ければ読んでみてください
作者の「Shina#47」からでした
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時間よ止まれ
あなたに褒められて髪を撫でられるとき、この時間が止まればいいと思う。
あなたと過ごす時間が永遠に続けばいいのに。
あなたから、今度いつ会える? なんて言葉聞きたくない。その言葉を聞いたら、あなたはわたしでない誰かのものに戻ってしまうから。
この時間がずっと続けばいいのにと思うことがある。それくらい、幸せで、楽しい素晴らしい時間だ。
その時間は、止まることなく流れ続ける。ちょっと前まではすごく幸せで、楽しかった。
けれど、気が付いたら、誰にも打ち明けられない悲しみや恐怖を抱えていた。
悲しみや恐怖の思い出は、幸せで楽しかったときよりも多い。
この状況を変えるためには、幸せで楽しかったときを思い出してみる。
心の宝箱にしまった幸せで楽しかった思い出を、いつでも取り出せるけれど、だれにも、なにからも、とられない、壊されない場所にしまっておく。
その場所は、安全地帯だから、どんな状況でもすぐに思い出をひき出すことができる。
きっと、とめた時間が動き出して、思い出がわたしに希望と勇気をくれる。
そして、止めたいと願った時間よりも、さらに素晴らしい時間がやってくる。
きっと、時間とのお別れがあるからこそ、新たな時間に出会うことができる。
時間は、”人生”という旅をカラフルに彩ってくれる、かけがえのないものだ。
新たな時間は、どんな時間かはわからないけれど、希望を持って、勇気を持って、三歩進んで二歩下がり、もう一歩下がって振り出しに戻されても、幸せで楽しかったことを心の宝箱にしまっておけば、いつでも、どんなときでも、思い出を引き出して、かけがえのない時間に変えることができるだろう。
___________時間よ止まれ ______________________。
「時間よ止まれ」
時間よ止まれと思ったことって
あまりないかもしれない。
日々は波を繰り返しながら進んでいく。
光と陰を纏って。
海底の陰で止まり続けるのは
地獄だから。
では、頂きで光を浴び続けるのは?
初めは気持ちがいいだろう。
次期に疲労で海底に引き摺り込まれる。
凪。光と陰がゆったりと現れる凪。
または、小さな小さな耐えうるほどの波。
それなら時間よ止まれって思うのかな。
私はそれを待ち望んでいるのです。
時間よとまれ
長いようで短い帰り道
日が沈み、淡いグラデーションの空が綺麗な時
隣にはまだ大好きな彼がいる
いつもなら無言の時間だって彼となら、なんだか心地がいい
この時間が続けばどんなにいいだろうか
あと3歩歩いたら彼との別れ道が来てしまう
私は足を止めた
「まだ別れたくない」
時間よ止まれ
この時が止まってしまえば
貴方のことを
離さないでいられる
誰も知らない
欲にまみれた僕の心
時間よ止まれ、などと願う必要はありません。
先が不安であっても、今が至福であっても、その瞬間に留まろうとする必要などないのです。
貴女は大丈夫ですよ。
俺たちも、貴女を愛する人も、皆貴女を応援しています。
貴女がこれからも人生を歩んでいくのを、見守っています。