『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【時間よ止まれ】
人間というのは実に脆い生き物だ。
今まで見た人間は皆、100も生きられなかった。
だがアイツは100を過ぎても生きている。
そんなアイツもこの頃は弱々しくなってしまった。
嗚呼、あぁ…お前まで私を置いていくのか。
お前が死ぬくらいならこの世界の時など止まってしまえばいい。
時間よ止まれ
頼む!
時間よ止まってくれ!
月曜日は来ないでくれ!
貴様に用は無い!
時間って止まったらすごいいいよね。
課題とかさ、たまに忘れたりしたら止まらせてその間にすることだってできる。ゲームだってできる。
好きなゲームでさ、「ザ・ワールド」っていうものがあるんだ。
もう一つのアニメでもあった気がする。
時間よ止まれっていうのでさ、めっちゃいい能力だなって思うんだよね。便利。
死にたければいつでも死ねるような万全の命なのに。
目の前にするとビビって足が動かなくなるんだよね。かと言って殺されたいかといわれたら別にっていう感じでさ。
本当に体っていうもんは意思と別に動いて。
死のうと思ったのに死ねないなんてこといくらでもある。
嫌だよね、本当。
この世は不公平で不平等で、理不尽で。なんでこんな世の中ができたんだろうって思えるほど。
そんな世界で、誰が本気で生きたいと思える?
別に生きたいって思ってる人の気持ちを否定してる訳じゃあない。
でもさ、こんな世の中で生きたってなにもならないじゃん。
努力が報われるわけ?愛されるわけ?誰かの一番になれるわけ?比べられないわけ?見た目が綺麗なわけ?才能があるわけ?期待されるわけ?プレッシャーなんてもの感じないわけ?
僕は少なくともそんなこといっちどもなかった。
ならそれなら僕は死んで地獄でも過ごしたいよ。ぶっちゃけ、本当にどん底のどん底にいて真っ暗の中過ごすのもいいかも。
逆に、そんなものがあっても苦しむ人は何万といるんだ。もうこの世なんて破壊した方が早くない?
人間なんて、全員自分が1番なんだ、結局。僕もそうかも。
人のことを思っても、なんだかんだ自分なんだよ全部。
チクタク チクタク チクタク チクタク
ああ、お願いだから止まってくれ!
そう懇願しても、時計の針は無慈悲に進んでいく。
そしてもう少しで、この時間の終わりを告げるのだろう。
このかけがえのない幸せな時間を、たった数本の針で。
時計にキレても無駄なことはわかっている。
わかってるけど、そう思わずにはいられない。
チクタクチクタクチクタクチクタク
どれだけ願おうがキレようが、時計の針はやっぱり俺を嘲笑うかのように淡々と進む。
ああ、もう!なんで止まってくれないんだよ!!
ずっと時計を睨んでいる俺に気づいたのか、隣にいる彼女は面白そうに目を細める。
「そんな不機嫌な顔しないで。お別れする前くらい笑顔でいてよ」
それを聞いて俺は恥ずかしくなる。
そうだな、願っても時間は止まるわけないんだから、こんなことしても無意味だよな。
「ごめん」
「心配しなくてもまた会えるよ」
彼女はそう言って笑顔になる。
そうか。この時間が終わってしまっても、また次の幸せがきっと来る。
時間なんて止めなくてもいい。
二人で新しい思い出をたくさん作ればいいんだ。
そう思った矢先、
「まあ、寂しいことに変わりはないけどね」
そう言って困ったような顔をする彼女。
それを見て、やっぱり時間なんて止まればいいんだ!
なんて思ってしまったことは、彼女には秘密。
私の首筋に手が添えられる。あなたの顔がゆっくり近づいてくる。駄目だ、顔が熱い。
妖しく光るあなたの瞳の奥の奥。私を見つめる私がいる。あぁ……お願いこのまま、私を映していてほしい……。時間よ止まれ。私は、願いを込めて恐る恐る目を閉じた。
時間よ止まれ
このまま時間が止まればいいのに
家族との時間も あと少し
こんなに一緒にいられるなんて 思わなかった
このまま時間が止まればいいのに
あの人に バレンタインデーの、メール
発展はしても しなくても
メールは 続けたい
いつまでも いつまでも
怖いほど 家族に愛され
怖いくらい 続いているメール
いつか忙しさで忘れないように 今は 一つ一つ
みんなとの時間を大切にしよう
ともこ
小説
迅嵐
時間よ止まれ…!止まってくれ…!
そう願ったのはいつぶりだろうか。
おれは脇目も振らずに走り出していた。
時は遡ること半日。
「んんー?」
「どうした?」
妙に引っかかる未来を視た。目の前の嵐山が不思議そうな顔をする。彼の瞳には、苦虫を噛み潰したように顔を顰めるおれが映り込んでいた。
嵐山がトリオン兵に負ける…?
未来は嵐山がいつも戦っているはずの普通のトリオン兵に敗北することを告げていた。ありえない。嵐山の実力でトリオン兵に引けを取るなど、ましてやラービットよりも数段格下のトリオン兵に負けるなど、あるはずがなかった。
「…迅?」
「……今日南の方でトリオン兵が3体くらい来るっぽい。嵐山隊が担当だったよね」
「あぁ。今から引き継ぎだ」
「あのな嵐山、実は…」
その言葉に訝しげな表情をした嵐山が口を開こうとする。
「嵐山さん、そろそろ時間です」
嵐山隊の一員である時枝の声にはっと振り向き、嵐山は申し訳なさそうに迅の肩を軽く叩く。
「すまない迅、また後で」
「っ…」
迅の口から言葉は発されることなく、息と共に喉元に押し込まれた。
言うべきだったとモヤモヤ考え込みながらぼんち揚を頬張る。
未だに消えず、ほぼ確定している嵐山の敗北を、視続けること約半日。
おれは衝撃的な内容を受け止めきれずにいた。
「待て待て…おい嘘だろ…?!」
嵐山の未来が視えない。真っ黒に染まった嵐山の結末を、混乱する脳みそが必死に理解しようと働く。
嵐山が…死ぬ…?
しかも太陽の位置的にそう遠い未来ではない。大体30分後といったところか。
おれは確信すると同時に走り出す。基地の窓を開け、大きく踏み出した。常人ならば死一択の距離を下りながら、感じる。
時間が止まって欲しいと、いつぶりに思うだろう。
地面に降り立ち、南方向を目指して駆け抜ける。
嵐山、お前を助けることを許して欲しい。お前は守られるべき弱い存在なんかじゃない。でも、お前はおれにとって失いたくない、大切な存在だから。
好きな人を守りたい、それだけなんだ。
民家を避けるように宙を舞う。すると眼下に数人の人間が、トリオン兵と戦っている最中だった。最後の一体を仕留め終わった、そう見えた時だった。
民家の影から、小さな男の子と女の子が飛び出してくる。きっと間違えて警戒区域に入り込んでしまったのだろう。2人の後ろからもう一体のトリオン兵。嵐山がそれに気が付き、銃を構えるも間に合いそうになかった。他の隊員も応戦しようとするが、どうやっても嵐山や子供たちを巻き込む形になってしまう。嵐山は手を伸ばし、男の子と女の子をトリオン兵から庇う形で抱きしめる。
その瞬間、おれはスコーピオンを両手に作り、トリオン兵目掛けて投げつける。核に命中し、トリオン兵の動きが止まった。
「っ…!嵐山…!」
声を荒らげると、驚きに染まった顔の嵐山と視線が合う。
嵐山の未来は、続いていた。
間に合った。その事実は、全身の力を奪い、おれは地面に倒れ込む。もう悪い未来は視えない。
「迅!どうしてここに?!」
おれを覗き込むようにして傍に座った嵐山の手を握る。子供たちは他の隊員に任せたようだった。嵐山以外誰もこちらに近づいて来ないのは、時枝の判断と指示だろうか。サンキューとっきー。
「…はぁー…嵐山だ…」
「嵐山だが。いやなんでここに…」
「うーん、好きな子に会いたかったからかなぁ」
「んなっ…!誤魔化すな!言え!」
「あっはっは」
ひとしきり笑うと、未だに繋がれている手に力を込める。
少し眉を釣り上げた嵐山と目が合った。
「帰ろっか」
そう言うと、おれは嵐山に笑顔を向けるのだった。
時間よ止まれ
昔あったのよ、「時間よ止まれーっ!」って言うと、周りの人がピタっとその場所で止まって、その間に事件を解決するの。犯罪の証拠や痕跡を見つけるんだったわね。
なんだかさー「時間よ止まれ!」って言う主人公の子役が可愛くて、それもあって一所懸命テレビ観てたよ。太田博之っていう名前だったかなぁ?長じて、何故か寿司屋チェーン興して、しばらくして潰れてたわねぇ。
そのドラマがあったから、私は時間を止めたいというか、何か解決に悩むと、自然に「時間よ止まれ!」っていう癖があるの。
今思うと、あの子のそれって超能力だったのかな。まぁとにかくね、あの子が「時間よ止まれ!」って言ったら、逃げていた犯人も止まるし、証拠を掴めるし、子どもだったからワクワクしたものよ。
追記・調べてみたら、NHKで6ヶ月間ウイークデーの18時からやっていた「ふしぎな少年」というドラマの中で出てきたセリフでした。「時間よ止まれ」というタイトルじゃなかったんだ。なんと、手塚治虫さん原作だそうてす!
No.111
君の声がする
さりちゃんとかくれんぼしてたんだけど、みつからないの。どこをさがしてもみつからないの。さっきからずっとさがしているのにな。
さっき、まりえせんせいが「おひるねのじかんですよ!みんなおいで」っていってからだいぶじかんがたってる。もう、おかえりのじかんになってたりするかなぁ?
ぼくはかなしくなって、はずかしいけどなきながら「さりちゃ〜んどこなの?みつからないよ〜!」といったんだ。そしたらどこからかさりちゃんのこえがする。
「かいとくん、さりちゃんいるよ。ここにいるよ」「さりちゃんいた〜!どこにいるの?」「もう、でていっちゃってもいい?わたしのかちだからね」「さりちゃんのかちでいいよ。でてきてよ」そういったとたんに、うしろからさりちゃんのこえがした。「きたよ〜!」「あー、さりちゃんいた、よかったぁ」「さりちゃん、いたよ」
そのあと、ふたりでほいくしつにもどったら、まりえせんせいに、ものすごーくおこられた。でも、さりちゃんいてよかった!
No.110
待ってくれ!!それを齧ってはいけない!!
手にしたリンゴを口に運ぶ姿が見えるが、声は届かず、今から走っても遅いだろう。
頼む、時間よ止まってくれ!!ほんの少しでいいんだ。
できる限りの全力で走るが無情にもリンゴは齧られ、その人は倒れてしまった。
遅かった。…時間は止まらなかった。
せめてその姿を保てるように時間よ止まってくれ。
(時間よ止まれ)
白雪姫のオマージュ、近くに居た王子様間に合わず。
「時間よ止まれ」
永ちゃんの甘い歌声聴こえ来て若きあの日に時間は止まる
彼の左手の薬指におもちゃの指輪を嵌める。
それだけなのに幸せな思いで心が満たされる。
彼がゆっくりと私の左手の薬指におもちゃの指輪を嵌める。
きらりと輝くそれに胸がいっぱいになって思わず涙がこぼれた。
彼は優しく私の涙を指で拭って、唇に軽く触れるだけのキスをした。
感極まって彼を抱きしめ、思いつく限りの愛の言葉を彼に叫ぶ。
今日は私と彼の結婚式。
だけど神父も参列者もいない。それどころか結婚式場ですらない。
彼の部屋でひっそりと行われた結婚式。
私達はまだ中学生だから本物の指輪なんて用意できなかった。
だからいつかきっと大人になったら本物の指輪で立派な結婚式を挙げる。
……でもその時まで待ち切れない。そう思うのは我儘かな。
ねえお願い。時間よ止まれ。
せめて一日ぐらいはこの時のままがいいの。
時間よ止まれ
今日一日を振り返り最高の日だとしみじみ感じている今
時間よ止まれ
この幸せの気持ちよずっと続け
明日何が起こるかは分からない
けれど今のこの幸せを忘れないように
時間よ止まれ
と願うのです
時間よ止まれ。
時間よ止まれ。
でも
お母さんの
時間が止まったら
終わるのが
嫌。
時間よ止まれ。
ゆうに
逢ってる時は
時間よ止まれ。
時間よ止まれ…!!
止めたところで貴方はベッドの上で眠ったまま
過去に戻せるわけでもないのに永遠と時間を止める
貴方が先に旅立ってしまうのは嫌だから
何も動かない世界で貴方が生きれる道を捜し求める
たった一つだけ貴方が生き残れる方法は
時間を止めたまま_それだけしかないの。
どうか時間よ、止まってくれ。
知りたくなかったんだ。
知ってはいけなかったんだ。
気がついちゃダメだったのに、気が付かないようにしていたのに……。
気がついてしまった。
悔しくて目頭が熱くなる。
外気温の冷たさを感じなくなるくらい、全身の内側から熱が巡った。
この感情の名前を知っても、気がついても、理解してもいけないのに。
そう決めていたのに。
瞳を閉じて目の前が真っ暗になる。
それでも、抜けるような空の下でキラキラ輝く髪と、胸を締め付けられそうなほどの暖かくなる彼女の笑顔が浮かんでくる。
俺は……
きみがすきだ。
この感情が〝恋〟だと気がついちゃダメなのに。
頼む。
気がつく前に戻って、そこで時間が止まってくれ。
おわり
二七六、時間よ止まれ
屋上の風が肌寒くなってきて、目が覚めた。
どれくらい寝ていたんだろうとスマホを取り出す。すでに結構な時間が過ぎていた。
起きたくねえな、と寝返りを打つと、
すぐ目の前に、作り物かと思うほど綺麗な顔があった。
心臓が跳ねる。息が止まる。
一瞬で、目を奪われた。
眉一つ動かない寝顔。
自分が大好きな人間の寝顔。
ただひたすらに、美しかった。
まるで、その時点だけを切り取った芸術作品のように。
このまま、時間が止まればいいと思った。
直後に我に返り、頭を冷やそうと反対側に寝返りを打つ。
けれどしばらくの後、もう一度元の位置に戻る。
そして、一人占めをするように、その寝顔を自分の胸に寄せた。
【時間よ止まれ】
『時間よ止まれ』
学食のメニューに、パフェがあった。
何種類かあるが、そのうちひとつがチョコレートとコーヒーゼリーで築かれた砦のような様相のパフェだ。
名前が何だったのか、生憎ともう忘れた。
ただ、学食らしく安値で学生には人気だった。
新入生がどっとキャンパスになだれこむ四月。
サークル勧誘のリクルーターたちは初々しい後輩学生たちに声をかけ、学食のパフェをおごりながら口説き落とそうと弁舌をふるう、それは毎年の風景だった。そうやって(サークル入会が果たされたかは別として)学食パフェのファンは増えていったものだった。
その日私は、恐らくは沈痛な面持ちでそのパフェを食べていた。悲しい気持ちだった理由は明白。このパフェとの別れを惜しんでいたから。
卒業ではない。
そして中退などでもない。
別れの理由は、入学の際の私の想定もしていなかった変化がこの大学を(あるいは私の在籍する学部を)訪なっていたからだ。
キャンパス移動。
全学部がお引越しをするわけではない。一部の不運な学部だけだ。青天の霹靂であった。
いまのキャンパスは都会ではないが、大学がいくつも林立する都市にあって、学生には住みやすい街だ。バイトの求人も多い。移動に使う公共交通もまあまあ揃っている(バスの運転が荒いとか不親切とか不満はあったが、そもそも交通網が整備されていない地域と比較するなら軍配は明らかだ)。
何より、街に本屋が多い。
購入した本を隣接のカフェで読める、未明まで営業している、本屋だけで複数階を占めている、取扱い書籍がマニアックである、などなど、どの本屋も独特のカラーがあって、本屋巡りだけでも心が浮き立った。
移転先は緑豊かだといえば聞こえはいいが、自然しかない。何もない。これから学生向けの開発がされていくのかもしれない。しかしそんなに長く、私も学生でいつづける予定はもちろんないのだ。
バイトと交通網と本屋と、それらにお別れを云うつもりで、その日の私はパフェを攻略していた。
移転先キャンパスには、パフェもなさそうだった。
このまま時間が止まってしまえばいい。
そんな気持ちで黙々とパフェを崩していく。
時間は止まることなく、パフェは私の胃袋に陥ちていった。
(時間よ止まれ。)🦜
あのね
僕の・・・・
読んでる本に依るとね。🦜
「現代物理学、では
自分の時間を止める事は
出来無いんだって、
それは、僕達 四次元時空に
《マイナス》を
持たないからなんだね。」
(但し)
✢時間を遅らせる事は
出来るんだね。🦜
・光速に近い速度で
移動する。
・高重力の空間に
入る。
《ブラック、ホール。》
の様な。
《でもね》
【以前、誰にも言えない秘密。に
書いた、僕だけが持つ、
[スタープラチナ・ザ・ワールド。]
なら、2秒から5秒位。
世界の時間を止められるんだね。】
(たぶん、ですけど。)🦜🦜🦜
#69「時間よ止まれ」
彼女が振り替えるたび
瞬きをするのが惜しいのだ
まぶたに焼き付いた
泣いている君が
驚く君が
幸せそうに微笑む君が
かけがえのない 何よりも愛おしい
もう僕が写ることはないけれど
大丈夫、泣かないで
僕は君のそばにいるよ
僕のレンズが曇って水滴がついた
君はやさしく拭ってくれた
あぁ、おかしいな
機械は涙なんかでないのに
このまま時間が、止まってくれたらなぁ…
止まらなくていい。戻りたいけどそこは考えないように。そして希望を持つ。