『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時間よ止まれ
願うは彼の幸せ。
我、寸秒の間、流星に想いを告げる。
いつの日か、もう覚えてはおらぬが、人伝で小耳に挟んだ話がある。
其れは、「流れ星に三回、願いを唱えるとその願いが叶う」と、云うあくまで噂話だが。
まあ実に、胡散臭い話であろう。自覚はしている。
しかし、そうも云っていられなくなった。
我に出来ることはこの程度のもの。
無心に願いを唱えるが、流れ星は異様にはやい。
それもそうか、と納得するも、これでは三回どこか、二回も願いを唱えることが出来まい。
あゝどうか、時よ、時間よ
(我ながら雑な締め方だな。時期も普通、七月とかだろうに。)
「時間よ止まれ」
「かがみよかがみー!じかんよとまれー!」
……なんかいろいろと違う。
「何で時間を止めたいんだ?あと自分は鏡じゃないんだけど。」
「えほんのまねー!」
あー、ちょっと前に絵本の読み聞かせをしたんだっけ。
子ども向けの絵本なんか置いてたはずないんだけどな。
あと、「時間よ止まれ」なんていうセリフのある話なんかあっただろうか。まあ子供のことだから、何かが混ざってああなったんだよな、多分。
「時間よ止まれー、はわかんないけど、『鏡よ鏡』のあとは『この世でいちばん美しいのは誰?』だったと思う。」
「そっかー。」
「じゃー、このよでいちばんかわいいのは だあれ?」
白雪姫ごっこか。仕方ない。
「この世でいちばんかわいいのはあなたですー。」
「ほんとに?ほんとにー?!!」「勿論ですともー。」
「やたー!ありがとー!うれちい!」
「でもねー、おとーとも かわいい、でちょ?」
「……そうですねー、かわいいですねー。」
「おんなじくらい かわいい、でちょ!」
「おっしゃる通りですー。」「わーい!」
「じゃー、だっこちてくらしゃい!」
「はいはい仰せのままに。」
重くはない。けど決して軽くもない。
「えへへ〜!」ご満悦って感じか。
「あ!じかんよとまれー!」「え」
「ボクがいいよー、ていうまでとまっててね!」
「あー、そういう……。」
「ボクねー、おとーしゃんにいぱーいえほん、みしぇてもらったの!たのちくてだいしゅきなのー!」
「へー、そうだったんだ。」「んー!」
「しょれでねー、じかんをとめるえほんがあってねー、うちゅーのおけがをなおすのー!」
「いいこといぱーいしゅるえほん なの!」
子どもの言うことむずいな……。時間を止める能力を持つ主人公が人知れず宇宙のトラブルを解決していく……ってどこかで見たことあるような……。
「ボクもおちごと、ちたいなー。あと ごじゅうねん だめだめなのー……。」
「まあ、お兄ちゃんなら大丈夫だよ。」
「ほんとー?!」「きっとね。」
「んー!」何か言いながら自分の胸に顔を埋める。
なんて言ったんだろう。
「そ、そろそろ動いてもいいかな……?う、腕が……。」
「えー!や!もうちょっと!」
怒ってるときの膨れっ面も……かわいい。
明日は絶対筋肉痛だなー。
そう思いながらも、自分は小さな子どもを抱きしめた。
「前回までのあらすじ」(番外編)───────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!!!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!!!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!!!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!!!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!!!悪気の有無はともかく、これ以上の被害を出さないためにもそうせざるを得なかったワケだ!!!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにしたら、驚くべきことに!!!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚!!!さらに!!!アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかったのだ!!!
そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!!!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!!!
……とりあえずなんとかなったが!!!ちょっと色々と大ダメージを喰らったよ!!!まず!!!ボクの右腕が吹き飛んだ!!!それはいいんだが!!!ニンゲンくんに怪我を負わせてしまったうえ!!!きょうだいは「倫理」を忘れてしまっていることからかなりのデータが削除されていることもわかった!!!
それから……ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。いつかこの日が来るとわかっていたし、その覚悟もできたつもりでいたよ。でも、その時にようやく分かった。キミにボクを気味悪がるような、拒絶するような、そんな目で見られたら、覚悟なんて全然できていなかったんだ、ってね。
もうキミに会えるのは、きょうだいが犯した罪の裁判の時が最後かもしれないね。この機械の体じゃ、機械の心じゃ、キミはもうボクを信じてくれないような気がして。
どれだけキミを、キミの星を、キミの宇宙を大切に思ったところで、もうこの思いは届かない。でも、いいんだ。ボクは誰にどう思われようと、すべきこととしたいことをするだけ。ただそれだけさ。
……ついに裁判の時を迎え、ボク達はなんとか勝利を収めた!
それから。
ボク達はニンゲンくんに、そばにいていいって言って貰えたよ!
まあ一方的にお願いしただけとはいえ!!!
とても嬉しいことだね!!!
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時間よ止まれ。
心のなかで念じたら、本当に時が止まってしまった。
えっ、ウソ、あれっ。
内気な小学生は保健室の中で慌てている。
自分以外の人間は皆、音が溶けるのを待つ指揮者のように静止してしまった。
体重計に乗ろうと片足立ちになっている生徒。
身長計の棒を下ろしている最中の、看護師と生徒の対話。集団行動の静寂になっていない静寂。
体重を測り終わって友達の輪に合流し談笑している集団。口を開けたままニヤつく同級生。
戸惑いつつも、強制静止の食らった保健室の隙間を縫い、廊下に出る。やはり時は止まっている。
次のクラスの見ず知らずの人たちが、列をなしている。林立する彫刻の森のように。
無造作に並べられ、視線があちこちに飛んだままになっている。
保健室に戻り、ドアを閉めた。
彼女はくくっと声を出し、そして笑った。
とても気分が良かった。
自分以外のみんなが止まってしまった。
面白い、面白い、わっと笑う。
学校でこんなに笑うのは、初めてかもしれない。
ざっと記憶を見積もっても、少なくとも3年は経っているだろう。
嫌な奴、嫌な奴、嫌な奴。
私をいじめた。見捨てた。見て見ぬふりのクラスメイト。先生。教頭。校長。
保健室に逃げ込み、保健室登校をしようとしたのに、慰めるどころか上から目線で説教をした保健室の先生。親指のような器の小さい親。
彼女が好きなのは勉強くらい。黒板くらいだった。
でも、この日は不運なことに、大好きな算数の授業を潰して、健康診断をしている最中である。
小学生は目が悪くて、壁にかけられたランドルト環がぼやけて上下左右がわからなかった。
わからなくてわからなくて仕方がなかった。
目を凝らしても見えない。
そんな精神でいられない。
こんなの、見えたって意味がない。
そろそろメガネを作らなければ、という現実を殺したかったから念じた。そしたら止まった。
夢を見ているかもしれない。それでもいい。
色のない世界に生きていたんだから、時が止まったっていいじゃない。ねぇ、そうでしょ?
近くの彫刻に足を運んだ。
特に見覚えのない命だった。
手のひらを伸ばし、指が触れた。
硬い。それはそう。
彫刻の顔、耳、エラの部分、下顎、そして首。
首に手をやる。
リボンを結ぶときのように。
将来のための新婚ごっこをするように。
ネクタイを結ぶように。
両手を添えた。
そして、一気に力を込めた。
握力計を両手でズルをするように……
……破片が散らばっている。
うわばきを履いているのに足元が痛い。痛いという感覚が罰として下った。身体を貫いてくる。
でも、いいや。
投げ飛ばすように赤いうわばきと赤いソックスを脱いだ。裸足のまま歩く。
それから1000年くらい、彼女は神さまのせいにした。
こうなったのは神さまのせい。
一人って、こんなにも楽しいんだ――と、まだ一人で笑っている。彫刻の首を縊(くび)り殺して回っている。
【時間よ止まれ】
「雨降ってきたんだー。私、傘忘れちゃったなぁ」
「傘 持ってるけど、一緒に帰る?」
放課後、校舎の下駄箱で、偶然帰路が重なった
勇気を出して掛けた一言で、傘をもっていなかった君と傘を共有して帰ることになった
隣同士で一つの傘を差して歩いている今この瞬間
もう少しで君と肩が触れそうになるかもしれない
この時だけは空からこぼれる雨の雫がゆっくりに見える
心臓の鼓動が少し早くなっている気がする
たまには雨も悪くないかもしれない
もう少しこの時間が続けばいいのに
『時間よ止まれ』
心の中で静かにつぶやいた
"時が止まればいいのに"
誰だって一度は思ったことがあるだろう。
時間は有限で、なりふり構わず流れ続けるから。
では、どんな時を止めたいと思う?
課題が終わらない時?
休みの日の時?
何かに集中してる時?
寝ている時?
人それぞれ、たくさんの時が思いつく。
時間を無駄にはしたくないから。
…自分は、どんな時間を止めたいと思うかって?
はっきり言うのは難しいけれど
ひとつだけ、言えることとすれば──
幸せな、時間。
…だろうか。
時間よ止まれ
地下へ続く階段を降り、土煙の中を進むと岩や土でできた城跡にたどり着く。キャンプとしている街をバイクで出てから3時間。やっとここまで来た。この城跡のどこかに時が止まった部屋があると言われている。何人もの考古学者が城跡の中を探したがいまだに見つけた人はいない。
時が止まった部屋がどこにあるか、どんな部屋なのか誰も知らないため、発見できれば世紀の大発見につながり、私は考古学の世界で名をはせることができる。
「博士!こっちに下へ降りられる階段があります。」
階段?誰も降りたことのない空間だ。階段は大きな岩を動かした下に入口があり、暗闇の底まで続いているようだった。
「降りてみましょう」
私のチームのリーダーが手にランプを持って階段を降り始め、私もその後を続く。
気持ちは早るが、足元が悪く降りて行くにも時間がかかり、ゆっくりとしか進めない。階段を降りて行くと部屋のような空間に着くが、ランプ1つだけでは全体の様子が掴めない。
「手分けして調査を始めましょう。何かあれば声をかけて下さい。ここが時が止まった部屋なのかもしれない。」
土でできた部屋はかなりの広さがあったが、人が生活していたような形跡はなく、ただ広い空間が広がっていた。
部屋の真ん中辺りに大きな岩があり、岩の中がくり抜かれていた。その穴の中には氷でできた箱のようなもので囲まれたバラの花が数本咲いていた。
ここは、水もない砂漠のような場所だ。こんな場所で植物は育たない。それにこのバラはいつからここにあるのだろう。バラは時が止まったように鮮やかな赤を讃え、みすみずしく生き生きと咲いていた。
「このバラが何か、ここにベースキャンプを置いて明日から調査を開始しましょう」
バラを中心にしてチームの隊員たちがテントを張ったり、調査の準備に取り掛かった。
あのバラは、水もないのになぜ枯れないのか。ずっと永遠にあのままの美しく姿で咲き続けるのか。あのバラを調べれば、永遠の美しさが手に入る。まだ誰も知らない何かがある。私だけが知ることのできる不老不死。そうだ。調査の始まる前にバラを持ち帰り私だけで調べてみればいい。
ああー
時間よ止まれ。私は不老不死を手にできる。私だけの魔法だ。
私はバラの氷の箱に手をかける。
そして時間が止まる。
心臓の鼓動も聞こえない。
時間よ止まれ
愛しいものがこの世から去ってしまう時、
人は時間よ止まれ、と強く願うのでしょうね。
時に関する小説はいろいろあると思いますが、この作品は鼻水を啜りながら夢中で読みました。随分前ですが、忘れられない小説の一つです。
時生(トキオ) 東野圭吾
更新時間が迫っている。
書くものは決まっているのに、間に合いそうもない。
改めてお題を一目し、鼻で笑った。
想い人と同じ電車に乗っているということは、とても幸せなことだと思うのです。
クラスが違うあなたと私は、あまり会話をしませんでした。前に一度だけ同じクラスに入ることが出来て、辛うじて認知されているような、そんな希薄な関係でした。
授業も何もかもが違うあなたの傍に居れる、唯一の機会が、この登下校の際に乗る電車なのです。
毎度、私はあなたの姿に視線を釘付けて、あなたがこちらを見れば、きっと目が合ってしまう。そんなことを想像して、頬を朱に染める。
それだけで満足で、それ以上を望むなど、なんてわがままだろうかと、そう思っていました。
嗚呼、神様、私はあなたに何かしてしまったのでしょうか。
肩に伝わる温もりと、あなたの寝息。
そう、あなたは今、私の肩に頭を乗せて、眠っていたのです。
本当に奇跡としか言いようがない確率でした。
たまたま座った席の隣に、たまたまあなたが座るだなんて。
私のことを覚えていたのにも、驚きを隠せませんでした。
一言二言、言葉を交わして。
確か、あなたのクラスは体育の授業がありました。だから、疲れていたのでしょうか。
あなたが妙に静かになって、そして。
心臓がけたたましく脈打つようでした。
あまりの喧しさに、あなたを起こしてしまうのではないかと、それが心配でした。
目が覚めたあなたは、どんな反応をするのでしょうか。
きっと慌てて飛び起きて、その後ハッと電車の中であることに気付いて、声を潜めて、謝罪をする。
そんな光景を想像出来ました。
時が止まってくれれば。
そうなれば、私は幸せのあまり死んでしまうでしょうが、それもまた本望なのです。
『時間よ止まれ』
楽しいと感じている時や幸せを感じている時程
【時間よ止まれ】と思うのに。
そういう時に限ってどうして、
時の流れは早く感じるのだろうか。
【時間よ止まれ】
あの子といっしょにいて、楽しい時間を
もらって思うのは、
"この時間がずっと続いてほしい"
そう願わずにはいられない
君は「時間よ止まれ」って願ったことはあるかな?
……まあ、そうだろうね。普通の人間なら一度や二度くらいはあるよね。
そして、本当に時間が止まったらやりたい事もあっただろう。
それが何か? なんてあえて聞かないけどね。
凡そ、普段出来ないようなインモラルなことだろうし……そこは、ね。触れないほうがお互いのためだろう。
でも、実際に時が止まったとして、君はそんなことが本当に出来ると思う?
ははっ、随分と威勢のいいことで。結構結構。
けどさ、断言するよ。君はそんな事を出来るほど大それた人物ではない、とね。
君は、普通なんだよ。認めたくないだろうけど。だから、普通の人が持っている道徳観から外れたような行為は——たとえ誰も見ていないとしても、出来ないんだよ。
例えば、車が来る気配もないのに信号をキッチリと守る。例えば、誰が捨てたかなんてバレないだろうにポイ捨てをしない。
そうした当たり前の道徳観が君の根底にしっかりと根付いているから、君はたとえ時が止まったとしても普段と変わらない行動しか出来ないと思うよ?
試してみるかい? 私にはそれが出来る。
……そう言うと思ったよ。君は私の申し出を断る。『時が止まる』なんて、君の普通から著しくかけ離れているからね。そこに君が飛び込むことは無い。前言の通り、君は普通なんだよ。
だからこそ私は君を愛してやまないんだ。この能力を悪用出来ない君がね。どうだろう、今度時間が止まった街でデートでもしてみないか? ふふっ、冗談冗談。けど、デート中に私がつい時間を止めてしまっても許してくれよ? 私にとって、君との時間は何物にも代えがたい物なのだから……。
初めて乗った船は、内海を周る帆船だった。
ギィギィと絶え間なく鳴る船内は大変に居心地が悪く、また、船出間近に飛び乗ったこともあり腰を落ち着けられる余地などなく。
外の景色でも眺めていれば気も紛れるだろうと、背負った荷物を下ろすことなく甲板に出た。
燦燦と降り注ぐ陽光と嗅ぎ慣れない磯臭さ、ゆらゆらと揺れる足元。
ものの見事に酔ってしまった。
胃の中がグルグルと渦巻いているような不快な感覚、口の中に溜まった唾液を甲板の手摺に冷えて痺れが出始めた指先を掛けながら海へ吐き捨てる。
燦めく海の青も水鳥の賑やかな鳴き声も、その時は目に写るだけでも不愉快だった。
年若い船方が「ラクになる」と持ってきてくれた水飴を溶かした水を受け取り、一息に飲み干し。
テーマ「時間よ止まれ」
時間よ止まれ
(本稿を下書きとして保管)
2024.9.19 藍
じんわりと心にしみる幸せに
時間が止まってくれたならと
思わないではないのだけれど
どんどんと残り時間の減っていく
不安がつのりはするのだけれど
ても
やっぱり時間は流れて行って
少なくなるほどに愛おしくなる
二人でいられる残りの時間
大事に大事に過ごさなきゃ
私は“好き”をやめない。
隣の君も後ろにいたあいつもみんな“好き”を放り投げていった。
嫌いな物を受け入れ、自分の時間を売り、休息だけが生きがい。
何かができない事をしょうがない事にして諦めてる。
それどころか、諦めてる自分を褒めてもらおうとしてくる。
彼らは衰え、不自由になっていく自分を前進しているかのように棚に上げる。
でも私はそうはならない。
ひたすらに“好き”をする。
そこに全力を注ぎ込む。
“好き”の極地に向かって走る。
速度を上げろ。
光を追い越せ。
時間を止めろ。
輝き続けろ私。
私は“好き”をやめたりなんてしない。
ねぇ、時間よ止まって
あとほんの少しだった
あとほんの少し
少しだけでも手が届いたら
未来は変わっていたのかな
誰にも目移りせずに
私だけを愛してくれたのかな
私はあなたのいない今を過ごしたくないの
おねがい、カミサマ
時間を止めて
あなたと彼女が愛を深める時間を進めないで
-時よ、止まれ-
私は昔思ったことがある。あと何年生きれたら幸せになるかと。その時は、とてもじゃないが精神が安定していなかった。いつになったら楽になるか、助けてくれる人が居るのかと不安でいっぱいだった。
だが、人生捨てたもんじゃない。周りを見れば、友だちや大人たち、大切なひとが居るじゃないか。
最近では、精神が安定していき楽しい毎日になっている。精神が安定していくと趣味って増えるんだ。
今では、文章を書くこと、料理をすること、沢山楽しいことが出来た。『あぁ、生きてて良かった。』
こんな素晴らしい世界をずっと心の中に閉まっていたい。だから、『時よ、止まれ』ってね。
片想いをしたとき
ときめいた、時
両思いなとき
時間よとまれと願うときがある
幸せな時間はいつのときも
時間よ止まれと思う。
お題「時間よ止まれ」
何度思い、願ったことだろう
決して叶うことはなかったけれど
それでも
永い永い歴史の中
広い広い世界の中
誰かひとりくらい叶えられた人がいたかも知れない
などと思えば
まだ心の何処かで
途方もない奇跡を信じずにはいられない
おめでたい自分がいる