時間よ止まれ
願うは彼の幸せ。
我、寸秒の間、流星に想いを告げる。
いつの日か、もう覚えてはおらぬが、人伝で小耳に挟んだ話がある。
其れは、「流れ星に三回、願いを唱えるとその願いが叶う」と、云うあくまで噂話だが。
まあ実に、胡散臭い話であろう。自覚はしている。
しかし、そうも云っていられなくなった。
我に出来ることはこの程度のもの。
無心に願いを唱えるが、流れ星は異様にはやい。
それもそうか、と納得するも、これでは三回どこか、二回も願いを唱えることが出来まい。
あゝどうか、時よ、時間よ
(我ながら雑な締め方だな。時期も普通、七月とかだろうに。)
9/20/2024, 10:05:31 AM