桜
クラスが違うからめったに会うことはできない。
みんなで想い描いた夢。いつか、みんなでお花見をしたいと。
六年以上ともに過ごしてきた仲だから、いい関係だと思っていた。
年月を重ねれば重ねるだけ仲良くなるものだと勝手に思い込んでいた。実際は全然そんなことなかった。
色んな人と交流していくと、考え方も変わるみたい。
数ヶ月会わないうちにみんな人が変わったように見えた。
みんなで語った夢。
まだ、時間はある。
けど、関係が複雑になっている今、私たちは全員で再び集まることはできるのか。
どこで間違った?誰が悪い?
私が過去に固執し過ぎなのか。みんなは前に進んでいるだけ。
動けないでいるのは私。
過去に縋る。楽しかった日々を反芻する度に心が渇く。
所詮は夢。
桜が咲くこの時期、以前なら綺麗だと思えた桜も、今は、できることなら視界に入れたくない。
記憶
もしもの話、私の海馬が弱りきったとするよ。
貴方のことも覚えられなくなって、愛の一方通行が永遠に続くとわかっていても、それでも、私を愛し続けてくれる?
それとも、貴方は私を見捨てるかな?
大好き
「大好き」と「大嫌い」
この二つの気持ちが混ざるとどうなると思う?
私の中には自分に対しての大好きと大嫌いの気持ちが共存している。
共存というよりかは混濁に近いかもしれない。
二つの気持ちが混ざりに混ざってぐちゃぐちゃになった結果は、自分に対して無関心になった。
どうしてそうなってしまったのかは、私にはわからない。
わかろうとも思わないけど。
でもひとつだけわかることは、無関心になると今までよりは遥かに気持ちが楽になるということ。
願いが1つ叶うならば
みんなを幸せにしてほしい。
でも、それはどうしても叶わないと思う。
極端な話、例えばA子が争いのない世界平和を願いました。
しかし、B子は世界平和よりも、人々が争い合い、時には命すらも危ういという、そんな世界を願いました。
この場合、二人の願いは叶えることができません。
二人の願いがぶつかりあって消えてしまうから。
相殺されるのだ。
1-1=0 のように。
だから、叶わない、無理やり叶えるとすれば世界は消滅すると私は考える。
世の中には矛盾が溢れている。それはそうだ。
だって、同じ考えの人なんて存在しないのだから。
価値観なんていうものは一人一人違う。
だから、面白いという者もいれば、酷い世界だという者もいる。
ちなみに私はどんなことがあろうと「そんなもんだ」と片付けしまう。
多分諦めとかではなくて、ただ、本当に心からそう感じる。
共感者もいるだろうか。
この世界で一番不可解なものは何?と問われれば私はきっと「人間」というだろう。
風が運ぶもの
わたしの感情をのせて、あなたのもとへ届いてほしい。
風が運ぶものは様々で、嫌なものだってこの世にあふれかえっている。
だからこそ、そんなものたちに負けずにこの思いを伝えることができ、それがあなたのもとに届いたのなら私はこの上ない幸せを浴びることになるのだろう。