『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時計の針
円盤の中を追いかけ合う3兄弟…休む間もなく、正確なテンポで、抜きつ抜かれつ、一瞬だけ、重なり合い、また淡々と別れていく…
確実に前にだけ進むのに、ある時点で、同じ場所に戻ってしまう…決められたレールの上を、規則正しく、ただ只管に…
毎日見かけるその光景だけれど、その姿に、ある時は焦りを、逆に余裕を感じている…
昼間は気付かない、しかし真夜中になるとその足音が心に迫って来る…
時計の針が進むってのは、この命が削られている証拠なんだよ。
それが長針だろうが短針だろうが、はたまた秒針だろうが。
時計の針が動く音に耳をすませば生を実感する。
かちかち、かちかち、うるさいのに、静音のものに時計を変えたら少し寂しい。夜の音のない時間に耳にする静かが、整わず寝台を巡り私を追い詰める。
あなたはいいわね。いつだって待っているのはわたし。
「時計の針」
ひとつすすんで 雪の華
ふたつすすんで 落ちた星
みっつすすんで 君は誰?
よっつすすめば お友達
いつつすすめば 雷の城
むっつすすんで 君と僕
ななつすすんで 手を繋ぐ
やっつすすんで 手を離す
ここのつすすんで 僕は誰?
じゅうすすんで 立ち止まる
じゅういちすすんで 思い出す
じゅうにすすんで 君がいない
くりかえしくりかえし
めぐるめぐる
僕も君も もう笑わない
時計の針
揺れる車内の窓から、夕陽がこぼれる。オレンジ色の光は、隣に座る彼女のまつ毛を照らした。
各駅停車を告げるアナウンスが聞こえ、自分の降りるべき駅に近づいていることがわかる。
彼女の笑い声とか、匂いとか、仕草とか。
ぜんぶ、もっと聞きたくて。感じていたくて。まだ足りなくて。永遠に、駅に着かなければいいのにと思ってしまう。
このまま、時計の針が止まってしまえばいいのに。
ただ景色を見つめる彼女の瞳が綺麗すぎて、そう願わずにはいられなかった。
〔時計の針〕
あの日君は言った
「さよなら」
その瞬間からもう何年も経ってるはずなのに僕の中にある時計の針はずっと止まったまま動かない
「時計の針」
時計があるから
時間が気になるのかも。
お題『時計の針』
ある日の放課後
君と私しかいない教室
聞こえるのは筆記音と僅かな時計の針の音
このままチャイムの音は聞こえませんように
05:46
「何や?何や?……神戸はどないなってん?」
08:15
「お弁当持って、行きんさいねー」
08:56
「空で裂け、届かぬ叫びと消えた……SUKIYAKI」
09:18
「マンションに刺さってしまった……鉄の塊」
10:31
「スタジオの入口に……燃える火と沈黙。失われる名作」
11:02
「もうすぐお昼やけん、あとちょっと片付けよか」
12:30
「歩行者天国に悲鳴とサイレン、さっきまでの会話が……途切れた」
14:46
「津波と原発と不眠不休のニュースと日々増える数……不明の文字」
16:10
「明けましておめでとうございます。って挨拶したばかりやのに。
おせちもお雑煮も……」
17:56
「まだ暑い……よりによって猛暑が続く。水はどこ?」
21:26
「難攻不落の城、屋根瓦と石垣さえも崩れ落ちた。
…… だが、街の誇りは取り戻す!」
#137「時計の針」
時計の針は戻せない
しぼんだおっぱい
ハリのある肌
会いたい人には
もう会えない
それでも消えない
人の繋がり
それでも消えない
繋がっていた時代
そうだ
アンチエイジング
今こそ
アンチエイジング
光を当てて
いつか会う日に
備えたい
シミソバカスよ
さようなら
フォトフェイシャルよ
反応せい
→ドーピング
睡眠時間を長くしても、疲れが取れん。
ストレッチをしても、身体はバッキバキ。
これが蓄積疲労ってヤツなのか。
速報! 寄る年波が次々到達ってか?
洒落になんねぇなぁ〜。
時計の針で鍼灸治療したら、若返ったりしねぇかな?
テーマ; 時計の針
午前2時、
夜更けの静寂(しじま)は
呼吸の音すら飲み込む
秒針が一歩進むたび、
思い出が一枚ずつめくられ、
忘れていた体温が蘇る
針は嘘をつかない
ただただ、今を過去へ押し流す
止められないと知っているのに、
人はその円の中心で、
まだ何かを信じて立っている
【時計の針】
ピアノが好きだ。
行き詰まった時は椅子に座って、考える。
なんの曲も弾かずに。
ただそれだけで、心が落ち着くんだ。
心がざわつく時は、好きなように奏でる。
その時の感情をのせて、誰も聞くことのない
詩のないメロディーを。
そうしていると、ほんの少しだけスッキリするんだ。
私はよく「Summer」という曲を弾く。
今は冬だが、そんなものは関係ない。
ただ好きなだけなのか、弾きやすいだけなのか
それとも、夏に何かがあったのか
どんな理由にしても、
取り残されている感覚がする。
私はあの夏から時間が止まっているのかもしれない。
身体は前へ進んでいるのに
心だけは変わっていないみたいだ。
ずっと後悔してて、
どうにか取り戻そうにも、
取り返しのつかないほどの時間が経ってしまった。
もう過去は変えられないのに、
振り切って前に進むしかないのに、
過去を振り返ることをやめられない。
私が曲を弾くのは、あなたに聴いて欲しいんだろうな
願わくば、歌って欲しかった。
だから私は、詩のないメロディーを永遠と奏でるんだ。
座っていると、秒針の音が聞こえてくる。
今聞きたいのは無音の音なのに、
うるさいな。
私は壊れた時計しか持っていないから
誰かの音でしか、時間が進むことを感じられない。
本当に時間が止まってしまえば楽になれるのかな。
そうしたら大好きなピアノで、
苦しいことを思い出さずに済むかな。
題:時計の針
チクッタクッ チクッタクッ
カチッカチッ カチッカチッ
きょうも はたらく
時計の針
いつもは
気にならない 音
気になると
夜も眠れない 音
いつもは
透明な オト
心が病むと
漆黒の オト
チクッタクッ チクッタクッ
カチッカチッ カチッカチッ
粛々と はたらく
時計の針
時計の長針と短針は1日に22回重なり、交わる。
12時00分からスタートし、最初に重なるのはおよそ1時5分。
その後2時10分、3時16分……というように続いていくなかで、しかし11時代では長針と短針が重なり合うことはない。
それは長針が短針に追いついたその時、時計は12時を知らせてしまうからだ。
これを知った時、11時代の長針と短針はまるで私とあなたのようだと思った。
あなたは私の知らぬ間にどんどん進んでいく。
私のことなんて気にせず、“環境の一部”程度の認識で置いていく。それでも私は、憧れと尊敬をもつあなたを目掛けて必死に歩き続ける。そしたやっと追いついたと思った時、あなたは既に別のステージへと上がっている。
【時計の針】
途中まで……
眠いなと思う23時半です( ¯꒳¯ )ᐝ
カチカチカチ
真夜中に聞こえる時計の針
眠れなくて窓を開けて夜風を浴びる
まだ冷たい冬の夜
ふと見上げると満天の星
しばらく見上げていると流れ星がひとつ
いいものが見れたなぁと窓を閉じ
ベットに戻りまた眠る
カチカチカチ
時計の針は進む
いい夢を見させてね
【時計の針】
1分1秒と
刻一刻の時間が過ぎてゆく
その中で
君との思い出は一瞬に過ぎない
だからこそ
たくさんの思い出を
少しでも多く残せるように
今という瞬間を
大事にしていきたい
ある日の深夜2時ごろ、清掃員が廃墟となった病院を見回る系のホラー映画を見ていたら、机の上の時計の針がひとりでにぐるぐるぐるぐる回り出した。
どう考えても心霊現象が起きたと思い、私は半泣きになりながら友達に電話した。
のちに電波時計の時刻調整だったと知った。時計ももう少し空気を読んでほしいものである。
あなたを追いかけて
追いかけて 追いかけて
追いついたと思ったら
実は追いついてなくて
私は何周も何周も
あなたを追いかけるの
追いついたと思った瞬間
私は記憶を無くしたように
リセットされてしまうの
またあなたを追いかけるループが始まる
2/6『時計の針』