『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
かち、かち、かち、かち。
あの日の思い出が、
かけがえのない思い出が、
愛し合った日々が、
挫折し涙した夜が、
喜びに抱き合い歌った朝が、
一秒一秒、遠くなって、いく。
かち、かち、かち、かち。
「無情」
写真の中の笑顔に会う
つるりとした肌と
なにもしらない瞳
不恰好な眉毛と
か細い足で
おさまっていた
ちくたくちくたく
止まらないで進む針
とくとくとくとく
止まらないで刻んだ心臓
完全に止まってしまうことのできない運命のもと
生まれてきたわたしたち
蹴り飛ばされるように
急き立てられるように
死に向かって全力で走る
無常なものの無情さよ
わたしはあなたが嫌いです
#時計の針
時計の針
鈍色の振子が揺れる。
天井近くにずらりと並ぶご先祖の表情がはっきりと見えてきた頃、閉まりの悪い襖が少しだけ悲鳴を上げた。
細く眩しい光が数秒だけ刺し込み、また苦しそうに音を立て暗闇に戻った。
姉や親戚達の寝息と秒針の音が部屋を埋め尽くす。
明日はみんなで何をするのかはまだ決まっていない。
だけどワクワクして眠れない。
そんな豊かな夏休みを君にも与えてあげたかった。
満たされていた頃の記憶をビルの谷間でふと思い出し、
少しだけ大きくなった柔らかい手を振子の様に繋ぐ。
ー誕生日ー
それは僕が愛され始めた日
そして僕が1番嫌いな日
生まれてことに感謝され
僕に嬉しい言葉をかけてくれる人がいる
嬉しい。
同時に1番お祝いしてほしい人に
忘れられている日
思い出されて祝われるくらいなら
いっそ完全に忘れられてる方がマシだ
いつからか、僕の誕生日に気づきませんように
と願ってしまう僕がいる
どうか僕のような人が少しでもいなくなりますように
生まれてきたことに意味がある
生まれてきてくれてありがとう
1日、1時間、1分
あなたからの連絡ばかり待っている
迷惑かな、忙しいかな
返事が来なかったらどうしよう
臆病な気持ちが頭を過ぎっては
自ら送るという選択肢を消去する
こういう時、素直に気持ちを表現できたらいいのに
私には、とても難しくて
また今日もくるくる回る時計の針を
一生懸命に眺めるだけの1日が終わっていく
「時計の針」
私のところには時計の針が12時を指しても王子なんて来ない。
魔法にかかり一時の夢でさえ見ることは出来ない
その代わり、と言っては何だが夢から覚めることもない。
私の視界には一生、現実しか映らないのだろうか
時計の針は残酷に時を刻み続けるのに、私の心は止まっている
あの日からずっと。
物語の彼女と違って私には家族も居るし、一日中こき使われてるわけでも、暴言を浴びせられている訳でもない。
なのに物語の彼女は真っ直ぐで、どんな状況でも諦めず懸命に、必死に運命に抗っているというのに私はどうだろうか。
ずっとあの日を引きずって、希望も未来も見えず
ただ存在しているだけの木偶の坊
だから幾ら時間が過ぎても王子様が来ないのだろうか。
頑張り屋で諦めず、清い心を持った彼女だから
夢を見ることが出来たのだろうか。
どうしたら、私の心は動き出すのだろうか。
何時を指しているか分からない針もいつかちゃんと動き出してくれるだろうか。
現実の時計は相変わらず時を刻み続けるけど
なんの変化も訪れない
心が動き出せば此処にある時計の針も動いてくれるだろうか。
いつか12時になる前に動き出してくれるだろうか。
そしたら私の運命も動き出してくれるだろうか。
物語の彼女のようにいつか運命の人と微笑みあえる未来が訪れるだろうか_______
貴方の胸に張りつけた
耳に流れる拍動が
時計の針と重なって
それを頼りに息をする
/ 時計の針
二十年以上前から壁に掛けてある部屋の時計は、合わせても合わせても、いつの間にか進み過ぎてしまう。
何だか生き急いでいるようで、気にはなりつつも面倒で、もう頻繁には合わせてはいない。
ただ全ては変化してゆくだけで、時間なんて実体がある訳では無いけれども、人は時を軸に人生を考えるもの。
今人生の残り時間が分かったなら、人は、自分は、どんなふうに生きるだろう。
やりたい事はネガティブなものか、ポジティブなものか。
音を消した暗い部屋の中では、普段は聞こえない、気にもしない秒針の音が、不思議とやけに大きく響き、訳も無く、
少し恐怖心を煽る。
「時計の針」
ソーラー式の腕時計の
針がいつのまにか止まって
窓辺で日光を当て続けても
うんともすんとも反応しない
6時55分をさしたまま
1秒も時が動いてくれない
壊れたんだと悟っても
まだ日光を当て続けてる
真っ白な文字盤がいつか
日に焼けてこんがり黒くなり
6時55分の日焼けの跡が
できる時が来るんじゃないかと
もう一度針が動き出すより
あり得ないそんな淡い期待
「時計の針」
きみと出会って、止まっていた僕の時間が動き出した。
【時計の針】
【僕の寝たふりの理由について】
時計の針の
刻む音ばかり聞こえる。
午前3時
今夜も夜は来そうにない
時は誰にでも平等に流れているのに
何故か僕にだけ夜が訪れない
そんな理不尽さを抱えながら
僕は毎晩、寝たふりをしている。
せめてこの世界からはみださないように__
お題「時計の針」
時計の針/
カチ…カチ…カチ…カチ…
試験開始まで刻一刻と迫っている
「うるさい…うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!」
隣の人が騒ぎ出した
数学の試験前になるといつもこうだ
彼女はいつも赤点ギリギリ
今回は本当に酷いらしい
でも私はそんな彼女が好きだ
文系で運動音痴
静かに自分の席に座って本を読んでいる私に
「その本なんて本?面白いのー?」
って無邪気に声をかけてくれた
だから今日も彼女の隣で彼女の声が聞けてとっても嬉しい
次の試験で彼女と離れてしまうなんて思いたくない_
私は明日が大好き
ママもパパも、お友達も、先生も
チョウチョもお花も大好き
明日が来るのが待ち遠しくて
今日もせっせと時計の針を回す
チクタク、チクタク
***
私は明日が好き
でも、明後日はもっと好き
早く今日が終わらないかな
今日は授業で退屈
黒板になんて目線が合わないから
あぁ、今日は時計の針が進むのが遅いなぁ
チクタク、チクタク
***
私は、明日が少しだけ…
ずっと今日を噛み締めたい
時計の針はテッペンを回ってしまったけど
私が目を閉じなければ
いつまでもいつまでも今日のままなの
夜にぐずる私を横目に
時計の針は鳴り止まない
チクタク、チクタク
***
私は今日が嫌い
明日はもっと嫌い、大嫌い
明後日も、明明後日も、来週も
私の楽しい明日はどこ?
あぁ、あの子達は明日が楽しみなんて言ってら
時計の針をちょっと止めてみたけど
私の指は振り払われてしまった
チクタク、チクタク
***
嫌い、嫌い、嫌い
こんな日々は嘘
戻って、戻ってよ
私にあの日を返して
時計の針は、どうしたって戻らない
チクタク、チクタク
ガチャン!
***
駄目、もう駄目なの
どうしたって止まらないの
私の頭の中に流れてるの
壊したはずなのに!
もう動かないはずなのに!
嫌だ!嫌だ!嫌だ!
止まって!止まって!止まって!
進めないで!私を進めないで!
行かないで!行かないで!
時計の針は、止まらない
チクタク!チクタク!チクタク!
時計の針は、止まらない!
「−時計の針−」
時計の針
必ずしも正確というわけじゃない。
違う時間を指しているときだってある。
それでも、動き続ける。
誰も正してくれなくても。
動き続ける
小さな小さな無数の歯車
静かで精巧な輝き
それらが噛み合い
時を刻む
無駄のないミクロな世界
その外で時計の針は
出会い重なり別れまた出会い
君の小さな胸を支える
職場の休憩室の時計が何度合わせても30分早くなる時計だった。壊れてても使用し続けていたから、みんな30分早いのに慣れてしまって全然気にしていなかったけれど、とうとう年末に破棄されてしまった。
新しい時計は用意されなくて各自のスマホや腕時計で確認してね方式になってしまい結構不便。
自分の部屋の時計はちょこっと早めにしてる。
朝早い時は頭が働かないし動きも遅いから丁度いい感じになるかと思ってしてるけど、効果があるのかいまいちわかってない。遅刻してないから一応効果あるのかな。
朝頭が働かな過ぎてたまに服装が大変な事になってる時がある。着るものは前日に準備してるんだけど、気温とか天気によって別のものに変える時とかあって。職場に着いてからヤバイなって漸く自覚するみたいな。
朝は本当に苦手なんだよ。
【時計の針】
三本の針は休みなく動き続ける。
短針は一時間かけて、長針は五分かけて、秒針は五秒かけて隣の文字へ移動する。
わたしたちは彼らに「止まってしまえ」「早く進め」など好き勝手言うが、彼らは淡々と自らの仕事をこなす。
それは実直であるが奴隷的だとも言える。
彼らの公転は美しくもあり悲しくもある。
一時間に一度、三本の針が重なる刹那こそ、彼らが安らぎを得る瞬間なのではないかと想像してみる。
なんにせよ、正確な時を教えてくれる彼らは、わたしたちにとって必要不可欠な存在なのだ。
ぼんやりと時計を眺め、三本の針へ思いを馳せる時間があってもいいじゃないか。それはなかなか素敵な時間の使い方なのではないだろうか。
午前0時
「時計の針が止まってしまえばいいのに――」
シンデレラはきっと
こんなことを思っていたのだろう。
大好きな人との楽しい時間を、
終わらせてしまうより、
ずっとそのままで、
君が笑顔のままで…
お題〈時計の針〉
正音
刀を均す音でなく
レールが回る音でなく
歯がぶつかる音でなく
鍵盤叩く音でなく
不可解なほど正しいその音に
三軸を占領されており
時計の針
あれは小学6年の頃
いや、中学かも、
クラス全員で、先生にイタズラを仕掛けた
なんともズサンな仕掛けだったが、
ドキドキして、クラス全員が、時計の針に釘付けになった
それは、4時間目の終わり
教室にある時計を10分早く進ませる
そしてお昼12時のチャイムを、カセットテープに録音して(昭和なので)待機
進ませた時計が12時になるのを、クラス全員が待った!
この間授業どころではなく、もう5分くらい前から皆ソワソワし出す
そして、ついに時計が12時を指す瞬間、
録音しておいたチャイムの音をカセットから流した!キン-コン-カン-コン〜
その音は音質も悪く、本物には似ても似つかない酷いものだった、
その後の事はよく覚えていないが、先生が苦笑いしていた顔が忘れられない
今時、こんなイタズラしようなんて子供はいないと思うが、昭和でもなかなかいなかったと思う、忘れられない一コマだった。