『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
学校のチャイムがきらいだった。
友達と楽しくおしゃべりしていたのに、突然大きな音に遮られて、みんな散り散りになってしまう。まだ話したいことがあったのに。次の休み時間には、また別の話になってしまうのに。
大人にはチャイムがない。
私は最近、友人二人と毎日のように通話をしているけれど、誰かがお風呂に入ったり家族が帰ってきたりするまで、会話はいつまでも続く。終わらない休み時間。部活のない放課後。
帰宅部仲間みたいな二人の友達は、ゆっくりと酸素が薄れていくような私の日常に、深い息継ぎをさせてくれる。
時を告げる
門限が12時の私は
彼からシンデレラと呼ばれている
どんなに楽しくて一緒に居たくても
12時になるギリギリには家に帰らなければならない
シンデレラもこんな気持ちだったのかと不憫に思う
時計の針が12時を指し
幸せだった時間が終わる
今日も時を告げる残酷な音が鳴り響く
時を告げる
今年も残り3カ月ですね。9月も合わせると4ヶ月
時がたつのも早いですね。
この書く習慣さんと出会えた事
6月から始めて3カ月になりました。
時を告げるではないけど
時がたつのも早いですね。
『時を告げる』
終わりを告げる時の鐘を
いつ鳴らそうかと
私の頭上で
待ち構えるものがいる
時を同じく
黒いマントを着たものが
静かに
大きな鎌を
振り下ろす瞬間を
今か今かと
待ち構えている
まだ待って
もう少しだけ
祈り続ける
私の側で
天使が優しく
微笑む
三者三様の思惑が交差し
今日も私は
蜘蛛の糸を歩くように
危うい綱渡りの
運命を生きている
「時告げ鳥って『にわとり』の別名?
わぁ。何だか素敵ねぇ」
「君が作ってくれる朝ごはんの"玉子焼き"も素敵だよ」
両親のラブトークを寝起きに聞きながら
スマホをタップする
『おはよう。ちゃんと起きれた?』
モーニングコールは彼女へ
今日のデートに緊張して
昨夜はあまり寝れなかったんだよね
#時を告げる
時計が帰る時間を告げる。
「じゃあ、またね。」その一言で、次も会えるんだって嬉しくなる。だから今日はもう帰ろう。
「うん、またね。」
「時を告げる」
夕方のあの音を聞いて、
懐かしいって思った時に、
初めて過ぎた月日の長さに気がついた。
今が一番若い。
この文字を書いている今が。
この文字を読んでいる今が。
過ぎた時間に気づかせてくれるのはいつも
時を告げるあの音。
『時を告げる』(創作)
時計は午前四時を指そうとしていた。僕はウイスキー
を一口含む。ほろ苦い芳醇な香りが口の中に広がる。
告白しておこう。僕は酒が飲めない。でも現実から逃
げるように酒に逃げた。スマホのアラームが時を告げ
る。午前四時だ。さあ人生という現実にさよならだ。
↑
縦
偽善を装うのが、一番簡単で残酷な方法なのだ。だから、誰かが笑顔でいられる。けれど、その差分を担うために、知りもしない人間や知っている人間が苦しむ。
これが世界の仕組みであり普通なのだ。誰かが偽善という行いをしなければ成り立つことが出来ない世界に、我々人間はしがみついている。それ故に、そこで生きていくしかないのが我々人間なのだ。
いつか、偽善じゃないと呼ばれる時は来るだろうか。進み続ければ、時が告げてくれるだろうか。
そこに救いの時はまだ、告げられない。
お終い
大雨が降ればきっと遠くへ行けると思った
だから願った。
「大雨が降りますように」
雨が降った。
親が迎えに来た。私は場所が分からなかった。
怒られた。今の僕には少し苦しすぎた。
「くるしいなぁ、w」
雨に濡れ上を見上げる。
「天使になりたい。」
【時を告げる】
雨は私の気持ちと共に強く酷く降り注いだ。
…音が鳴った。
聴き慣れた鐘の音だ。
赤黒く錆びこけた針が指し示すのは日を跨ぐ0時、かつての美しさを失った時計塔はゴンゴンと鐘を鳴らしている。 この稚拙で酷く痩せこけた時を告げる鐘は、確かに鳴っている。耳を劈くような音が鳴り続けている。今日、僕は死んだ。
…ある日訪れることとなった終焉は、それはそれはあまりにも唐突であった。だが、人々はそれほど焦りもしていなかった。あまりに楽観的で気に止める様子も無い。
僕は周囲の人間があまりに恐れない様を見て、僕は身震いした。終焉よりも人間に恐れた。その恐怖は僕の体を徐々に染まらせてゆく。時計塔と同じ色の記憶が硝子の心臓を汚している。
…見えるのは白く無機質な空間。規則的に鳴る電子音が部屋中を埋めつくし、窓から見える紅葉は僕のことを愛することが無いのは分かりきっている。
今日、僕は死ぬ。曰く、"あの時計塔"が0時を指すときが僕の終焉らしい。やり残したことも後悔もここまで来るといよいよ諦めがつく。あとはこの身朽ち果てるのを待つだけだった。その筈なのだ。
…音が鳴った。
聴き慣れた鐘の音だ。
この瞬間に僕の生命は終わった。
心臓の鼓動はゆっくりと止まり、意識を遠のかせて行く。今日、僕は確かに死んだのだった。
ーーーーーーーーーーー
……「…ああ、気になりますか?実はあの患者さん、ずっとあんな調子なんですよね…毎日そこの振り子時計の音がなる0時になると死んだように眠るんです。…そして次の日の朝からまた同じ日を繰り返している…不思議ですよね」
入院初日で不安がる私に看護婦はそう答えた。
"振り子時計"が告げるは昼の0時、秋らしい紅葉は燃えるような赤を白くて無機質な部屋に照らしている。目の前で物憂げに時計を見つめる彼の目は酷く虚ろでとても人には思えない程痩せこけている。
「あの人には何が見えてるんですかね…」
赤黒く塗装された木製の振り子時計はガチャンという音を鳴らして0時1分を告げている。
私は、彼の恐怖に凍える横顔を眺めるしか無かった。
<時を告げる>
私は、夜が好き。
暗いところが好きだから。
怒鳴るお母さんが静かだから。
独りが好きだから。
もう、外が明るくなってる。
鳥が、朝を告げている。
私の周りにぷかぷか浮かんでいる
過去と呼ばれる映像達
さて
どこに繋がろうかな…
私から伸びていくコード
観たい映像にぷすっと差し込む
う〜ん
これはもう観なくていいかな
コードを抜かれた映像は
ふわりと宇宙に帰っていく
今までありがとね
〜時を告げる〜
時を告げる鐘何てものは嘘だ。あるならとっくに私の鐘はなっているはずなんだから。もしもあるうえで鐘が鳴っていないのであれば神は馬鹿だろう。笑うことも出来ず泣くことも出来ないなんの意欲もない死を待ち望んでいる私に鐘を鳴らさないのだから。
時を告げる
ダイニングにある壁掛け時計は
カチカチと時を打つ音がする
その時計は日付も掲示されていて
日付が変わる5分ほど前になると
日付掲示板がカタンとめくれる音がして
『ヤバイ早く寝よ』という気持ちになる
カチカチと時と告げ
カタンと明日を告げる
時を告げる (9.6)
————って言ったら、あいつ本当に走りに行ってさ」
くっくっと震える喉が見えるような笑い声。ぴったりとスマホを耳にくっつけて楽しそうな君の声を聞く。まるで君が隣にいるように耳が真っ赤になってしまうのだから困る。ニヤニヤしすぎて奥歯のあたりが引き攣ってきた。
「で、戻ってきたら案の定顔真っ赤でゼェゼェ息して…って聞いてるか?寝てねぇよな?」
「大丈夫。この状況が幸せすぎて録音しようか考えてた。」
ふにゃっとした顔を自分でつまんで真面目に答える。
「黒歴史確定じゃん絶対やめろよ。」
今度は思わずケラケラと笑ってしまった。あーあ。かわいい笑い声とかしーらない。
ふっと向こう側が静かになる。急にひんやりとした風が吹いた気がした。
「時間だな。」
「…うん。」
決めているわけでもなく、ただ寂しい風が時を告げる。甘くてくすぐったくてあったかい、柔らかな時間はひんやりする夜には耐えられないみたいだ。
私たちはもったいつけてゆっくり息を吸う。
「「おやすみ。」」
時を告げる鐘の音
夢から覚める時間
君と夢の中で
ずっと一緒にいたかった
朝の光で消えていく
時を告げる
私は一年前に医者に余命半年と言われたが、なんとか頑張って一年が過ぎた。
余命を告げられてから半年の間は、部屋の掃除、様々な書類の整理、保険や貯金の整理、お世話になった方々への手紙、両親の墓参り等、忙しく時間が過ぎていった。余命半年と言われたけれど、寝たきりにもならずなんとか頑張れた。でも、半年を過ぎた辺りからだんだんと身体を動かす事が辛くなってきた。食べることもできず、寝たきりになると、今までのことが走馬灯のように思い浮かぶ。
両親との思い出、夫との出会い、子供を産んだ時の感動、仕事での成長、娘と孫を見て微笑ましく思った時、両親を亡くした悲しみなど、私の人生が蘇る。
時を告げる鐘がなる。
幸せな人生だった。
ありがとうと最後に一言。
そして永遠の眠りにつく、、、。
君が死んでから何年経ったのかは周りの時が告げてくれるよ。
君の顔だけはどれだけ月日が経っても変わらないのにな
とある日の放課後、私達は補修を受けていた。
テスト範囲をもう一度しっかりと復習しようと、
私と彼が先生に頼んで、補修をして貰った。
「はい、お疲れ様でした。今日の補修は此処まで。
また明日。」
五時半になると、先生はそう言ってお辞儀をして教室を出た。
〔ありがとうございました。〕
私達も席を立ち、お辞儀をした。
五時半である訳は、先生の都合である。テスト前云々に、先生は忙しい。それでも快諾してくださった先生には感謝しかない。
「疲れたぁ。」
彼は体を直した後に、両腕を上に伸ばし、呟いた。
私も同じ様に体をほぐし、
〔そうだね。でも、補修頼んで正解だった。〕
彼の方を見ながらに言った。
彼は顔をこちらに向け、不思議そうにする。
「へー。なんか意外。僕はまだしも、キミは受けなくても点数は、平均より上に行くタイプなのに。」
その言葉に、私は首を横に振る。
彼は少し笑って、
「まぁいいや、一緒に帰ろ。」
教科書をしまい、鞄を持ってそう言った。
私は頷き、彼について行く。
「でも、補修のお願い受けてくれるなんて、あの先生も
ちょっとは優しいところあるんだな。」
帰路に着き、二人で歩いていると、彼はふと言った。
もう暗くなり始めた道は、一人で帰るにはちょっと怖い。
〔内申点の大切さが身に染みる。〕
本音が少し漏れてしまった。
彼はその言葉が壺に入った様で、ケラケラと笑っている。
〔だって、本当の事でしょ。こんなに忙しい時期に、
わざわざ時間を割いてくれるなんて、
今迄、面倒事を引き受けて来た甲斐があったよ。〕
苦労が報われるって、こういう事なのかな。
なんてことを考えながら、私はハッキリと言った。
彼も頷き、
「確かに。あの生活指導のキビシー事で悪名高い先生が、わざわざ時間割いてくれるなんてな。
徳って積んでおくものだね。」
悪い笑みを浮かべ、そう言った。
〔悪名高いじゃなくて、高名でしょ。〕
少し笑いながら言うと、彼は僕から見たらだよ。と
今度は素直な笑顔で言った。
緩く穏やかな空気の中、二人でそんな事を言いながらに
歩いて帰っている。
すると、彼がふと
「…今度の休みってさ、空いてる?」
と、聞いてきた。
私は淡い期待を込めて、
〔うん、空いてる。〕
そう答えた。
彼は立ち止まり、私をしっかりと見つめて、
「もし、よかったら、なんだけど。さ。
一緒に」
ドキリとした。
次の言葉を息を飲んで待っていると、
一番大切な所で、
ピリリ!
彼のスマホが鳴った。
彼はビクッとして、慌てて携帯を見る。
ため息をついて、
「友達からだよ。最悪。」
と、ポツリと呟いた。
私も気が抜けてしまって、ふぅ。と息を吐く。
ふと、自分のスマホを見てみると連絡が有った。
私は「まだ?」と、帰りの催促の連絡だった。
私もため息をついてしまい、彼と顔を見合わせる。
お互いに、間の悪いものである。
時を告げるにしても、もっと空気を読んで欲しい。