『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#3 時を告げる
今この瞬間
世界のどこかでは誰かが出会い、
違うどこかでは別れを告げている。
今この瞬間
世界のどこかで新しい命が芽生え、
違うどこかでは星となる。
誰かの代わりに生きるのが正解とか思えないけど
人生は永遠じゃないから
出会いと別れを繰り返すこの世界を
今というこの時を好きになりたい
丘の上の聖堂で鐘が鳴る
礼拝の時を告げる鐘
丘を中心に輪となって
静かに響き渡っていく
粉雪の舞う白い町で
鐘の音は柔らかく地に染みていく
僧侶の祈りを思いながら
雪をゆっくり踏みしめて歩く
鐘の音と共に ひと足ごとに
祈りが世界に染み渡っていく
どんなに風が冷たくとも
「時を告げる」
#215
町のチャイムは、夜が来たぞと時を告げる
幼い時の僕たちは
別れの象徴であるこの音をいつも恐れていた
でも、大人になった僕たちは自由だ
君と一緒に、終わらない夜を楽しもう
(時を告げる)
時を告げる
静かに。ただ、その時を待っていた
疲れ切っているはずなのに
頭の中は妙にクリアで
不思議な感覚だった
まるで、時が止まっているようだった
早くその時が来て欲しい
永遠に来て欲しくない
相反する思いを抱えて、待っていた
どのくらいの時が過ぎたのか
静寂を破る鐘の音
どうやら、その時は来てしまったらしい
ずっと無表情だった男はわずかに顔をしかめ
宣告を受けに向かう…
様々な 時計の音。
時に煩く感じたり、不快に思う日も あるかもしれない。
けれど 、どの音色も
あなた や 誰かにとって 必要な 時を告げてくれる音。
『おはよう!今日も頑張ろうね!』
『バイトお疲れ様!ゆっくり休んでね!おやすみ〜』
朝と夜、彼女からのLINEがくる。
これが毎日の楽しみである。
しかし数ヶ月後、このやり取りが徐々に減っていった。
そんなある日、彼女からLINEがきた。
『いきなりLINEしてごめんなさい。◯◯の姉です。先日、◯◯は病気で息を引き取りました…。貴方とLINEしてるのをいつも楽しそうにしていました。だから、すぐにでも伝えようとLINEしました。………』
彼女が息を引き取った…。
もう、彼女はこの世に居ない。
もう、LINEのやり取りも出来ない…。
最期くらい「またね」のLINEが欲しかった。
#時を告げる
#19
時を告げる瞬間。
夕方の放送で音楽が鳴ったら、もう夕方か〜と分かる。
近所の子ども達も、まだ遊んでる途中であっても
きっと放送が鳴ったら
「まっすぐ帰ってくるんやで!」
と口酸っぱく言われてるかもしれない。
時計を持たない子ども達にとっても、分かりやすくていい。
定番の曲は「夕焼け小焼け」だと思うが、町によっては違う音楽もあったりするのだろう。
テレビで、地方ロケで流れた音楽はなんとX JAPANのYOSHIKIさんが作曲された「Forever Love」。
さすがは出身地もなかなかイケてるではないか…。
時を告げる
小説家になりたいと初めて自分の中で強い目標ができた小学5年生のあの日。
あの日からずっと迷って迷って迷りまくってきたけど、結局親には言えない。
お姉ちゃんは「本当になりたいと思ってるなら言えるはずでしょ?」そう言うけど、言えない。
だって怖いから。反対されるのが。お前には無理だって。現実見なさいって言われるのが。
怖い。
今、私は小さいやつだけど、小説を書いて選ばれたら今までよりは多くの人に見てもらえる企画にエントリーしようと小説を書いている。
それで結果が出たらちゃんとやって言いたい。
あの日、小説家になりたいと思った日から何も成長してないって前は思ったけど、一歩踏み出してみる。
上手くいくか、選ばれるかはわからない。
でも、とりあえず今はいい小説かけるように頑張ろう。
「書く週間」という素敵でありがたいアプリで私の小説を見てくれる人もいるんだから。
せめて、今を精一杯頑張る。
昨日の自分を越えられるように。
時を告げる
それは始まりの合図
答えのない迷路を進む
人生の始まり
そうして生きて
それぞれのゴールに
いつかたどり着くために
最後の時を告げるそれは
音色だろうか
目覚めをうながす
あなたの枕元のスマホのアラーム音?
時を告げる……。
時を告げる神様に訊きたい。自分の人生は、あとどれくらいか……を。
あのゲス女に台無しにされた人生、長生きしても喜べない。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
時を告げる……。
最近、時を告げる時計、あまり見なくなった。
チクタク、チクタク、ボーンボン!
振り子の音が、煩いとか。
秒針の音すらも、煩く聞こえるから……な。
【時を告げる】
あんなにさ、
私たち通じ合っていたのに、
2人で育んできた時間
その秒針が今、静かに鳴り止む
私たち、
別れの時が来たんだな
時を告げる鐘が鳴る
幸福の鐘
何事も平凡
些細な事件は起こるけど
いずれは解決
時を告げる鐘が鳴る
君と僕が出会い
恋人になるためのカウントダウン
幾度と鳴るコングに
重なるバトル
負けても諦められないんだ
時を告げる鐘がなった……
最後の別れまでの秒針が
静かに鳴り響く──
その時は静かに静かに近づいている──
(2023.09.06/時を告げる)
夏は夕方5時
冬は夕方4時半
子どもたちに帰宅の時を告げる
チャイムが鳴っている。
茜色の空に黒い陰。
誰そ彼という言葉から
黄昏という素敵な言葉が生まれた。
黄昏時というのは、一日で考えれば本当に僅かで
日の出と同じ様に特別な一時だ。
そんな特別な時間を
ノスタルジックな気分にさせるのに
チャイムも一役買っているのかもしれない。
どんなに楽しくてもこのチャイムが鳴ったら
友達との時間はおしまい。
「また明日ね」
「バイバイ」
明日も友達に会えるのが当たり前で
特別な事とは思わなかったあの頃。
大人になって変わってしまったものだらけの中
あの頃と変わらないチャイムが今日も
黄昏時の空に鳴り響いている。
9/6「時を告げる」
鐘の音が鳴り響く。夜が動き出す。
始まるは不死者たちの宴。人々は恐れ、家に引き篭もり扉を閉ざす。
そして、私は目を覚ます。狩りの時間だ。
並み居る不死者たちをなぎ倒し、叩き潰す。腐り果てた黒い体液は私をより黒く染め上げる。
闇に紛れて闇を狩る。それが私の定め。私に刻まれた呪い。
鐘の音が鳴り響く。朝が静けさを取り戻す。
そして、私は眠りに就く。
私の存在は、誰も知らない。
(所要時間:8分)
時を告げる。
時を告げるのは
本当に寂しい。
でもスキマジカンの
【またね】を聴いたら
次に逢えるまで
頑張れる。
時を告げるのは
もうこれしかないと
言ってた私が
まだこんなにあると言うのは
伸び代?
時を告げる。
飛び降りる前に時報が鳴った
君からの連絡も、いや…通知が鳴った
最後君の連絡見れて良かった。
そこから彼からの連絡は途絶えたとさ。
時告げる鐘の音。
伽藍の天上に描かれたフレスコ画。
この教会には、今日も神はある。
大きな十字架が、掲げられているが、信徒の姿は見えない。
ステンドグラスから、薄光をともなって、降りてくる光の粒は、教会の静寂さに拍車をかけている様だ。
「シスター、相変わらずの奉仕精神の欠如は、如何かと思うが、それは従順な愛なのかね?」
と、ガブガブ頭に噛み付いて来るシスターを、払い除けながら、私は血のたれた額を拭った。
「アガペーとは神の愛。これ即ち、神しか持ち得ません! ましてや、人の愛など、打率の低い打者のごとく、当てになりませんわ」
話が見えない……。
結局のところ、このシスターが信心深すぎて、頭がイッちゃってるのは、どうしょうもないことだ。
それには、誠心誠意、秩序と律法を持って、接しなければならない。
私は私なりに職務を全うしているという、事実が必要なのである。
「それより、神父様。今度の復活節の、イースターエッグは、どのようにいたしましょうか?」
「皆で飾りつけをしよう。あ、君は去年、無茶苦茶な絵を描いた経歴があるから、ベンチにいてくれたまえ」
「ピンチヒッターという訳ですね」
昔の話だけど、聞いて欲しい。
高校に入って、元々友達って言える存在なんか中学の頃から居なかったけど、ようやく出来たんだ。
そいつはそこら辺に居るようなクズみたいなやつらとは違って。
いつだって誰かを受け止める体制を持ったやつだった。俺は昔、そいつに聞いた事があった。
『泣きたくなる時って、ないのか。』
そしたらあいつは不思議そうな顔をして。
『いや?俺だって人間だもん、そりゃあるよ?』
少し拍子抜けをしてしまって、
『なんだよ〜変な顔すんなよ〜笑』と言われてしまった。悪かったと思ってる。
でも俺、本当は知ってたんだ。解ってたんだよ。
お前が、誰も居ない所でしか泣かない事、泣けない事。意地とか、責任とか、そんなんじゃなくて、もう染み付いてるお前の根本的な所なんだろうな。
だから俺は、お前が泣ける世界が来るまで、このクソみたいな世界で抗おうと思う。
俺ならきっと、またお前に会える気がするから。
お前ならきっと、また笑ってくれるから。
12時の時計が時を告げる。
お前は静かに1000年の眠りについた。
「俺が不老不死だったらな。笑」
そんな本気の願いを笑いながら言うくらいには、お前がいつか目醒めるという事実が、堪らなく嬉しいかったんだろうな。
「 。」
「ん、?あれ、なんでお前、?」
「 笑」
「え〜?笑 」
「 ?」
「まぁ、、、そーだけど、 久しぶり。」
「 。」
「ん。ありがと、笑」 ポタッ
『ちゃんと泣けて。良かったな。』
いつもは「またね」なのに
今日は「さよなら」なのね
会うのは今日が最後だったのね
知らなかったな
早く言えよ
もっと言いたい事あったけど
仕方ないね
さよなら!
//時を告げる
時を告げる
過去に縛られ
未来を怖がる
いまを生きる
かげかえなさを
忘れて過ごす今
心の目が縛られている
ただ今だけを
今日という時を
今しかない気持ちを
優しく抱き締めて
生きるという希望
心の奥底から湧いてくる
本当の思いに気づいて
今日という日と共に
時を告げる今の向こうへ