『昨日へのさよなら、明日との出会い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昨日へのさようなら、明日との出会い
目を覚ますと見慣れた天井
1日がいつものように始まりを迎える
いつもの戦闘服に着替えて
家を出る
身を守る為の仮面を着けて
外では役者を演じるのさ
これが私の日課で
ここが私の戦場で
何処も彼処も逃げ場がない
見えないナイフと見えない弾丸が
そこら中に飛び交って
気を抜けば突き刺さる
ボロボロの身体で
帰路に着き
見えない傷を癒してく
最悪の今日は最悪の昨日へ
明日またあの戦地へと
決着なんてつきやしない
永遠に続く物語
その時が来るまで
別れと出会いを繰り返す
ただ淡々と今を生きて
少しの幸せを糧に私は生きてゆく
さよなら昨日
必死で今を生き抜いて
また来る明日へ
今日から明日になる瞬間がとても複雑な気持ちになる。
私は今日も、いつ眠っていたのかもわからない体を起こす。
私は今日も、同じ時間に家を出て学校に行く。
私は今日も、眠くなる先生の話を聞きながら授業を受けている。
私は今日も、同じ時間に学校の図書室に行って本を読む。
私は今日も、同じ時間に学校を出る。
私は今日も、みうという友達が話しかけてくれるから、毎日楽しい。
でも、私のせいで、私のせいでみうは、変人扱いされる。
昨日の自分にさよならして
明日の自分に未来を託して
今日の自分へ後悔を寄せて
全ての自分を蔑み懺悔する
そしてまた
明日の自分に未来を託す
昨日へのさよなら、明日との出会い
「ああ、今日も疲れた」
小さなたき火の前で、ふぅーっと息を吐く。
「ばっかだなあ。財布を落としてお金がないなんて、あんな見え見えの嘘に引っかかっちゃって」
たき火でできる影は一つ。けれど半分呆れ、半分怒った声は、耳元で確実に、した。
「でも、あのおばあさんは本当に困っているように見えたんだ。それに、貸したお金はほんのちょっとだったし」
「貸した分だけお金が足りなくて、今日野宿する羽目になってることについては?」
「いいじゃないか。君はどうせ、僕の髪の中で眠るんだし」
掌ほどの大きさしかない旅の道連れは、彼の肩に腰掛けて、自分の小さな肩をすくめたようだった。
「この時期に外だと、その自慢の髪がちょっと湿って冷たかったりするんだけどね」
「僕の服の中に潜り込んでも構わないのに」
「ばっかだなあ。おまえが寝返りを打ったら、潰されるかもしれないじゃないか」
今度は、こちらが肩をすくめる番だった。耳元で抗議の声が上がった。
「今日はちょっと損したけど、明日は違うかもしれない。それが、旅の醍醐味さ」
「損が続いてると思うけどね」
「そんなことはないよ。毎日君といると、それだけで得してる気分なんだから」
旅の道連れは、人間の前には滅多に姿を現さず、この世の理に干渉できる力を持つとされる妖精だ。その力を欲する人間は世の中にごまんといるから、妖精はたとえ出会えても、人間と口を利いてくれない。
「ありがとう、僕と一緒に旅してくれて」
自分の肩にいる相手と目を合わせるのは容易ではない。まして、伸ばしっぱなしの髪の中に逃げ込まれては。
「……ほんとおまえは、ばっかだなあ……」
髪の中から、そんな声が聞こえたような気がした。
さて、明日の新たな出会いのために、そろそろ僕も寝よう。
おやすみ、小さな相棒。
おやすみ、明日には昨日になる、今日。
昨日へのさようなら。
1日が終わったら、その日のことは忘れるようにしている。
だって、思い出すとつらくなるから。
明日に向けて、明日したいこと、明日しなければいけいとこと。それらを考えて眠りにつく。
だって、明日が来るのが怖くなっちゃうから。
月が沈み、太陽が顔を見せたころ、私は明日と出会う。
ソノ頃には恐怖もなくなっており、希望だけが見えている。
昨日へのさよなら、明日との出会い
24:00。この時間が日にちの狭間。
この時が過ぎれば、今日は昨日になり、明日は今日になる。この瞬間、今さっきまで居た自分は過去の自分になる。例えば、日にちで区切るとしよう。
もし今のこの時間にある今日が含まれ、昨日が除外されたら、昨日の自分は消えてしまうということだ。
ある観点からすれば、昨日も一昨日も一年前も十年前だって、「過去」だ。過去は決定事項で保存されるもの。
変えることの出来ないもの。だから過去の栄光が成立する。と言っても、過去の栄光を語れるのは過去に栄光を得た者しかできない。だから、こんな時間につまみと酒を片手に持って過ごす自分には語れない。
いつだって、そうだった。
しっかりと握ってたのに、確かに捕まえていたのに。
気が付いたら、何にも残ってなくて。顔を上げたら、誰もいなくて。
それがずっと、当たり前だった。
……そんな日常が変わったのは、きっとキミのせい、なんだろうねぇ?
知らない方が、よかったのかもしれない。気づかない方が、よかったのかもしれない。
でも、やっぱり、良かったのかもしれないね。
そうじゃなかったら、ボクのしてきたことは無意味で無価値でしかなくて。
そうじゃなかったら、きっと、そんな風には思えなかったかもしれないからね~。
”昨日へのさよなら、明日との出会い”なんて、残酷でロマンチックな例えはキミだからこそ生まれたのかもね?
全てにさよならと言うボクと、全ての出会いに踏み出すキミ。
ーーーうん、やっぱりキミにはピッタリの例えだ。
昨日へのさよなら、明日との出会い
時計塔から鐘の音が聞こえた。
僕はラボのソファで眠りこける女性に声を掛ける。
「先輩、起きてください。もう12時です」
「……ん……なに……」
「12時です。正午ですよ」
「……あ」
「どうしました?」
「……昨日と明日のまんなかだあ」
新事実を発見をした、みたいな満点の笑顔を浮かべた彼女は、ゆっくりと瞼を閉じる。僕は慌てて話を繋いだ。
「昨日と明日といえば……明日っていい響きなのに、昨日ってあまり響かないですよね。今日を基準にすれば同じ距離なのに」
「んー……そうだねえ」
「なんでなんでしょうね」
「それはねー、明日に向かって進んでるからだよ」
夢うつつで言った彼女は、まもなく寝息を立てはじめた。僕はぽかんとして、それからドップラー効果、という単語に思い当たった。救急車のサイレンが近づいてくる時は高く聞こえ、離れていく時は低く聞こえる、あの現象だ。
僕はそっと息をついて、上げたばかりのブラインドを落とす。理論や理屈が主食の先輩は、眠くなるとなぜか空想的になる。不思議なことだけど、僕はその感性を買っていた。
夢の中の先輩はどんなだろう。一度会ってみたいものだけど、それはそれで少し困る。先輩に対するこの感情を見透かされるような気がするからだ。
昨日へのさようなら、明日への出会いがあるのは、正午0時きっかりのみ。
昨日へのさよなら、明日との出会い。
きっと今日という日は分岐点なんだな。
ドライブ
ゼンマイ仕掛けの自動車の
バックミラー越しに降る雨は
デジタル時計の様な雨
その断続性は雨を川に変え
その雨音は
ネジを巻く音に変わる
流れていく川の先を見ようと
フロントガラスを見た時
空は、とっくに晴れていた
※昨日とのさよなら、明日との出会い
一晩たったら忘れましょう
あなたとの日々
眠りにつくまでは
苦しみと怒りと哀しみと絶望
それでも明日は続くから
全てを忘れて
歩くしかないから
今は胸の裏側へ隠して忘れたふりをして
重い心を抱えて明日を過ごしましょう
そうやって
日々を繰り返していくうちに
きっと
淡く優しい思い出になるでしょう
♯昨日へのさよなら、明日との出会い
昨日大好きだった人に嫌いだと言われた
でも、今日はあの人とは比べ物にならないくらい、大好きになる誰かに出会えるかもしれない
昨日までのことは良いことだけ自分の中に取り込んで、嫌なことは全部振り払う
私に待つという選択肢はない
待っててね
走って会いに行くよ
これから出会う君と明日に
『昨日へのさよなら 今日との出会い』
''なんでこんな簡単なことも出来ないの''
よく母に言われた言葉だ
完璧にできない自分が嫌い
どうしてこんなことも出来ないんだろう
こんなことも出来ないなんて
嫌い、嫌い、嫌い
でも今日は楽しく過ごせた
友達と沢山遊んで、すっごく幸せだ
昨日の醜い自分にさよならを
明日の好きを求める自分に出会うため 踏み出そう
【昨日へのさよなら、明日との出会い】#05
昨日へさよなら、明日との出会い
失恋のつらさを噛み締め、深い眠りにつく。
朝陽が上る頃、私の目元に光が届く。
暖かい中、起き上がる。
ふと、視線を感じた何かが私を見つめている。
窓をみると、男がいた。
その男は目を見開いてこちらを見つめる、それは恐怖から恋へと変わった。
そして恋は彼にも芽生えた。
ストーカーとなり私を守ってくれる、けど、運命を変えることは許されないから。
また新しい人を捜す。
昨日、私はおかしかった。
悪口を言ったり、空気が読めなかったり、
自分自分じゃないみたいだった。
「もっとこうなりたい、こうしたい!」
理想が沢山あるなかそうはなれない、
望んでいたとしても。
だからもうこんな自分とはさよならしよう、
明日、皆と仲良くなれる私になろう。
明日へのさようなら、明日との出会い
彼をみうしまってしまいそう
昨日へのさよなら
明日との出会い
昨日にさよならできてない
やらなけらばならないことがありすぎて
やりたいことができてない
しかも、やらなければならないことは
望んでないのにどんどん積み重なっていって
消化しきれない
昨日を延長してるような毎日
境目がボケてて、
明日の予定は入ってるけど、今日の延長なのだ
今日は、昨日の延長をこなしたけど
また今日、新しいやるべきことがふえて、
ずっと前に決まってたやらなければならないことを思い出したりもする
昨日と今日、明日と、昨日が積み重なっていくので
いつか圧縮されすぎてペシャンコになる
誰か、ペシャンコの私をみかけたら
フゥっと膨らまして、ポーンと、遠くへけとばして
「あぁ、もうこんな時間だ」
夜11時59分00秒
チクタク、チクタク
「いやだいやだ、まだ寝たくない、朝が来てしまう」
夜11時59分15秒
チクタク、チクタク
「今日はこんなに幸せだったのに」
夜11時59分30秒
チクタク、チクタク
「明日は一体何が起きるのか、誰が教えてくれるというのか」
夜11時59分45秒
チクタク、チクタク
「不安だ、不安だ、今日を失いたくない」
夜11時59分59秒
チクタク、チクタク
「やめてくれ」
朝6時00分00秒
ピヨピヨ、ピヨピヨ
「良い天気だなぁ、やはり「今日」は素晴らしい」
終わり
昨日へのさよなら、明日との出会い
昨日の自分は明日の自分の続き。
明るい未来へ向かって走りたいが
牙を剥いた羊たちは未来を見失っている